230 / 304
最終章 黒い羽と青のそら
咎に鎮め 2
しおりを挟む
レティシアは、両手でウサギの置物を、ぎゅっと握り締める。
心臓が、バクバクしていた。
剣の音に、やはり危機感を煽られてしまう。
ユージーンが強いのはわかっていても、怪我をするのでは、もしくは命を失うのではと、不安になった。
ユージーンが屋敷勤めをするようになってから、ひと月も経っていない。
とはいえ、レティシアが、こちらに来て、初めて口をきいたのはユージーンだ。
その後も、なんだかんだで、つきあいはあった。
第1印象は最悪だったし、好感度が上がることはなかったが、ユージーンが悪人でないのは、かなり前からわかっている。
屋敷勤めをするようになって、少し身近な存在にもなっていた。
面倒くさくて、厄介で、わけのわからない人ではあるけれども。
「だ、大丈夫かな、ユージーン……突進してったけど……」
「ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。兄……ユージーン様の、剣の腕がすごいことは、王宮でも知らぬ者がいないほどですからね」
なぜかザカリーが、胸を張る。
レティシアにとっては、横柄で尊大で傲慢に映るユージーンも、弟にとっては、自慢の兄らしい。
ユージーンも、ザカリーには過保護だ。
兄弟仲が良さそうなのは、前から感じている。
ザカリーは、全力でユージーンをフォローしているに違いない。
そのザカリーが大丈夫と言っているのだから、大丈夫なのだろう。
レティシアの心臓が、少し落ち着いてきた。
「あなたは、魔術が得意なんだね」
何気なく聞く。
同じ兄弟で、王族であっても、魔力に差が出るのかもしれない。
レティシアは、魔力や魔術については、まだたいした知識がなかった。
だから、ザカリーが王族としては似つかわしくない魔力持ちだとは、わからないのだ。
「え……あの……私は、その……剣や武術には、からきしですので……」
「ああ、それでかぁ。魔術の腕を磨いたんだ?」
「は、はい……兄……ユージーン様を見習って……」
「いやぁ、見習い過ぎないほうがいいよ? 庭師?の人に、ドン引きされるよ?」
ザカリーは、器用に手を動かしながら、話している。
気を抜いているわけではないと、わかっていた。
(お祖父さまも、ザカリーくんは腕が立つって言ってたもんなぁ。ホントに、兄弟で、真逆なんだ)
ユージーンは剣、ザカリーは魔術。
お互いに、どちらかにだけ腕が立つ。
(それで、2人なら大丈夫って言ってたのかぁ)
ユージーンは、性格的に前に出るほうが向いていそうだ。
逆に、ザカリーは気が弱いので、補助役のほうが向いている。
思えば、いい組み合わせなのかもしれない。
「レティシア姫様、もしよろしければ、お聞かせ願いたいのですが……どんびき、というのは……」
ザカリーが、恐る恐るといった様子で聞いてきた。
まだ何かあれば「引っ叩かれる」と思っているようだ。
さりとて、ジョーに関わることなら聞いておきたい、というところ。
もちろんレティシアは、怒ったりしない。
控え目な聞きかたに、むしろ、面倒とさえ感じなかった。
いつも「それはなんだ、どういう意味だ、説明しろ」と、上から目線で、しつこく聞かれているので。
「誰かの言葉や行動で、その場から、即座に立ち去りたくなるような気持ちになることだね」
「え……っ……私が魔術の腕を磨くと、ジ……庭師のかたの心が離れていく、ということでしょうか?」
「やり過ぎだと、そうなるかもしれないって話だよ」
それに、と思う。
ザカリーは魔術より、お菓子にこだわりがあるようだった。
だいたい魔術の鍛錬で、手が血塗れになることはない気もするし。
「そんなに心配することはないって。お菓子っていう共通の話題があるんだからさ。ユージーンを見習い過ぎなければね。人には向き不向きもあるでしょ?」
「そうですね。私には、剣や武術は、向いておりません。そこは見習いたくても、見習えないものと、諦めましょう」
とは言っているものの、ジョーに「ドン引き」されたくないと思っているのは、ミエミエだ。
ザカリーの判断は、正しい。
「あッ!!」
「えっ?!」
ザカリーが急に叫んだので、びっくりする。
パッと、レティシアもユージーンのほうを見た。
そして、一気に蒼褪める。
ユージーンの剣が真ん中辺りで、パッキリと折れていた。
長さが半分ほどになっている。
「は、早く! 私はいいから、早くユージーンに……っ……」
「わかっておりますが、間に合いません!」
「ま、間に、間に合わないって……っ……」
「間合いに入られてしまっています!」
剣も魔術も使えないレティシアには「間合い」の意味も、よくわからない。
心臓が、大きく波打つ。
さくっ。
音が聞こえたような気がした。
ユージーンの肩に、剣が突き立てられている。
なのに、ユージーンは下がろうとしない。
「ユージーン!! 下がってッ! こっちに戻ってッ!!」
必死で叫ぶ。
距離があっても、わかった。
ユージーンの肩から、血があふれている。
「な、なんで戻らないのっ? ねえっ?!」
「いえ、あれが正しいのです!」
「はっ? だって、ユージーン、怪我してるんだよっ?!」
それの、なにが正しいのか。
ユージーンが肩を刺されたまま、刺した相手を蹴り飛ばした。
そして、平然と肩から剣を抜く。
クラっときた。
剣を抜いた場所から、血がドバァと噴き出したからだ。
人は、短時間に全体の20%から30%の血を失うと命の危険に晒される。
あの調子で失血し続けたら、ユージーンは死んでしまう。
「ご安心を、レティシア姫様」
言葉と同時に、ユージーンの体が緑色にぼやけた。
前に、どこかで見たことがある。
(あ……あの地下室で……)
グレイとサリーに、祖父が使っていた魔術の色と似ていた。
みるみるユージーンの傷が塞がっていく。
「やはり、こちらのほうが使い易いっ!!」
ぶんぶんと、ユージーンが剣を振っていた。
こちらに向かって、無事をアピールしているらしい。
ほう…と、レティシアは息をつく。
ユージーンは、残っていた騎士を剣で叩きつけては、起き上がりかけていた騎士を踏み倒していた。
全員が動けない状態を確認したのだろう。
悠々と、レティシアたちのほうへと戻ってくる。
「久しぶりに、よく動いた」
「いや……ユージーン、毎日、薪割りしてるじゃん……」
「あれとは、体の使いかたも、力の入れどころも違うのでな」
それはそうかもしれないけれど。
朝から晩まで、薪割りをしたり薪運びをしたりするのだって、相当な運動量だ。
しかも、ユージーンは呼びに行かなければ、昼食をすぐに忘れる。
剣の腕はともかく、体がなまっているということはないように思えた。
(ユージーンって、“久しぶり”の使いかた、間違ってるよね)
ひと月、顔を合わせていなかったくらいで、ユージーンは、すぐ「久しぶり」と言う。
すでに2回、それを経験しているレティシアには、どうにも間違えている気がしてならない。
呆れるレティシアの目に、何かが映る。
「あぶな……っ……」
ぱんっ!
ユージーンの背後からレティシア目掛けて飛んできた矢。
それを、ユージーンが後ろ手に、剣で叩きはらっていた。
真っ二つになった矢が、レティシアの足元に落ちる。
最後の抵抗だったのか、もう矢は飛んで来なかった。
見ると、騎士の姿も消えている。
どうやら諦めて引き上げたらしい。
ようやく終わったと、ホッとした。
が、しかし。
かつん。
音に、レティシアは足元に視線を落とす。
その目が、大きく見開かれていた。
心臓が、バクバクしていた。
剣の音に、やはり危機感を煽られてしまう。
ユージーンが強いのはわかっていても、怪我をするのでは、もしくは命を失うのではと、不安になった。
ユージーンが屋敷勤めをするようになってから、ひと月も経っていない。
とはいえ、レティシアが、こちらに来て、初めて口をきいたのはユージーンだ。
その後も、なんだかんだで、つきあいはあった。
第1印象は最悪だったし、好感度が上がることはなかったが、ユージーンが悪人でないのは、かなり前からわかっている。
屋敷勤めをするようになって、少し身近な存在にもなっていた。
面倒くさくて、厄介で、わけのわからない人ではあるけれども。
「だ、大丈夫かな、ユージーン……突進してったけど……」
「ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。兄……ユージーン様の、剣の腕がすごいことは、王宮でも知らぬ者がいないほどですからね」
なぜかザカリーが、胸を張る。
レティシアにとっては、横柄で尊大で傲慢に映るユージーンも、弟にとっては、自慢の兄らしい。
ユージーンも、ザカリーには過保護だ。
兄弟仲が良さそうなのは、前から感じている。
ザカリーは、全力でユージーンをフォローしているに違いない。
そのザカリーが大丈夫と言っているのだから、大丈夫なのだろう。
レティシアの心臓が、少し落ち着いてきた。
「あなたは、魔術が得意なんだね」
何気なく聞く。
同じ兄弟で、王族であっても、魔力に差が出るのかもしれない。
レティシアは、魔力や魔術については、まだたいした知識がなかった。
だから、ザカリーが王族としては似つかわしくない魔力持ちだとは、わからないのだ。
「え……あの……私は、その……剣や武術には、からきしですので……」
「ああ、それでかぁ。魔術の腕を磨いたんだ?」
「は、はい……兄……ユージーン様を見習って……」
「いやぁ、見習い過ぎないほうがいいよ? 庭師?の人に、ドン引きされるよ?」
ザカリーは、器用に手を動かしながら、話している。
気を抜いているわけではないと、わかっていた。
(お祖父さまも、ザカリーくんは腕が立つって言ってたもんなぁ。ホントに、兄弟で、真逆なんだ)
ユージーンは剣、ザカリーは魔術。
お互いに、どちらかにだけ腕が立つ。
(それで、2人なら大丈夫って言ってたのかぁ)
ユージーンは、性格的に前に出るほうが向いていそうだ。
逆に、ザカリーは気が弱いので、補助役のほうが向いている。
思えば、いい組み合わせなのかもしれない。
「レティシア姫様、もしよろしければ、お聞かせ願いたいのですが……どんびき、というのは……」
ザカリーが、恐る恐るといった様子で聞いてきた。
まだ何かあれば「引っ叩かれる」と思っているようだ。
さりとて、ジョーに関わることなら聞いておきたい、というところ。
もちろんレティシアは、怒ったりしない。
控え目な聞きかたに、むしろ、面倒とさえ感じなかった。
いつも「それはなんだ、どういう意味だ、説明しろ」と、上から目線で、しつこく聞かれているので。
「誰かの言葉や行動で、その場から、即座に立ち去りたくなるような気持ちになることだね」
「え……っ……私が魔術の腕を磨くと、ジ……庭師のかたの心が離れていく、ということでしょうか?」
「やり過ぎだと、そうなるかもしれないって話だよ」
それに、と思う。
ザカリーは魔術より、お菓子にこだわりがあるようだった。
だいたい魔術の鍛錬で、手が血塗れになることはない気もするし。
「そんなに心配することはないって。お菓子っていう共通の話題があるんだからさ。ユージーンを見習い過ぎなければね。人には向き不向きもあるでしょ?」
「そうですね。私には、剣や武術は、向いておりません。そこは見習いたくても、見習えないものと、諦めましょう」
とは言っているものの、ジョーに「ドン引き」されたくないと思っているのは、ミエミエだ。
ザカリーの判断は、正しい。
「あッ!!」
「えっ?!」
ザカリーが急に叫んだので、びっくりする。
パッと、レティシアもユージーンのほうを見た。
そして、一気に蒼褪める。
ユージーンの剣が真ん中辺りで、パッキリと折れていた。
長さが半分ほどになっている。
「は、早く! 私はいいから、早くユージーンに……っ……」
「わかっておりますが、間に合いません!」
「ま、間に、間に合わないって……っ……」
「間合いに入られてしまっています!」
剣も魔術も使えないレティシアには「間合い」の意味も、よくわからない。
心臓が、大きく波打つ。
さくっ。
音が聞こえたような気がした。
ユージーンの肩に、剣が突き立てられている。
なのに、ユージーンは下がろうとしない。
「ユージーン!! 下がってッ! こっちに戻ってッ!!」
必死で叫ぶ。
距離があっても、わかった。
ユージーンの肩から、血があふれている。
「な、なんで戻らないのっ? ねえっ?!」
「いえ、あれが正しいのです!」
「はっ? だって、ユージーン、怪我してるんだよっ?!」
それの、なにが正しいのか。
ユージーンが肩を刺されたまま、刺した相手を蹴り飛ばした。
そして、平然と肩から剣を抜く。
クラっときた。
剣を抜いた場所から、血がドバァと噴き出したからだ。
人は、短時間に全体の20%から30%の血を失うと命の危険に晒される。
あの調子で失血し続けたら、ユージーンは死んでしまう。
「ご安心を、レティシア姫様」
言葉と同時に、ユージーンの体が緑色にぼやけた。
前に、どこかで見たことがある。
(あ……あの地下室で……)
グレイとサリーに、祖父が使っていた魔術の色と似ていた。
みるみるユージーンの傷が塞がっていく。
「やはり、こちらのほうが使い易いっ!!」
ぶんぶんと、ユージーンが剣を振っていた。
こちらに向かって、無事をアピールしているらしい。
ほう…と、レティシアは息をつく。
ユージーンは、残っていた騎士を剣で叩きつけては、起き上がりかけていた騎士を踏み倒していた。
全員が動けない状態を確認したのだろう。
悠々と、レティシアたちのほうへと戻ってくる。
「久しぶりに、よく動いた」
「いや……ユージーン、毎日、薪割りしてるじゃん……」
「あれとは、体の使いかたも、力の入れどころも違うのでな」
それはそうかもしれないけれど。
朝から晩まで、薪割りをしたり薪運びをしたりするのだって、相当な運動量だ。
しかも、ユージーンは呼びに行かなければ、昼食をすぐに忘れる。
剣の腕はともかく、体がなまっているということはないように思えた。
(ユージーンって、“久しぶり”の使いかた、間違ってるよね)
ひと月、顔を合わせていなかったくらいで、ユージーンは、すぐ「久しぶり」と言う。
すでに2回、それを経験しているレティシアには、どうにも間違えている気がしてならない。
呆れるレティシアの目に、何かが映る。
「あぶな……っ……」
ぱんっ!
ユージーンの背後からレティシア目掛けて飛んできた矢。
それを、ユージーンが後ろ手に、剣で叩きはらっていた。
真っ二つになった矢が、レティシアの足元に落ちる。
最後の抵抗だったのか、もう矢は飛んで来なかった。
見ると、騎士の姿も消えている。
どうやら諦めて引き上げたらしい。
ようやく終わったと、ホッとした。
が、しかし。
かつん。
音に、レティシアは足元に視線を落とす。
その目が、大きく見開かれていた。
7
あなたにおすすめの小説
転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて何故か執着されました
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
皆様の応援のおかげでHOT女性向けランキング第7位獲得しました。
前世病弱だったニーナは転生したら周りから地味でダサいとバカにされる令嬢(もっとも平民)になっていた。「王女様とか公爵令嬢に転生したかった」と祖母に愚痴ったら叱られた。そんなニーナが祖母が死んで冒険者崩れに襲われた時に助けてくれたのが、ウィルと呼ばれる貴公子だった。
恋に落ちたニーナだが、平民の自分が二度と会うことはないだろうと思ったのも、束の間。魔法が使えることがバレて、晴れて貴族がいっぱいいる王立学園に入ることに!
しかし、そこにはウィルはいなかったけれど、何故か生徒会長ら高位貴族に絡まれて学園生活を送ることに……
見た目は地味ダサ、でも、行動力はピカ一の地味ダサ令嬢の巻き起こす波乱万丈学園恋愛物語の始まりです!?
小説家になろうでも公開しています。
第9回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作品
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
治療係ですが、公爵令息様がものすごく懐いて困る~私、男装しているだけで、女性です!~
百門一新
恋愛
男装姿で旅をしていたエリザは、長期滞在してしまった異国の王都で【赤い魔法使い(男)】と呼ばれることに。職業は完全に誤解なのだが、そのせいで女性恐怖症の公爵令息の治療係に……!?「待って。私、女なんですけども」しかも公爵令息の騎士様、なぜかものすごい懐いてきて…!?
男装の魔法使い(職業誤解)×女性が大の苦手のはずなのに、ロックオンして攻めに転じたらぐいぐいいく騎士様!?
※小説家になろう様、ベリーズカフェ様、カクヨム様にも掲載しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さくら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる