【R18】異世界リゾートライフ~女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる~

永遠光(とわのひかり)

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第22章 ティンバーランド編

第354話 ティンバーレイク・リゾート(前編)

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 ティンバーランドの神秘の湖『ティンバーレイク』の畔に『ティンバーレイク・リゾート』が完成した。
 構想から約6ヶ月で完成という驚異的な速さだ。

 現地で施工監理を担当しているアリスから、オレに完成した建物を見て欲しいと連絡があったのだ。
 彼女はアクアクスター・デベロップメントの新入社員でオレ直属の部下である。
 オレは婚約者の王女3姉妹とアスナ、秘書のセレスティーナ、それに護衛6名(ステラ、リリーナ、フェリン、アンジェリーナ、レクシア、ジュリアーナ)を伴い、朝早くに王都を離陸した。
 途中エッセン市で市長のアーロン・リセットを乗せてティンバーランドへ向かった。

 その日は快晴で気温も高く絶好の飛行フライト日和だった。
 飛行船『空飛ぶベルーガ号』で約1時間の空の旅を終え、高度6千mからティンバーレイクの湖畔へ降下して行った。
 ティンバーブルーと呼ばれる湖水の色がコバルトブルーからディープブルーへと変わるグラデーションの見事さに女性たちは歓声を上げた。

 飛行船が湖畔にある8階建てのホテルを目掛けて下降して行くと、飛行船の到来に気付き建物の中から数十人の人が出て来た。
 それはラビティア族族長のバルテスと妻のアリシア、娘のアリス、副族長のダレン他30名ほどのラビティア族関係者であった。

 飛行船が着陸し、自動でタラップが接地し、ハッチが開くとオレ達は順に地上へ下りた。
「シュテリオンベルグ公爵閣下、フローラ王女殿下、アリエス王女殿下、ジェスティーナ王女殿下、並びに御一行の皆様、本日はティンバーランドへお越し下さいましたこと、光栄の極みに存じます」
 族長のバルテスが代表して歓迎の言葉を述べると一同はひざまずき、臣従の礼を取った。

「族長、皆様、出迎え感謝します。
 ですが、今回は非公式な訪問ですから、挨拶など省略しても構いませんぞ」
 
「何を仰います、ご領主様。
 ソランスター国民として、またシュテリオンベルグ領民として当然の礼節でございます」
 彼らにしてみれば、雲の上の存在である王女3姉妹を連れて領主であるオレが王都から態々わざわざやって来たのだから、当然と言えば当然の対応かも知れない。

「長旅でたいへんお疲れの事と存じます。
 これからログテルのラウンジにご案内いたしますので、そちらでしばしお休み下さい」
 バルテスはオレ達をログテルのエントランスへと手招きした。
 リゾートのメイン宿泊棟は『ティンバーレイク・ログテル』と名付けたのだ。

 向かった先には上から見るとX字型の巨大なログホテルが聳え立っていた。
 地下1階、地上8階の巨大なログ建築は他では見たことがない。

「えっ、ひょっとしてこれ全部木材で出来てるの?」
「は~、これはまた凄いもの作ったわねぇ…
 こんな大きな木造建築は初めて見たわ」
 ジェスティーナとアリエスはログテルの外観を見て驚いていた。

 メインエントランスを抜け、奥へ入っていくと、X字型の交点に当たる中心部は7階までの吹き抜けとなっており、その真中には高さ25m程の巨大な暖炉が設置されていた。
 ホテルのフロントとロビーラウンジ、カフェ・バーはこの吹き抜けの中に有り、冬でも暖かくゆったりと寛げるようになっていた。

「こちらでお休み下さい」
 オレ達はロビーラウンジにあるテーブル席へ案内された。
 すると待ち構えていたように4人のウサ耳ウェートレスが現れ、ハーブティーを給仕してくれた。
「こちらはティンバーランド産のハーブを3種ブレンドしたオリジナルハーブティーでございます、クッキーもございますのでどうぞお召し上がり下さい」

 女性たちはナッツ入りのクッキーを頬張り、ハーブティーを飲んで満足げであった。
「このハーブティー、疲れがスゥ~っと抜けていくような感じね、美味しいわ」
 フローラがハーブティーの感想を述べた。

 オレ達が寛いでいるとアリスがログテルの概要を説明してくれた。
「王女殿下始め皆様、この度はご来訪下さいまして誠にありがとうございます。
 アクアクスター・デベロップメント社員のアリス・ティンバーランドでございます。
 この時間を拝借して、当リゾートの概要をご説明させていただきたいと存じますが宜しいでしょうか」
 アリスの言葉に王女3姉妹他一同は拍手で賛意を示した。

「ありがとうございます。
 それではご説明させていただきます」
 アリスはティンバーレイク・リゾートの概要を説明し始めた。
 要約すると次のような内容であった。

 『ティンバーレイク・ログテル』はラビティア族の集合住宅『シャトー・ティンバーランド』をモチーフに設計され、ラビティア族の伝統的なログ建築技法により建築された。
 主任設計者のカイトが建物全体の外観と構造を設計し、副設計者のアリスが詳細設計を担当した。
 このホテルは、当初5階建ての計画であったが、従来のログ建築の限界を打破する新技術の応用により、最終的には8階建て総客室数355室、宿泊定員2032名に設計変更したのだ。

 当初の工期は、ラビティア族が受注している他の仕事との兼ね合いや技術的な問題で完成まで最低2年は掛かるであろうと予想されていた。
 しかし、究極の異世界テクノロジーである反重力クレーンの利用と、全自動ログ加工マシーンの使用で建築速度が驚異的に向上したのだ。
 
 全自動ログ加工マシーンとは、下記の工程を全自動で行う機械である。
 ①丸太を指定の長さにカットする。
 ②丸太を指定の直径に研削加工する。
 ③丸太を指定の含水率に乾燥させる。
 ④丸太の隙間に高圧で特殊な樹脂を注入する。
 ⑤全周囲高圧プレスで加熱と加圧し、丸太の強度を上げる。
 この機械の導入により工期が大幅に短縮できたのである。

 従来のログ建築では曲面の施工が課題であったが、大断面集成材を併用することで強度を保ちながら設計の自由度も上がり、ログ建築の制約を打破する事が出来た。
 因みに集成材とは、原料となる丸太から2~4cm程度の厚さに切り出される板材を乾燥させ、厚さ・幅・長さ方向に接着剤を塗布し、高圧プレスで長時間加圧して製造される木質材料である。
 大断面集成材は高い強度と形状安定性、加工性を持ち、建物の梁や柱などの構造用材として利用可能な集成材を指すのだ。

 各階のフロア構成は下記の通りである
 建物を上から見た時にX字であり、上階へ向かい一定の傾斜が付いているのが特徴である。
 B1F 動力室、浄水施設、倉庫、貯蔵庫
 1F  フロント、ロビーラウンジ、カフェ・バー、レストラン、温水プール
     エステ&スパ、サウナ
 2F  ミニショッピングモール、レストラン、トレーニングジム 5100㎡/階
 3F  スタンダード・ツインルーム90室(30平米/室)    4800㎡/階 
     スタンダード・フォースルーム45室(40平米/室)
 4F  スーペリア・フォースルーム90室(46平米/室)    4500㎡/階
 5F  デラックス・フォースルーム65室(60平米/室)    4200㎡/階
 6F  ジュニア・スイート36室(100平米/室)       3900㎡/階
 7F  エグゼクティブ・スイート22室(150平米/室)    3600㎡/階
 8F  プレミアム・スイート7室(200平米/室)、        3300㎡/階
     オーナー専用室(500平米/2室、300平米/2室)
 RF  展望ラウンジ&カフェ・バー、展望レストラン、空中庭園、空中露天風呂
 客室各階へは箱型反重力エレベーターを5基設置し、別にオーナー専用室直通エレベーターを1基設置した。

 約30分にもおよぶアリスの説明をみんな真剣な表情で聞いていた。
「それでは実際に内部をご案内させていただきます。
 恐れ入りますが、皆さま私の後に付いて来て下さい」

 アリスの言葉に一同は立ち上がり、後に続いて歩き出した。
「まずは1階のロビーラウンジをご紹介します。
 何と言ってもこの階の特徴は7階までの吹き抜けと高さ25mの巨大な暖炉です。
 冬の寒さが厳しいティンバーランドでは暖房は欠かせません。
 耐火レンガ製の暖炉を設置することで全館集中暖房が可能となっております」

 暖炉から伸びる温水パイプを各館各階の床下に這わせることで、冬は暖房、夏はティンバーレイクの伏流水を循環させることで簡易的な冷房として利用しているのだ。
 ティンバーレイクの伏流水は夏場でも5℃前後と冷たく、これを冷房に利用することをアリスは考えたのである。

 ロビーラウンジの奥には一度に600人収容できる2階建ての巨大なレストランがある。
 更に奥に進むと、全面ガラス張りの造波プールとサウナ、エステ&スパがある。
 サウナは天然木をふんだんに使った北欧風の本格的な造りで、サウナで火照った体を湖畔に設置した水風呂で冷やせるような仕組になっていた。
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