18 / 49
第18話
しおりを挟む
「ノエル、どこも痛くない?」
「うん……。もうだいじょーぶ、ありがとお兄ちゃん」
ポーションを使って傷を治すと、ノエルをベッドに寝かせる。
昨日、たまたまポーションを1つ拾っておいてよかった。
「ごめん。僕が家賃を払い忘れたばかりに、こんな風に怪我させることになっちゃって……」
「ううん。ノエルも忘れちゃってたから、お兄ちゃんが悪いんじゃないよ。それに、リジテさんもあんな怒っておかしいって。暴力振るうなんて最低だよ、あの人っ!」
その点に関しては僕も同感だ。
たしかに家賃の支払いが遅れたのは、本当に申し訳ないって思うけど、だからって暴力を振るってもいいって話になるわけじゃない。
「うん。でも、たしかに支払い期限は過ぎちゃったわけだから」
「お兄ちゃん……。もし気を遣ってくれてるんなら、ノエルは大丈夫だよ? ちょっとの間なら、外で生活することだってできると思うし」
「いや、ノエルがそんな心配しなくても大丈夫だよ。僕、今日中にダンジョンをクリアして、リジテさんに家賃を払うから」
「えっ……。でも、さっきはクリアは明日になるって」
「……」
「けど、本当にクリアすることができたら……100万アロー貰えるって話なんだよね?」
ノエルの言っていることは正しい。
たしかに、B級ダンジョン【テネブラエ呪城】をクリアしたら、分け前として100万アロー貰うって約束だったんだ。
でも、結局それも無くなってしまって。
「それだけのお金があれば、このアパートを出ることもできるのかな……」
どこか儚げにノエルがそんなことを口にする。
それを聞いて、僕の胸ははち切れそうになった。
(パーティーを追放されてなきゃ、今頃、もっといいアパートへ引っ越すことだって、できていたかもしれないんだ)
そう思うと、僕はこれ以上ノエルに対して嘘をつき続けることができなくなっていた。
「……あのさ、ノエル。実はもう1つ、謝らなくちゃいけないことがあるんだ」
「もう1つ?」
「うん……。実は僕、【鉄血の戦姫】から追い出されちゃって」
「え、追い出されたって……」
「これまで嘘ついてしまってごめん! ここ最近は、ずっとソロでE級ダンジョンに入ってたんだ。だから、ノエルの言う100万アローも手に入らなくて……その、本当にごめんなさいっ……!」
大きく失望させてしまったかもしれない。
僕は、奥歯をグッと噛み締めて頭を下げ続けた。
E級ダンジョンの初回クリア報酬である木霊のホットストーンを換金したとしても10万アローだ。
B級ダンジョンの取り分であった100万アローの10分の1にすぎない。
たとえ【グラキエス氷窟】をクリアできたとしても、このアパートから出ることはできないんだ。
自分がとても情けない存在に思えてくる。
ノエルはこんなにも、僕に期待してくれていたっていうのに。
――でも。
そんなノエルから返って来たのは、予想外の言葉だった。
「見る目ないよ、セシリアちゃん」
「!」
「お兄ちゃんをパーティーから追い出すなんてさぁ。だってそうだよね? お兄ちゃん、こ~んな強くてかっこいいのに! さっきもほんとかっこよかったよー? おとぎ話に出てくる勇者様みたいだった♪」
「ノエル……」
「だから、そんなことで謝らないで? べつにソロでも関係ないよ。だって、お兄ちゃんは最強だし、すぐに有名なタイクーンになるって! 誰がなんて言おうと、ノエルだけはぜーーったいにお兄ちゃんの味方なんだから!」
実際に、僕がパーティーでどんな役割をしていたのかをノエルは知らない。
ただ、アイテムを出し入れすることしかできない姿を見たことがないから、いつも僕のことを過大に評価して応援してくれていた。
ノエルの期待に応えられない自分が情けなくて、いつも自分が嫌だったけど……。
今の僕なら、ノエルの期待に応えられるかもしれない。
透き通るような白い手をギュッと握り締める。
言葉は自然と溢れ出てきた。
「ありがとう。お兄ちゃん、必ずノエルのことを幸せにするから」
はっきりと目を見て真剣にそう伝える。
それを聞いた瞬間、ノエルは急に顔を真っ赤にして、手をぱたぱたと振り始めた。
「あわわっ~~!? ちょ、ちょっと待って! それってなんか愛の告白みたいだよぉっ!?」
「へ? 愛の告白?」
「恥ずかしいってそゆの……。ノエルたち兄妹なんだし! まだ早いっていうか……いや、ちがうちがうっ! 早いとかじゃなくてぇぇ~~!? えとえと……とにかく、今日はゆっくり休んでるからぁ! お兄ちゃんは、ハイ行ってらっしゃいぃっ!」
バタンッ!
なぜか早口で追い出されてしまう。
「なんか、すごく勘違いされた気がするんだけど」
めちゃくちゃ恥ずかしい……。
けど、多分想いは伝わったはずだ。心なしか気分も軽くなる。
それから自分の部屋に戻って支度をすると、僕は【グラキエス氷窟】へ向けて出発した。
◇
テクテクテク……。
城下町の通りを歩きながら考える。
(今日中になんとかダンジョンをクリアして、木霊のホットストーンを換金しないと)
あのリジテさんの感じだと、明日まで待ってくれるとはやっぱり思えなかった。
領主様は気まぐれな人だし、どんな判決が下るか分からない。
なんとしても、今日中に家賃を渡さなくちゃ……。
(どのみち所持金も底を尽きかけて、クエストの期限も迫ってるんだ。明日とか甘いことは言っていられないよね)
昨日の夜に考えた予定からは外れてしまったけど、今の状態でもビッグデスアントを倒すのが不可能なわけじゃない。
《ファイヤーボウル》でも、8回当てれば倒すことができるんだ。
ただ、攻撃魔法だけを頼りに、ボス魔獣に挑むのは少しだけ心もとなさがあった。
そろそろ武器の1つくらい持っておくべきなのかも。
[冒険者の鉄則 その7]
ボス魔獣には最大の準備をして臨むべし。
何が起こるか分からない以上、万が一に備えて、攻撃魔法以外の選択肢も考えておく必要があった。
「うん、そうだな。一番オーソドックスな<片手剣術>を覚えておこう」
人通りの邪魔にならないところへ一度避けると、ビーナスのしずくに触れて水晶ディスプレイを立ち上げる。
『LP10を消費して<片手剣術>を習得します。よろしいですか(Y/N)?』
『(Y)』
『<片手剣術>を習得しました』
「これでよしと……」
アナウンス画面を確認してから、水晶ディスプレイを閉じる。
その後、道具屋と武器屋に寄って準備を万全のものとした。
-----------------
◆売却リスト
・魔獣の卵×5=1,500アロー
◆購入リスト
・獣牙の短剣×1=1,700アロー
・マジックポーション×1=1,000アロー
・水晶ジェム×15=1,500アロー
-----------------
これで、現在の所持金はすべて使い切ってしまった。
もう今日中に【グラキエス氷窟】をクリアするしかない状況に追い込んで、自ら奮い立たせる。
あと僕がすべきことは、ビッグデスアントを倒すだけだ。
「うん……。もうだいじょーぶ、ありがとお兄ちゃん」
ポーションを使って傷を治すと、ノエルをベッドに寝かせる。
昨日、たまたまポーションを1つ拾っておいてよかった。
「ごめん。僕が家賃を払い忘れたばかりに、こんな風に怪我させることになっちゃって……」
「ううん。ノエルも忘れちゃってたから、お兄ちゃんが悪いんじゃないよ。それに、リジテさんもあんな怒っておかしいって。暴力振るうなんて最低だよ、あの人っ!」
その点に関しては僕も同感だ。
たしかに家賃の支払いが遅れたのは、本当に申し訳ないって思うけど、だからって暴力を振るってもいいって話になるわけじゃない。
「うん。でも、たしかに支払い期限は過ぎちゃったわけだから」
「お兄ちゃん……。もし気を遣ってくれてるんなら、ノエルは大丈夫だよ? ちょっとの間なら、外で生活することだってできると思うし」
「いや、ノエルがそんな心配しなくても大丈夫だよ。僕、今日中にダンジョンをクリアして、リジテさんに家賃を払うから」
「えっ……。でも、さっきはクリアは明日になるって」
「……」
「けど、本当にクリアすることができたら……100万アロー貰えるって話なんだよね?」
ノエルの言っていることは正しい。
たしかに、B級ダンジョン【テネブラエ呪城】をクリアしたら、分け前として100万アロー貰うって約束だったんだ。
でも、結局それも無くなってしまって。
「それだけのお金があれば、このアパートを出ることもできるのかな……」
どこか儚げにノエルがそんなことを口にする。
それを聞いて、僕の胸ははち切れそうになった。
(パーティーを追放されてなきゃ、今頃、もっといいアパートへ引っ越すことだって、できていたかもしれないんだ)
そう思うと、僕はこれ以上ノエルに対して嘘をつき続けることができなくなっていた。
「……あのさ、ノエル。実はもう1つ、謝らなくちゃいけないことがあるんだ」
「もう1つ?」
「うん……。実は僕、【鉄血の戦姫】から追い出されちゃって」
「え、追い出されたって……」
「これまで嘘ついてしまってごめん! ここ最近は、ずっとソロでE級ダンジョンに入ってたんだ。だから、ノエルの言う100万アローも手に入らなくて……その、本当にごめんなさいっ……!」
大きく失望させてしまったかもしれない。
僕は、奥歯をグッと噛み締めて頭を下げ続けた。
E級ダンジョンの初回クリア報酬である木霊のホットストーンを換金したとしても10万アローだ。
B級ダンジョンの取り分であった100万アローの10分の1にすぎない。
たとえ【グラキエス氷窟】をクリアできたとしても、このアパートから出ることはできないんだ。
自分がとても情けない存在に思えてくる。
ノエルはこんなにも、僕に期待してくれていたっていうのに。
――でも。
そんなノエルから返って来たのは、予想外の言葉だった。
「見る目ないよ、セシリアちゃん」
「!」
「お兄ちゃんをパーティーから追い出すなんてさぁ。だってそうだよね? お兄ちゃん、こ~んな強くてかっこいいのに! さっきもほんとかっこよかったよー? おとぎ話に出てくる勇者様みたいだった♪」
「ノエル……」
「だから、そんなことで謝らないで? べつにソロでも関係ないよ。だって、お兄ちゃんは最強だし、すぐに有名なタイクーンになるって! 誰がなんて言おうと、ノエルだけはぜーーったいにお兄ちゃんの味方なんだから!」
実際に、僕がパーティーでどんな役割をしていたのかをノエルは知らない。
ただ、アイテムを出し入れすることしかできない姿を見たことがないから、いつも僕のことを過大に評価して応援してくれていた。
ノエルの期待に応えられない自分が情けなくて、いつも自分が嫌だったけど……。
今の僕なら、ノエルの期待に応えられるかもしれない。
透き通るような白い手をギュッと握り締める。
言葉は自然と溢れ出てきた。
「ありがとう。お兄ちゃん、必ずノエルのことを幸せにするから」
はっきりと目を見て真剣にそう伝える。
それを聞いた瞬間、ノエルは急に顔を真っ赤にして、手をぱたぱたと振り始めた。
「あわわっ~~!? ちょ、ちょっと待って! それってなんか愛の告白みたいだよぉっ!?」
「へ? 愛の告白?」
「恥ずかしいってそゆの……。ノエルたち兄妹なんだし! まだ早いっていうか……いや、ちがうちがうっ! 早いとかじゃなくてぇぇ~~!? えとえと……とにかく、今日はゆっくり休んでるからぁ! お兄ちゃんは、ハイ行ってらっしゃいぃっ!」
バタンッ!
なぜか早口で追い出されてしまう。
「なんか、すごく勘違いされた気がするんだけど」
めちゃくちゃ恥ずかしい……。
けど、多分想いは伝わったはずだ。心なしか気分も軽くなる。
それから自分の部屋に戻って支度をすると、僕は【グラキエス氷窟】へ向けて出発した。
◇
テクテクテク……。
城下町の通りを歩きながら考える。
(今日中になんとかダンジョンをクリアして、木霊のホットストーンを換金しないと)
あのリジテさんの感じだと、明日まで待ってくれるとはやっぱり思えなかった。
領主様は気まぐれな人だし、どんな判決が下るか分からない。
なんとしても、今日中に家賃を渡さなくちゃ……。
(どのみち所持金も底を尽きかけて、クエストの期限も迫ってるんだ。明日とか甘いことは言っていられないよね)
昨日の夜に考えた予定からは外れてしまったけど、今の状態でもビッグデスアントを倒すのが不可能なわけじゃない。
《ファイヤーボウル》でも、8回当てれば倒すことができるんだ。
ただ、攻撃魔法だけを頼りに、ボス魔獣に挑むのは少しだけ心もとなさがあった。
そろそろ武器の1つくらい持っておくべきなのかも。
[冒険者の鉄則 その7]
ボス魔獣には最大の準備をして臨むべし。
何が起こるか分からない以上、万が一に備えて、攻撃魔法以外の選択肢も考えておく必要があった。
「うん、そうだな。一番オーソドックスな<片手剣術>を覚えておこう」
人通りの邪魔にならないところへ一度避けると、ビーナスのしずくに触れて水晶ディスプレイを立ち上げる。
『LP10を消費して<片手剣術>を習得します。よろしいですか(Y/N)?』
『(Y)』
『<片手剣術>を習得しました』
「これでよしと……」
アナウンス画面を確認してから、水晶ディスプレイを閉じる。
その後、道具屋と武器屋に寄って準備を万全のものとした。
-----------------
◆売却リスト
・魔獣の卵×5=1,500アロー
◆購入リスト
・獣牙の短剣×1=1,700アロー
・マジックポーション×1=1,000アロー
・水晶ジェム×15=1,500アロー
-----------------
これで、現在の所持金はすべて使い切ってしまった。
もう今日中に【グラキエス氷窟】をクリアするしかない状況に追い込んで、自ら奮い立たせる。
あと僕がすべきことは、ビッグデスアントを倒すだけだ。
137
あなたにおすすめの小説
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる