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からくり奇譚 編
068. 作戦会議②
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「居た? 居たってどういう意味よ?」
「この旅籠から北西の位置に、白壁の大きな商家がある。そこの庭にある離れ……というか蔵の中に、いままさに人魚の子供たちが連れてこられたな」
「いま!? アンタなんでそんなことが判るのよ。まるで見てきたみたいに……」
「まぁまぁパレアさん」
「信じられないかもしれないが、ユーゴには離れた場所が視えるらしいんだ」
「ネルもフィーも、視えるって言われて信じられるの? 光が届く少し離れた程度の場所なら、【反射】の魔術とかで視ることが出来るけど、建物の中までなんて……そんな神聖術も呪怨術もきいたことないわよ」
ネルとフィールエルは顔を見合わせ、
「それは、ユーゴさんの言うことですし」
「まぁ、ユーゴの言う事だし」
「……ああ、なるほど」
よくよく思い返せば、天災級の大津波をあっさりと防いでみせる男なのだ。
意味がわからないことも、ユーゴという要素を組み込んでしまえば意味がわかるようになるかもしれない。
「じゃあそれが真実という前提で進めるけど、子供たちが運ばれたのならちょうどいいわ。今から乗り込むわよ!」
小さな拳を握って力説するパレアに、ユーゴは首を振った。
「動くのはまだ早い。いま行って力づくで取り戻すのは簡単だ。でもそれからどうする? 子供達を海に放り込んで、お前と逃げるのは簡単だが、確実に騒動になるだろう。俺はこの国でやることがあるから、下手な騒動は起こしたくない」
「じゃあアンタ、みすみす見過ごせっていうの!? 」
憤慨して詰め寄るパレアを手で押しのた。
「そうは言ってねぇよ。だが、ただ取り返しただけじゃ、犯人はまた同じ事をくり返すだろ?」
「……確かにそうね」
ユーゴの言い分にも一考の余地があると、パレアは渋々引き下がった。
「それに、人魚の子供たちを運んできた奴ら。あれは俺たちが乗ってきた船の船員だ」
「「「 …えつ⁉︎ 」」」
これには聖女二人と魔王ちゃんも驚いた。
「ふざけてやがる。スエナの街の差配人、あいつも一枚噛んでやがったんだな。海獣が暴れて船が出せなくて困っているところへ、パレアが現れた。海を支配するパレアが一緒なら襲われる心配がないから、子供たちを運ぶ船に俺たちを同乗させたんだ。たいした度胸だ、全く。ちょっと疑問には思ってたんだよ。俺たちを偶然陽元に運ぶことになっただけの漁船が、なんで陽元で荷おろしをしてんだろうなってな。まさか、俺たちの足元にいたなんてな。くそ、盲点だったぜ」
うまく利用されたことに、ユーゴは珍しく感情をあらわにした。ネルもフィールエルも、少し新鮮な気持ちでそんなユーゴを見ていた。
「……だからあいつらには、きっつーいお灸を据えてやらなきゃなぁ。ええ?」
イッヒッヒ、と黒い感情を露わにして邪悪な笑顔を浮かべるユーゴを、聖女たちは『どうか私たちが滅するすることになりませんように』と祈りを込めて見ていた。
人魚の子供たちは、今日は無事だろうと言う予測とユーゴが見張るということで、ユーゴたちは明日から動くことにした。
「では、ボクたちは今から露天風呂に入るとしよう。……の、覗くなよ、ユーゴ?」
「覗かねぇよ」
「そういえばこの部屋に入ったときから気になっていたんですが、何か良い匂いがしませんか?」
ネルが部屋を見回しながら言った。形の良い鼻をスンスンと鳴らしている。
「そうね、たしかに。香水かしら……。あれ、これって、髪の毛? ユーゴのじゃないわよね?」
「……本当だな。しかも金髪だ」
フィールエルが金色に輝く一本の髪の毛をつまみ上げ、目を細めた。
「……ユーゴさん。私達が来る前にどなたかこの部屋にいらっしゃいました?」
ベテラン刑事のような気配を発しだした女子三人から目をそらし、ユーゴはボソボソと呟く。
「さっき、仲居さんがお茶を持ってきてだな……」
「ふぅん。金髪で香水をつけた仲居か」
「随分と派手な仲居さんなんですね」
「嘘じゃないぞ」
金髪で香水をつけた、仲居(のコスプレをしたユーラウリア)が訪ねてきた。
確かに嘘ではない。
「さ、ちょっと夜の町でも散歩してこようかなぁ。ははは」
「「「 ………… 」」」
女子三人の冷たい視線を受けながら、ユーゴは自室から出ていった。
たぶんうまく誤魔化せたはずだ。
でもよく考えたら別に誤魔化す必要もなかったことにユーゴが気づいたのは、しばらくしてからだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「今度は俺の本来の目的だな」
ユーゴは旅籠を出て呟いた。
ユーゴの本来の目的。それは陽元国にいると思わしき異世界からの被転送者を探し出し、協力を取り付ける事だ。
かつてフルータル王国のテリカの町で聞いた噂に ”自ら動き喋る機械人形” というものがあった。
オーバーテクノロジーの陰に異世界人ありというのがユーゴの持論だ。
さらに、陽元国までの道中にも様々な噂を聞いた。
曰く、『空飛ぶ船がある』、『巨人が戦争をしている』などなど、もう臭い。プンプン臭いがする。
異世界人の臭いが。
村の1ブロックを一周りしただけで、ユーゴは自動販売機や電柱、公衆電話などを発見した。
これはもう間違いない。必ずいる。
この国の何処かに───異世界人が。
ユーゴはこの村で聞き込みをするため、動きだした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
そしてまだ夜も明けきらぬ彼誰時。
陽元国から急いで出港しようと漁船に乗り込む男たちが居た。
船員の一人が船の舳先に立つ人影に気付いた。
まだ顔が判るほどの陽光は無い。しかし、男たちの仲間ではない。それは間違いない。
「だ、誰だ、手前ぇは!?」
「…………」
影は答えない。
その代わり、フッとその姿がかき消えた。
「うっ!?]
首筋に強い衝撃が走り、男たちは気を失った。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「あー、よく寝たわ!」
「味噌汁だ……。なんだか懐かしいな。前世を思い出す」
「ユーゴさん、もしかして昨夜はあまり眠れてないのでは?」
「大丈夫だ。ちょっと寝た。それよりパレア。昨夜の晩飯のときに思ったんだが、お前、魚の刺身を食ったりして共食いにならないのか?」
四人は朝食を共に摂りながら、今日の段取りを話し合っていた。
「ならないわよ。アンタたち陸の人間だって牛や豚を食べるでしょ。同じ海にいるからって全部ひと括りにしないでよ。流石に鯛は食べないけど」
「違いがわからん……」
「アタシ鯛の人魚なの。アンタたち、猿を食べたいと思う?」
「よく理解できた。ところで今日の段取りは大丈夫か、お前ら?」
味噌汁を啜りながら、ユーゴが全員に確認した。
「ああ、問題ない」
「はい。大丈夫です」
「任せなさい!」
女子三人は明るく返事した。
「それじゃあ行動開始だ」
──────to be continued
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お読みいただき誠にありがとうございます。
この作品が
「面白い」 「続きが読みたい」 「推してもいい」
と少しでも思って頂けた方は、
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この作品を読者の皆様の手で育てて下さい。
そして「この作品は人気のない時から知ってたんだぜ?」とドヤって頂けることが夢です。
よろしくお願いいたします。
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「いま!? アンタなんでそんなことが判るのよ。まるで見てきたみたいに……」
「まぁまぁパレアさん」
「信じられないかもしれないが、ユーゴには離れた場所が視えるらしいんだ」
「ネルもフィーも、視えるって言われて信じられるの? 光が届く少し離れた程度の場所なら、【反射】の魔術とかで視ることが出来るけど、建物の中までなんて……そんな神聖術も呪怨術もきいたことないわよ」
ネルとフィールエルは顔を見合わせ、
「それは、ユーゴさんの言うことですし」
「まぁ、ユーゴの言う事だし」
「……ああ、なるほど」
よくよく思い返せば、天災級の大津波をあっさりと防いでみせる男なのだ。
意味がわからないことも、ユーゴという要素を組み込んでしまえば意味がわかるようになるかもしれない。
「じゃあそれが真実という前提で進めるけど、子供たちが運ばれたのならちょうどいいわ。今から乗り込むわよ!」
小さな拳を握って力説するパレアに、ユーゴは首を振った。
「動くのはまだ早い。いま行って力づくで取り戻すのは簡単だ。でもそれからどうする? 子供達を海に放り込んで、お前と逃げるのは簡単だが、確実に騒動になるだろう。俺はこの国でやることがあるから、下手な騒動は起こしたくない」
「じゃあアンタ、みすみす見過ごせっていうの!? 」
憤慨して詰め寄るパレアを手で押しのた。
「そうは言ってねぇよ。だが、ただ取り返しただけじゃ、犯人はまた同じ事をくり返すだろ?」
「……確かにそうね」
ユーゴの言い分にも一考の余地があると、パレアは渋々引き下がった。
「それに、人魚の子供たちを運んできた奴ら。あれは俺たちが乗ってきた船の船員だ」
「「「 …えつ⁉︎ 」」」
これには聖女二人と魔王ちゃんも驚いた。
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うまく利用されたことに、ユーゴは珍しく感情をあらわにした。ネルもフィールエルも、少し新鮮な気持ちでそんなユーゴを見ていた。
「……だからあいつらには、きっつーいお灸を据えてやらなきゃなぁ。ええ?」
イッヒッヒ、と黒い感情を露わにして邪悪な笑顔を浮かべるユーゴを、聖女たちは『どうか私たちが滅するすることになりませんように』と祈りを込めて見ていた。
人魚の子供たちは、今日は無事だろうと言う予測とユーゴが見張るということで、ユーゴたちは明日から動くことにした。
「では、ボクたちは今から露天風呂に入るとしよう。……の、覗くなよ、ユーゴ?」
「覗かねぇよ」
「そういえばこの部屋に入ったときから気になっていたんですが、何か良い匂いがしませんか?」
ネルが部屋を見回しながら言った。形の良い鼻をスンスンと鳴らしている。
「そうね、たしかに。香水かしら……。あれ、これって、髪の毛? ユーゴのじゃないわよね?」
「……本当だな。しかも金髪だ」
フィールエルが金色に輝く一本の髪の毛をつまみ上げ、目を細めた。
「……ユーゴさん。私達が来る前にどなたかこの部屋にいらっしゃいました?」
ベテラン刑事のような気配を発しだした女子三人から目をそらし、ユーゴはボソボソと呟く。
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「ふぅん。金髪で香水をつけた仲居か」
「随分と派手な仲居さんなんですね」
「嘘じゃないぞ」
金髪で香水をつけた、仲居(のコスプレをしたユーラウリア)が訪ねてきた。
確かに嘘ではない。
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「「「 ………… 」」」
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船員の一人が船の舳先に立つ人影に気付いた。
まだ顔が判るほどの陽光は無い。しかし、男たちの仲間ではない。それは間違いない。
「だ、誰だ、手前ぇは!?」
「…………」
影は答えない。
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首筋に強い衝撃が走り、男たちは気を失った。
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「味噌汁だ……。なんだか懐かしいな。前世を思い出す」
「ユーゴさん、もしかして昨夜はあまり眠れてないのでは?」
「大丈夫だ。ちょっと寝た。それよりパレア。昨夜の晩飯のときに思ったんだが、お前、魚の刺身を食ったりして共食いにならないのか?」
四人は朝食を共に摂りながら、今日の段取りを話し合っていた。
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「違いがわからん……」
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