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第三王子
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僕の母親が罪人だということを知ったのは10歳の時
王宮の魔術師から血液鑑定の魔導具があると聞いて、興味を引かれた。
そして、後学の為にその部屋に入る許可を得て、僕は知った。
僕と父である国王陛下とは血が繋がっていないことを
おかしいとは思っていた。
僕の髪の色と兄達の髪の色は違う。
よく似た銀色だが、彼らの持つ不思議な色とは違うのだ。
だから、乳母を問い詰め本当の事を白状させた。
当時、母は第二王子の婚約者だったのだが、王太子となった父との関係に軋轢が生じるのを防ぐため、第二王子は王位継承権を放棄し、隣国に婿入りした。
当然、母とは婚約を解消している。
母は自分が王太子妃になれると信じていた。
周り特に義父であるハウエル侯爵にそう唆されていた。
そして、父が側妃に召し上げた。
既に王太子妃との間に二人の王子がおり、王家には母は必要とされていないお飾りの側妃。
寂しさと悔しさで、銀色の髪を持つ騎士を部屋に招き入れて、愛欲に溺れていった。
そして、それが発覚するとある騎士に罪を擦り付ける。
モーリス・ブラウニーは親衛隊で、その日当直だった。
母の侍女に嵌められて、辺境送りとなる。
その後の調べでモーリスは無実が証明され、母と情人の騎士は死罪となった。
表向きは病死だが、母は毒を賜った。
真実を知ってからは無意味な生活を送っていた。
ある時、僕は中庭のガゼボに兄達や王妃と一緒にいる女の子を見かけた。
彼女の髪は王家独特の銀色
楽しそうな風景が僕には羨ましかった。
もし、母が過ちを犯していなかったら、あそこにいるのは僕だったかもしれない。
そして、羨ましい気持ちが膨らんで、彼女と結婚したら、正式に僕は王族になれると考える様になった。
僕の初恋はそんな打算的なものから始まった。
国王に初めてのお願いで、ジョゼフィーネを婚約者にした。
順調だと思っていた。彼女をあと少しで手に入れられると思った矢先に、彼女の母親が急死する。
その後に後妻と義妹が侯爵家に入って来た。
彼女の不遇な生活の始まりだった。
僕は何とか助けたいと思っているが、下手に手助けをすると義母と義妹は彼女に仕置きをしている。
だから、自然と距離を置いてしまった。
そして、義妹を監視する為に婚約を解消して、ジャネットと婚約した。
どうせ偽者の王子なのだから、ジョゼフィーネを守る風除け程度にはなっただろう。
その後、彼女は辺境伯に嫁いだ。
風の便りでは、溺愛されて大切にされていると
良かった、不出来な僕の代わりに守ってくれる人ができて
心からそう思って、エルリック・ブラックボンド辺境伯に手紙を書いた。
どうかジョゼフィーネを幸せにしてあげください。
僕の出生の秘密と一緒にそう書いて送った。
約束通り彼は、ジョゼフィーネを大切にしている。
自分の全てを捨てて、家と名前を捨てて、彼女の家に婿として入った。
僕の役目は終わりを告げた。
僕も新しい一歩を辺境地で踏み出している。
いつか笑って会える事を願って、今日も子供達の世話をする。
王宮の魔術師から血液鑑定の魔導具があると聞いて、興味を引かれた。
そして、後学の為にその部屋に入る許可を得て、僕は知った。
僕と父である国王陛下とは血が繋がっていないことを
おかしいとは思っていた。
僕の髪の色と兄達の髪の色は違う。
よく似た銀色だが、彼らの持つ不思議な色とは違うのだ。
だから、乳母を問い詰め本当の事を白状させた。
当時、母は第二王子の婚約者だったのだが、王太子となった父との関係に軋轢が生じるのを防ぐため、第二王子は王位継承権を放棄し、隣国に婿入りした。
当然、母とは婚約を解消している。
母は自分が王太子妃になれると信じていた。
周り特に義父であるハウエル侯爵にそう唆されていた。
そして、父が側妃に召し上げた。
既に王太子妃との間に二人の王子がおり、王家には母は必要とされていないお飾りの側妃。
寂しさと悔しさで、銀色の髪を持つ騎士を部屋に招き入れて、愛欲に溺れていった。
そして、それが発覚するとある騎士に罪を擦り付ける。
モーリス・ブラウニーは親衛隊で、その日当直だった。
母の侍女に嵌められて、辺境送りとなる。
その後の調べでモーリスは無実が証明され、母と情人の騎士は死罪となった。
表向きは病死だが、母は毒を賜った。
真実を知ってからは無意味な生活を送っていた。
ある時、僕は中庭のガゼボに兄達や王妃と一緒にいる女の子を見かけた。
彼女の髪は王家独特の銀色
楽しそうな風景が僕には羨ましかった。
もし、母が過ちを犯していなかったら、あそこにいるのは僕だったかもしれない。
そして、羨ましい気持ちが膨らんで、彼女と結婚したら、正式に僕は王族になれると考える様になった。
僕の初恋はそんな打算的なものから始まった。
国王に初めてのお願いで、ジョゼフィーネを婚約者にした。
順調だと思っていた。彼女をあと少しで手に入れられると思った矢先に、彼女の母親が急死する。
その後に後妻と義妹が侯爵家に入って来た。
彼女の不遇な生活の始まりだった。
僕は何とか助けたいと思っているが、下手に手助けをすると義母と義妹は彼女に仕置きをしている。
だから、自然と距離を置いてしまった。
そして、義妹を監視する為に婚約を解消して、ジャネットと婚約した。
どうせ偽者の王子なのだから、ジョゼフィーネを守る風除け程度にはなっただろう。
その後、彼女は辺境伯に嫁いだ。
風の便りでは、溺愛されて大切にされていると
良かった、不出来な僕の代わりに守ってくれる人ができて
心からそう思って、エルリック・ブラックボンド辺境伯に手紙を書いた。
どうかジョゼフィーネを幸せにしてあげください。
僕の出生の秘密と一緒にそう書いて送った。
約束通り彼は、ジョゼフィーネを大切にしている。
自分の全てを捨てて、家と名前を捨てて、彼女の家に婿として入った。
僕の役目は終わりを告げた。
僕も新しい一歩を辺境地で踏み出している。
いつか笑って会える事を願って、今日も子供達の世話をする。
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