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第4章 その後
(19)旅立ち、そして
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そしてルセアノとティリシスの同盟締結も発表される。
第三王子フェリクス殿下の立太子はルセアノ皇国の使節団が引き上げ、立太子礼の準備が整い次第すぐにでも行われると聞いた。さらにルセアノ皇国への使節団代表となり、皇女との婚約が発表されるのも半年以内の予定だ。
王女となったわたしがルセアノ皇国へ輿入れするにあたり、ティリシス王国から六人の侍女と二人の騎士がついてくることになった。
侍女のうち二人はラインマイヤー家からわたしについて一旦王宮の侍女となり、ルセアノにも来てくれる。
旅立ちは盛大なものだった。
国王王妃両陛下や王族の方々、ラインマイヤーの両親や兄はもちろん、学院での友人たちをはじめとした貴族、王宮の外には平民も多く詰めかけた。
ルセアノへの旅路は一週間ほど。使節団の人たちやディーデリヒ様の側近の方々とも交流し、道中は楽しいものとなった。
ルセアノ皇国に到着すると、歓迎もまた盛大なものだった。
これから半年間はルセアノの皇妃陛下のもとで学びつつ、お茶会や夜会で貴族たちと交流を深める。そうして婚姻の準備を整え、半年後には正式な結婚となる予定だ。
ルセアノ皇宮での生活も落ち着き、ディーデリヒ様かわたしのどちらかが不在にしてなければ毎日アフタヌーンティーの時間をともに過ごすようになっていた。
「ヘルムート殿の今後が決まったようだよ」
正直なところ忙しくて、あの夜会でのヘルムート殿下とのやり取りは忘れていた。あれから一ヶ月と少し。言われてみてはじめて、その後どうしていたのだろうと気になる。
「マヌエラ嬢の家に婿入りする形になるらしい」
「たしかマヌエラ様は男爵のお家の方だったように思いますが」
王家から王子が臣籍降下される場合は公爵となるのが原則だ。例外はあり過去に王子の希望で侯爵の令嬢と婚姻して、その爵位を継いだこともありはする。
また、男性の王族と貴族の令嬢が婚姻する場合、令嬢は伯爵以上の高位貴族の娘でなければならない。こちらについては養子縁組をすれば王家に嫁ぐこともできる。
そして、王女が臣籍降嫁される場合も高位貴族の家が原則だ。
ヘルムート殿下が男爵の家に入られるというのは、あまりにも家格が釣り合わない。
「だからマヌエラ嬢の家は伯爵に陞爵されるとか」
「ではマヌエラ様のお家の家督はすぐにヘルムート殿下に譲られるのでしょうか」
「マヌエラ嬢の兄が最近当主になったばかりだったようだけどね。マヌエラ嬢の学院卒業をもって、ということらしいよ」
そして今後なにかしらの成果がなければヘルムート殿下から代替わりされる際に爵位は男爵に戻されるという。
侯爵以上はあっても、伯爵以下に臣籍降下するという前例は聞いたことがない。自分が立太子され、いずれ王位に就くと思っていたヘルムート殿下にとってはかなりの屈辱だろう。
しかし、一応ヘルムート殿下も勉強はできる方だったので、マヌエラ様のご実家の領民が不幸になることはないと思いたい。マヌエラ様も学院に編入したほどの方なのだからヘルムート殿下を支えてくれるはずだ。
きっと大丈夫。
第三王子フェリクス殿下の立太子はルセアノ皇国の使節団が引き上げ、立太子礼の準備が整い次第すぐにでも行われると聞いた。さらにルセアノ皇国への使節団代表となり、皇女との婚約が発表されるのも半年以内の予定だ。
王女となったわたしがルセアノ皇国へ輿入れするにあたり、ティリシス王国から六人の侍女と二人の騎士がついてくることになった。
侍女のうち二人はラインマイヤー家からわたしについて一旦王宮の侍女となり、ルセアノにも来てくれる。
旅立ちは盛大なものだった。
国王王妃両陛下や王族の方々、ラインマイヤーの両親や兄はもちろん、学院での友人たちをはじめとした貴族、王宮の外には平民も多く詰めかけた。
ルセアノへの旅路は一週間ほど。使節団の人たちやディーデリヒ様の側近の方々とも交流し、道中は楽しいものとなった。
ルセアノ皇国に到着すると、歓迎もまた盛大なものだった。
これから半年間はルセアノの皇妃陛下のもとで学びつつ、お茶会や夜会で貴族たちと交流を深める。そうして婚姻の準備を整え、半年後には正式な結婚となる予定だ。
ルセアノ皇宮での生活も落ち着き、ディーデリヒ様かわたしのどちらかが不在にしてなければ毎日アフタヌーンティーの時間をともに過ごすようになっていた。
「ヘルムート殿の今後が決まったようだよ」
正直なところ忙しくて、あの夜会でのヘルムート殿下とのやり取りは忘れていた。あれから一ヶ月と少し。言われてみてはじめて、その後どうしていたのだろうと気になる。
「マヌエラ嬢の家に婿入りする形になるらしい」
「たしかマヌエラ様は男爵のお家の方だったように思いますが」
王家から王子が臣籍降下される場合は公爵となるのが原則だ。例外はあり過去に王子の希望で侯爵の令嬢と婚姻して、その爵位を継いだこともありはする。
また、男性の王族と貴族の令嬢が婚姻する場合、令嬢は伯爵以上の高位貴族の娘でなければならない。こちらについては養子縁組をすれば王家に嫁ぐこともできる。
そして、王女が臣籍降嫁される場合も高位貴族の家が原則だ。
ヘルムート殿下が男爵の家に入られるというのは、あまりにも家格が釣り合わない。
「だからマヌエラ嬢の家は伯爵に陞爵されるとか」
「ではマヌエラ様のお家の家督はすぐにヘルムート殿下に譲られるのでしょうか」
「マヌエラ嬢の兄が最近当主になったばかりだったようだけどね。マヌエラ嬢の学院卒業をもって、ということらしいよ」
そして今後なにかしらの成果がなければヘルムート殿下から代替わりされる際に爵位は男爵に戻されるという。
侯爵以上はあっても、伯爵以下に臣籍降下するという前例は聞いたことがない。自分が立太子され、いずれ王位に就くと思っていたヘルムート殿下にとってはかなりの屈辱だろう。
しかし、一応ヘルムート殿下も勉強はできる方だったので、マヌエラ様のご実家の領民が不幸になることはないと思いたい。マヌエラ様も学院に編入したほどの方なのだからヘルムート殿下を支えてくれるはずだ。
きっと大丈夫。
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