【完結】もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない

バナナ男さん

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社会人編

18 ポイッ……か

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背後注意でお願いします( '▿'   )))


「ちょうどよかった。また新しい時計買ったから明日はそれをつけて行ってよ。
それはデザインが嫌だったの?」

「いや、値段がだな~……。」

ツラツラと自分の気持ちを語っているのに、その間全然話を聞いていない翔によって服は脱がされていき、いつものお風呂コースへゴーゴー!
定番化しているお触り時間を経て、今日は全裸でベッドの上に運ばれるとそのままお尻を突き出す格好をさせられる。

あ、あれ……???

「……翔??」

「ん~……そろそろ少しだけ前に進もうよ。まずは一本から~。」

翔は何かのチューブを俺のお尻に差し込み、中の液体??いや、ジェルみたいなのを一気に注入してきた。
違和感に「グエッ!!」とカエルが潰れた様な声を上げてしまったが、翔は気にせず中身を全て注ぎ込むと、いきなりお尻に指を突っ込んでくる。

「!!???」

「ハハッ。すっご……。中……ヌルヌルだ。」

「……っ……?!……な、な、なななな……っ!!」

クポクポ……グチョグチョと液体をかき混ぜる様な音と、翔の興奮している声だけが聞こえる中、俺は恐怖を感じて暴れた。
中に何かが入ってくる事に対する純粋な恐怖、屈辱、恥ずかしさ……そんなモノで頭が一杯になる。

「か、翔……!!い、嫌だって!!そこは……い────っいぃっ!!??」

暴れた俺が気に食わなかったのか、指が増えて二本に。
その二本を入れたり出したりバラバラに動かしてきたりすると、違和感と圧迫感がすごくて思わず生理的な涙が滲む。

「~……っ……い、いや……い……いやだっ……いや……。」

「…………うわ~……。すごい……すごい、すごい……中、すっごい締め付けてくる……。
もう一本いけそう……。」

翔は一度指を全て抜いてくれたので、ホッとしたのもつかの間。
直ぐにズブズブと音を立ててゆっくりと三本の指が入ってくる。

「────いっ!!!~~……っい、痛っ……い……いぃぃっ~っ!!!」

三本一気にズボズボと動かされて、痛くて前に這って逃げようとしたのに、翔はのしかかってきて俺を無理やり押さえ付けた。

「────っはっ……はっ……ハッ……。」

「……う……うぅ~……うっ……うぇ……。」

そのまま結構な時間好き放題いじられてしまったが、そのせいで尻は痛くて麻痺しているのか何も感じないし、吐き気まで催してくるしで気分は最悪だ。
口元を押さえてその嵐が過ぎるのを待とうと思ったが、突然翔が俺をひっくり返して仰向けにすると、そのまま激しいキスをしてきた。
それを大人しく受けていると……なにやらお尻を刺激してくるモノが。

位置的にまさか……?


────ズッ……!!!

突然指よりも太い何かが無理やり侵入してきたため、痛みによってビクッ!と体は大きく震えた。

えっ……?何か入って……??

俺が力の限り翔の胸元を押すと、下には俺の情けなくも元気を失くしたアレと……その奥には翔のモノが俺のお尻と繋がって────……?

「うわぁぁぁぁぁっ!!!やだっ!!やめろっ!!入れるなぁぁぁぁ!!!」

「────わっ!ちょ、ちょっと……!」

俺ががむしゃらに暴れると、翔は背を逸らし、尻に入ろうとしていた……いや、もうちょっと入っていたソレを仕方なく抜いた。

「な、な、なんでそんなの入れるんだよ!嫌だって言っただろう!!」

「え~……いいじゃん。それに先端のほんの少しだけしか入れてないし……セーフって事でだめ?」

ムス~!と頬を膨らませる翔に、俺はそのまま更に怒鳴ってやろうと思ったが……不意に今日思った事を思い出す。

翔に何でも買ってもらって、貢がせて……こうして恋愛感情もないのに触れ合うなんて……なんちゃら交際と変わらないんじゃね?

────ゾッ!!
心底自分で自分が怖くなって血の気は引いていった。

しかもセックスをしたくないなんて、なんちゃら交際よりたちが悪いかもしれない。

そのままブルブルと震える俺を見て、翔はハァ……と大きなため息をつく。

「ごめんって。流石に急ぎすぎたかな。もうちょっとゆっくり進むから、今日は寝ていいよ。」

翔は俺にそのまま布団を掛けてくれて、そのままお風呂へ行った様だ。
本当は何か言わなきゃ!とか……何か行動しなきゃ!とか思ったけど、その時は頭の中がぐちゃぐちゃで……そのまま眠ってしまった。

その後目が覚めてパカッと目を開けると、俺を抱きしめて眠っている翔がいて……いつもどおりの朝が来た事を知る。

「…………。」

せっかくだから俺は翔の寝顔を見つめながら……これからどうしたいのかゆっくり考えた。

セックスは愛し合う証と考える俺にとって、このまま進むのは嫌だと思う。
でも翔はなぜか俺に執着していてソレをしたいという。
どちらかは諦めないといけない事なのだが……こういう時って皆どうしてるんだろう??

う~ん……と深く考え込んだが答えは出ず、代わりにそもそもどうして翔はそんなに俺に執着するのか?を考えた。

「……俺、別に美形じゃないし……金もないし……仕事だってすごくできるわけじゃないのにな。」

俺はソロっ……と手を動かし、翔の顔に優しく触れた。

会った時から変わらない綺麗な顔。
それにすごくお金持ちらしいし、仕事だってすごくできる事は普段のテキパキした様子から分かる。

そんな男が執着してまで手に入れる価値なんて俺にはないんだよな……。

ズン!と気持ちは沈み、そのままペタッと縋る様に翔の体に抱きついた。

多分一回セックスしたら飽きられるだろうなとも思う。
翔はすごく飽きっぽいというか……全てに執着がないから。
多分何回かやってセフレみたいになって最後はさっきの腕時計みたいに……。

「────ポイッかな~……。」

ハハッと乾いた笑いが漏れてきて、ならいっそ一発やってしまえばいいのでは……?とまで考えて悶々と悩む。
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