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その日は一人、夜遅くまで己の処遇に悩んでいた連花。翌朝の寝覚めもいいものではありませんでした。
いつ眠ったのかも覚えていない有様ですが、そのために眠りも浅かったのか、隣の涼珩が動く音でふっと目を覚まします。
「お、おはようございます涼珩様……」
「おはよう」
寝不足も相まってぼーっとしている連花の元へ、夫である彼は何ということでもないように声を掛けました。
「……同室で寝たのだから、これで君も僕の子を産むことが出来る筈だね」
「……え?」
「それじゃ僕は先に起きているから」
涼珩は言いたいことだけを言ってしまうと、さっさと隣へ控えているであろう使用人たちの元へと部屋を出ていきました。
おそらくは隣室で身支度を整えるためだと、それは連花にも分かったのですが……
(今のは聞き間違いかしら……?)
……身体には疲れが残っていますが、それだけです。
布団を剥いで自身の衣服を改めてみましたが、それは夜に着用したばかりのもので乱れも、肌や体への違和感もありません。そもそも彼女はうつらうつらとする程度で、昨夜は眠った記憶すら薄いもの。
経験はないと言えど、これが情交の後だとは、連花にはどうしても思われませんでした。
それに、涼珩は先ほどはっきりと言ったのです。
同室で寝たのだから、子を産むことが出来る……と。
(どういうことなの!?凌家の教育はどうなっているのよぉ!)
混乱極まる連花ですが、同時に奇妙な納得がありました。
|第一夫人《蘭珠》に子がないのも当然のことです。そして、そのことに対して彼女がどこか平然としているわけも。
いつ眠ったのかも覚えていない有様ですが、そのために眠りも浅かったのか、隣の涼珩が動く音でふっと目を覚まします。
「お、おはようございます涼珩様……」
「おはよう」
寝不足も相まってぼーっとしている連花の元へ、夫である彼は何ということでもないように声を掛けました。
「……同室で寝たのだから、これで君も僕の子を産むことが出来る筈だね」
「……え?」
「それじゃ僕は先に起きているから」
涼珩は言いたいことだけを言ってしまうと、さっさと隣へ控えているであろう使用人たちの元へと部屋を出ていきました。
おそらくは隣室で身支度を整えるためだと、それは連花にも分かったのですが……
(今のは聞き間違いかしら……?)
……身体には疲れが残っていますが、それだけです。
布団を剥いで自身の衣服を改めてみましたが、それは夜に着用したばかりのもので乱れも、肌や体への違和感もありません。そもそも彼女はうつらうつらとする程度で、昨夜は眠った記憶すら薄いもの。
経験はないと言えど、これが情交の後だとは、連花にはどうしても思われませんでした。
それに、涼珩は先ほどはっきりと言ったのです。
同室で寝たのだから、子を産むことが出来る……と。
(どういうことなの!?凌家の教育はどうなっているのよぉ!)
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