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セイクリッド・マテリアル編
153. ゼフィーリア争奪戦②
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「ユーゴ・タカトー。闘技場のグランドチャンピオンであるお前とは、一度手合わせをしてみたかった」
シュンはニヒルな笑みを浮かべて言った。
それに対してユーゴは、耳を小指でほじりながら返す。
「そうか。でもまさかお前、俺と殴り合いをしたいってわけじゃないよな?」
「シュン! 貴方がすごく強いのは知っているわ! でも、勇悟もすごく強いって噂よ。そんな二人が争ったりなんかしたら、二人共無事ではすまないじゃない。私、そんなの見たくないわ!」
ゼフィーリアは顔面蒼白になり必死でシュンを止めたが、彼はやはり首を静かに横に振った。
「済まないがゼフィ、俺も武道家の端くれ。強いと言われる相手がいれば戦ってみたくなるのが性だ。俺もこの国では貴族扱いで闘技場での大会には参加できず、知ることが出来なかった。俺が闘技場の猛者たち相手にどこまで通用するのかを、な。だからこれは、よい機会なのだ。邪魔をしてくれるな」
鉄太が隣にいたマルガレーテに尋ねる。
「あのシュンって人、めっちゃ喋りますね。今までほとんど口を開かなかったのに」
「シュンは普段寡黙なのですが、武術のことになると途端に饒舌になるのです。野蛮ですわね」
昔のユーゴならばその鼻っ柱を叩き折ってやろうと意地悪く考えたかもしれないが、現在のユーゴはある程度の落ち着きを持ち合わせている。そのため、今はこの面倒な事態をいかに迅速にかつ省エネで片付けるかということに腐心していた。
だからひとまず、この策を採ることにした。
「よしわかった。じゃあ手始めに、全力で俺を攻撃してみろよ。俺は避けも防いだりもしねぇから」
ユーゴのその挑発とも言えるその宣言に、シュンが気色ばむ。
「ユーゴ・タカトー。俺を侮辱しているのか?」
「いいからかかってこいよ。グランドチャンピオンの俺が胸を貸してやる」
掌を上にして手招きをしたユーゴを見て、シュンは歯ぎしりした。ここまで愚弄されたのは、彼の人生史上初である。
「どうなっても知らないぞ。後悔するなよ? ハッ!」
気合を吐き全力でユーゴとの距離を詰めるシュン。
勢いを殺さず、全体重を乗せた拳をユーゴの腹部へ打つ。
「ハッ! ハッ! ハッ!」
立て続けに二度三度と拳を繰り出す。これでたいていの者は悶絶する。
ゼフィーリアやマルガレーテなどはその気迫に臆し、両手で顔を覆ってしまった。
彼女たちが恐る恐る指の間から覗いた時、ユーゴは……
「……もしかして、もう終わりか?」
直立の姿勢のまま、微動だにせずにケロっとしていた。令嬢二人以外の者の目には、シュンが彩色された彫像を殴っているようにしか見えなかった。
全く効いていない。痛痒にも感じていない。
その結果にシュンは、真顔のまま鼻水を垂らした。
「ふっ……。今のは小手調べだ。全力で無いとはいえ、よく耐えたな。流石はグランドチャンピオンといったところか。本当に手加減していたとはいえ、だ。まぁ俺も朝、手首を捻って痛めていたのもあるし、フェアでは無いので使わなかったが、祖国の霊薬を使えばお前など赤子の手を撚るようなものなのだがな」
シュンの武術の実力は、はっきり言って素人に毛が生えたレベルだった。これならば闘技場のトーナメントに出なかったのは正解だった。まかり間違ってカルロ並の猛者に当たれば死んでいた確率が高い。
そんなシュン程度の突きならば、ユーゴの肉体は変身せずともビクともしない。
「あの色黒イケメン、カッコつけてるけど言い訳やばくね? つか鼻水垂れたままだよ?」
ユーラウリアのツッコミには聞こえないふりをして、シュンはユーゴに人差し指を突きつける。
「よし、では今から勝負の内容を発表する。俺と競争してもらおう」
「おい。それじゃさっきのは何だったんだよ。俺は殴られ損か?」
「さっきのはただのデモンストレーションだ。闘ってみたいとはいったが、それが今回の勝負の内容とは言っていない」
シニカルな笑みでシュンは言ってのけた。
「恥ずかしげもなくよく堂々と言えたな。こいつ、なんて図太い神経してやがる……いっそ天晴だぜ」
ユーゴは逆に感心してしまった。敵ながらこの厚顔無恥っぷりは見習うとことがあると。
「分かった分かった、乗ってやる。その代わり、後悔するなよ?」
「よくぞ言った。お前こそ後悔するなよ。こう見えても俺は母国で最速の貴公子と───」
一分後。百メートルほど離れた地点では雄々しくボルトポーズを決めるユーゴと、地面に這いつくばっているシュンがいた。
「勇悟、なんなの今のスピード!? 一回瞬きしたらもうゴールしてたんだけど!?」
「タカトー様。貴方、本当に人間なんですの?」
ゼフィーリアとマルガレーテだけでなく、ユーラウリアと雪以外の全員が宇宙人を見る目でユーゴを見ている。
「俺はただの変態王です。さて、この調子なら三回戦も俺が楽勝で決着だな。というわけで、次の相手は誰だ?」
「次は僕だよ。勝負の方法は、暗算勝負だ」
何故か白鳥の湖を踊っている余裕綽々のユーゴだが、次の勝負内容を聞いてその動きがピタリと止まった。
ちなみに圧勝して小躍りしたい気持ちはわかるが、それを白鳥の湖で表現する気持ちはユーラウリアにも理解できなかった。
「……何だと?」
冷や汗がユーゴの額を伝い落ちる。
銀髪の少年───いや青年クリスが無邪気な笑顔で告げる。
「僕は見ての通り華奢だからね。カイトやシュンみたいに体力勝負に向いてないんだ。別に決闘の内容は知力を競っても問題はないからね。構わないよね? 『どんな勝負でも良いぜ~』って大口叩いていたのはキミなんだから」
「お、おう、いいぜ? 俺は構わねぇが、問題は誰が作って誰が採点するんだ?」
構わないと言いつつも明らかにトーンダウンしたユーゴ。
「確かにそうだね。じゃあゼフィーにお願いしようかな。ゼフィーは頭がいいし」
「え? わ、私……?」
ゼフィーリアは上体を引き気味に戸惑っている。
それはそうだ。正直、やりたくない。こんな大事な場面で出題&判定などプレッシャーが強すぎる。
ゼフィーリアが躊躇していると、一人のメイドが手を上げた。ルーナだ。
「私がやりましょうか~? 計算は得意なんです」
「確かに、ルーナは店での勘定計算も完璧っス」
検算は数字に強いゼフィーリア、ルーナ、鉄太で行うこととなり、ユーゴとクリスの勝負が始まった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「参った。降参だ」
五問ほど勝負したところで、ユーゴがお手上げのポーズで負けを認めた。
全く計算が出来ないわけではないが、ユーゴ自身の計算能力は常人並である。二桁の暗算になるとほとんどお手上げである。
エクスブレイバーへの肉体改造手術でも、ユーゴの頭脳の計算能力は向上しなかったのだ。
「なんだ、もう終わりなの? 僕は三桁でも余裕なんだけど」
人を見下した笑顔で勝ち誇るクリスを、ユーゴは阿修羅像のような目で睨んだ。
「うわー。ユー君、血の涙を流してるし。あの視線だけで人を殺せそうな感じじゃん。よっぽど悔しかったんだねー」
「ま、まだ大丈夫だ。次で勝てばいいだけだしな……」
というわけで。ユーゴ、現在二勝一敗。
シュンはニヒルな笑みを浮かべて言った。
それに対してユーゴは、耳を小指でほじりながら返す。
「そうか。でもまさかお前、俺と殴り合いをしたいってわけじゃないよな?」
「シュン! 貴方がすごく強いのは知っているわ! でも、勇悟もすごく強いって噂よ。そんな二人が争ったりなんかしたら、二人共無事ではすまないじゃない。私、そんなの見たくないわ!」
ゼフィーリアは顔面蒼白になり必死でシュンを止めたが、彼はやはり首を静かに横に振った。
「済まないがゼフィ、俺も武道家の端くれ。強いと言われる相手がいれば戦ってみたくなるのが性だ。俺もこの国では貴族扱いで闘技場での大会には参加できず、知ることが出来なかった。俺が闘技場の猛者たち相手にどこまで通用するのかを、な。だからこれは、よい機会なのだ。邪魔をしてくれるな」
鉄太が隣にいたマルガレーテに尋ねる。
「あのシュンって人、めっちゃ喋りますね。今までほとんど口を開かなかったのに」
「シュンは普段寡黙なのですが、武術のことになると途端に饒舌になるのです。野蛮ですわね」
昔のユーゴならばその鼻っ柱を叩き折ってやろうと意地悪く考えたかもしれないが、現在のユーゴはある程度の落ち着きを持ち合わせている。そのため、今はこの面倒な事態をいかに迅速にかつ省エネで片付けるかということに腐心していた。
だからひとまず、この策を採ることにした。
「よしわかった。じゃあ手始めに、全力で俺を攻撃してみろよ。俺は避けも防いだりもしねぇから」
ユーゴのその挑発とも言えるその宣言に、シュンが気色ばむ。
「ユーゴ・タカトー。俺を侮辱しているのか?」
「いいからかかってこいよ。グランドチャンピオンの俺が胸を貸してやる」
掌を上にして手招きをしたユーゴを見て、シュンは歯ぎしりした。ここまで愚弄されたのは、彼の人生史上初である。
「どうなっても知らないぞ。後悔するなよ? ハッ!」
気合を吐き全力でユーゴとの距離を詰めるシュン。
勢いを殺さず、全体重を乗せた拳をユーゴの腹部へ打つ。
「ハッ! ハッ! ハッ!」
立て続けに二度三度と拳を繰り出す。これでたいていの者は悶絶する。
ゼフィーリアやマルガレーテなどはその気迫に臆し、両手で顔を覆ってしまった。
彼女たちが恐る恐る指の間から覗いた時、ユーゴは……
「……もしかして、もう終わりか?」
直立の姿勢のまま、微動だにせずにケロっとしていた。令嬢二人以外の者の目には、シュンが彩色された彫像を殴っているようにしか見えなかった。
全く効いていない。痛痒にも感じていない。
その結果にシュンは、真顔のまま鼻水を垂らした。
「ふっ……。今のは小手調べだ。全力で無いとはいえ、よく耐えたな。流石はグランドチャンピオンといったところか。本当に手加減していたとはいえ、だ。まぁ俺も朝、手首を捻って痛めていたのもあるし、フェアでは無いので使わなかったが、祖国の霊薬を使えばお前など赤子の手を撚るようなものなのだがな」
シュンの武術の実力は、はっきり言って素人に毛が生えたレベルだった。これならば闘技場のトーナメントに出なかったのは正解だった。まかり間違ってカルロ並の猛者に当たれば死んでいた確率が高い。
そんなシュン程度の突きならば、ユーゴの肉体は変身せずともビクともしない。
「あの色黒イケメン、カッコつけてるけど言い訳やばくね? つか鼻水垂れたままだよ?」
ユーラウリアのツッコミには聞こえないふりをして、シュンはユーゴに人差し指を突きつける。
「よし、では今から勝負の内容を発表する。俺と競争してもらおう」
「おい。それじゃさっきのは何だったんだよ。俺は殴られ損か?」
「さっきのはただのデモンストレーションだ。闘ってみたいとはいったが、それが今回の勝負の内容とは言っていない」
シニカルな笑みでシュンは言ってのけた。
「恥ずかしげもなくよく堂々と言えたな。こいつ、なんて図太い神経してやがる……いっそ天晴だぜ」
ユーゴは逆に感心してしまった。敵ながらこの厚顔無恥っぷりは見習うとことがあると。
「分かった分かった、乗ってやる。その代わり、後悔するなよ?」
「よくぞ言った。お前こそ後悔するなよ。こう見えても俺は母国で最速の貴公子と───」
一分後。百メートルほど離れた地点では雄々しくボルトポーズを決めるユーゴと、地面に這いつくばっているシュンがいた。
「勇悟、なんなの今のスピード!? 一回瞬きしたらもうゴールしてたんだけど!?」
「タカトー様。貴方、本当に人間なんですの?」
ゼフィーリアとマルガレーテだけでなく、ユーラウリアと雪以外の全員が宇宙人を見る目でユーゴを見ている。
「俺はただの変態王です。さて、この調子なら三回戦も俺が楽勝で決着だな。というわけで、次の相手は誰だ?」
「次は僕だよ。勝負の方法は、暗算勝負だ」
何故か白鳥の湖を踊っている余裕綽々のユーゴだが、次の勝負内容を聞いてその動きがピタリと止まった。
ちなみに圧勝して小躍りしたい気持ちはわかるが、それを白鳥の湖で表現する気持ちはユーラウリアにも理解できなかった。
「……何だと?」
冷や汗がユーゴの額を伝い落ちる。
銀髪の少年───いや青年クリスが無邪気な笑顔で告げる。
「僕は見ての通り華奢だからね。カイトやシュンみたいに体力勝負に向いてないんだ。別に決闘の内容は知力を競っても問題はないからね。構わないよね? 『どんな勝負でも良いぜ~』って大口叩いていたのはキミなんだから」
「お、おう、いいぜ? 俺は構わねぇが、問題は誰が作って誰が採点するんだ?」
構わないと言いつつも明らかにトーンダウンしたユーゴ。
「確かにそうだね。じゃあゼフィーにお願いしようかな。ゼフィーは頭がいいし」
「え? わ、私……?」
ゼフィーリアは上体を引き気味に戸惑っている。
それはそうだ。正直、やりたくない。こんな大事な場面で出題&判定などプレッシャーが強すぎる。
ゼフィーリアが躊躇していると、一人のメイドが手を上げた。ルーナだ。
「私がやりましょうか~? 計算は得意なんです」
「確かに、ルーナは店での勘定計算も完璧っス」
検算は数字に強いゼフィーリア、ルーナ、鉄太で行うこととなり、ユーゴとクリスの勝負が始まった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「参った。降参だ」
五問ほど勝負したところで、ユーゴがお手上げのポーズで負けを認めた。
全く計算が出来ないわけではないが、ユーゴ自身の計算能力は常人並である。二桁の暗算になるとほとんどお手上げである。
エクスブレイバーへの肉体改造手術でも、ユーゴの頭脳の計算能力は向上しなかったのだ。
「なんだ、もう終わりなの? 僕は三桁でも余裕なんだけど」
人を見下した笑顔で勝ち誇るクリスを、ユーゴは阿修羅像のような目で睨んだ。
「うわー。ユー君、血の涙を流してるし。あの視線だけで人を殺せそうな感じじゃん。よっぽど悔しかったんだねー」
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というわけで。ユーゴ、現在二勝一敗。
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