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気持ちの悪い贈り物
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「あら、まただわ。」
ここ最近、私宛に変な手紙と贈り物が届くのです。差出人の名前がないので、どうしたものかと悩んでいると、すかさず、執事のシリルが、夫に伝えてくれたのです。
「今度から来たらすぐ見せるように。こちらで差出人を探す。」
「ありがとうございます。お忙しいのにごめんなさい。」
夫のルーカスは本当に忙しいのです。私と結婚するのに、お父様から難題を多く突きつけられ、それをクリアしたばかりに、次期侯爵の仕事もありますのに、連日、お父様やお兄様から呼び出されているのです。
私で対処できることはしたかったのですが、ルーカスは少しと言うより、大いに不機嫌でした。
「マーガレット、おいで。」
私が不安そうにしていたのがわかったようです。ギュッと抱きしめてくださるだけで、不安がなくなっていくのが、わかります。
「マーガレットは、多分私のことを気にして言わなかったのはわかるよ。けれど、君が不安な時に頼って貰えないのは、男として不甲斐ないと言うか。私はそんなに頼りないかい?」
私は驚いて、首を横に全力で振ります。
「ルーカスのことを頼りにしてるわ。」
胸に顔を埋めながら、そう伝えると、おでこに口づけてくださいます。
「いつでも、君を守りたいんだ。私を除け者にしないで。」
ルーカスの顔を見つめて、もう一度謝ります。
「ごめんなさい。次からは言います。私を守ってください。」
ルーカスの機嫌が良くなりました。穏やかな笑みを浮かべています。私も嬉しくなりましたわ。
ルーカスの不機嫌が、私に頼って貰えなかったことだったなんて。不謹慎ですが、嬉しくなってしまいますわ。
ルーカスは、私の格好を見ても怒ったりはしない。
「君は何を着ても似合うね。でも、美しさはこの姿でも隠せないみたいだ。大丈夫。君の不安はすぐに取り除くから。」
実は実家にいた頃から私はメイド服と言う物に憧れを抱いていたのです。けれど、実家では公爵令嬢がそんな格好いけません、と怒られてしまって、こちらに来てから念願を叶えたのです。
最初は、眉を顰めていたメイド達も、私が幸せそうにするので、何となく許してくれて、幸せだったのですが、こんなことになってしまい申し訳ないです。それでも、外に出る時は、勿論ちゃんとした侯爵家の一員に恥じない格好をしていたのです。本当にいつ見られていたのか、わからないけれど、もう着ない方が良いでしょうか。
夫が言うには、手紙内容からある伯爵令息が候補に上がっているとのことでした。
「彼には余りいい噂がないから、これまで通り絶対に手紙内容を見てはいけないよ。君が危険な目に合うのは嫌だからね。」
夫は私と大して歳が変わらないのですが、いつも少し大人びていて、まるで子供にいい聞かせるように話してくるのです。不思議なことに私にはそれが守られている感じがして、嬉しいのですわ。
「はい。勿論です。ルーカスにお任せしますわ。」
ここ最近、私宛に変な手紙と贈り物が届くのです。差出人の名前がないので、どうしたものかと悩んでいると、すかさず、執事のシリルが、夫に伝えてくれたのです。
「今度から来たらすぐ見せるように。こちらで差出人を探す。」
「ありがとうございます。お忙しいのにごめんなさい。」
夫のルーカスは本当に忙しいのです。私と結婚するのに、お父様から難題を多く突きつけられ、それをクリアしたばかりに、次期侯爵の仕事もありますのに、連日、お父様やお兄様から呼び出されているのです。
私で対処できることはしたかったのですが、ルーカスは少しと言うより、大いに不機嫌でした。
「マーガレット、おいで。」
私が不安そうにしていたのがわかったようです。ギュッと抱きしめてくださるだけで、不安がなくなっていくのが、わかります。
「マーガレットは、多分私のことを気にして言わなかったのはわかるよ。けれど、君が不安な時に頼って貰えないのは、男として不甲斐ないと言うか。私はそんなに頼りないかい?」
私は驚いて、首を横に全力で振ります。
「ルーカスのことを頼りにしてるわ。」
胸に顔を埋めながら、そう伝えると、おでこに口づけてくださいます。
「いつでも、君を守りたいんだ。私を除け者にしないで。」
ルーカスの顔を見つめて、もう一度謝ります。
「ごめんなさい。次からは言います。私を守ってください。」
ルーカスの機嫌が良くなりました。穏やかな笑みを浮かべています。私も嬉しくなりましたわ。
ルーカスの不機嫌が、私に頼って貰えなかったことだったなんて。不謹慎ですが、嬉しくなってしまいますわ。
ルーカスは、私の格好を見ても怒ったりはしない。
「君は何を着ても似合うね。でも、美しさはこの姿でも隠せないみたいだ。大丈夫。君の不安はすぐに取り除くから。」
実は実家にいた頃から私はメイド服と言う物に憧れを抱いていたのです。けれど、実家では公爵令嬢がそんな格好いけません、と怒られてしまって、こちらに来てから念願を叶えたのです。
最初は、眉を顰めていたメイド達も、私が幸せそうにするので、何となく許してくれて、幸せだったのですが、こんなことになってしまい申し訳ないです。それでも、外に出る時は、勿論ちゃんとした侯爵家の一員に恥じない格好をしていたのです。本当にいつ見られていたのか、わからないけれど、もう着ない方が良いでしょうか。
夫が言うには、手紙内容からある伯爵令息が候補に上がっているとのことでした。
「彼には余りいい噂がないから、これまで通り絶対に手紙内容を見てはいけないよ。君が危険な目に合うのは嫌だからね。」
夫は私と大して歳が変わらないのですが、いつも少し大人びていて、まるで子供にいい聞かせるように話してくるのです。不思議なことに私にはそれが守られている感じがして、嬉しいのですわ。
「はい。勿論です。ルーカスにお任せしますわ。」
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