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千獣の魔王 編
058. VS奏星の魔王軍〜決着〜
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「何で止める? こいつはお前の命を狙ってんだろ?」
首を傾げるユーゴに、ベルタリオは静かに言う。
「そうだ。しかし、たしかに先刻は矛を収めたのだ。グレンの方からな。できるなら、其奴とは話し合いで解決したい」
「ふぅん。まぁいいや。それじゃ、この厄介な代物はどう始末つけたもんかな」
グレンの右手に握られた真紅の剣。こいつを握っている限り、思考が支配される可能性がある。
「そこはやっぱ、ウチの出番じゃなーい?」
そこに場違いなくらい明るい調子でやってきたのは、大方の予想通りというか、ど派手な服装の白ギャル女神だった。
「見たよー、見たよー。その剣、めっちゃ怪しいよねー」
両手の指をピストルの形に曲げて剣を指したユーラウリア。
「貴女は? もしやユーゴの知り合いか?」
ベルタリオがユーラウリアに誰何した。
「どうもー。ユーゴの嫁のユーラウリアちゃんでーす。ユーラって呼んでね! てかお兄さんめっちゃイケメンじゃん。ヤバ」
「ほう。ユーゴ、そなた結婚しておったのか。人は見かけによらんな」
「どういう意味だ手前ぇ。違うわ! てかこのくだり二回目!」
ユーラウリアの言葉に、フィールエルはイラッとした顔を、ネルは悲しそうな顔をしたが、二人共とりあえず成り行きを見守ることにした。
「ユーラ。またお前は妙なタイミングで出てきたな」
「微妙だった?」
「悔しいことに絶妙だよ。てかこの剣のことを知ってんのか?」
「知らなーい。でもひと目見た時にこの剣に、どっかの神の手が入ってるのがわかったよ。えーっと、ちょっと待ってね」
ユーラウリアは目を細めて聖剣ロンダバイトを眺めた。
女神の権能を用いて、この剣の詳細を参照しているのである。
「んー、なんとなく判ったよ。 “この世界の人が手にしたら” っていう条件を満たしたら、その深層意識に人格を操作するウイルスが流されるっていう結果が返されて、さらにその状態である特定の対象───これは聖女ちゃんたちみたいに、この世界に転生したりした人───を視認するっていう条件を満たすと、特定の対象に殺意衝動を引き起こすってなってるね」
「えーと。つまり、その赤い剣を持ったら人格が支配されて、ネルたちを見たら殺したくなるって事か?」
「簡単に言えばね」
ユーラウリアは屈み込んで、グレンの手から真紅の剣を抜き取った。
空いている手の指を鳴らすと、剣は粉々になって消えた。
「これは証拠としてウチが没収しておきます」
剣の呪縛から解かれたグレンはそのまま気を失った。
「結局、誰が被転送者を狙っているのかは判明したのかよ」
変身を解いたユーゴが女神に問うた。
「んー。どの一派がやってるのかまでは見当がついてるんだけどねー。でも確実な証拠がなくてさ」
「その剣があれば証拠になるってことか?」
「そうなればいいんだけどね。でもわざわざこれをこの世界に残してるってことは、手がかりを残すようなヘマはしないだろうね。せめてこれがどこに会ったかが分かれば良いんだけどさ」
お手上げのポーズをする女神を見て、ユーゴとベルタリオは顔を見合わせる。
「「 分かるぞ 」」
「え、マジ?」
その時、グレンが気絶から目覚めた。
「う……俺は……一体、これはどういう状況だ?」
グレンが正気に戻ったと判断したユーゴ。能力を解いて高重力から開放した。
「そうか……思い出した。俺は操られていたようだな。魔王ともあろうものが、不甲斐ない話だ」
「何が有ったのか憶えておるのか、グレンよ?」
「うっすらとだがな」
ゆっくりと立ち上がったグレンに、ユーゴは釘を刺すのを忘れない。
「おい。これからベルタリオには俺の仕事を手伝ってもらわねーといけねーんだ。こいつらに手を出したら俺が黙ってねぇからな。こっちはお前らの因縁なんざ関係ねぇんだ」
「ふん。俺どころか俺の軍勢まで一人で滅ぼす貴様を敵に回すのは得策ではないな。だが、俺はベルタリオ、貴様を赦すことはないぞ」
「ああ、それでいい。今度はもっと違う方法で挑んでくるが良い。いくらでも付き合おう」
「ふん」
軽くひと睨みして、グレンは転送魔術で消えていった。
「んでさ、ユーくん。あの剣どこにあったの?」
「ああ、それは……」
ユーゴ、女神、聖女たち、千獣の魔王の五人は、全員でベルーナ遺跡へと移動することにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ベルーナ遺跡の最北のダンジョン。そこの中央制御室で女神ユーラウリアは制御パネルを操作している。真剣な表情で。
その様子を眺めながら、ユーゴはベルタリオにユーラウリアの正体を明かした。
「なにっ!?」
と驚いたベルタリオ。改めてユーラウリアの姿を見て、
「……え?」
と二度目の驚きを表した。
それが “女神は実在したのか” という驚きなのか、はたまた “あんな派手で軽薄そうな女が女神?” という驚きなのかは、やはりユーゴには判別がつかなかった。たぶん二つともだろう。
「んー……」
とユーラウリアが伸びをして、パネルから離れた。
「何か判ったか、ユーラ?」
「うん。この遺跡に侵入した形跡はあったよ。巧妙に偽装されてたけどね。その経路から判る事があるかもだから、今から戻って調べてみる。じゃあまたねー。頑張ってー♪」
といって女神は出現した時と同じように、唐突に消えた。
ユーゴは慣れっこだったが、他の者は皆、呆気にとられていた。
「凄いな。この遺跡のダンジョンからはどこへも転移系の術を使えないことになっているのだが。私でも無理だ」
ベルタリオは妙なところで、ユーラウリアを女神と認めたようだ。
「さてと。一回ベルトガルドに戻るか」
ユーゴは全員を見渡していった。
──────to be continued
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お読みいただき誠にありがとうございます。
この作品が
「面白い」 「続きが読みたい」 「推してもいい」
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そして「この作品は人気のない時から知ってたんだぜ?」とドヤって頂けることが夢です。
よろしくお願いいたします。
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両手の指をピストルの形に曲げて剣を指したユーラウリア。
「貴女は? もしやユーゴの知り合いか?」
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「どうもー。ユーゴの嫁のユーラウリアちゃんでーす。ユーラって呼んでね! てかお兄さんめっちゃイケメンじゃん。ヤバ」
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「微妙だった?」
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「えーと。つまり、その赤い剣を持ったら人格が支配されて、ネルたちを見たら殺したくなるって事か?」
「簡単に言えばね」
ユーラウリアは屈み込んで、グレンの手から真紅の剣を抜き取った。
空いている手の指を鳴らすと、剣は粉々になって消えた。
「これは証拠としてウチが没収しておきます」
剣の呪縛から解かれたグレンはそのまま気を失った。
「結局、誰が被転送者を狙っているのかは判明したのかよ」
変身を解いたユーゴが女神に問うた。
「んー。どの一派がやってるのかまでは見当がついてるんだけどねー。でも確実な証拠がなくてさ」
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「え、マジ?」
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「そうか……思い出した。俺は操られていたようだな。魔王ともあろうものが、不甲斐ない話だ」
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ベルーナ遺跡の最北のダンジョン。そこの中央制御室で女神ユーラウリアは制御パネルを操作している。真剣な表情で。
その様子を眺めながら、ユーゴはベルタリオにユーラウリアの正体を明かした。
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ユーゴは慣れっこだったが、他の者は皆、呆気にとられていた。
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