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からくり奇譚 編
067. 作戦会議①
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「でも、新しい神々の中でもそんな事を出来る神なんてのは限られてるんだろ? それなら、そいつらを洗えばいんじゃないか?」
これで解決というように明るく言ったユーゴに対し、ユーラウリアは「はぁ……」とため息をついて肩を落とした。
「それがそんな簡単なことでもないんだなぁ……」
「なんでだよ?」
「問題は、神も進化するってことなんだよね。ウチだって元々は “ギャル” なんて属性なかったんだから」
確かにユーゴが出会った当初は清楚な、いかにも女神然とした外見だった。……ギャルが清楚ではないとは言わないが。
「ということは、うちらが元々 “電脳” か、それに近い権能を持っていないと思っている神でも、いつの間にかその権能を得ているかもしれない。そしてそれを隠している神が、裏切り者の可能性もある。うちの場合は外見が解かりやすく変わったけど、そうじゃない神もいるから」
ユーラウリアは、自分で運んできた茶菓子をつまみ食いしながら語った。
「ま、とにかく。気をつけてもらいたいのは、もしウチらのように新しい神々を名乗る神がいても、迂闊に信用しないでってことを言いに来たわけ」
「そうか、分かった。で、それは何をしてんだ?」
立ち上がってアップにしていた髪を解いて髪をかきあげたり、頭を左右にブルブル振るという奇行にでていた女神に、ユーゴは尋ねた。
「んー? この宿って露天風呂があるんだよね。お風呂イベントが発生しそうだからフラグを折っとくかって思ってさ」
「……? 意味が分からん」
「まぁユーくんは気にしないで。んじゃ、また来るねー。バイバイ◯ーン!」
ふっと消え去った女神にユーゴは困惑するしかない。
「何だったんだ? まぁいいか。そういや、露天風呂があるって言ってたな。久しぶりにゆっくり風呂に浸かるかな」
ユーゴが入浴の準備をしかけた時、障子が開かれた。
「ユーゴ! 明日からの作戦会議をするわよ!」
「お、おい、パレア。せめてノックくらいはしたほうが良いんじゃ……」
「ユーゴさん。お邪魔してもよろしいですか?」
入室してきたのは、浴衣に着替えた三人娘だった。
「ああ、大丈夫だ」
一人部屋に四人というのは多少手狭ではあるが、それでも座卓を囲んで座った。
「タタミ、初めてです。床に直接座るのも」
ネルは初めての日本的文化を体験して新鮮な喜びを感じている。
「じゃあまず確認だけど、目的は “攫われた人魚の子供たちを見つけ出して保護すること” 。これはいい?」
全員が頷くのを確認してパレアは続ける。
「じゃあ次はどうやって探すかだけど……」
「ちょっと待てパレア。その前に、なぜ人魚の子供が攫われたのかを知ってるか? 誘拐の目的が判れば、連れ去られた先も予測しやすい」
「陽元国でピンと来たわ。この国には昔から人魚の肉を食べると不老不死になれるっていう、ナンセンスな古い言い伝えがあるのよ。だからアタシも人魚つてことを隠してるのよ」
「まるで八百比丘尼の伝説だな」
ユーゴは日本で似たような昔話があったことを思い出した。
「よく知ってるわね。その伝説の人魚の名前。でもそんな名前の人魚は海の歴史上存在しないし、誰も知らないから、空想上の存在ね」
「……?」
日本と同じ伝説ということか?
しかし、確か八百比丘尼は人魚ではなく、人魚の肉を食べた尼僧だったはずだ。
この陽元国の町並みといい、多少の相違点はあるが、昔の日本と共通点が多いことにユーゴは引っかかりを覚えた。
「だったら目的は、人魚の人身売買目的の営利誘拐だってことだな。組織ぐるみの」
「何で? あんまり考えたくないけど、一人で独占して食べようとしているかもしれないじゃない」
「だったらすぐに食べちまうんじゃないかって思うんだ。わざわざ大陸を横断して海を渡るっていうんだ。輸送コストをかける意味があるってことだ。しかも子供たちってことは一人じゃないってことだろ? 誘拐犯一人が不老不死を得るためにそんなに人魚が必要なのかって思ってな。まぁ他の可能性も考えられるし、ただの俺の勘だがな」
「ストーリーとしては、誘拐犯がこの国の不老不死の伝説を信じている複数人に売るため運んでいるってところか……。うん、ボクもその線が濃い気がする。それだけの距離を運ぶとなれば、周到に計画しているだろうしね」
「そいつらとしては大きなビジネスってことか。ふざけてるわね」
憤るパレアを「どうどう」と宥め、ユーゴは言う。
「誘拐の目的はわかった。じゃあ次は誘拐された子供たちをどこかに隠しておかなきゃいけねぇよな。となると、ある程度の広さの建物じゃないとダメだな。そいつが判れば、大きな取っ掛かりになるんだが」
「こういう場合、セオリーとしては犯行に関わっているのは概ね政治家、商人、軍部、犯罪組織です。そして大きな資力をもっています。彼らが所有している家屋の地下や倉庫などが多いですね。私の経験上」
「ネル、アンタ聖女なんでしょ? どんな経験してんのよ」
ネルの前世を知らないパレアはちょっと引いていた。
「では、それらの情報を集めれば良いわけだな」
「あと、そこに大きな水槽が有れば間違いないわね」
「へぇ。何でだ?」
「攫われたのが人魚の子供だからよ。まだ人型になれない。人間みたいな二本の足がないのよ。だから閉じ込めておくのに水槽が必要なの。人魚の大人じゃなくて子供なのも、尾びれだと陸じゃ逃げられないし、大した抵抗ができないからでしょうね。小さいから運びやすいし」
「はん。俺も外道で酷いやつとよく言われるが、そいつらは俺以上のクズだな。でもパレア、お前には二本の足があるじゃねぇか」
「なにそれ。どういう意味? まぁいいわ。じゃあそういう条件にあたるところの聞き込みを……………………あっ! まさかアンタ、アタシが子供って言いたいの?」
「遅ぇよツッコミが」
「アンタ本当酷いわね! アタシは幼児体型なだけで立派な成魚よ! って何言わせてんのよ。幼児体型以上はあるわよ!」
「分かった分かった。謝るからそんな怒るなよ。お前はほんと面白ぇな。えーっと、じゃあ大きな建物で、水槽があるところだな。じゃあ今から軽く探してみるか」
「は? どういうこと?」
ユーゴは【千里眼】を発動する。
まずユーゴ自身の後頭部が見えた。少しズームアウトすると、ユーゴを含めたこの部屋四人の姿が見える。
更にズームアウトしていく。
この部屋の外。旅館の全景。村の1ブロック、そして街全体が見渡せる俯瞰視点へと。
夜間なので昼間よりは視界が悪いが、何故かこの村は人工灯の光が残る箇所にあるため、労せず見渡せる。
幸い大きな建物は多くない。ユーゴは四つの建物に当たりをつけ、探ることにした。
しばらく黙ったままのユーゴを怪訝そうに見つめるパレア。
聖女二人は落ち着いて茶を啜っている。
ユーゴが呟く。
「……居た」
──────to be continued
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お読みいただき誠にありがとうございます。
この作品が
「面白い」 「続きが読みたい」 「推してもいい」
と少しでも思って頂けた方は、
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アマチュアである作者は皆様に支えられております。
この作品を皆様で盛り上げて頂き、書籍化やコミカライズ、果てはアニメ化などに繋がればいいなと思います。
この作品を読者の皆様の手で育てて下さい。
そして「この作品は人気のない時から知ってたんだぜ?」とドヤって頂けることが夢です。
よろしくお願いいたします。
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「それがそんな簡単なことでもないんだなぁ……」
「なんでだよ?」
「問題は、神も進化するってことなんだよね。ウチだって元々は “ギャル” なんて属性なかったんだから」
確かにユーゴが出会った当初は清楚な、いかにも女神然とした外見だった。……ギャルが清楚ではないとは言わないが。
「ということは、うちらが元々 “電脳” か、それに近い権能を持っていないと思っている神でも、いつの間にかその権能を得ているかもしれない。そしてそれを隠している神が、裏切り者の可能性もある。うちの場合は外見が解かりやすく変わったけど、そうじゃない神もいるから」
ユーラウリアは、自分で運んできた茶菓子をつまみ食いしながら語った。
「ま、とにかく。気をつけてもらいたいのは、もしウチらのように新しい神々を名乗る神がいても、迂闊に信用しないでってことを言いに来たわけ」
「そうか、分かった。で、それは何をしてんだ?」
立ち上がってアップにしていた髪を解いて髪をかきあげたり、頭を左右にブルブル振るという奇行にでていた女神に、ユーゴは尋ねた。
「んー? この宿って露天風呂があるんだよね。お風呂イベントが発生しそうだからフラグを折っとくかって思ってさ」
「……? 意味が分からん」
「まぁユーくんは気にしないで。んじゃ、また来るねー。バイバイ◯ーン!」
ふっと消え去った女神にユーゴは困惑するしかない。
「何だったんだ? まぁいいか。そういや、露天風呂があるって言ってたな。久しぶりにゆっくり風呂に浸かるかな」
ユーゴが入浴の準備をしかけた時、障子が開かれた。
「ユーゴ! 明日からの作戦会議をするわよ!」
「お、おい、パレア。せめてノックくらいはしたほうが良いんじゃ……」
「ユーゴさん。お邪魔してもよろしいですか?」
入室してきたのは、浴衣に着替えた三人娘だった。
「ああ、大丈夫だ」
一人部屋に四人というのは多少手狭ではあるが、それでも座卓を囲んで座った。
「タタミ、初めてです。床に直接座るのも」
ネルは初めての日本的文化を体験して新鮮な喜びを感じている。
「じゃあまず確認だけど、目的は “攫われた人魚の子供たちを見つけ出して保護すること” 。これはいい?」
全員が頷くのを確認してパレアは続ける。
「じゃあ次はどうやって探すかだけど……」
「ちょっと待てパレア。その前に、なぜ人魚の子供が攫われたのかを知ってるか? 誘拐の目的が判れば、連れ去られた先も予測しやすい」
「陽元国でピンと来たわ。この国には昔から人魚の肉を食べると不老不死になれるっていう、ナンセンスな古い言い伝えがあるのよ。だからアタシも人魚つてことを隠してるのよ」
「まるで八百比丘尼の伝説だな」
ユーゴは日本で似たような昔話があったことを思い出した。
「よく知ってるわね。その伝説の人魚の名前。でもそんな名前の人魚は海の歴史上存在しないし、誰も知らないから、空想上の存在ね」
「……?」
日本と同じ伝説ということか?
しかし、確か八百比丘尼は人魚ではなく、人魚の肉を食べた尼僧だったはずだ。
この陽元国の町並みといい、多少の相違点はあるが、昔の日本と共通点が多いことにユーゴは引っかかりを覚えた。
「だったら目的は、人魚の人身売買目的の営利誘拐だってことだな。組織ぐるみの」
「何で? あんまり考えたくないけど、一人で独占して食べようとしているかもしれないじゃない」
「だったらすぐに食べちまうんじゃないかって思うんだ。わざわざ大陸を横断して海を渡るっていうんだ。輸送コストをかける意味があるってことだ。しかも子供たちってことは一人じゃないってことだろ? 誘拐犯一人が不老不死を得るためにそんなに人魚が必要なのかって思ってな。まぁ他の可能性も考えられるし、ただの俺の勘だがな」
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