153 / 304
第2章 黒い風と金のいと
国王の真実 1
しおりを挟む
サイラスは、王太子の寝室の扉を、何回か叩く。
昨夜と同じく、私室は素通りしていた。
薬が効いていれば、まだ眠っている可能性のほうが高かったからだ。
思った通り、中からの返事はない。
そっと扉を開け、寝室に入る。
王太子は、ベッドの中で目を伏せていた。
(私は、あなたの望みを叶え続けてきました。今回は、夢の中で、ではありますが、不満はないでしょう?)
現実には、ローエルハイドの孫娘は手に入らない。
それでも、夢では王太子の思うがままだ。
さりとて、夢見の術では、たいてい「思うがまま」以上のことになる。
願望は種に過ぎず、そこから派生するものは、多分に歪曲されるからだ。
そうでなければ、人の意思など変えられない。
サイラスが夢見の術を思い出したのは、大公がラペル公爵家の2人を手にかける写真を見た時だった。
人心を操るすべを、大公は持っているのではないか。
その思いが、サイラスに夢見の術を思い出させている。
正直、人の心を操る魔術には興味がなかった。
あえて魔術を使わなくても、人の心を操るなど、サイラスにとっては簡単なことだったからだ。
準備と備えさえしておけば、サイラスの作った道に沿って人は歩く。
最も身近な成功例が、王太子だった。
(大公様は、もっと確実な手を持っていらっしゃるのかもしれませんがね)
サイラスは、夢見の術くらいしか思いつけなかった自分を、少しだけ卑下する。
まだ、あの嶺には到達できていない。
とはいえ、王太子が即位するまでは、大きな力を手に入れることはできないのだから、しかたがないと思い直した。
今は「この程度」で、我慢すべきなのだ。
それに、夢見の術を試せたことは、悪くない成果だと言える。
制約が多い割に不確実過ぎて使えないと、切り捨てられた魔術だが、条件が整いさえすれば使えるとわかった。
その点、王太子は条件にぴたりと合致する。
信頼関係を構築できており、願いの種も持っていた。
(あとは……境を越えられたかどうか、でしょうね)
思いつつも、たいして心配はしていない。
不安要素があったのなら、王太子に術をかけたりはしなかっただろう。
しくじれば、大きな痛手になるのは自明の理。
下手をすると、命綱を失いかねないのだ。
が、サイラスは、王太子が疑念をいだくことなどない、と思っている。
彼は、この20年近く、サイラスの言葉を疑ったことが、1度もない。
ローエルハイドの孫娘が死にかけたのは、王太子のせい。
アンバス侯爵は叛逆を企てていた。
審議はラペル公爵家からの嘆願。
といったように、サイラスは王太子に、いくつもの嘘をついている。
そのどれもを、王太子は鵜呑みにしていた。
ひと欠片も疑ってはいない。
そう判断したからこそ、夢見の術を使ったのだ。
王太子に即位させるためには、レティシアを諦めさせるほかない。
時間をかければ夢見の術など必要なかっただろうが、そうもいかなかった、
すでに、大公に自分の存在を認識されている。
いつ殺されるかわからない、という状況なのだ。
王太子はともかく、サイラスは身の危険を感じている。
これ以上、事を波立たせなければ危険を回避できるかもしれない、などとは思わない。
1度、視界に入ったら、お終い。
大公の視界に入る、すなわち死を意味する。
ただし、サイラスにとって、それは喜ばしいことだった。
長きに渡り潜んできた間、大公には無視され続けている。
ようやく視界に入れたのだ。
(大公様に私を意識させるのに、ことのほか時間がかかりましたからねぇ。ここから先は、早く時を進ませなければ、間に合わなくなってしまうのですよ)
したくもない努力をし続け、準備と備えのために時間を使ってきた。
もう「待った」はできない。
この機を逃すわけにはいかないのだ。
だから、王太子を、さっさと即位させる必要がある。
力なくしては、大公と互角にやりあえない。
大公の視界から、ただ弾き出されるだけになる。
そもそも彼の視界には「たった1人の愛する者」しかいないのだから。
「…………サイラス……?」
王太子が、じわっと目を開く。
サイラスは、それを確認してから跪いた。
「昨夜はゆっくりと、お休みになれましたでしょうか?」
王太子は体を起こし、サイラスのほうへと顔を向ける。
少し顔色が良くなっていた。
昨夜の切迫した様子は見受けられない。
夢見の術がかかり切ったのか、否か。
判断するために、サイラスは王太子に微笑みかけた。
「ああ。昨夜は、よく眠れた。夢は……見なかった」
「それは、なによりです、殿下」
王太子の目に疑いの色はない、と感じる。
いつものように、サイラスを信じている瞳だ。
(百人に1人の逸材、というわけですね)
自分の選んだ道に間違いはなかったと確信する。
もちろん、うまくかからなかった際の手立ては用意していた。
アンバス侯爵やラペル公爵と同じことだ。
王宮は、けして綺麗な場所ではない。
それを、王太子には幼い頃からわからせてきた。
罪を被せる相手は、いくらでもいる。
「サイラス、俺は父上に会おうと思う」
はっきりとした口調に、サイラスはうなずいた。
それでも、術がかかりきったことの「裏付け」は必要だ。
少し心配だといった表情を作る。
「国王陛下とは、しばらくお会いになっておられませんが」
審議の席のように顔を会わせることはある。
王太子は、外交の場に同席もしていた。
が、2人で会ったり、話したりすることはない。
最後に話したのは、サイラスの記憶する限り、3歳の頃。
王太子が病気になる前であり、第2王子が生まれる前のことになる。
王太子の記憶には残っていないはずだ。
「だが、会わねばならん」
「よろしければ、理由をうかがっても?」
昨日までにはなかった王太子としての光が、目に戻っていた。
恋に現を抜かしていた時とは違う。
「即位について、話すつもりだ」
ぴくりと、サイラスの眉が動いた。
心に満足感が広がる。
さりとて、喜んでみせることはできない。
あくまでも慎重に事を運ぶ必要があった。
王太子の右手を、両手で握る。
そして、申し訳ないといった様子で言った。
「ですが、殿下……よろしいのですか? まだ、あの娘を手に入れる算段がついておりません」
王太子が、ふっと笑った。
夢にうなされていたとは思えないくらいに、清々しい笑みを浮かべている。
「かまわん」
ひと言の元に、あっさりと王太子は、そう言い切った。
それから、少し自嘲するかのように、肩をすくめる。
「俺は、こだわり過ぎていたようだ」
今度こそ、本当に「裏」が取れた。
王太子は夢見の術に、完全に嵌ったのだ。
レティシアのことを手に入れたと思いこんでいる。
そのため、こだわる必要がなくなったのだろう。
恋という熱からも冷めたらしい。
「かしこまりました。殿下がそう仰るのなら、私に異論はございません」
「手間をかけさせたな、サイラス」
「いいえ。私のほうこそ、お力になり切れず……申し訳なく思います」
「そのようなことはない。お前は、よく尽くしてくれた」
王太子の右手を握ったサイラスの手を、反対の手で王太子が、軽く叩く。
サイラスは、困ったように、笑ってみせた。
「殿下の望みが、私の望みですから」
サイラスは思っている。
本当には。
自分の願いが、王太子の願いなのだ。
そこから外れることは許さない。
それこそ、なんのために「尽くして」きたのか、わからなくなる。
「では、国王陛下に謁見の申し入れをいたします」
「段取りは、お前に任せる」
そう、これが自分と王太子の役割分担。
考えるのは、王太子の役割ではないのだ。
昨夜と同じく、私室は素通りしていた。
薬が効いていれば、まだ眠っている可能性のほうが高かったからだ。
思った通り、中からの返事はない。
そっと扉を開け、寝室に入る。
王太子は、ベッドの中で目を伏せていた。
(私は、あなたの望みを叶え続けてきました。今回は、夢の中で、ではありますが、不満はないでしょう?)
現実には、ローエルハイドの孫娘は手に入らない。
それでも、夢では王太子の思うがままだ。
さりとて、夢見の術では、たいてい「思うがまま」以上のことになる。
願望は種に過ぎず、そこから派生するものは、多分に歪曲されるからだ。
そうでなければ、人の意思など変えられない。
サイラスが夢見の術を思い出したのは、大公がラペル公爵家の2人を手にかける写真を見た時だった。
人心を操るすべを、大公は持っているのではないか。
その思いが、サイラスに夢見の術を思い出させている。
正直、人の心を操る魔術には興味がなかった。
あえて魔術を使わなくても、人の心を操るなど、サイラスにとっては簡単なことだったからだ。
準備と備えさえしておけば、サイラスの作った道に沿って人は歩く。
最も身近な成功例が、王太子だった。
(大公様は、もっと確実な手を持っていらっしゃるのかもしれませんがね)
サイラスは、夢見の術くらいしか思いつけなかった自分を、少しだけ卑下する。
まだ、あの嶺には到達できていない。
とはいえ、王太子が即位するまでは、大きな力を手に入れることはできないのだから、しかたがないと思い直した。
今は「この程度」で、我慢すべきなのだ。
それに、夢見の術を試せたことは、悪くない成果だと言える。
制約が多い割に不確実過ぎて使えないと、切り捨てられた魔術だが、条件が整いさえすれば使えるとわかった。
その点、王太子は条件にぴたりと合致する。
信頼関係を構築できており、願いの種も持っていた。
(あとは……境を越えられたかどうか、でしょうね)
思いつつも、たいして心配はしていない。
不安要素があったのなら、王太子に術をかけたりはしなかっただろう。
しくじれば、大きな痛手になるのは自明の理。
下手をすると、命綱を失いかねないのだ。
が、サイラスは、王太子が疑念をいだくことなどない、と思っている。
彼は、この20年近く、サイラスの言葉を疑ったことが、1度もない。
ローエルハイドの孫娘が死にかけたのは、王太子のせい。
アンバス侯爵は叛逆を企てていた。
審議はラペル公爵家からの嘆願。
といったように、サイラスは王太子に、いくつもの嘘をついている。
そのどれもを、王太子は鵜呑みにしていた。
ひと欠片も疑ってはいない。
そう判断したからこそ、夢見の術を使ったのだ。
王太子に即位させるためには、レティシアを諦めさせるほかない。
時間をかければ夢見の術など必要なかっただろうが、そうもいかなかった、
すでに、大公に自分の存在を認識されている。
いつ殺されるかわからない、という状況なのだ。
王太子はともかく、サイラスは身の危険を感じている。
これ以上、事を波立たせなければ危険を回避できるかもしれない、などとは思わない。
1度、視界に入ったら、お終い。
大公の視界に入る、すなわち死を意味する。
ただし、サイラスにとって、それは喜ばしいことだった。
長きに渡り潜んできた間、大公には無視され続けている。
ようやく視界に入れたのだ。
(大公様に私を意識させるのに、ことのほか時間がかかりましたからねぇ。ここから先は、早く時を進ませなければ、間に合わなくなってしまうのですよ)
したくもない努力をし続け、準備と備えのために時間を使ってきた。
もう「待った」はできない。
この機を逃すわけにはいかないのだ。
だから、王太子を、さっさと即位させる必要がある。
力なくしては、大公と互角にやりあえない。
大公の視界から、ただ弾き出されるだけになる。
そもそも彼の視界には「たった1人の愛する者」しかいないのだから。
「…………サイラス……?」
王太子が、じわっと目を開く。
サイラスは、それを確認してから跪いた。
「昨夜はゆっくりと、お休みになれましたでしょうか?」
王太子は体を起こし、サイラスのほうへと顔を向ける。
少し顔色が良くなっていた。
昨夜の切迫した様子は見受けられない。
夢見の術がかかり切ったのか、否か。
判断するために、サイラスは王太子に微笑みかけた。
「ああ。昨夜は、よく眠れた。夢は……見なかった」
「それは、なによりです、殿下」
王太子の目に疑いの色はない、と感じる。
いつものように、サイラスを信じている瞳だ。
(百人に1人の逸材、というわけですね)
自分の選んだ道に間違いはなかったと確信する。
もちろん、うまくかからなかった際の手立ては用意していた。
アンバス侯爵やラペル公爵と同じことだ。
王宮は、けして綺麗な場所ではない。
それを、王太子には幼い頃からわからせてきた。
罪を被せる相手は、いくらでもいる。
「サイラス、俺は父上に会おうと思う」
はっきりとした口調に、サイラスはうなずいた。
それでも、術がかかりきったことの「裏付け」は必要だ。
少し心配だといった表情を作る。
「国王陛下とは、しばらくお会いになっておられませんが」
審議の席のように顔を会わせることはある。
王太子は、外交の場に同席もしていた。
が、2人で会ったり、話したりすることはない。
最後に話したのは、サイラスの記憶する限り、3歳の頃。
王太子が病気になる前であり、第2王子が生まれる前のことになる。
王太子の記憶には残っていないはずだ。
「だが、会わねばならん」
「よろしければ、理由をうかがっても?」
昨日までにはなかった王太子としての光が、目に戻っていた。
恋に現を抜かしていた時とは違う。
「即位について、話すつもりだ」
ぴくりと、サイラスの眉が動いた。
心に満足感が広がる。
さりとて、喜んでみせることはできない。
あくまでも慎重に事を運ぶ必要があった。
王太子の右手を、両手で握る。
そして、申し訳ないといった様子で言った。
「ですが、殿下……よろしいのですか? まだ、あの娘を手に入れる算段がついておりません」
王太子が、ふっと笑った。
夢にうなされていたとは思えないくらいに、清々しい笑みを浮かべている。
「かまわん」
ひと言の元に、あっさりと王太子は、そう言い切った。
それから、少し自嘲するかのように、肩をすくめる。
「俺は、こだわり過ぎていたようだ」
今度こそ、本当に「裏」が取れた。
王太子は夢見の術に、完全に嵌ったのだ。
レティシアのことを手に入れたと思いこんでいる。
そのため、こだわる必要がなくなったのだろう。
恋という熱からも冷めたらしい。
「かしこまりました。殿下がそう仰るのなら、私に異論はございません」
「手間をかけさせたな、サイラス」
「いいえ。私のほうこそ、お力になり切れず……申し訳なく思います」
「そのようなことはない。お前は、よく尽くしてくれた」
王太子の右手を握ったサイラスの手を、反対の手で王太子が、軽く叩く。
サイラスは、困ったように、笑ってみせた。
「殿下の望みが、私の望みですから」
サイラスは思っている。
本当には。
自分の願いが、王太子の願いなのだ。
そこから外れることは許さない。
それこそ、なんのために「尽くして」きたのか、わからなくなる。
「では、国王陛下に謁見の申し入れをいたします」
「段取りは、お前に任せる」
そう、これが自分と王太子の役割分担。
考えるのは、王太子の役割ではないのだ。
3
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
治療係ですが、公爵令息様がものすごく懐いて困る~私、男装しているだけで、女性です!~
百門一新
恋愛
男装姿で旅をしていたエリザは、長期滞在してしまった異国の王都で【赤い魔法使い(男)】と呼ばれることに。職業は完全に誤解なのだが、そのせいで女性恐怖症の公爵令息の治療係に……!?「待って。私、女なんですけども」しかも公爵令息の騎士様、なぜかものすごい懐いてきて…!?
男装の魔法使い(職業誤解)×女性が大の苦手のはずなのに、ロックオンして攻めに転じたらぐいぐいいく騎士様!?
※小説家になろう様、ベリーズカフェ様、カクヨム様にも掲載しています。
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さくら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。
【完結】恋につける薬は、なし
ちよのまつこ
恋愛
異世界の田舎の村に転移して五年、十八歳のエマは王都へ行くことに。
着いた王都は春の大祭前、庶民も参加できる城の催しでの出来事がきっかけで出会った青年貴族にエマはいきなり嫌悪を向けられ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる