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千獣の魔王 編
057. ユーゴ VS 奏星の魔王
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数分前、官邸屋上にてユーゴのスペリオールウォッチはアラートを鳴らした。
ディスプレイには "スクランブル003" と表示されている。
スペルオールウォッチにはそれぞれ番号が振られていて、000がユーゴ、001がフィールエル、002がネル。そして003がベルタリオだ。
「ユーゴ!」
階下に戻りかけていたフィールエルも急いで駆けてきた。彼女のスペリオールウォッチにも、ユーゴの物と同様に表示されている。
スクランブル003の表示のその下に "YES" 、さらにその下に "NO" と言う選択肢がある。
ユーゴがYESの真下にあるボタンを押して横にスライドさせると、
「お⁉︎ お、おお……⁉︎」
ユーゴの能力が勝手に発動した。
幽世の渡航者がユーゴだけでなく、なんとフィールエルの前にも出現したのだ。
能力が発動した時、いつもよりきつさが大きかったように感じたが、原因はこれだったのだ。
見ればフィールエルも自身の左手に装着されたスペリオールウォッチに右手を当てた状態で驚いている。
「俺に頑張ってもらうって、こういうことかよ。ユーラのやつ」
「ユーラウリア様がおっしゃっていたのは、こういうことか」
確かにこれならば、エマージェンシーコールがかかった時、ユーゴがそばにいなくても、瞬時に移動できる。
「とにかく行くぞ、フィールエル」
「了解だ!」
二人はゲートに飛び込んだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「まさか死んでねーよな、大統領?」
グレンにドロップキックをかましたユーゴは、ベルタリオに安否を尋ねた。
「うむ、なんとかな。私は一応合成獣なのでな。臓器の位置を変えるくらい造作もない。念のため、私の心臓は違う位置に移動させてある」
「そりゃ重畳。で、こいつはベルタリオの敵でいいんだな?」
右指で、ムクリと起き上がるグレンを指差したユーゴ。
「つーか、あいつ、大丈夫か? 瞳孔開いてるぞ。やばい薬でもキメてるんじゃない?」
「先刻は戦意が失せて、少しは落ち着いておったんだが。それも私を油断させるための芝居だったのか……。しかし、確かに様子がおかしいのう。そういえば、あの剣を握ってから豹変した気がするぞ」
「剣?」
ユーゴはグレンが握っている剣を見た。
「あれは……確か、どっかのハゲがベルーナのダンジョンで手に入れたとか言ってたやつじゃねーか」
アイラの街の食堂でベガスが演説を打っていた時、確かにそう言って見せびらかしていた。
「ベルーナ遺跡で? ……まさか」
「心当たりあるのか?」
何かに思い当たった様子のベルタリオに、ユーゴが尋ねた。
「おそらく。しかし、今はそれどころでは無いようだぞ」
見ればグレンが起き上がり、ユーゴを睨みつけている。
「邪魔ヲ…スルナ」
グレンのものではない声が、グレンの喉から発せられた。
「おいおいおい。あいつ、何か変な地縛霊でも拾って食ったんじゃねーの? ホラー映画みたいになってるぜ」
確かに首が座らず、ぐらぐらと揺れているグレンはゾンビのようだ。
ユーゴはベルタリオの様子を確認して言う。
「まぁ、お前はちょっとそこで休んでろよ。ちょうどウチのカットバン子ちゃんが来たから、その体、直してもらえよ」
少し離れたところで、ネルがゲートから出てくるのが見えた。
「ネル。悪いけど、そこのびっくり動物の治療を頼めるか?」
「は、はい……え⁉︎ だ、大統領。そのお姿は?」
合成獣の全部盛りみたいなベルタリオの姿に、ネルが顔を青くして後退った。
「誰がびっくり動物だ。そなた、本当に口が悪いのう。だが確かに、この姿は少女には刺激が強いな。すまん」
反省し、普段のベルタリオの姿に戻る。
「ありがとう、祈癒の聖女をよ。私は体の形態を変えたり臓器の位置は変えられても、外傷の修復は苦手でのう」
「で、フィールエルはそいつを頼む……って、仕事が早いな」
すでにグレンの配下の魔人がフィールエルに飛びかかったが、一太刀のもとに切り捨てられていた。
褒められて嬉しかったのか、少し嬉しそうにして、フィールエルはユーゴにVサイン。
「さて、俺はこいつをどうするかね?」
ユーゴは考える。エマージェンシーがかかったということは、異世界への被転送者を狙う、神々の息がかかった何者かがここにいると言うことだ。
赤髪の悪魔族の線は薄い。駒にしては弱すぎる。
向こうで片腕を失って気絶しているベガスか。いや、弱い以前に、こいつなら今までフィールエルとネルを狙うチャンスがあったはず。しかし、そんな素振りがあったとは聞いていない。こいつは大穴だ。
現時点で犯人候補の本名はグレン。しかしこいつはしばらく前からベルタリオと戦っていた。その時にスペルオールウォッチのアラートは鳴っていない。殺す動機はあっても種類が違う。
まさか、とユーゴはグレンが手にしている剣を見る。
あれか? あれなのか⁉︎
そういえば、剣を握ってから豹変したとか言ってたな。
て事はあれだ。使う人間を乗っ取ってしまうタイプ。
「まさかの非生物かよ」
しかし、状況的に十中八九そうだろうと、ユーゴは推理した。
「じゃあ壊せばいいってことか。おい、その剣はあぶねーから渡せ…って言っても渡さねぇよなぁ」
背中の羽を広げたグレンは、ユーゴの語り掛けを無視してそのまま上空へ飛んだ。
「飛ぶなよ。めんどくせーな」
ユーゴはネオアルファを取り出し、グレンに数発発砲した。
グレンはとっさに強風を巻き起こして弾丸の軌道をずらそうとするが、ネオアルファの弾丸は自動追尾。逸らされてもハエのようにしつこく狙ってくる。
弾丸を、今度はグレンが氷で包んだ。
重みに耐えられなくなって、ネオアルファの弾丸は地上へ落ちた。
俺のターンと思ったわけでもなかろうが、今度はグレンが手を頭上にあげた。
「何する気だよ?」
訝しんだユーゴ。だが、やにわに雷雲が作られたのを見て、急いで【電光石火】を発動した。
ほぼ時間停止に近い。だが、上を見上げれば、キレのある蛇のような、いくつにも枝分かれした先駆放電が、ユーゴの動作速度と同じ速さで落下しているとこだった。
ユーゴはバックステップで距離を取り、それを回避。
「あぶねぇな……」
気づくのが一瞬遅ければ死んでいた可能性もある。
さすがのユーゴも、生身で落雷に耐えられる自信がない。
そのままグレンの死角に回り込み、【電光石火】を解除したユーゴは、グレンがユーゴを探し回っている間に
「鬼神鎧装。起動」
変身した。
さすがに一日で二回の変身はきつい。だが、そんなことを言ってる場合ではない。
エクスブレイバー状態のユーゴは左の手のひらを天に向け、アブソーバーからエネルギー吸収力場を発生させた。
グレンはユーゴを見つけ、雷を落とす。しかし、それらはすべてアブソーバーの力場に吸収された。
「そろそろ観念してくれよ」
宇宙遊泳を発動。グレンの体にかかるGを十倍に設定した。
ビタン! とハエ叩きで叩き落とされた虫のように地面に落ち、潰れたカエルのようにグレンは手足を投げ出している。
グレンを見下ろしたユーゴは、銃爪に指をかける。
ニューオメガを取り出し、ランスモードで銃口をグレン向ける。
ランスモードはノーメルモードに比べて射程も短く、針のように細くなるが、その分貫通力が増した弾を放つ。
彼にも魔王相手だが、これならば一発で逝けるだろう。
「それじゃ、あばよ」
「待ってくれ、ユーゴ!」
トドメを刺そうとするユーゴを制したのは、ベルタリオだった。
──────to be continued
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お読みいただき誠にありがとうございます。
この作品が
「面白い」 「続きが読みたい」 「推してもいい」
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この作品を読者の皆様の手で育てて下さい。
そして「この作品は人気のない時から知ってたんだぜ?」とドヤって頂けることが夢です。
よろしくお願いいたします。
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スペルオールウォッチにはそれぞれ番号が振られていて、000がユーゴ、001がフィールエル、002がネル。そして003がベルタリオだ。
「ユーゴ!」
階下に戻りかけていたフィールエルも急いで駆けてきた。彼女のスペリオールウォッチにも、ユーゴの物と同様に表示されている。
スクランブル003の表示のその下に "YES" 、さらにその下に "NO" と言う選択肢がある。
ユーゴがYESの真下にあるボタンを押して横にスライドさせると、
「お⁉︎ お、おお……⁉︎」
ユーゴの能力が勝手に発動した。
幽世の渡航者がユーゴだけでなく、なんとフィールエルの前にも出現したのだ。
能力が発動した時、いつもよりきつさが大きかったように感じたが、原因はこれだったのだ。
見ればフィールエルも自身の左手に装着されたスペリオールウォッチに右手を当てた状態で驚いている。
「俺に頑張ってもらうって、こういうことかよ。ユーラのやつ」
「ユーラウリア様がおっしゃっていたのは、こういうことか」
確かにこれならば、エマージェンシーコールがかかった時、ユーゴがそばにいなくても、瞬時に移動できる。
「とにかく行くぞ、フィールエル」
「了解だ!」
二人はゲートに飛び込んだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「まさか死んでねーよな、大統領?」
グレンにドロップキックをかましたユーゴは、ベルタリオに安否を尋ねた。
「うむ、なんとかな。私は一応合成獣なのでな。臓器の位置を変えるくらい造作もない。念のため、私の心臓は違う位置に移動させてある」
「そりゃ重畳。で、こいつはベルタリオの敵でいいんだな?」
右指で、ムクリと起き上がるグレンを指差したユーゴ。
「つーか、あいつ、大丈夫か? 瞳孔開いてるぞ。やばい薬でもキメてるんじゃない?」
「先刻は戦意が失せて、少しは落ち着いておったんだが。それも私を油断させるための芝居だったのか……。しかし、確かに様子がおかしいのう。そういえば、あの剣を握ってから豹変した気がするぞ」
「剣?」
ユーゴはグレンが握っている剣を見た。
「あれは……確か、どっかのハゲがベルーナのダンジョンで手に入れたとか言ってたやつじゃねーか」
アイラの街の食堂でベガスが演説を打っていた時、確かにそう言って見せびらかしていた。
「ベルーナ遺跡で? ……まさか」
「心当たりあるのか?」
何かに思い当たった様子のベルタリオに、ユーゴが尋ねた。
「おそらく。しかし、今はそれどころでは無いようだぞ」
見ればグレンが起き上がり、ユーゴを睨みつけている。
「邪魔ヲ…スルナ」
グレンのものではない声が、グレンの喉から発せられた。
「おいおいおい。あいつ、何か変な地縛霊でも拾って食ったんじゃねーの? ホラー映画みたいになってるぜ」
確かに首が座らず、ぐらぐらと揺れているグレンはゾンビのようだ。
ユーゴはベルタリオの様子を確認して言う。
「まぁ、お前はちょっとそこで休んでろよ。ちょうどウチのカットバン子ちゃんが来たから、その体、直してもらえよ」
少し離れたところで、ネルがゲートから出てくるのが見えた。
「ネル。悪いけど、そこのびっくり動物の治療を頼めるか?」
「は、はい……え⁉︎ だ、大統領。そのお姿は?」
合成獣の全部盛りみたいなベルタリオの姿に、ネルが顔を青くして後退った。
「誰がびっくり動物だ。そなた、本当に口が悪いのう。だが確かに、この姿は少女には刺激が強いな。すまん」
反省し、普段のベルタリオの姿に戻る。
「ありがとう、祈癒の聖女をよ。私は体の形態を変えたり臓器の位置は変えられても、外傷の修復は苦手でのう」
「で、フィールエルはそいつを頼む……って、仕事が早いな」
すでにグレンの配下の魔人がフィールエルに飛びかかったが、一太刀のもとに切り捨てられていた。
褒められて嬉しかったのか、少し嬉しそうにして、フィールエルはユーゴにVサイン。
「さて、俺はこいつをどうするかね?」
ユーゴは考える。エマージェンシーがかかったということは、異世界への被転送者を狙う、神々の息がかかった何者かがここにいると言うことだ。
赤髪の悪魔族の線は薄い。駒にしては弱すぎる。
向こうで片腕を失って気絶しているベガスか。いや、弱い以前に、こいつなら今までフィールエルとネルを狙うチャンスがあったはず。しかし、そんな素振りがあったとは聞いていない。こいつは大穴だ。
現時点で犯人候補の本名はグレン。しかしこいつはしばらく前からベルタリオと戦っていた。その時にスペルオールウォッチのアラートは鳴っていない。殺す動機はあっても種類が違う。
まさか、とユーゴはグレンが手にしている剣を見る。
あれか? あれなのか⁉︎
そういえば、剣を握ってから豹変したとか言ってたな。
て事はあれだ。使う人間を乗っ取ってしまうタイプ。
「まさかの非生物かよ」
しかし、状況的に十中八九そうだろうと、ユーゴは推理した。
「じゃあ壊せばいいってことか。おい、その剣はあぶねーから渡せ…って言っても渡さねぇよなぁ」
背中の羽を広げたグレンは、ユーゴの語り掛けを無視してそのまま上空へ飛んだ。
「飛ぶなよ。めんどくせーな」
ユーゴはネオアルファを取り出し、グレンに数発発砲した。
グレンはとっさに強風を巻き起こして弾丸の軌道をずらそうとするが、ネオアルファの弾丸は自動追尾。逸らされてもハエのようにしつこく狙ってくる。
弾丸を、今度はグレンが氷で包んだ。
重みに耐えられなくなって、ネオアルファの弾丸は地上へ落ちた。
俺のターンと思ったわけでもなかろうが、今度はグレンが手を頭上にあげた。
「何する気だよ?」
訝しんだユーゴ。だが、やにわに雷雲が作られたのを見て、急いで【電光石火】を発動した。
ほぼ時間停止に近い。だが、上を見上げれば、キレのある蛇のような、いくつにも枝分かれした先駆放電が、ユーゴの動作速度と同じ速さで落下しているとこだった。
ユーゴはバックステップで距離を取り、それを回避。
「あぶねぇな……」
気づくのが一瞬遅ければ死んでいた可能性もある。
さすがのユーゴも、生身で落雷に耐えられる自信がない。
そのままグレンの死角に回り込み、【電光石火】を解除したユーゴは、グレンがユーゴを探し回っている間に
「鬼神鎧装。起動」
変身した。
さすがに一日で二回の変身はきつい。だが、そんなことを言ってる場合ではない。
エクスブレイバー状態のユーゴは左の手のひらを天に向け、アブソーバーからエネルギー吸収力場を発生させた。
グレンはユーゴを見つけ、雷を落とす。しかし、それらはすべてアブソーバーの力場に吸収された。
「そろそろ観念してくれよ」
宇宙遊泳を発動。グレンの体にかかるGを十倍に設定した。
ビタン! とハエ叩きで叩き落とされた虫のように地面に落ち、潰れたカエルのようにグレンは手足を投げ出している。
グレンを見下ろしたユーゴは、銃爪に指をかける。
ニューオメガを取り出し、ランスモードで銃口をグレン向ける。
ランスモードはノーメルモードに比べて射程も短く、針のように細くなるが、その分貫通力が増した弾を放つ。
彼にも魔王相手だが、これならば一発で逝けるだろう。
「それじゃ、あばよ」
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トドメを刺そうとするユーゴを制したのは、ベルタリオだった。
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