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第2章 黒い風と金のいと
国王の真実 2
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レティシアは、昼食後、いつものように食堂にいる。
祖父は、父に用事があると言い、出かけて行った。
日頃、父は王宮の別宅で生活をしている。
顔を合わせるのは、この屋敷に両親が帰って来た時だけ。
ひと月に1度か2度くらいだった。
祖父が父の別宅を訪ねるのは、レティシアが、この世界に来て初めてのことだ。
めずらしくはあるが、レティシアは気にしていない。
現代日本で働いていた頃、たまに外で母親と昼ご飯をすることもあった。
昼休憩に待ち合わせをして、職場近くの定食屋に行くのが定番。
セルフサービスで品を選ぶ形式となっており、待ち時間がない。
限られた時間の中、すぐに食事をしながら会話が楽しめた。
そんな経験則から、親子水入らずで話したいこともあるのだろう、としか思わずにいる。
祖父は、父を大事にしていないわけではないのだ。
「今度は、何を勉強されるのですか?」
「うーん……王宮とか王族のこと?」
グレイの問いに、何気なく答えた。
が、すぐに返ってくると思っていた声がかからない。
不思議に思って、振り返る。
グレイとサリーが、なぜか顔色を悪くしていた。
「ど……どしたの……? 私、なんか変なこと言った……?」
もしかして王宮や王族というのは禁断の、いわゆるタブー案件なのだろうか。
昔は、日本でも、高貴な方々について、口にするのは許されなかったと、なにかの本で読んだ。
貴族風社会での頂点は王族。
禁断の領域であっても、おかしくはない。
「あ、あの……レティシア様は……まさか……」
サリーが言いながら、グレイを見る。
グレイもサリーを見ていた。
おそらく2人で、どちらが説明するかを話し合って、もとい押しつけあっているに違いない。
どうせ結果は見えている。
グレイはサリーに激弱なのだから。
「ありえないことだとは思っておりますが、念のために、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「いいけど?」
「レティシア様は、王太子、殿下の正妃となられることを、考えておられるわけではないですよね?」
あまりに斜め上から来た問いに、レティシアは、きょとんとなる。
首を横にかしげた。
「は……?」
レティシアの中では、今のグレイの質問は、自分の言葉のどれとも繋がらない。
王族すなわち王子様とは思っていないからだ。
きっかけではあるにしろ、王族という大きな枠組みで捉えている。
少なくとも、国の統治者であるのだし、魔術とも関わりがあるようだし。
「あ、いえ……そもそも貴族のご令嬢の方々は、皆様、そこから勉強を始められるのです。正妃選びの儀に行くことを考えておられるかたは、とくに」
「あ、そうなの?」
答えてから、それもそうかと思い直した。
正妃になるのであれば、王族のあれやこれやを知っておく必要はあるだろう。
正妃になってから、知りませんでした、は、通らない気がする。
王族教育が改めてなされるとしても、ひと通りは知っているというのが、前提条件にはなりそうだ。
「ですから……レティシア様が、その気になられたのかと……」
サリーが、言葉を濁し濁し、レティシアに言葉をかけてくる。
そこで、初めてレティシアは2人の心配に気づいた。
「ないない! 絶対ない! それはない!」
ぶんぶんっと、手を左右に振る。
王子様は、悪人ではないし、悪気もない。
世間知らずで天然で、放っておけないところもあった。
(でも、ないわ~……王子様と婚姻はないわ~……)
面倒くさ過ぎて、面倒など見切れない。
一緒にいれば、日がな1日「その言葉は、どういう意味だ」だの「ちゃんと説明をしろ」だのと、言い散らかされるに決まっている。
「そりゃあ、サリーみたいに母性本能くすぐられる相手が好みっていうなら、アリだったかもしれないけどさー」
王子様は、その放っとけなさ感で、女性の母性本能をくすぐるタイプだ。
グレイだって、ちょっと間が抜けているところもあるし。
「そういう男性が好みとは知らなかったよ、サリー」
「え……それは、まぁ……度というものはありますが……」
グレイは自分のことをわかっていない。
少しだけ面白くなさそうにしている。
サリーがグレイを指しているとは気づいていないからだろう。
「甘えられるのが好きっていう人と、甘えるの好きって人がいると思うんだよね。私は、断然、甘えたいほうなんだよ」
主に、祖父に。
頭を撫でてくれたり、額にキスを落としてくれたり、抱きしめてくれたり。
なんなら、言わずとも「抱っこ」をしてくれたり。
傍にいるだけで安心させてくれるような、そういう人がいい。
ベッタベタに甘え倒したいのだ、レティシアは。
「だから、王子様は無理。甘えられる気がしない」
そんなことをしたら世間知らずの泥船は、一気に沈んでしまいそう。
2人で、あっぷあっぷなんて、絶対にごめんだ。
王子様には、もっとシャキッとした、そう、レティシアの母のような人が似合うと思えた。
王子様が頼りなくても、グイグイ引っ張っていく。
甘えたい派の自分ではなく、そういう人が相応しい。
「ホント、お祖父さまって、私を甘やかすの上手いからなぁ……」
魚釣りの際の、耳元に聞こえた、やわらかな声。
あたり前みたいに抱き上げてくれる腕。
抱っこで膝に座らせてくれたりもする。
いろんなことを知ってなお、祖父はレティシアの理想で在り続けていた。
けして、正義の味方などではなく。
頭の中で、祖父の姿をスライドショー。
すっかり、ぽやんとなっている。
「レティシア様、お戻りください!」
グレイの一喝に、ハッとした。
気のせいか少し厳しかったのは、さっきの「サリーの好み」発言のせいかもしれないが、それはともかく。
「と、とにかく正妃とか考えてないから!」
「でしょうね」
さくっとグレイに肯定される。
サリーが、少し苦笑い気味で聞いてきた。
「それでは、なぜ王族の勉強をなさりたいのでしょう?」
「王子様は魔術を使えてたけど、魔力分配はできないのかなって思ったんだよ」
2人は、やはりちゃんと「勉強」済みのようだ。
当然といった顔をしている。
「前に、王宮魔術師は、国王様から魔力を与えられるって感じの話は聞いてたからね。王子様じゃダメなのかなって、ちょっと不思議っていうか」
グレイが、納得したように、うなずいた。
それからレティシアのため、イスを引いてくれる。
「少し、ややこしい話になりますので、ご説明が長くなるかもれません」
「それじゃ、グレイもサリーも座って」
いつもの定位置に2人が座った。
勉強会は3人がいい。
改めて、そう思う。
片方が空席なのは、とても寂しかったからだ。
「では、お茶をお持ちいたしましょう。3人分」
マリエッタが楽しげにそう言った。
3人の並ぶ姿を喜んでくれているのだろう。
穏やかな時間が戻っている。
このまま平穏な日々が続けばいいと思うのだけれど。
(……あの私戦もサイラスの仕業って、お父さま、言ってたし……サイラスがウチを目の敵にしてるのは確かなんだよね……なんでかは知らないけど)
サイラスは、正妃を辞退したレティシアに、嫌がらせがしたいというわけでもなさそうだ。
私戦を引き起こした理由が、父の言う通りなら、祖父に絡んでいると言えた。
(やりたいことが、謎過ぎる……なにがしたいんだろ、あの人……)
王子様もわけのわからないところは多いが、サイラスはもっと意味不明。
さりとて王子様とは違い、話してみようかな、などとは思えなかった。
祖父は、父に用事があると言い、出かけて行った。
日頃、父は王宮の別宅で生活をしている。
顔を合わせるのは、この屋敷に両親が帰って来た時だけ。
ひと月に1度か2度くらいだった。
祖父が父の別宅を訪ねるのは、レティシアが、この世界に来て初めてのことだ。
めずらしくはあるが、レティシアは気にしていない。
現代日本で働いていた頃、たまに外で母親と昼ご飯をすることもあった。
昼休憩に待ち合わせをして、職場近くの定食屋に行くのが定番。
セルフサービスで品を選ぶ形式となっており、待ち時間がない。
限られた時間の中、すぐに食事をしながら会話が楽しめた。
そんな経験則から、親子水入らずで話したいこともあるのだろう、としか思わずにいる。
祖父は、父を大事にしていないわけではないのだ。
「今度は、何を勉強されるのですか?」
「うーん……王宮とか王族のこと?」
グレイの問いに、何気なく答えた。
が、すぐに返ってくると思っていた声がかからない。
不思議に思って、振り返る。
グレイとサリーが、なぜか顔色を悪くしていた。
「ど……どしたの……? 私、なんか変なこと言った……?」
もしかして王宮や王族というのは禁断の、いわゆるタブー案件なのだろうか。
昔は、日本でも、高貴な方々について、口にするのは許されなかったと、なにかの本で読んだ。
貴族風社会での頂点は王族。
禁断の領域であっても、おかしくはない。
「あ、あの……レティシア様は……まさか……」
サリーが言いながら、グレイを見る。
グレイもサリーを見ていた。
おそらく2人で、どちらが説明するかを話し合って、もとい押しつけあっているに違いない。
どうせ結果は見えている。
グレイはサリーに激弱なのだから。
「ありえないことだとは思っておりますが、念のために、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「いいけど?」
「レティシア様は、王太子、殿下の正妃となられることを、考えておられるわけではないですよね?」
あまりに斜め上から来た問いに、レティシアは、きょとんとなる。
首を横にかしげた。
「は……?」
レティシアの中では、今のグレイの質問は、自分の言葉のどれとも繋がらない。
王族すなわち王子様とは思っていないからだ。
きっかけではあるにしろ、王族という大きな枠組みで捉えている。
少なくとも、国の統治者であるのだし、魔術とも関わりがあるようだし。
「あ、いえ……そもそも貴族のご令嬢の方々は、皆様、そこから勉強を始められるのです。正妃選びの儀に行くことを考えておられるかたは、とくに」
「あ、そうなの?」
答えてから、それもそうかと思い直した。
正妃になるのであれば、王族のあれやこれやを知っておく必要はあるだろう。
正妃になってから、知りませんでした、は、通らない気がする。
王族教育が改めてなされるとしても、ひと通りは知っているというのが、前提条件にはなりそうだ。
「ですから……レティシア様が、その気になられたのかと……」
サリーが、言葉を濁し濁し、レティシアに言葉をかけてくる。
そこで、初めてレティシアは2人の心配に気づいた。
「ないない! 絶対ない! それはない!」
ぶんぶんっと、手を左右に振る。
王子様は、悪人ではないし、悪気もない。
世間知らずで天然で、放っておけないところもあった。
(でも、ないわ~……王子様と婚姻はないわ~……)
面倒くさ過ぎて、面倒など見切れない。
一緒にいれば、日がな1日「その言葉は、どういう意味だ」だの「ちゃんと説明をしろ」だのと、言い散らかされるに決まっている。
「そりゃあ、サリーみたいに母性本能くすぐられる相手が好みっていうなら、アリだったかもしれないけどさー」
王子様は、その放っとけなさ感で、女性の母性本能をくすぐるタイプだ。
グレイだって、ちょっと間が抜けているところもあるし。
「そういう男性が好みとは知らなかったよ、サリー」
「え……それは、まぁ……度というものはありますが……」
グレイは自分のことをわかっていない。
少しだけ面白くなさそうにしている。
サリーがグレイを指しているとは気づいていないからだろう。
「甘えられるのが好きっていう人と、甘えるの好きって人がいると思うんだよね。私は、断然、甘えたいほうなんだよ」
主に、祖父に。
頭を撫でてくれたり、額にキスを落としてくれたり、抱きしめてくれたり。
なんなら、言わずとも「抱っこ」をしてくれたり。
傍にいるだけで安心させてくれるような、そういう人がいい。
ベッタベタに甘え倒したいのだ、レティシアは。
「だから、王子様は無理。甘えられる気がしない」
そんなことをしたら世間知らずの泥船は、一気に沈んでしまいそう。
2人で、あっぷあっぷなんて、絶対にごめんだ。
王子様には、もっとシャキッとした、そう、レティシアの母のような人が似合うと思えた。
王子様が頼りなくても、グイグイ引っ張っていく。
甘えたい派の自分ではなく、そういう人が相応しい。
「ホント、お祖父さまって、私を甘やかすの上手いからなぁ……」
魚釣りの際の、耳元に聞こえた、やわらかな声。
あたり前みたいに抱き上げてくれる腕。
抱っこで膝に座らせてくれたりもする。
いろんなことを知ってなお、祖父はレティシアの理想で在り続けていた。
けして、正義の味方などではなく。
頭の中で、祖父の姿をスライドショー。
すっかり、ぽやんとなっている。
「レティシア様、お戻りください!」
グレイの一喝に、ハッとした。
気のせいか少し厳しかったのは、さっきの「サリーの好み」発言のせいかもしれないが、それはともかく。
「と、とにかく正妃とか考えてないから!」
「でしょうね」
さくっとグレイに肯定される。
サリーが、少し苦笑い気味で聞いてきた。
「それでは、なぜ王族の勉強をなさりたいのでしょう?」
「王子様は魔術を使えてたけど、魔力分配はできないのかなって思ったんだよ」
2人は、やはりちゃんと「勉強」済みのようだ。
当然といった顔をしている。
「前に、王宮魔術師は、国王様から魔力を与えられるって感じの話は聞いてたからね。王子様じゃダメなのかなって、ちょっと不思議っていうか」
グレイが、納得したように、うなずいた。
それからレティシアのため、イスを引いてくれる。
「少し、ややこしい話になりますので、ご説明が長くなるかもれません」
「それじゃ、グレイもサリーも座って」
いつもの定位置に2人が座った。
勉強会は3人がいい。
改めて、そう思う。
片方が空席なのは、とても寂しかったからだ。
「では、お茶をお持ちいたしましょう。3人分」
マリエッタが楽しげにそう言った。
3人の並ぶ姿を喜んでくれているのだろう。
穏やかな時間が戻っている。
このまま平穏な日々が続けばいいと思うのだけれど。
(……あの私戦もサイラスの仕業って、お父さま、言ってたし……サイラスがウチを目の敵にしてるのは確かなんだよね……なんでかは知らないけど)
サイラスは、正妃を辞退したレティシアに、嫌がらせがしたいというわけでもなさそうだ。
私戦を引き起こした理由が、父の言う通りなら、祖父に絡んでいると言えた。
(やりたいことが、謎過ぎる……なにがしたいんだろ、あの人……)
王子様もわけのわからないところは多いが、サイラスはもっと意味不明。
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