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最終章 黒い羽と青のそら
籠の鳥 3
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かなりまずい状況だ。
いつものジークなら、クィンシーごとき相手にもならない。
(魔力感知に引っ掛かんねーから……)
様子見をしてしまった。
彼は、孫娘に、できるだけ「普通」の生活を与えようとしている。
だからこそ、森でも、動物に警戒するように、とは言わずにいた。
知っていたジークも、同様の動きをする。
攻撃は、必要最小限と決めていた。
扉が閉められて以降、ジークは、体がバラバラに引き裂かれそうな痛みを感じている。
刻印の術が、ジークを排除しようとしているのだ。
部屋に滑り込む直前、危険な気配は察知していた。
完全な状態でなくとも、弾こうとする力は働くのだろう。
が、ジークには役割がある。
危険だからと言って、退くことはできない。
彼の孫娘の護衛。
そのためにこそ、ジークが、レティシアについていたのだ。
彼の信頼の重みは、知っている。
彼は、大事な孫娘、彼の宝を、誰にでもあずけるようなことはしない。
(……まじい、な)
(そのようだ)
ユージーンとの、やりとりも、いつまで続けていられるか。
彼からの魔力分配はなかった。
王宮の時と同じだ。
それでも、ジークは、なんとか耐えている。
ジーク自身の持つ、積在という力により、ストックしていた魔力を使い、凌いでいた。
(……治癒が……裏目に、出ちまった……)
(そのようなことはない。これで、もうしばし、時間稼ぎもできよう)
ユージーンは、本当に間が抜けている。
治癒で体が治ったということは、再び「折ることができる」ということなのだ。
折られる苦痛に、また耐えなければならない。
それを、時間稼ぎに使えるなどと、正気の沙汰ではない、と思う。
が、ユージーンは、本気だ。
心の中で、ジークは、クィンシーを罵った。
放たれた魔術を、そのまま反射させる果鏡という魔術で、クィンシーを倒そうと考えていたからだ。
ユージーンとは、簡単な打ち合わせをしている。
大技を使わせるため、ユージーンが、クィンシーを煽れるだけ煽った。
だが、クィンシーは倒れずにいる。
今のジークの状態では、まともに魔術の発動ができないのだ。
何事も、彼のようにはいかない。
ジークは、魔術発動に、動作を必要とする。
そのため、一撃での突破を狙ったのだけれども。
(サイラスの力を使っているのでな。いたしかたあるまい)
ユージーンが、ひどく不快そうに言った。
クィンシーに、サイラスの力を使われるのが、気に食わないのだろう。
「お前、本当に、嫌な奴だねぇ。魔術は、にぃさんに、教わったのぉ? 治癒まで使えるなんてさぁ」
クィンシーが魔力感知できないのが、幸いではある。
ジークの存在は、悟られていない。
ただし、そのせいで、クィンシーの憎悪はユージーンひとりに集約されていた。
「サイラスに教わるはずがなかろう。サイラスがいれば、たいていのことは、サイラスがしてくれていたのだぞ」
クィンシーが、煩わしそうに口元を拭う。
治癒は使えないようだった。
魔力感知も必要ないと、クィンシーは言っている。
おそらく、治癒も必要ないと判断したのだろう。
(こいつ……お前を、殺してえだけ、じゃねー、のか……?)
(サイラスがしたかったことを、引き継いでいるつもりなのであろう)
サイラスは、星を落としたがっていた。
それは、彼によって阻まれている。
いくらサイラスの魔力を有していても、クィンシーには、そこまでの力はない。
星は落とせないはずだ。
(あの人に……)
(おそくらな)
サイラスが、どこまで彼の孫娘について書き記していたかは、わからない。
が、彼女が「どういうことに弱いか」を、書いていたのではないかと思える。
クィンシーは、彼に「孫娘を助けさせたい」のだ。
大勢を犠牲にして助かったとしても、その時、レティシアの心は壊れる。
1番大事な、たった1人を守ることで、むしろ、その大事な者を壊してしまう。
そんなことになれば、彼は、自制を失うかもしれない。
もとより、己の力を忌み嫌っているのだ。
存在意義すら見出せなくなっても、不思議ではなかった。
クィンシーは、それを狙っている。
(レティシアに頼まれれば、大公は、どのようなことでもする)
ジークにも、それはわかっていた。
だから、彼の孫娘のほうが鍵だと、クィンシーに気づかせてはならないのだ。
クィンシーは、彼の孫娘を壊したい。
そのために、大勢を犠牲にさせたい。
けれど、ユージーンからの「指示」がなければ彼は動けないと、そう思い込んでいる。
本物の「鍵」を隠すため、ユージーンが、自らを囮にしているからだ。
「どうした? 骨は砕かんのか? お前には、それしか能がないのだろ?」
「体中の骨を砕いても、あいつに命じる気にはならないのでしょう?」
「ならん」
嫌な感じがした。
クィンシーが、ニタリと笑う。
赤い唇を、赤い舌で舐めていた。
「ボク、思ったんだけどぉ。お前が、死んだらさぁ。契約って、無効になるんじゃないかなぁ」
サイラスは用心深く、用意周到だったが、クィンシーは行き当たりばったりだ。
おそらく、クィンシーがレイモンドを唆し、夜会に2人を招待したのだろう。
とはいえ、ユージーンと2人で来たのは、偶然だ。
それに、ネックレスを奪ったのはともかく、レティシアを連れ出せた、とは限らない。
ジークが攻撃対象にしていた可能性もあった。
それ以前、彼に気づかれて、排されていたかもしれないのだ。
魔力感知に引っ掛からないと知っていての行動だとは思えずにいる。
なにしろクィンシー自身、魔力感知ができないのだから。
『偶然というのは、恐ろしいものだからね』
彼の言葉が、頭に響く。
行き当たりばったりだからこそ、こちら側の対応が遅れてしまった。
たまたま上手く行ったという理由で、クィンシーに主導権を握られている。
「どうせ、お前は殺そうと思ってたんだぁ。あいつに命じさせる必要がないなら、生かしておくこともないよねぇ」
彼に、星を落とす気にさせるため、レティシアを殺しはしない。
さりとて、ユージーンには、もう価値がないと判断している。
クィンシーが手を動かす。
動きで、ジークには、光の矢を放つと、わかった。
(ちくしょう……ッ!!)
クィンシーから放たれた光の矢は、1本だけ。
ユージーンの胸を目掛けて飛んで行く。
ぐしゅ。
音はしないはずなのに、視覚から音が聞こえた。
光の矢は、ユージーンの胸に、深く突き刺さっている。
「や……やだよお……ッ……!!」
レティシアが叫んでいた。
ユージーンの膝が、崩れかけている。
そのユージーンの体を、レティシアが支えていた。
「やだやだやだッ! ユージーンッ! 死んじゃヤだよっ!!」
胸からは、大量の血があふれている。
矢は刺さったままだ。
「そいつは、もうすぐ死ぬぅ。もっと苦しめてやりたかったけどぉ、しかたないよねぇ。時間がないもの」
クィンシーの言葉など、レティシアの耳には入っていないらしかった。
必死で、ユージーンを支えようとしている。
が、すでにユージーンは、片膝をついていた。
足元には、血溜まりができている。
「ユージーン! ユージーン! ねえ! しっかりして……っ……」
ジークは、気づいた。
レティシアの体に、魔力渦が出来始めている。
(駄目、だ……魔力が……暴走、する……)
魔力顕現した時には、彼が傍にいた。
レティシアの魔力を吸い上げ、それをジークに流すことで、救ったのだ。
ジークだけでは、彼女を救えない。
彼から、孫娘を託されていたのに。
(そのような、ことには……させん……)
ユージーンの声が聞こえてくる。
ジークは、精一杯の力で、応えた。
(持ち、堪えろよ、間抜け……っ……)
いつものジークなら、クィンシーごとき相手にもならない。
(魔力感知に引っ掛かんねーから……)
様子見をしてしまった。
彼は、孫娘に、できるだけ「普通」の生活を与えようとしている。
だからこそ、森でも、動物に警戒するように、とは言わずにいた。
知っていたジークも、同様の動きをする。
攻撃は、必要最小限と決めていた。
扉が閉められて以降、ジークは、体がバラバラに引き裂かれそうな痛みを感じている。
刻印の術が、ジークを排除しようとしているのだ。
部屋に滑り込む直前、危険な気配は察知していた。
完全な状態でなくとも、弾こうとする力は働くのだろう。
が、ジークには役割がある。
危険だからと言って、退くことはできない。
彼の孫娘の護衛。
そのためにこそ、ジークが、レティシアについていたのだ。
彼の信頼の重みは、知っている。
彼は、大事な孫娘、彼の宝を、誰にでもあずけるようなことはしない。
(……まじい、な)
(そのようだ)
ユージーンとの、やりとりも、いつまで続けていられるか。
彼からの魔力分配はなかった。
王宮の時と同じだ。
それでも、ジークは、なんとか耐えている。
ジーク自身の持つ、積在という力により、ストックしていた魔力を使い、凌いでいた。
(……治癒が……裏目に、出ちまった……)
(そのようなことはない。これで、もうしばし、時間稼ぎもできよう)
ユージーンは、本当に間が抜けている。
治癒で体が治ったということは、再び「折ることができる」ということなのだ。
折られる苦痛に、また耐えなければならない。
それを、時間稼ぎに使えるなどと、正気の沙汰ではない、と思う。
が、ユージーンは、本気だ。
心の中で、ジークは、クィンシーを罵った。
放たれた魔術を、そのまま反射させる果鏡という魔術で、クィンシーを倒そうと考えていたからだ。
ユージーンとは、簡単な打ち合わせをしている。
大技を使わせるため、ユージーンが、クィンシーを煽れるだけ煽った。
だが、クィンシーは倒れずにいる。
今のジークの状態では、まともに魔術の発動ができないのだ。
何事も、彼のようにはいかない。
ジークは、魔術発動に、動作を必要とする。
そのため、一撃での突破を狙ったのだけれども。
(サイラスの力を使っているのでな。いたしかたあるまい)
ユージーンが、ひどく不快そうに言った。
クィンシーに、サイラスの力を使われるのが、気に食わないのだろう。
「お前、本当に、嫌な奴だねぇ。魔術は、にぃさんに、教わったのぉ? 治癒まで使えるなんてさぁ」
クィンシーが魔力感知できないのが、幸いではある。
ジークの存在は、悟られていない。
ただし、そのせいで、クィンシーの憎悪はユージーンひとりに集約されていた。
「サイラスに教わるはずがなかろう。サイラスがいれば、たいていのことは、サイラスがしてくれていたのだぞ」
クィンシーが、煩わしそうに口元を拭う。
治癒は使えないようだった。
魔力感知も必要ないと、クィンシーは言っている。
おそらく、治癒も必要ないと判断したのだろう。
(こいつ……お前を、殺してえだけ、じゃねー、のか……?)
(サイラスがしたかったことを、引き継いでいるつもりなのであろう)
サイラスは、星を落としたがっていた。
それは、彼によって阻まれている。
いくらサイラスの魔力を有していても、クィンシーには、そこまでの力はない。
星は落とせないはずだ。
(あの人に……)
(おそくらな)
サイラスが、どこまで彼の孫娘について書き記していたかは、わからない。
が、彼女が「どういうことに弱いか」を、書いていたのではないかと思える。
クィンシーは、彼に「孫娘を助けさせたい」のだ。
大勢を犠牲にして助かったとしても、その時、レティシアの心は壊れる。
1番大事な、たった1人を守ることで、むしろ、その大事な者を壊してしまう。
そんなことになれば、彼は、自制を失うかもしれない。
もとより、己の力を忌み嫌っているのだ。
存在意義すら見出せなくなっても、不思議ではなかった。
クィンシーは、それを狙っている。
(レティシアに頼まれれば、大公は、どのようなことでもする)
ジークにも、それはわかっていた。
だから、彼の孫娘のほうが鍵だと、クィンシーに気づかせてはならないのだ。
クィンシーは、彼の孫娘を壊したい。
そのために、大勢を犠牲にさせたい。
けれど、ユージーンからの「指示」がなければ彼は動けないと、そう思い込んでいる。
本物の「鍵」を隠すため、ユージーンが、自らを囮にしているからだ。
「どうした? 骨は砕かんのか? お前には、それしか能がないのだろ?」
「体中の骨を砕いても、あいつに命じる気にはならないのでしょう?」
「ならん」
嫌な感じがした。
クィンシーが、ニタリと笑う。
赤い唇を、赤い舌で舐めていた。
「ボク、思ったんだけどぉ。お前が、死んだらさぁ。契約って、無効になるんじゃないかなぁ」
サイラスは用心深く、用意周到だったが、クィンシーは行き当たりばったりだ。
おそらく、クィンシーがレイモンドを唆し、夜会に2人を招待したのだろう。
とはいえ、ユージーンと2人で来たのは、偶然だ。
それに、ネックレスを奪ったのはともかく、レティシアを連れ出せた、とは限らない。
ジークが攻撃対象にしていた可能性もあった。
それ以前、彼に気づかれて、排されていたかもしれないのだ。
魔力感知に引っ掛からないと知っていての行動だとは思えずにいる。
なにしろクィンシー自身、魔力感知ができないのだから。
『偶然というのは、恐ろしいものだからね』
彼の言葉が、頭に響く。
行き当たりばったりだからこそ、こちら側の対応が遅れてしまった。
たまたま上手く行ったという理由で、クィンシーに主導権を握られている。
「どうせ、お前は殺そうと思ってたんだぁ。あいつに命じさせる必要がないなら、生かしておくこともないよねぇ」
彼に、星を落とす気にさせるため、レティシアを殺しはしない。
さりとて、ユージーンには、もう価値がないと判断している。
クィンシーが手を動かす。
動きで、ジークには、光の矢を放つと、わかった。
(ちくしょう……ッ!!)
クィンシーから放たれた光の矢は、1本だけ。
ユージーンの胸を目掛けて飛んで行く。
ぐしゅ。
音はしないはずなのに、視覚から音が聞こえた。
光の矢は、ユージーンの胸に、深く突き刺さっている。
「や……やだよお……ッ……!!」
レティシアが叫んでいた。
ユージーンの膝が、崩れかけている。
そのユージーンの体を、レティシアが支えていた。
「やだやだやだッ! ユージーンッ! 死んじゃヤだよっ!!」
胸からは、大量の血があふれている。
矢は刺さったままだ。
「そいつは、もうすぐ死ぬぅ。もっと苦しめてやりたかったけどぉ、しかたないよねぇ。時間がないもの」
クィンシーの言葉など、レティシアの耳には入っていないらしかった。
必死で、ユージーンを支えようとしている。
が、すでにユージーンは、片膝をついていた。
足元には、血溜まりができている。
「ユージーン! ユージーン! ねえ! しっかりして……っ……」
ジークは、気づいた。
レティシアの体に、魔力渦が出来始めている。
(駄目、だ……魔力が……暴走、する……)
魔力顕現した時には、彼が傍にいた。
レティシアの魔力を吸い上げ、それをジークに流すことで、救ったのだ。
ジークだけでは、彼女を救えない。
彼から、孫娘を託されていたのに。
(そのような、ことには……させん……)
ユージーンの声が聞こえてくる。
ジークは、精一杯の力で、応えた。
(持ち、堪えろよ、間抜け……っ……)
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