疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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あなたの事知っているわ

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「もう一人のバカがここに入りたいって言うから入れるよ。
若いってのは罪だね。そしてばかだ。現実をみせてやろうか。」


しばらくしてロイが入ってきた。


リリアやダンに文句の一つを言ってやろうと勢いよく入ってきたが、
レディダークの黒い容姿やダンの殺気を感じ何も言えなくなった。


ローブを被っているがシスターが立ち会っている。
普段よりさらに険しい表情で見守っている。

なぜこんな店にシスターがいる?

ダンの普段の老いた雰囲気はなく鋭い殺気で見合いを図っている。

肝心のリリアは折り畳んだ扇で口元を隠してレディダークを見つめている。
表情が読み取れない。いや、読み取らせないようにしている。


一瞬で自分一人だけ場違いな人間と分かってしまう。


「さあ、王子様のご登場だ。バカ王子にバカ令嬢、弱腰シスターに元暗殺者そして一匹の黒い化物。
なかなか面白いじゃないか。ああ、ダン。あんたの紹介を私がしてしまったから
次はあんたがあたしの紹介をしなさいよ。どんなこと言ってもいいわよ。」ニヤニヤしながらダンの方を見ている。


「けっ、上等だ。好き勝手言いやがって。お喋りは好きじゃねえ。さわりだけ言ってやるよ。

この女レディダークはな、この地区の闇の元締めだ。
この黒いあざは無理くり魔力を埋め込んでいるからだ。
こいつの全身埋め込んでる。戦闘能力はねえが情報関連と呪いの能力はずば抜けている。

この地区のゴロツキを統一するにはここまで体をいじくり回さねえとできねえ仕事だ。

普通の人間がここまで魔力を入れたら魔力に飲み込まれるんだが、この女はしぶとくてな。
こんな体になっても精神を保ってやがるんだ。この女に逆らったらあらゆる手で葬り去られる。
情報屋であり、元締めだ。」


「ああ、割と褒めてくれてるじゃないか。ああ、バカ坊主まだ坊やか。
坊やの王子様、さっきダンは元暗殺者、あたしは化物って話をみんなと共有してるんだ。
あんたもこの部屋に入ってきたんだ。あんたの話もあたしから披露してやるよ。
ダンが褒めてくれたからマイルドに行こうか。」

「どうしようもない貴族のお嬢さん、この色男ロイって子はね一応王族の血筋なんだよ。
けどね出来が悪いのさ。この容姿と膨大な魔力があれば将来有望なんだけどね、
坊やの母親がクズでやっちゃいけないことも色々やらかしてね。

母親は処刑。この坊やは母親を助けようと魔力を無駄に使って街は大騒ぎ。
表沙汰にはなってないけどね。あたしの耳には入ってくるんだよ。」

「もうそれくらいにしてはどうでしょう。」意外なことにシスタージャスミンがレディダークを止めようとした。


「自分の過去をほじくり返されたくらいなんだい。ならこの部屋に入ってくるな。
王族貴族にロクな人間はいない。この地区がいい見本だ。ああ、坊やの母親の情報もあるよ。

哀れな女だ。

平民だったから王族の生活はさぞかし苦痛だっただろうよ。
弱っているところを利用されたんだ。…まあ、そんなことで、この坊やはこの地区に厄介払されたんだ。
魔力を使うことを禁じられてる。腐っても王族だ。魔力も何かの役に立つと思われるんだろうね。
たんまり援助はしてもらえるんだよ。金の心配はないからこうやって夜の街でフラフラしてるってこと。

大体あってるだろう?」

ロイは目を閉じて何とか体が崩れないように心を保とうとしている。

リリアは口を開いた。

「色々情報をありがとう。でも、まだ足らない情報があるわ。」

扇の先端を手のひらに乗せ、レディダークの目をじっと見て喋る。
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