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4 展開についていけないよ
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「良い。楽にして全員顔を上げよ。」
耳を爽やかに抜ける低音ボイス。声までイケメンときた!
俺はソロソロ……と顔を上げると、スカイ様は前でハートを全力で飛ばしている女性村民達を華麗にスルーし、男性村民達を端から順々に見ていく。
なんだかそれに違和感を感じたのは俺だけじゃなかった様で、隣に並ぶニコがコソコソと話しかけてきた。
「?なんであんなに、見て回るんだろう?ちょっと変じゃない?」
「た、確かに……。」
ヒソヒソと俺とニコが囁きあっていると、すぐ隣にいるジロも会話に参戦してくる。
「もしかして……隠れた実力者を見極めているのかも!ほら、騎士の資質を持っているヤツを見極め、騎士団に勧誘……とか?」
密かに騎士や剣士などに憧れているジロは、目を輝かせているが……どちらにせよ、俺達の様な中年には関係ない話だと思った。
ニコと二人でため息をついていると、とうとうスカイ様の視線が俺達が並ぶ最後列へと移り────……。
────バチッ!!!!
なんと俺の目と合うと、それが止まった。
「……えっ?」
「…………。」
無感情、無表情で見つめてくるスカイ様に、目を逸らすわけにもいかずに震えていると……なんとゆっくりコチラへ近づいてくるではないか!
────コツ……コツ……コツ……。
コチラに近づく度に、前の方にいる奴らは全員が道を開け、スカイ様と俺の前には大きな道が開く。
勿論それを通るスカイ様は真っ直ぐコチラを見つめ……いやっ!睨みつけてくる!
「あ……あ……う……。」
真っ白な顔で、大量の汗を流す俺は、まさにヘビに睨まれたカエルで……頭の中は『無礼したら死刑!』がグルグル回っていた。
俺、何かしちゃった……??
「あばばばば……。」
「ひっひぃぃぃ~!」
両隣にいたジロとニコは、脱兎のごとく俺から離れ……とうとう全員が遠巻きにしている中、俺の目の前まで来たスカイ様は、ジロッ!!と俺を睨みつける。
「おい、貴様。そこに何を隠している!!」
スカイ様は俺の胸元を指差し、大声で怒鳴ってきたので、ドキーン!!と心臓を震わせた俺は、敬礼をしたまま答えた。
「なっ、何も隠しておりません!!」
スカイ様の指す先は、本当にただの麻布のシャツで胸ポケットもないタイプ。
なので自信を持って言ったのだが……スカイ様の目が光る。
「……貴様、この俺をバカにしているのか?そこに膨らみがあるだろう?」
「えっ!?ふ、膨らみ……ですか??」
慌てて自分の胸元を見下ろすと、ぺたんこな男の胸があるだけだ。
薄手のシャツなので乳首のささやかな膨らみくらいはあるが……。
「えっ……えっと……??」
戸惑いアタフタする俺を見て、スカイ様は更に眼光を鋭くした。
「そんなに動揺するという事は……さては、王家転覆を考えている革命軍のスパイだな?
そこに武器を隠し、俺を殺そうと……?」
「わぁぁぁぁぁ!!!そっそんな事、絶対考えてません!!」
慌てた俺はすぐさまシャツを脱いで、上半身裸を披露する。
戦う程の筋肉はなく、だからといって毎日畑を耕す農夫らしい細っこい筋肉がついた一般から逸脱しない男性の身体だ。
それを披露し、なんとか誤解を解いてもらおうとしたのだが……スカイ様は険しい表情でジッと俺の乳首を睨みつけた。
「……ほぅ?確かに武器は持ってないようだな。だが……この程度で貴様の容疑は晴れたわけではないぞ!」
「────えっ!!そ、そんな!!俺は本当に何も……っ。」
『死刑』の2文字が頭を過ぎり、ガタガタ震えていると、突然村長が少し離れた場所で土下座をする。
「ひっ、光の勇者様ぁぁぁぁ!!そ、そのモノは、その様なたいそれたことを成せるモノでは決してございません~!!!
なんといっても外見、力、頭脳、その全てが平凡!!良いところは一つもなし!!稼ぎも少ない、ただの農夫の男でございます!!
未だに嫁の一人も貰えず、孤独に過ごしているだけの哀れな独男で────……。」
「…………。」
たぶんね、コレ、必死に俺の事を庇ってくれているんだと思うんだよ。
でもさ~……凄い凹むんだけど!
思わずスンッ……と無表情で見つめていると、突然前に立つスカイ様から尋常じゃない殺気が放たれた。
俺は勿論村長も他の村民達も、他の騎士たちも固まり、誰一人動けない。
俺は涙目でプルプル震えながら、なんとか立ち続ける。
な、なんで……?俺、そんな悪い事した?
冤罪で俺の人生終了とか……悲しすぎるだろう!
そのままグスングスンと泣いていると、スカイ様は騎士の一人に向かい、パチンと指を弾いた。
すると、その騎士の男は震えながら赤いクッションに乗ったレインボー・クルッポーの尾羽根を跪いて差し出す。
<レインボー・クルッポー>
七色の美しい羽を持つ体長3mくらいの鳥型モンスター
無害なモンスターで、その美しい尾羽根を定期的に落としてくれるため、人と共存している
尾羽根は羽ペンや、髪飾り、オブジェとしてなど様々な使い道がある
「?」
なんでここでレインボー・クルッポーの尾羽根を……??
泣きながら疑問に思っていると、スカイ様はその羽を手に取り、その先端で……。
────サワ……。
「ひょっぉぉぉ!!!??」
俺の右乳首を撫でたのだ!
驚き過ぎて変な声が出てしまったが、スカイ様は気にする事なく、そのままサワサワと尾羽根で乳首をくすぐってくる!!
「あ……あにょ……っしゅ、しゅカイ様……っ!???」
「………………。」
サワサワ……。────こちょこちょこちょ~!!
とりあえず声を掛けたが、完全無視。
無表情、無感情で一心不乱に俺の乳首を擽るスカイ様が怖くて、休めのポーズで耐えた。
しかし、周りの人達がコチラを見て固まっている姿を見ると、更に泣けてくる!
耳を爽やかに抜ける低音ボイス。声までイケメンときた!
俺はソロソロ……と顔を上げると、スカイ様は前でハートを全力で飛ばしている女性村民達を華麗にスルーし、男性村民達を端から順々に見ていく。
なんだかそれに違和感を感じたのは俺だけじゃなかった様で、隣に並ぶニコがコソコソと話しかけてきた。
「?なんであんなに、見て回るんだろう?ちょっと変じゃない?」
「た、確かに……。」
ヒソヒソと俺とニコが囁きあっていると、すぐ隣にいるジロも会話に参戦してくる。
「もしかして……隠れた実力者を見極めているのかも!ほら、騎士の資質を持っているヤツを見極め、騎士団に勧誘……とか?」
密かに騎士や剣士などに憧れているジロは、目を輝かせているが……どちらにせよ、俺達の様な中年には関係ない話だと思った。
ニコと二人でため息をついていると、とうとうスカイ様の視線が俺達が並ぶ最後列へと移り────……。
────バチッ!!!!
なんと俺の目と合うと、それが止まった。
「……えっ?」
「…………。」
無感情、無表情で見つめてくるスカイ様に、目を逸らすわけにもいかずに震えていると……なんとゆっくりコチラへ近づいてくるではないか!
────コツ……コツ……コツ……。
コチラに近づく度に、前の方にいる奴らは全員が道を開け、スカイ様と俺の前には大きな道が開く。
勿論それを通るスカイ様は真っ直ぐコチラを見つめ……いやっ!睨みつけてくる!
「あ……あ……う……。」
真っ白な顔で、大量の汗を流す俺は、まさにヘビに睨まれたカエルで……頭の中は『無礼したら死刑!』がグルグル回っていた。
俺、何かしちゃった……??
「あばばばば……。」
「ひっひぃぃぃ~!」
両隣にいたジロとニコは、脱兎のごとく俺から離れ……とうとう全員が遠巻きにしている中、俺の目の前まで来たスカイ様は、ジロッ!!と俺を睨みつける。
「おい、貴様。そこに何を隠している!!」
スカイ様は俺の胸元を指差し、大声で怒鳴ってきたので、ドキーン!!と心臓を震わせた俺は、敬礼をしたまま答えた。
「なっ、何も隠しておりません!!」
スカイ様の指す先は、本当にただの麻布のシャツで胸ポケットもないタイプ。
なので自信を持って言ったのだが……スカイ様の目が光る。
「……貴様、この俺をバカにしているのか?そこに膨らみがあるだろう?」
「えっ!?ふ、膨らみ……ですか??」
慌てて自分の胸元を見下ろすと、ぺたんこな男の胸があるだけだ。
薄手のシャツなので乳首のささやかな膨らみくらいはあるが……。
「えっ……えっと……??」
戸惑いアタフタする俺を見て、スカイ様は更に眼光を鋭くした。
「そんなに動揺するという事は……さては、王家転覆を考えている革命軍のスパイだな?
そこに武器を隠し、俺を殺そうと……?」
「わぁぁぁぁぁ!!!そっそんな事、絶対考えてません!!」
慌てた俺はすぐさまシャツを脱いで、上半身裸を披露する。
戦う程の筋肉はなく、だからといって毎日畑を耕す農夫らしい細っこい筋肉がついた一般から逸脱しない男性の身体だ。
それを披露し、なんとか誤解を解いてもらおうとしたのだが……スカイ様は険しい表情でジッと俺の乳首を睨みつけた。
「……ほぅ?確かに武器は持ってないようだな。だが……この程度で貴様の容疑は晴れたわけではないぞ!」
「────えっ!!そ、そんな!!俺は本当に何も……っ。」
『死刑』の2文字が頭を過ぎり、ガタガタ震えていると、突然村長が少し離れた場所で土下座をする。
「ひっ、光の勇者様ぁぁぁぁ!!そ、そのモノは、その様なたいそれたことを成せるモノでは決してございません~!!!
なんといっても外見、力、頭脳、その全てが平凡!!良いところは一つもなし!!稼ぎも少ない、ただの農夫の男でございます!!
未だに嫁の一人も貰えず、孤独に過ごしているだけの哀れな独男で────……。」
「…………。」
たぶんね、コレ、必死に俺の事を庇ってくれているんだと思うんだよ。
でもさ~……凄い凹むんだけど!
思わずスンッ……と無表情で見つめていると、突然前に立つスカイ様から尋常じゃない殺気が放たれた。
俺は勿論村長も他の村民達も、他の騎士たちも固まり、誰一人動けない。
俺は涙目でプルプル震えながら、なんとか立ち続ける。
な、なんで……?俺、そんな悪い事した?
冤罪で俺の人生終了とか……悲しすぎるだろう!
そのままグスングスンと泣いていると、スカイ様は騎士の一人に向かい、パチンと指を弾いた。
すると、その騎士の男は震えながら赤いクッションに乗ったレインボー・クルッポーの尾羽根を跪いて差し出す。
<レインボー・クルッポー>
七色の美しい羽を持つ体長3mくらいの鳥型モンスター
無害なモンスターで、その美しい尾羽根を定期的に落としてくれるため、人と共存している
尾羽根は羽ペンや、髪飾り、オブジェとしてなど様々な使い道がある
「?」
なんでここでレインボー・クルッポーの尾羽根を……??
泣きながら疑問に思っていると、スカイ様はその羽を手に取り、その先端で……。
────サワ……。
「ひょっぉぉぉ!!!??」
俺の右乳首を撫でたのだ!
驚き過ぎて変な声が出てしまったが、スカイ様は気にする事なく、そのままサワサワと尾羽根で乳首をくすぐってくる!!
「あ……あにょ……っしゅ、しゅカイ様……っ!???」
「………………。」
サワサワ……。────こちょこちょこちょ~!!
とりあえず声を掛けたが、完全無視。
無表情、無感情で一心不乱に俺の乳首を擽るスカイ様が怖くて、休めのポーズで耐えた。
しかし、周りの人達がコチラを見て固まっている姿を見ると、更に泣けてくる!
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