疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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一緒に未来を見ましょう 2

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ロイは今までリリアにデブ女や短髪女やお前といった接し方をしていたが、
最近マーガレットさんに会ってから何かと親切だ。
今も真剣な大人の顔でしっかり言葉で伝えてくるので不覚にもドキッとしてしまう。

(こんな美青年に真顔で語られたらぐらっときてしまうわ。
これがダンさんの言っていた肉体と精神を近づけるってことなのかしら?)


リリアは少し赤くなりながら返答する。

「わ、分かったわ。無意識だったけどごめんなさいね。
そうね、もっと16歳らしい振る舞いをするよう心がけるわ。アドバイスありがとう。ロイ。」

「ああ、頼む。じゃあ行くぞ。」

「はい。」

(リリアは鈍感だからどんどん言葉にしないといけないって事がわかった。
さっきの反応は少しは俺の気持ち響いた感じがする。でも、その後本当なら紳士みたいにリリアをスマートにエスコートしたいのに、方法が全然分からない!)

ロイはあたふたした後ぶっきらぼうに店の扉を開けて先に店を出て行ってしまった。








ラジオ・ビッツの屋敷に着いた。

執事が出迎えてくれた。

「ようこそ、リリア・アルバ様お待ちもうしておりましたー。」


特徴的な話し方。リリアは思い出した。この執事、以前自分が髪の毛を言い値で売った人だ。


一瞬たじろいだが、隙を見せず、にっこり笑顔を作って挨拶した。

「歓迎ありがとうございます。本来ならもっと早くご挨拶に伺うべきでした。
アルバ家長女のリリア・アルバです。」

「はいー。どうぞお部屋の方へー。おぼっちゃまをお連れしますーと言いたいのですがー
なかなか出て来ていただけないのでーロイ様ーお願いいたしますー。私はお茶を用意しますねー。」


ヒョロリとした体型の中年男性執事はなかなかパンチが効いている。

「リリア、ラジオは待っていても来ない。一緒にあいつの部屋に行くぞ。」


それも見込んでわざと執事がロイに頼み、自分は席を外したようだ。妙な人だが仕事はできるらしい。


ラジオの部屋に行くと、ロイはノックもなしに扉を開けた。


ラジオの自室のソファにどんよりと重いオーラを発しながら項垂れるように座っている男性がいた。

髪は手入れされていない長髪で全体的にガリガリに痩せており顔は青白い。


髪の毛で隠れて顔があまり見えない。

「やっぱりな。お前真面目だから部屋から出て来ないけどちゃんと着替えて待ってたじゃん。」
ロイがラジオに声をかける。返答はない。ずっと下を見ている。





リリアはラジオの様子を見て、心を開いてもらうには長い時間が必要そうだと思ったが、
今回は時間がない。明日にはロイは王都に行ってしまう。

今日しかない。嫌われても仕方がない。

相手も大人だ今回は強引に行くしかない。



無礼とは分かっていたが、ラジオが座っているソファの横に強引に座りラジオの顔を覗き込むような姿勢で自己紹介をした。

「初めまして。隣領地アルバ家から参りましたリリア・アルバです。ご挨拶に伺うのが遅くなり申し訳ありません。」

やっとラジオと目があった。


顔は賢そうな、線の細い、ロイとはまた違ったイケメンだった。
かなり不健康そうだが育ちの良さがわかる雰囲気があった。


視線があったかと思うとラジオはリリアを見て目を見開いた。


「な、な、な…」動揺しているのか言葉が出てきていない。

強引に行きすぎて拒絶されてしまったかとリリアは心配になった。

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