乙女ゲームの隠れチートモブ〜誰も知らないキャラを転生者は知っていた。〜

浅木永利 アサキエイリ

文字の大きさ
42 / 57
1章三幕 最愛の人の為二

5話 永利奪還作戦〜クラスの陰キャ達

しおりを挟む
「罪徳聖罰世界《1st  overapocalypse》」

僕は少し驚いていた。確かに相手にかなり感心していたのはあるが、青先生の行動についてだ。
先程まで私は手を出しませんみたいな感じだったのに今の世界を展開した瞬間に2人を助け出した。

「へー、あれから動けるようになったんだね。正直驚いた。」

あの日僕がしたのは生命を維持できる程度の回復。戦闘ができるレベルには回復させていなかったのに、、、

「そっちもかなりの回復術師がいるみたいだな。」

まぁ戦闘が面倒だから中途半端にしたのに、、、これじゃ意味ないじゃないか、、、まあいいか。

「でも、この世界の本当の力はここからだよ?」

「何となくわかってるわよ。それでも、貴方を連れ帰るのが私の仕事だから」

前の彼女ならそんなことは言わなかっただろう。だが、この世界についての深刻さを理解してしまえば話は別。なんなら死人を連れ戻せる機会でもあるのだから。

「ま、僕もこの学園に入る前なら全然良かった。時期が悪かったね。僕には今守りたい人がいる。それは全世界を敵に回す可能性だってある、、、だけど、僕は世界最強だ。絶対に全てを成功させる。それが今の僕の気持ちだ。、、、だから、、、、、、」

一瞬言葉が詰まる。先生は僕のために言ってくれてることはわかる。だからこそ、、、迷ってしまう。

「はは、、、誰だよ、、、もう、、、決めきれたなんて思ってたのは、、、僕は、、、見た目以上に弱いみたいだね、、、」

僕は全てから逃げるようにひとつの思考に至った。
自分の推しは絶対に守りきる。そのための犠牲はもう考えない。
そうして、僕は武器を捨てた。

「永利、、、くん?」

先生が首を傾げ、次の瞬間、2人を持って離れる。

「僕の心を揺らがした。それだけでもすごいよ。でも、もう来ないでくれ。次はないと思って。空間強制追放魔法 backPlace」

そう言って3名を強制的に帰らせる。どこか分からないが、元いた場所に返した。帰ってきた時は、、、僕も判断しなくてはならないのだろう。
最後に青先生が何かを言おうとしていたが、、、知らなくてもいいと思った。知ったら、、、この気持ちがまた揺らぐと思って。

「でも、今はこの平和に縋っているか、、、それが僕の心を癒してくれるのだから」

そうしてあるペンダントを取り出して見た後に、微笑み、教室へ帰るのであった。

その数分後であった。

「次は君達か、、、ふーん、、、久しぶりだね。白上。だいたい何が言いたいのかわかるけど、、、一応聞いておく。何しに来た?」

かつての友人。そして唯一の親友白上黄土がいた。

「やぁ、久しぶりだね。元気してた?白崎。、、、それは求めてないよな。まぁ、、、戻ってこい。そして帰ろう。」

白上が手を伸ばす。多分、ここで手を取らなきゃ一緒帰れないだろう、それどころか、、、誰か一人は死ぬだろう。魔王討伐に俺は参加したくない。2人を守るためには必要な事だ。

「さっき決めたんだ。もう戻れない。死人は死人らしく第2の人生を謳歌するよ。」

「その罪を背負ったままか?」

刹那、周りの空気が揺れた。

「白上、、、誰から聞いた?その話」

白上は息を吸うと、

「お前の元雇い主“夜叉道影”」

「、、、OK、、、戦いを始めよう、、、余計なことを知られる前に」

僕は木刀を構えて全員に殺気を放つ。

「警告だ、、、死にたいやつだけ来い。」

俺は今ここで全ての過去に決着をつけることにした。今だけは、、、甘さを捨てることにする。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。 女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!? ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか! これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~

ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」 魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。 本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。 ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。 スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。

処理中です...