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とんでもなかったね
しおりを挟む「リリちゃん、セリちゃん大丈夫かい?」
「私は大丈夫です。セリ先生大丈夫ですか?
妊娠中に魔法を使わせてしまい、本当に申し訳ありません。
すぐ医師に診てもらいましょう。騒ぎを聞いて本家から人が来るはずです。」
セリ先生は張り詰めていた恐怖で足が動かなくなっていた。
顔が青白く、震えながら何とか声を振り絞って話した。
「あの結界は、私ではありません。多分…リリア様の出した物です…ううう。」
「怖かった…。ううう。ごめんなさい。役に立てなくて…。」
震えながらセリ先生は泣いている。
「セリちゃん、あたしもごめんね。かーとなって相手を煽っただけだった。
魔力に頼ってあんたたちの安全も考えられなかった。
リリちゃんが何とかしてくれて本当に助かった。」
「あたし、冷静になって思うんだけど、
確かにあれはセリちゃんの結界じゃないと思う。
セリちゃんの魔法は水の青だ。白なんて初めて見たよ。
しかも相手の魔力を飲み込んで倍にして返すなん見たことも聞いたこともない。
これは、あんまり知られてはいけないんじゃないかな。
セリちゃん、あたしがあんたを守るから、口裏を合わせておこう。
この結界は青だった。セリちゃんが出した結界だ。
あのお嬢ちゃんは花瓶を投げられて気を失ったということにしておこう。」
「そ…そうですね。もちろんです。」
「大丈夫だよ。リリちゃん。全部一人で背負い込んじゃダメだ。
あたし、手は打ってあるんだ。セリちゃんのことは任せておいて。
絶対安全なところを押さえてあるんだ。」
「本当ですか?そんなところあるのですか?」
「ああ、本当さ!さあ、外が騒がしくなってきたよ。
あの馬鹿お嬢さんを連れて帰ってもらわないとね。この話の詳細はまた今度だ。
あたしもちょっとずらかるよ。」
「ちょっと!この馬鹿なお嬢さんが屋敷で大暴れしてたんだよ!
おかしいんじゃないの?あたしが文句言ってやるからいっしょに本家に連れていきな!
この離れ屋敷は妊婦とリリア様だけだ。
二人ともこの屋敷で医者に見せたらすぐ休ませるんだよ!メイドのあたしが言ってるんだ!ほら!早く行くよ!」
とリタさんが今回の騒動を上手く隠して巻いてくれた。
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