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第71話
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「ふざけんな」
小さく唸るように言うレオンス様の声が隣から聞こえた。
かなり怒ってるわぁ。
「彼女から買った魔法アイテムを試してみたくなったあなたは、事もあろうことか殿下達がくつろぐ部屋で試した。その後、録音された内容を聞き、あの時に聞かせたわけだ。あの時は、そうだと知らずにあなたを庇ってしまったがな」
ガムン公爵がルイス様を睨みつけ言った。
「証拠はあるのですか? 兵士が見たのは三人の姿。私の姿は見ていない」
「証拠ですか。必要ですかな?」
必要に決まっているでしょうに!
「私よりあなたの言葉を信じるのだから必要ないと言うのですか?」
「いえいえ。まず、いるはずのないファビア嬢があの場に居たのを兵士が見ているのです。それだけで十分、フロールの言っている裏付けがとれていると言っておる」
私がその場に居た他の理由がないのだからフロール嬢が言っている事が正しいと言うの。
だとしても、ルイス様に襲われたと言うのは証明されないでしょうが!
「それでも必要というのなら、今、研究室とルイス殿の部屋を調べさせている。すぐにわかる事だ」
え? 調べているですって?
チラッとレオンス様を見ると、大丈夫と頷いた。
手配はちゃんと行えたって事よね。だったらその後に調べに来た。私達が、それを知って何か事を起こさない様に、連行時と一緒に行ったってわけね。
「観念したらどうだ。ファビア嬢。研究で作った魔法アイテムをルイス殿に売った。そうだろう」
矛先を私に向けて来た。
令嬢である私を脅せば、恐怖で頷くとも思っているのかしら? 本来なら14歳のガキですけど、あいにくと中身は大人なんです。
この自信満々のところをみると、捏造でもして発見した事にでもするのかしら。
「そうですね。ファビアが作ったものです」
「な、なんだと……」
真っすぐガムン公爵を見てレオンス様が言った。
自分で私が作っただろうと言っていたガムン公爵は、レオンス様が言った言葉に驚いている。
「ですが、あのベビット殿下の時の事は違います。真相をお話したいと思いますが、許可を頂けますか?」
レオンス様が陛下にお願いすると、いいだろうと許可がおりた。
ガムン公爵は、何を話す気だと言う目でレオンス様を見つめている。
「まず、ルイス様が聞かせたあれは、拾ったものです」
「拾っただと」
「えぇ。一応護身の為にファビアが忍ばせているものです」
「何を言う。あんなものを落とせば気づくだろう」
ガムン公爵の言葉に、レオンス様がニヤリとする。
「いえいえ。落としたのはあれではりません。魔法陣です」
「魔法陣だと? 魔法アイテムではないのか」
「魔法アイテムは、魔法陣に張りぼてをした品です」
張りぼてって。もっと言い方があるでしょう。
ルイス様も眉間に皺をよせているわよ。
「言っている事がわからないな。彼女は魔法陣を落としたのに、我々の前で聞かせたのは魔法アイテムだった。どういう事だ?」
「我もそれでは納得できん」
陛下もそれでは筋が通らないと言った。
まあそうよね。
「ファビアは、商品として作ったのではなく自分で使う為につくりました。つまり魔法陣のままでよかったのです。ですので紙切れです。それをあの場に落とし、ルイス様が拾った」
「その通りです。その後私は、彼が言うように張りぼてで魔法アイテムを装い聞かせたのです。もちろんそれは、聞いてこのままではと思ったからです」
「口裏を合わせているだけだろうが!」
ガムン公爵が、凄い形相で怒鳴った。
まさか本当に私が作ったとは思っていなかったのでしょうね。
うん。違うけど、そういう事にしたのよね。
「いえ。証拠はあります。今日も身に着けておりますので」
「な、なに!?」
ガムン公爵が、凄い形相のまま私を睨みつけた。
う。お子ちゃまでなくても怖いんですけど。
「今この場の会話も録音されているはずです」
「バカな。ここでは魔法は使えない。でたらめを言うな」
「ガムン公爵。魔法陣には二タイプございます。一つは魔力を流し続けている間、発動しているタイプ。こちらですと、言われた通りここでは使えません。ですが、ファビアが所持している魔法陣は、魔力を流し発動させれば止めるまで起動しているタイプです。この前の暴風雨の魔法陣の様に」
レオンス様が、バカ丁寧にガムン公爵説明した。そんな事も知らないのかという顔つきで。
煽っておりますなぁ。
「では、それを見せてもらおう」
陛下に言われ私は、ポケットから盗聴器の魔法陣を取り出した。レオンス様が言った様に紙に描かれている。
トントントン。
「捜索して戻りました」
とその時、研究室とルイス様の部屋の捜索に行った兵士が戻って来た。
ナイスタイミングだわ。
ガムン公爵がにやりとする。彼もそう思ったみたいね。
「入りなさい」
陛下の許可を得て、兵士が数人は言って来た。
「聞こう」
「はい。研究室にはこれがありました」
「ノーモノミヤ公爵家ご子息の部屋にはこちらがありました」
それぞれ、テーブルの上に置かれた。
研究室からは、魔法書数点と契約書。
ルイス様の部屋からは、あの張りぼて魔法アイテムと魔法書、それと契約書。
陛下は、契約書を手にとり見比べている。どうやら同じ物らしい。つまり、私とルイス様が交わした偽契約書だ。
本当に捏造したのね。参ったわ。
ただね。私の契約書が研究室にあるのおかしくない?
私なら自分の部屋で管理するけどね。あそこは結構誰でも入って来るのよ。そんな所に置かないでしょうに。
「契約書だな」
ぼそりと陛下が言った。
さて、あれが偽物だとどう証明しましょうか。
小さく唸るように言うレオンス様の声が隣から聞こえた。
かなり怒ってるわぁ。
「彼女から買った魔法アイテムを試してみたくなったあなたは、事もあろうことか殿下達がくつろぐ部屋で試した。その後、録音された内容を聞き、あの時に聞かせたわけだ。あの時は、そうだと知らずにあなたを庇ってしまったがな」
ガムン公爵がルイス様を睨みつけ言った。
「証拠はあるのですか? 兵士が見たのは三人の姿。私の姿は見ていない」
「証拠ですか。必要ですかな?」
必要に決まっているでしょうに!
「私よりあなたの言葉を信じるのだから必要ないと言うのですか?」
「いえいえ。まず、いるはずのないファビア嬢があの場に居たのを兵士が見ているのです。それだけで十分、フロールの言っている裏付けがとれていると言っておる」
私がその場に居た他の理由がないのだからフロール嬢が言っている事が正しいと言うの。
だとしても、ルイス様に襲われたと言うのは証明されないでしょうが!
「それでも必要というのなら、今、研究室とルイス殿の部屋を調べさせている。すぐにわかる事だ」
え? 調べているですって?
チラッとレオンス様を見ると、大丈夫と頷いた。
手配はちゃんと行えたって事よね。だったらその後に調べに来た。私達が、それを知って何か事を起こさない様に、連行時と一緒に行ったってわけね。
「観念したらどうだ。ファビア嬢。研究で作った魔法アイテムをルイス殿に売った。そうだろう」
矛先を私に向けて来た。
令嬢である私を脅せば、恐怖で頷くとも思っているのかしら? 本来なら14歳のガキですけど、あいにくと中身は大人なんです。
この自信満々のところをみると、捏造でもして発見した事にでもするのかしら。
「そうですね。ファビアが作ったものです」
「な、なんだと……」
真っすぐガムン公爵を見てレオンス様が言った。
自分で私が作っただろうと言っていたガムン公爵は、レオンス様が言った言葉に驚いている。
「ですが、あのベビット殿下の時の事は違います。真相をお話したいと思いますが、許可を頂けますか?」
レオンス様が陛下にお願いすると、いいだろうと許可がおりた。
ガムン公爵は、何を話す気だと言う目でレオンス様を見つめている。
「まず、ルイス様が聞かせたあれは、拾ったものです」
「拾っただと」
「えぇ。一応護身の為にファビアが忍ばせているものです」
「何を言う。あんなものを落とせば気づくだろう」
ガムン公爵の言葉に、レオンス様がニヤリとする。
「いえいえ。落としたのはあれではりません。魔法陣です」
「魔法陣だと? 魔法アイテムではないのか」
「魔法アイテムは、魔法陣に張りぼてをした品です」
張りぼてって。もっと言い方があるでしょう。
ルイス様も眉間に皺をよせているわよ。
「言っている事がわからないな。彼女は魔法陣を落としたのに、我々の前で聞かせたのは魔法アイテムだった。どういう事だ?」
「我もそれでは納得できん」
陛下もそれでは筋が通らないと言った。
まあそうよね。
「ファビアは、商品として作ったのではなく自分で使う為につくりました。つまり魔法陣のままでよかったのです。ですので紙切れです。それをあの場に落とし、ルイス様が拾った」
「その通りです。その後私は、彼が言うように張りぼてで魔法アイテムを装い聞かせたのです。もちろんそれは、聞いてこのままではと思ったからです」
「口裏を合わせているだけだろうが!」
ガムン公爵が、凄い形相で怒鳴った。
まさか本当に私が作ったとは思っていなかったのでしょうね。
うん。違うけど、そういう事にしたのよね。
「いえ。証拠はあります。今日も身に着けておりますので」
「な、なに!?」
ガムン公爵が、凄い形相のまま私を睨みつけた。
う。お子ちゃまでなくても怖いんですけど。
「今この場の会話も録音されているはずです」
「バカな。ここでは魔法は使えない。でたらめを言うな」
「ガムン公爵。魔法陣には二タイプございます。一つは魔力を流し続けている間、発動しているタイプ。こちらですと、言われた通りここでは使えません。ですが、ファビアが所持している魔法陣は、魔力を流し発動させれば止めるまで起動しているタイプです。この前の暴風雨の魔法陣の様に」
レオンス様が、バカ丁寧にガムン公爵説明した。そんな事も知らないのかという顔つきで。
煽っておりますなぁ。
「では、それを見せてもらおう」
陛下に言われ私は、ポケットから盗聴器の魔法陣を取り出した。レオンス様が言った様に紙に描かれている。
トントントン。
「捜索して戻りました」
とその時、研究室とルイス様の部屋の捜索に行った兵士が戻って来た。
ナイスタイミングだわ。
ガムン公爵がにやりとする。彼もそう思ったみたいね。
「入りなさい」
陛下の許可を得て、兵士が数人は言って来た。
「聞こう」
「はい。研究室にはこれがありました」
「ノーモノミヤ公爵家ご子息の部屋にはこちらがありました」
それぞれ、テーブルの上に置かれた。
研究室からは、魔法書数点と契約書。
ルイス様の部屋からは、あの張りぼて魔法アイテムと魔法書、それと契約書。
陛下は、契約書を手にとり見比べている。どうやら同じ物らしい。つまり、私とルイス様が交わした偽契約書だ。
本当に捏造したのね。参ったわ。
ただね。私の契約書が研究室にあるのおかしくない?
私なら自分の部屋で管理するけどね。あそこは結構誰でも入って来るのよ。そんな所に置かないでしょうに。
「契約書だな」
ぼそりと陛下が言った。
さて、あれが偽物だとどう証明しましょうか。
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