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隠された真実
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隣国で、当時王太子だったルーク第一王子殿下が悪女に唆され、国家転覆を企んだ罪で投獄された、とエトワールが知ったのは、同じ歳のご令嬢に命を救われた日から一週間も経たない日のことだった。
そしてその悪女と王太子の間に子が生まれたが、秘密裏にこちらの国で、保護されることになったのは、隣国にいると、問答無用で殺害されたり、危険な目に遭うと分かって野放しにはできなかったからだ。
まだ幼い赤子を隣国から連れ出したのは、当時王太子の剣の師匠を務めていた騎士団長だった。子煩悩で、自分の子どもとそう歳がかわらない赤子を見て、不憫に思ったことがきっかけだった。
隣国とは、今まで同盟を結び共通の敵と戦うなどお互いに良い関係を築いていた。その繋がりで、一緒に戦いあった貴族に赤子を保護して貰う依頼が舞い降りた。
王家は、条件付きで受け入れた。その子には決して魅了魔法を使わせないこと。魔道具で、魔力を押さえ込むこと。本人の意志に関係なく魅了魔法を使えば即刻隣国へ引き渡すことなど。
これまで幾度となく、身柄の引き渡しを請われて来ていたが、その不憫な子を渡すつもりはなかった。
子供は女の子だった。悪女が手に入れ悪用した魅了魔法は、子には引き継がれなかった。
念のため、彼女には監視がついた。彼女は育ての親の厳しい教育を受けて、淑女として育っていく。その様子には、悪女を彷彿とさせる我儘や、癇癪などは全く見えない。
彼女が成長するにつれ、少しでも悪女の片鱗が見つかれば、隣国へすぐにでも、身柄は渡されていたが、そうはならなかった。
魅了魔法どころか、魔力もなければ、魔法も使えない彼女と、悪女は似ても似つかない。彼女を引き渡したところで、偽物と疑われるに違いない。
王家は、考えた。彼女を国で守り、隣国へも協力関係を保てるような策はないだろうかと。
ある特徴を持った貴族令嬢を探すようにお触れが出された。
全国各地に密偵を放ち、探らせた結果、一人のご令嬢が浮かび上がる。
カトリーヌ・ダレル男爵令嬢。彼女は王家にとって、お誂え向きのご令嬢だった。男爵家での教育は失敗に終わったが、それは王家の指示であった。教育係の教師には、必要以上に厳しく教えるように指示を出す。
そして、カトリーヌ嬢は、本人に全く合わない教育を施された結果、今のような全く学ばない、我儘放題の残念なご令嬢に仕上がってしまった。男爵家では、教育が行き届いてない娘を外に出すのを躊躇していたが、王家からの命令によって、カトリーヌ嬢は学園に通うことになる。
学園には、色々な爵位の貴族達がいる為、その中で学んでいけば良いと男爵は思っていた。
カトリーヌ嬢と男爵の血が繋がっていないことも、王家には良いことだった。男爵は今となっては、カトリーヌ嬢に何の期待もしていない。
もしも、カトリーヌ嬢が傲慢でも、贅沢が好きでもない、真面目なご令嬢ならば、選ばれなかったのかと思うと、少しだけ良心は痛むものの、因果応報と思う。
何よりもカトリーヌは、隣国へ行きたいと言い、人の持ち物を我が物顔で、主張したのだから。
隣国の娘には懸賞金がかけられている。カトリーヌ嬢が、これまで起こした婚約破棄の慰謝料が十分払えて、借金も返すことが出来、育ての親である男爵を養うに足る金額を受け取ることができる。
代償としては、二度とこの国の地を踏めないことだ。
そのことを伝えると、彼女は嬉々として、了承した。彼女はその了承がどういう意味かを全く理解していなかったようだ。
それを、カトリーヌ自身が知るのはもう少し後の話。
そしてその悪女と王太子の間に子が生まれたが、秘密裏にこちらの国で、保護されることになったのは、隣国にいると、問答無用で殺害されたり、危険な目に遭うと分かって野放しにはできなかったからだ。
まだ幼い赤子を隣国から連れ出したのは、当時王太子の剣の師匠を務めていた騎士団長だった。子煩悩で、自分の子どもとそう歳がかわらない赤子を見て、不憫に思ったことがきっかけだった。
隣国とは、今まで同盟を結び共通の敵と戦うなどお互いに良い関係を築いていた。その繋がりで、一緒に戦いあった貴族に赤子を保護して貰う依頼が舞い降りた。
王家は、条件付きで受け入れた。その子には決して魅了魔法を使わせないこと。魔道具で、魔力を押さえ込むこと。本人の意志に関係なく魅了魔法を使えば即刻隣国へ引き渡すことなど。
これまで幾度となく、身柄の引き渡しを請われて来ていたが、その不憫な子を渡すつもりはなかった。
子供は女の子だった。悪女が手に入れ悪用した魅了魔法は、子には引き継がれなかった。
念のため、彼女には監視がついた。彼女は育ての親の厳しい教育を受けて、淑女として育っていく。その様子には、悪女を彷彿とさせる我儘や、癇癪などは全く見えない。
彼女が成長するにつれ、少しでも悪女の片鱗が見つかれば、隣国へすぐにでも、身柄は渡されていたが、そうはならなかった。
魅了魔法どころか、魔力もなければ、魔法も使えない彼女と、悪女は似ても似つかない。彼女を引き渡したところで、偽物と疑われるに違いない。
王家は、考えた。彼女を国で守り、隣国へも協力関係を保てるような策はないだろうかと。
ある特徴を持った貴族令嬢を探すようにお触れが出された。
全国各地に密偵を放ち、探らせた結果、一人のご令嬢が浮かび上がる。
カトリーヌ・ダレル男爵令嬢。彼女は王家にとって、お誂え向きのご令嬢だった。男爵家での教育は失敗に終わったが、それは王家の指示であった。教育係の教師には、必要以上に厳しく教えるように指示を出す。
そして、カトリーヌ嬢は、本人に全く合わない教育を施された結果、今のような全く学ばない、我儘放題の残念なご令嬢に仕上がってしまった。男爵家では、教育が行き届いてない娘を外に出すのを躊躇していたが、王家からの命令によって、カトリーヌ嬢は学園に通うことになる。
学園には、色々な爵位の貴族達がいる為、その中で学んでいけば良いと男爵は思っていた。
カトリーヌ嬢と男爵の血が繋がっていないことも、王家には良いことだった。男爵は今となっては、カトリーヌ嬢に何の期待もしていない。
もしも、カトリーヌ嬢が傲慢でも、贅沢が好きでもない、真面目なご令嬢ならば、選ばれなかったのかと思うと、少しだけ良心は痛むものの、因果応報と思う。
何よりもカトリーヌは、隣国へ行きたいと言い、人の持ち物を我が物顔で、主張したのだから。
隣国の娘には懸賞金がかけられている。カトリーヌ嬢が、これまで起こした婚約破棄の慰謝料が十分払えて、借金も返すことが出来、育ての親である男爵を養うに足る金額を受け取ることができる。
代償としては、二度とこの国の地を踏めないことだ。
そのことを伝えると、彼女は嬉々として、了承した。彼女はその了承がどういう意味かを全く理解していなかったようだ。
それを、カトリーヌ自身が知るのはもう少し後の話。
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