272 / 300
最終章 彼女の会話はとめどない
悠々の季節 4
しおりを挟む
ザイードと似た風貌のガリダが、ひょこひょこと歩いて来る。
弟のラシッドだ。
そう言えば「実物」は、当分、見ていなかったと思う。
交渉日に、代理を務めている姿は、映像で見ていた。
フィッツと直接「繋がって」いたガリダが、ラシッドだ。
「久しぶりに見る顔という顔をしておるなぁ」
「今までなにをしておったのだ? 用がすんだら、さっさと帰って来ぬか」
「兄上、私は、もう大人なれば」
「まだ3桁にもなっておらぬであろうが」
「3桁になっても、弟は弟と言うのが兄上ぞ」
ラシッドは、相変わらず口が減らない。
けれど、言い返されても、ザイードは笑っている。
弟のことを可愛がっているのだ。
ザイードとは父親が違うため、風貌は似ているが、瞳孔が銀色をしている。
ラシッドの父親は、ルーポ族だと聞いていた。
「長く姿を見なかったけど、なにしてたの?」
「聞いておらぬのか、キャス?」
「聞いてないって、なにを?」
訊き返すと、ラシッドが顔をしかめる。
わざとらしさに、吹き出しそうになった。
近くで子供と遊んでいるノノマが、呆れ顔をしている。
ラシッドは、口の減らない、お調子者なのだ。
「フィッツの奴め。私の手柄を横取りしておるのだな」
「フィッツは手柄になんか興味ないよ」
本気ではないとわかっているので、笑いながら言う。
フィッツが手柄を欲しがるような情緒をもっていれば、キャスも隠し事を減らすことができるのだけれども。
「しかし、フィッツは、魔物使いが荒うてな。私は、あっちやこっちと領地を走り回っておった。実際に走ったのは、従兄弟のチチェだがの」
「走り回ってたって、なんでまた」
「ファニは言付けするにはいいが、物は運べぬだろ」
「ああ、それで」
うなずいている時、ふと、ザイードの瞳孔が少し狭まったのが見えた。
なにかを思い出しているような感じだ。
「それはそうと、領地を回っておって、私も思うたことがある」
ラシッドが話題を変えるように、言う。
ザイードの表情に気づいたのは、キャスだけではなかったらしい。
話題の転換に、気遣いのようなものがあった。
「子がほしくなったのだ」
「え? まだ独り身がいいって、前は言ってなかったっけ?」
「大きな心変わりぞ、キャス。皆が子の相手をしておって、私も、それなりに手を貸しておるうちに、己の子がほしいと思うてな」
「子が子を育てられるわけがなかろう」
「兄上は引っ込んでおれ。求愛もできぬものに、意見されとうない」
「お前とて誰に求愛するという? 遊んでばかりおったではないか」
ぴしゃり、ぴしゃりと、兄弟で言い合っている。
仮に、ラシッドが先に番を持ったら、ザイードは「先を越された」ことになるのだろうか。
その辺りの、魔物の「機微」はよくわからないが、それはともかく。
「何頭か、思い描いておる」
「何頭かって……そういうもんなんですか、ザイード?」
目を細くして、ザイードを見た。
ザイードが、大きく首を横に振る。
「そ、そのようなわけがあるまい! 求愛する相手は1人、いや、1頭と決まっておる! ラシッドが不埒な考えを持っておるだけぞ!」
「おかしいですよねえ。ラシッドは、お父さんがルーポでしょ? ルーポは決めた相手にしか求愛しないって、ダイスが言ってましたよ? 相手が、ほかに番を持つまでは諦めないって」
「それは、ダイスが……ダイスがイカれておるのだ! ルーポにとて、複数に求愛するものもおる!」
「ルーポにとて? とてってことは、ガリダにもいるってことですね」
うっと、ザイードが、言葉を詰まらせた。
どうやら求愛熱心なものと、数撃てば当たる派に分かれるようだ。
ダイスは前者、ラシッドは後者。
ザイードは、どうだかわからない。
というより、ザイードが求愛する姿を思い浮かべられない。
「まぁ、求愛される側に選択権があるみたいなので、いいんですけどね」
帝国のように、勝手に「婚約者」を決められたりしないのがいい、と思えた。
求愛するのも、それに応じるかも、自由意志による。
断れないとか、否応なく、といった事態にはならないと聞いていた。
「私は、ダイスほどイカれておらぬので」
「これ、ラシッド!」
「兄上が言うたのでは? 私も、そう思うておりますれば」
本当に、ラシッドは口が減らない。
ああ言えば、こう言う、といったタイプだ。
なるほどガリダとルーポの血が混じっていると、納得した。
ガリダの少し理屈っぽいところと、ルーポの気楽さの両方を感じる。
(変な言葉を覚えさせちゃったな。流行らないといいけど)
思っているうちにも、ラシッドが、ひょこひょこと歩き出した。
キャスには、ひょこひょことしか見えないのだが、ラシッドは「格好をつけて」いるらしい。
「なぁ、ノノマ、子は好きか?」
「好きにござりまする。可愛らしくてなりませぬ」
まさか、と思う。
ザイードも、口を、ぱかりと開いていた。
止めるべきなのか否か。
こういうことは、お互いの自由意志なので。
「なれば、私と番にならぬか?」
「な、なにを言うておるのですか……っ!」
「お前に言うてはおらぬだろ、シュザ。私は、ノノマに求愛しておるのだ」
「さようなこと、今まで……」
「気が変わったゆえ、お前は口を挟むな」
シュザは、あの「真っ青」と思われる顔をしている。
狼狽えて、尾が左右上下に大きく揺れていた。
ノノマは、その様子を、じっと見つめている。
が、シュザと目があった途端、プイッとした。
「……シュザ……はっきりしないなぁ、もう……」
「ガリダの男は、大半が臆病なのだ……」
「ダイスみたいに、ガッて行けばいいのに」
ほかの種族の子供たちもガリダであずかっていた間、各種族の大人たちも出入りしていたのだが、中でも、キサラはよく来ていた。
ルーポの子が多く、しかも、幼い子ばかりだったからだろう。
その時に、訊いてみたことがある。
なぜ586回も断ったのか。
話を聞いてから、ずっと不思議だった。
今のダイスとキサラを見ていると、とてもそんなふうには見えないからだ。
(キサラも頑張ったんだよなぁ。ノノマも根競べって言ってたけどさ)
キサラは「根負け」した。
ダイスの粘り勝ちだ。
とはいえ、キサラはダイスを嫌いだったのではない。
逆だった。
(ダイスってモテてたんだ……ルーポの女の子たちは、みんな、ダイスを狙ってたっぽいこと、キサラ、言ってたもななぁ)
キサラは、灰色の毛や、長過ぎる尾を気にしている。
外見に自信がないらしい。
なので、ダイスとは釣り合わない、もっと相応しい相手がいると、そう思って、ずっと断り続けていたのだという。
(でも、キサラは頭もいいし、しっかりしてるし、ダイスにピッタリじゃん)
ダイスは、勘がいい。
見る目もあった。
明確にではなくても、キサラの内心も、察していたのではないかと思う。
それに引きかえ、シュザは鈍感だ。
「私も子がほしいのだ、ノノマ。可愛がれる自信もある。私とお前なら、さぞかし可愛らしい子がなせよう。さようなわけで、ノノマ、私と番にならぬか?」
「突然の話にござりまするゆえ、少々、時間を……」
ノノマの返事に、シュザが、ますます狼狽え始めた。
ひどくオロオロして、ノノマの周りを歩き回っている。
なんともはや、気の毒というか、非常に微妙な眺めだ。
「そっかあ! ノノマに番ができるのかあ! ノノマは人気あるからなあ! みんな、がっかりするだろうなあ!」
わざと大声で言う。
隣で、ザイードが、ビクッと体を震わせたほどだった。
「落胆するものが多くても、私は気にせぬさ。恨まれてもかまわぬしなぁ」
ん?と、思う。
ラシッドが、口元を小さく緩めていた。
そういうことか、と思う。
ラシッドは、ガリダの中で起きていることならなんでも知っている、と豪語していたのだ。
ノノマとシュザの関係を知らないはずがなかった。
「む、無理にございます、ラシッド様!」
「なにが、無理なのだ。お前は関りなかろうが、シュザ」
「か、関わり、関わりございます!」
「どういう関りがあるという? お前とノノマは近くで育っただけぞ?」
「ち、ちが……っ……ちが……っ……」
「違わぬ。お前は、ほかの女を知らぬゆえ、ノノマを傍に置きたいだけなれば」
「さようなことはござりませぬっ!!」
びょんっと、シュザの尾が真上に立つ。
かなり怒っているようだ。
ザイードの視線に、キャスは肩をすくめてみせる。
ノノマのために、ここは仲裁せずにおこう、と決めた。
「私とて、ほかの女と、手を繋いだことくらいあります!」
え?と、思う。
今、それを言ってしまうのか、シュザ……と。
「ですが、私はノノ……っ……?!」
バチーンッ!と、シュザが、ノノマの尾で弾き飛ばされた。
ザイードが深く溜め息をつく。
ラシッドも、こっちを見て、どうしようもない、とばかりに首を傾けていた。
ノノマは怒って歩き出し、その背をヨタヨタしながらシュザが追って行く。
「そりゃあ、駄目だよ、シュザ……せっかくお膳立てしたのに台無しだね……」
あとで、ノノマの様子を見に行こうと、キャスも溜め息をついた。
弟のラシッドだ。
そう言えば「実物」は、当分、見ていなかったと思う。
交渉日に、代理を務めている姿は、映像で見ていた。
フィッツと直接「繋がって」いたガリダが、ラシッドだ。
「久しぶりに見る顔という顔をしておるなぁ」
「今までなにをしておったのだ? 用がすんだら、さっさと帰って来ぬか」
「兄上、私は、もう大人なれば」
「まだ3桁にもなっておらぬであろうが」
「3桁になっても、弟は弟と言うのが兄上ぞ」
ラシッドは、相変わらず口が減らない。
けれど、言い返されても、ザイードは笑っている。
弟のことを可愛がっているのだ。
ザイードとは父親が違うため、風貌は似ているが、瞳孔が銀色をしている。
ラシッドの父親は、ルーポ族だと聞いていた。
「長く姿を見なかったけど、なにしてたの?」
「聞いておらぬのか、キャス?」
「聞いてないって、なにを?」
訊き返すと、ラシッドが顔をしかめる。
わざとらしさに、吹き出しそうになった。
近くで子供と遊んでいるノノマが、呆れ顔をしている。
ラシッドは、口の減らない、お調子者なのだ。
「フィッツの奴め。私の手柄を横取りしておるのだな」
「フィッツは手柄になんか興味ないよ」
本気ではないとわかっているので、笑いながら言う。
フィッツが手柄を欲しがるような情緒をもっていれば、キャスも隠し事を減らすことができるのだけれども。
「しかし、フィッツは、魔物使いが荒うてな。私は、あっちやこっちと領地を走り回っておった。実際に走ったのは、従兄弟のチチェだがの」
「走り回ってたって、なんでまた」
「ファニは言付けするにはいいが、物は運べぬだろ」
「ああ、それで」
うなずいている時、ふと、ザイードの瞳孔が少し狭まったのが見えた。
なにかを思い出しているような感じだ。
「それはそうと、領地を回っておって、私も思うたことがある」
ラシッドが話題を変えるように、言う。
ザイードの表情に気づいたのは、キャスだけではなかったらしい。
話題の転換に、気遣いのようなものがあった。
「子がほしくなったのだ」
「え? まだ独り身がいいって、前は言ってなかったっけ?」
「大きな心変わりぞ、キャス。皆が子の相手をしておって、私も、それなりに手を貸しておるうちに、己の子がほしいと思うてな」
「子が子を育てられるわけがなかろう」
「兄上は引っ込んでおれ。求愛もできぬものに、意見されとうない」
「お前とて誰に求愛するという? 遊んでばかりおったではないか」
ぴしゃり、ぴしゃりと、兄弟で言い合っている。
仮に、ラシッドが先に番を持ったら、ザイードは「先を越された」ことになるのだろうか。
その辺りの、魔物の「機微」はよくわからないが、それはともかく。
「何頭か、思い描いておる」
「何頭かって……そういうもんなんですか、ザイード?」
目を細くして、ザイードを見た。
ザイードが、大きく首を横に振る。
「そ、そのようなわけがあるまい! 求愛する相手は1人、いや、1頭と決まっておる! ラシッドが不埒な考えを持っておるだけぞ!」
「おかしいですよねえ。ラシッドは、お父さんがルーポでしょ? ルーポは決めた相手にしか求愛しないって、ダイスが言ってましたよ? 相手が、ほかに番を持つまでは諦めないって」
「それは、ダイスが……ダイスがイカれておるのだ! ルーポにとて、複数に求愛するものもおる!」
「ルーポにとて? とてってことは、ガリダにもいるってことですね」
うっと、ザイードが、言葉を詰まらせた。
どうやら求愛熱心なものと、数撃てば当たる派に分かれるようだ。
ダイスは前者、ラシッドは後者。
ザイードは、どうだかわからない。
というより、ザイードが求愛する姿を思い浮かべられない。
「まぁ、求愛される側に選択権があるみたいなので、いいんですけどね」
帝国のように、勝手に「婚約者」を決められたりしないのがいい、と思えた。
求愛するのも、それに応じるかも、自由意志による。
断れないとか、否応なく、といった事態にはならないと聞いていた。
「私は、ダイスほどイカれておらぬので」
「これ、ラシッド!」
「兄上が言うたのでは? 私も、そう思うておりますれば」
本当に、ラシッドは口が減らない。
ああ言えば、こう言う、といったタイプだ。
なるほどガリダとルーポの血が混じっていると、納得した。
ガリダの少し理屈っぽいところと、ルーポの気楽さの両方を感じる。
(変な言葉を覚えさせちゃったな。流行らないといいけど)
思っているうちにも、ラシッドが、ひょこひょこと歩き出した。
キャスには、ひょこひょことしか見えないのだが、ラシッドは「格好をつけて」いるらしい。
「なぁ、ノノマ、子は好きか?」
「好きにござりまする。可愛らしくてなりませぬ」
まさか、と思う。
ザイードも、口を、ぱかりと開いていた。
止めるべきなのか否か。
こういうことは、お互いの自由意志なので。
「なれば、私と番にならぬか?」
「な、なにを言うておるのですか……っ!」
「お前に言うてはおらぬだろ、シュザ。私は、ノノマに求愛しておるのだ」
「さようなこと、今まで……」
「気が変わったゆえ、お前は口を挟むな」
シュザは、あの「真っ青」と思われる顔をしている。
狼狽えて、尾が左右上下に大きく揺れていた。
ノノマは、その様子を、じっと見つめている。
が、シュザと目があった途端、プイッとした。
「……シュザ……はっきりしないなぁ、もう……」
「ガリダの男は、大半が臆病なのだ……」
「ダイスみたいに、ガッて行けばいいのに」
ほかの種族の子供たちもガリダであずかっていた間、各種族の大人たちも出入りしていたのだが、中でも、キサラはよく来ていた。
ルーポの子が多く、しかも、幼い子ばかりだったからだろう。
その時に、訊いてみたことがある。
なぜ586回も断ったのか。
話を聞いてから、ずっと不思議だった。
今のダイスとキサラを見ていると、とてもそんなふうには見えないからだ。
(キサラも頑張ったんだよなぁ。ノノマも根競べって言ってたけどさ)
キサラは「根負け」した。
ダイスの粘り勝ちだ。
とはいえ、キサラはダイスを嫌いだったのではない。
逆だった。
(ダイスってモテてたんだ……ルーポの女の子たちは、みんな、ダイスを狙ってたっぽいこと、キサラ、言ってたもななぁ)
キサラは、灰色の毛や、長過ぎる尾を気にしている。
外見に自信がないらしい。
なので、ダイスとは釣り合わない、もっと相応しい相手がいると、そう思って、ずっと断り続けていたのだという。
(でも、キサラは頭もいいし、しっかりしてるし、ダイスにピッタリじゃん)
ダイスは、勘がいい。
見る目もあった。
明確にではなくても、キサラの内心も、察していたのではないかと思う。
それに引きかえ、シュザは鈍感だ。
「私も子がほしいのだ、ノノマ。可愛がれる自信もある。私とお前なら、さぞかし可愛らしい子がなせよう。さようなわけで、ノノマ、私と番にならぬか?」
「突然の話にござりまするゆえ、少々、時間を……」
ノノマの返事に、シュザが、ますます狼狽え始めた。
ひどくオロオロして、ノノマの周りを歩き回っている。
なんともはや、気の毒というか、非常に微妙な眺めだ。
「そっかあ! ノノマに番ができるのかあ! ノノマは人気あるからなあ! みんな、がっかりするだろうなあ!」
わざと大声で言う。
隣で、ザイードが、ビクッと体を震わせたほどだった。
「落胆するものが多くても、私は気にせぬさ。恨まれてもかまわぬしなぁ」
ん?と、思う。
ラシッドが、口元を小さく緩めていた。
そういうことか、と思う。
ラシッドは、ガリダの中で起きていることならなんでも知っている、と豪語していたのだ。
ノノマとシュザの関係を知らないはずがなかった。
「む、無理にございます、ラシッド様!」
「なにが、無理なのだ。お前は関りなかろうが、シュザ」
「か、関わり、関わりございます!」
「どういう関りがあるという? お前とノノマは近くで育っただけぞ?」
「ち、ちが……っ……ちが……っ……」
「違わぬ。お前は、ほかの女を知らぬゆえ、ノノマを傍に置きたいだけなれば」
「さようなことはござりませぬっ!!」
びょんっと、シュザの尾が真上に立つ。
かなり怒っているようだ。
ザイードの視線に、キャスは肩をすくめてみせる。
ノノマのために、ここは仲裁せずにおこう、と決めた。
「私とて、ほかの女と、手を繋いだことくらいあります!」
え?と、思う。
今、それを言ってしまうのか、シュザ……と。
「ですが、私はノノ……っ……?!」
バチーンッ!と、シュザが、ノノマの尾で弾き飛ばされた。
ザイードが深く溜め息をつく。
ラシッドも、こっちを見て、どうしようもない、とばかりに首を傾けていた。
ノノマは怒って歩き出し、その背をヨタヨタしながらシュザが追って行く。
「そりゃあ、駄目だよ、シュザ……せっかくお膳立てしたのに台無しだね……」
あとで、ノノマの様子を見に行こうと、キャスも溜め息をついた。
10
あなたにおすすめの小説
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
古堂 素央
恋愛
【完結】
「なんでわたしを突き落とさないのよ」
学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。
階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生まれ変わったことを知る。しかもハナコは悪役令嬢のポジションで。
しかしなぜかヒロインそっちのけでぐいぐいハナコに迫ってくる攻略対象の王子。その上、王子は前世でハナコがこっぴどく振った瓶底眼鏡の山田そっくりで。
ギロチンエンドか瓶底眼鏡とゴールインするか。選択を迫られる中、他の攻略対象の好感度まで上がっていって!?
悪役令嬢? 断罪ざまぁ? いいえ、冴えない王子と結ばれるくらいなら、ノシつけてヒロインに押しつけます!
黒ヒロインの陰謀を交わしつつ、無事ハナコは王子の魔の手から逃げ切ることはできるのか!?
何もしない公爵夫人ですが、なぜか屋敷がうまく回っています
鷹 綾
恋愛
辺境公爵カーネル・クリスの妻となったフィレ・バーナード。
けれど彼女は、屋敷を仕切ることも、改革を行うことも、声高に意見を述べることもしなかった。
指示を出さない。
判断を奪わない。
必要以上に関わらない。
「何もしない夫人」として、ただ静かにそこにいるだけ。
それなのに――
いつの間にか屋敷は落ち着き、
使用人たちは迷わなくなり、
人は出入りし、戻り、また進んでいくようになる。
誰かに依存しない。
誰かを支配しない。
それでも確かに“安心できる場所”は、彼女の周りに残っていた。
必要とされなくてもいい。
役に立たなくてもいい。
それでも、ここにいていい。
これは、
「何もしない」ことで壊れなかった関係と、
「奪わない」ことで続いていった日常を描く、
静かでやさしい結婚生活の物語。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる