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六話 記憶
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美しく装う彼女を前に、俺は高鳴る胸を気取られぬよう、深呼吸を繰り返し、手の震えを抑えてベールを上げた。いつもより煌めいているように見える顔が現れ、上気した頬や微笑みの形の唇に、緊張は最高潮になる。
一本一本がくっきりと長い睫毛が揺れて、そっと瞼を押し上げた。そこからこちらを見つめる、優しい茶色の目が、信じられないほどに美しく愛おしい。
飛び上がって喜びそうな足と、緩んでヤニ下がる顔を、意地で押さえつける。
そして、蟻が花びらの露を吸うように恭しく、その小さな唇にかすかに触れた。
こうして、俺と彼女は、契約結婚をした。
彼女の乗った馬車が横転し、そのまま川に落ちて流されそうになったのを助けたことで、俺と彼女は知り合った。
互いに好意を抱き、付き合いを深めたのに、俺は、彼女からの結婚の打診を一度断った。
苦渋の決断だった。
俺はそれなりに歴史があったらしい家に生まれたが、幼い頃にそこを飛び出て、遠い親族の縁を頼り、幸いにも、この地の領主の館で執事見習いとして勤めることができていた。
両親が怪しげな詐欺師に心酔し、身の回りのもの全てを貢ぎ、それでも足りずに実の子供たちを差し出そうとするような人間だったから、逃げ出したのだ。
だが家には、妹が残っていた。
何度説得しても家に残ると言い張り、聞く耳を持たなかった妹。食事を与えられず痩せこけていた俺とは違って、ふっくらと子供らしく美しかった妹。
ある夜、庭のラクサの老木のウロに、逃げる時のためにと鞄を隠そうとしていた時、妹に見つかった。
俺が逃げようとしていることを親に言い付けると騒ぎ出したので、いっそそのまま抱えて連れて行こうとしたのだ。だが、噛まれ叩かれ、引っ掻かれて、痩せっぽっちだった俺には、とても無理だった。
俺は、妹を捨てて逃げた。
その後は、苦労をした。鞄も結局持ち出せなかったので路銀もなく身ひとつで。どうにか生きて心ある人の元に辿り着くまで、一年は浮浪児のようなものだった。
だが、逃亡の最中も、人並みの生活を手に入れた後も、妹を忘れることはできず。
十年経ったころ、休暇を利用して遠目に様子を見に行ったのだ。
その気持ちは、兄妹の情だと思っていた。
あるいは幼く頑是ない妹を置いてきた、罪悪感。
果たして、両親はますます虚ろな目でやせ細り、人としての思考が残っているか怪しいような有様だった。だがこれは予想していたことだ。
妹は。
妹は、年頃の娘らしく健やかに成長していた。
妹ひとりだったなら、ただその無事を喜んだだろう。
だがあの両親のもとにあっては、その健常さは、かえって異常だった。
それに、妹は、目を細めて眺めていたのだ。足元もおぼつかない両親が妹のために扉を開け、荷物を持ち、汚れた靴を拭いてやるのを。
その微笑みはどこか作り物めいていたが、細められた目には隠す気もない愉悦が滲んでいて。
俺は震え上がって、一目散に逃げ出した。
稲妻に打たれたように、理解した。
妹のことを忘れられなかったのは、兄妹の情ゆえではない。
いやそもそもあれは、妹と呼ぶべき存在だろうか。
おかしいとは思っていたのだ。
両親からの嫌悪と憎悪と害意は、常に俺に向く。
愛情と哀れみと献身は妹へ向く。
俺は何故かいつも妹を庇っていたが、二人で隠れても妹の泣き声が俺を両親の前へ引き摺り出したし、抱いた不満をどう取り繕っても妹が暴露して両親を逆撫でした。
妹は、殴られたことも、食事を与えるのを忘れられたことも、詐欺師に貢ぐために盗みを強要されたことも、奴隷として売り捌いた場合の価値を推し量られたこともない。
全ては俺に降り注ぎ。
そして、妹は言うのだ。
お兄ちゃん、かわいそう、と。
俺が一度も食べたことのない菓子を頬張りながら、飢えてあばらの出た俺を、愉悦の滲むあの目で眺めながら言うのだ。
どうして、あれを説得して一緒に逃げようなどと思ったのか。
ひたすらに逃げながらも、背後が気になって仕方がなかった。妹の柔くかよわい手のひらが、今にもぺとりと首筋に触れそうで、しばらく眠ることもできなかった。
ああ、何を勘違いしていたのか。
妹を忘れられなかったのは、どうしても受け入れられない危険で異質なものへの恐れゆえだ。
そして、恐るるべきものを目の届かないところに置いておくことへの、警戒だ。
俺はそれから、自分では決してその方面には出向かず、だがケチらずに対価を払って彼らの動向を細かく報告させた。そして一年後には、妹が両親を置いて、おそらくはかつての詐欺師と一緒に、消えてしまったことを知った。
両親には何の感情も動かない。俺は両親をそのまま忘れることにした。
妹のふりをしていた、あの恐ろしいもののことは、到底忘れることはできなかったが。
流れる年月が、少しずつ記憶を覆い隠していった。
それは彼女と出会う、何年も前のことだが——。
埋もれた記憶は、嵐の夜や、体調を崩した夜に、ふと現れた。
お兄ちゃん、と声をかけられ、蜘蛛の巣のように見えない糸が絡みつかれ、たぐり寄せられる夢を見る。
それは現実に起こり得ることだと、折に触れ俺に警告するのだ。
そんな状態で、彼女と結婚することは、彼女を蜘蛛の巣に招き入れる行為のように思えたのだ。
一番大切な人を、巻き込みたくなかった。
だから、結婚を断った。恋人としても続けられなくなったことに、何夜泣き、飲み明かしただろう。
いつか。いつか、あの恐ろしいもののことを、もっとうまく忘れられたなら——。
だがそんな時、両親の代理人だという男たちが、俺のところにやってきた。
妹にも詐欺師にも捨てられた抜け殻のような両親に、なおもタカろうとする、新手の奴らだった。妙に鼻を効かせて、戸籍上嫡男のままだった俺を探し当ててきたのだ。両親の医療費、生活費、屋敷の家賃などの滞納分をまとめて支払え、と言って。
縁を切ったと主張しようと、追い払おうと、恫喝しようと、奴らは蛇のように張り付いた。
たちの悪い人間は、どこにでも湧いて出るのだと実感した。
彼女が俺に、再度結婚を持ちかけてきたのは、そんな時だった。
彼女は、いや、彼女の家は、両親を盾に集られている俺の状況を知っていた。結婚して彼女の家に入ってしまえば、子の方から親と正式に縁を切ることができる。それを利用してはどうか、というのだ。
彼女は、俺と縁を繋ぐことで、彼女の家にとってもよいことがあるのだと、静かに説明してくれた。彼女の両親からは、俺がただ誠実な夫であることを求められた。
一度は別れた俺に、彼女にだって思うところがあるはずだ。
だが、彼女はこうして、もう一度俺を選んでくれようとしている。
胸がざわめき、口元が緩む。
だがそこで俺は、戦慄した。あまりに早く、二度目の機会が向こうからやってきてしまったことに、気がついたのだ。
俺の「妹」に対する恐怖心は変わりがない。彼女も、彼女の両親も、「妹」と詐欺師のことまでは把握していない。
だが俺はまだ誰にも、彼女にさえ、「妹」のことを話せる気がしない。
何も解決していない。
これでは、同じ結論に辿り着いてしまう。
だが、今回断れば、いつか、という夢すら抱くことはできないだろう。
俺は悩んで、結局、忸怩たるものを抱えながらも、承諾した。
彼女を二度も、そして永遠に手放すことは、到底できなかったからだ。
ああ、ラクサの花咲き乱れる結婚式の日の彼女が、どれほど美しかったことか。
その後の一年あまりは、幸せだった。
戒めとして、俺は心に誓っていた。三年の間に事態を解決して見せる。だから、それまでは仮の結婚とすると。
それは彼女にも伝えたつもりだ。俺たち新婚夫婦のために用意された家には、主寝室と別に俺のための寝室を用意してもらった。
真の夫婦ではなくても、彼女と同じ家で暮らし、同じ食事を摂り、同じ夢を見た。
そして計画通り、タカリらは俺を諦めた。両親はしばらくして亡くなったと聞いたが、感慨はなく、安堵だけがあった。
あとは——。
放っておけ、と怖気付く心が言う。このままでいいじゃないか、どうせ、もう二度と会わないはずだ、と。
ただ、どこから来るかわからない恐怖は、日増しに存在感を増し。
ついに俺は屈服した。
「妹」の所在だけ、それだけ確認しよう。隙を見せないために。そう決めて。
人生の幸せを手に入れられる日を、数えて待った。
情報屋からの知らせよりも先に、背後から、首に冷たい手がかけられるまでは。
一本一本がくっきりと長い睫毛が揺れて、そっと瞼を押し上げた。そこからこちらを見つめる、優しい茶色の目が、信じられないほどに美しく愛おしい。
飛び上がって喜びそうな足と、緩んでヤニ下がる顔を、意地で押さえつける。
そして、蟻が花びらの露を吸うように恭しく、その小さな唇にかすかに触れた。
こうして、俺と彼女は、契約結婚をした。
彼女の乗った馬車が横転し、そのまま川に落ちて流されそうになったのを助けたことで、俺と彼女は知り合った。
互いに好意を抱き、付き合いを深めたのに、俺は、彼女からの結婚の打診を一度断った。
苦渋の決断だった。
俺はそれなりに歴史があったらしい家に生まれたが、幼い頃にそこを飛び出て、遠い親族の縁を頼り、幸いにも、この地の領主の館で執事見習いとして勤めることができていた。
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だが家には、妹が残っていた。
何度説得しても家に残ると言い張り、聞く耳を持たなかった妹。食事を与えられず痩せこけていた俺とは違って、ふっくらと子供らしく美しかった妹。
ある夜、庭のラクサの老木のウロに、逃げる時のためにと鞄を隠そうとしていた時、妹に見つかった。
俺が逃げようとしていることを親に言い付けると騒ぎ出したので、いっそそのまま抱えて連れて行こうとしたのだ。だが、噛まれ叩かれ、引っ掻かれて、痩せっぽっちだった俺には、とても無理だった。
俺は、妹を捨てて逃げた。
その後は、苦労をした。鞄も結局持ち出せなかったので路銀もなく身ひとつで。どうにか生きて心ある人の元に辿り着くまで、一年は浮浪児のようなものだった。
だが、逃亡の最中も、人並みの生活を手に入れた後も、妹を忘れることはできず。
十年経ったころ、休暇を利用して遠目に様子を見に行ったのだ。
その気持ちは、兄妹の情だと思っていた。
あるいは幼く頑是ない妹を置いてきた、罪悪感。
果たして、両親はますます虚ろな目でやせ細り、人としての思考が残っているか怪しいような有様だった。だがこれは予想していたことだ。
妹は。
妹は、年頃の娘らしく健やかに成長していた。
妹ひとりだったなら、ただその無事を喜んだだろう。
だがあの両親のもとにあっては、その健常さは、かえって異常だった。
それに、妹は、目を細めて眺めていたのだ。足元もおぼつかない両親が妹のために扉を開け、荷物を持ち、汚れた靴を拭いてやるのを。
その微笑みはどこか作り物めいていたが、細められた目には隠す気もない愉悦が滲んでいて。
俺は震え上がって、一目散に逃げ出した。
稲妻に打たれたように、理解した。
妹のことを忘れられなかったのは、兄妹の情ゆえではない。
いやそもそもあれは、妹と呼ぶべき存在だろうか。
おかしいとは思っていたのだ。
両親からの嫌悪と憎悪と害意は、常に俺に向く。
愛情と哀れみと献身は妹へ向く。
俺は何故かいつも妹を庇っていたが、二人で隠れても妹の泣き声が俺を両親の前へ引き摺り出したし、抱いた不満をどう取り繕っても妹が暴露して両親を逆撫でした。
妹は、殴られたことも、食事を与えるのを忘れられたことも、詐欺師に貢ぐために盗みを強要されたことも、奴隷として売り捌いた場合の価値を推し量られたこともない。
全ては俺に降り注ぎ。
そして、妹は言うのだ。
お兄ちゃん、かわいそう、と。
俺が一度も食べたことのない菓子を頬張りながら、飢えてあばらの出た俺を、愉悦の滲むあの目で眺めながら言うのだ。
どうして、あれを説得して一緒に逃げようなどと思ったのか。
ひたすらに逃げながらも、背後が気になって仕方がなかった。妹の柔くかよわい手のひらが、今にもぺとりと首筋に触れそうで、しばらく眠ることもできなかった。
ああ、何を勘違いしていたのか。
妹を忘れられなかったのは、どうしても受け入れられない危険で異質なものへの恐れゆえだ。
そして、恐るるべきものを目の届かないところに置いておくことへの、警戒だ。
俺はそれから、自分では決してその方面には出向かず、だがケチらずに対価を払って彼らの動向を細かく報告させた。そして一年後には、妹が両親を置いて、おそらくはかつての詐欺師と一緒に、消えてしまったことを知った。
両親には何の感情も動かない。俺は両親をそのまま忘れることにした。
妹のふりをしていた、あの恐ろしいもののことは、到底忘れることはできなかったが。
流れる年月が、少しずつ記憶を覆い隠していった。
それは彼女と出会う、何年も前のことだが——。
埋もれた記憶は、嵐の夜や、体調を崩した夜に、ふと現れた。
お兄ちゃん、と声をかけられ、蜘蛛の巣のように見えない糸が絡みつかれ、たぐり寄せられる夢を見る。
それは現実に起こり得ることだと、折に触れ俺に警告するのだ。
そんな状態で、彼女と結婚することは、彼女を蜘蛛の巣に招き入れる行為のように思えたのだ。
一番大切な人を、巻き込みたくなかった。
だから、結婚を断った。恋人としても続けられなくなったことに、何夜泣き、飲み明かしただろう。
いつか。いつか、あの恐ろしいもののことを、もっとうまく忘れられたなら——。
だがそんな時、両親の代理人だという男たちが、俺のところにやってきた。
妹にも詐欺師にも捨てられた抜け殻のような両親に、なおもタカろうとする、新手の奴らだった。妙に鼻を効かせて、戸籍上嫡男のままだった俺を探し当ててきたのだ。両親の医療費、生活費、屋敷の家賃などの滞納分をまとめて支払え、と言って。
縁を切ったと主張しようと、追い払おうと、恫喝しようと、奴らは蛇のように張り付いた。
たちの悪い人間は、どこにでも湧いて出るのだと実感した。
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彼女は、いや、彼女の家は、両親を盾に集られている俺の状況を知っていた。結婚して彼女の家に入ってしまえば、子の方から親と正式に縁を切ることができる。それを利用してはどうか、というのだ。
彼女は、俺と縁を繋ぐことで、彼女の家にとってもよいことがあるのだと、静かに説明してくれた。彼女の両親からは、俺がただ誠実な夫であることを求められた。
一度は別れた俺に、彼女にだって思うところがあるはずだ。
だが、彼女はこうして、もう一度俺を選んでくれようとしている。
胸がざわめき、口元が緩む。
だがそこで俺は、戦慄した。あまりに早く、二度目の機会が向こうからやってきてしまったことに、気がついたのだ。
俺の「妹」に対する恐怖心は変わりがない。彼女も、彼女の両親も、「妹」と詐欺師のことまでは把握していない。
だが俺はまだ誰にも、彼女にさえ、「妹」のことを話せる気がしない。
何も解決していない。
これでは、同じ結論に辿り着いてしまう。
だが、今回断れば、いつか、という夢すら抱くことはできないだろう。
俺は悩んで、結局、忸怩たるものを抱えながらも、承諾した。
彼女を二度も、そして永遠に手放すことは、到底できなかったからだ。
ああ、ラクサの花咲き乱れる結婚式の日の彼女が、どれほど美しかったことか。
その後の一年あまりは、幸せだった。
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それは彼女にも伝えたつもりだ。俺たち新婚夫婦のために用意された家には、主寝室と別に俺のための寝室を用意してもらった。
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そして計画通り、タカリらは俺を諦めた。両親はしばらくして亡くなったと聞いたが、感慨はなく、安堵だけがあった。
あとは——。
放っておけ、と怖気付く心が言う。このままでいいじゃないか、どうせ、もう二度と会わないはずだ、と。
ただ、どこから来るかわからない恐怖は、日増しに存在感を増し。
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