43 / 90
3章
第5話
しおりを挟む
後日。
アーシャの言葉通り、ゼノはダニエルから〝渦〟討伐のチェーンクエストを依頼された。
また、【天空の魔導団】に、アーシャが一時的に加わった件については、特にダニエルが驚くようなことはなかった。
「アーシャ様なら、いつかこうすると思ってましたぞッ!! そのためのSランク狩りだったんでしょう?」
「へっ! さすがダニエルのおっさんだぜ。よく分かってるな!」
ゼノがアーシャの試験を突破したことについても、彼は当然というような顔をしていた。
そんなわけで、【天空の魔導団】の面々は、さっそくゴンザーガ領にある4つのダンジョンのボス魔獣に挑むことに。
難易度の高いチェーンクエストということもあり、苦戦を予想していたゼノであったが、想定していたよりもアーシャの加入はパーティーにとって大きなプラスで、特に苦労することなく、北のダンジョン・レギオン噴火山と、東のダンジョン・マイム古樹湖のボス魔獣を討伐できてしまう。
そのほとんどがアーシャ1人の力によるもので、彼女の大車輪の活躍をゼノもモニカも感心して見ていた。
◆
「まずは半分クリアだな! 案外、楽勝だったぜ!」
マイム古樹湖の帰り道。
3人はマスクスへと戻りながら、夜の平原を歩いていた。
辺りは真っ暗のため、ゼノは《ライト》の魔法を使って、聖剣クレイモアに明りを灯しながら進んでいく。
こうすることにより、幻獣が寄って来なくなるのだ。
「たった2日間で、半分のダンジョンのボス魔獣を倒してしまうなんて……」
「おっ、ようやく認めたか? アタシの凄さを」
「たしかに……認めざるを得ません。本当は認めたくありませんけど」
「アホピンクは、ほんとに意固地だぜ。少しは素直にアタシを褒めろって。んひひ♪」
「むぅ~! アホピンク言わないでくださいっ~!」
ゼノもモニカの意見には同意だった。
アーシャがいなければ、こんな簡単に2つのダンジョンをクリアできていなかったに違いない。
「ゼノ。あんたのおかげでアタシは楽しいぜ。まさか、冒険者がこんな血滾る仕事だって思わなかった。ありがとな!」
「俺もアーシャがパーティーに入ってくれて助かってるよ」
「へへっ♪」
「ちょっとぉ~ゼノ様っ! 誰か1人忘れてませんかぁ! わたしだっているんですけどぉ……」
「もちろん、モニカにも感謝してるさ。いつも傷を癒してくれてありがとう」
「そ……そーですかぁ? んふふっ、そんな褒められるほどのものじゃないですよ~♡」
「いつも、ワンテンポ遅いけどな」
「聖女の偉大な癒しをバカにしないでくださいーっ! そんな風に言うんでしたら、もうこれからは、アーシャさんが傷を負っても助けません!」
「べつにけっこうだぜ? アタシには人類の叡智ポーションがあるからな」
「ポーションじゃ、傷は完璧には治らないんですよ!? そんなのも知らないんですか? あー無知って怖いですね。ねっ、ゼノ様?」
「こんな女の言うことに同調することはねーぜ。ゼノはアタシの味方だよな?」
少女たちが同時に顔を向けてくる。
「……あのさ。2人とも、もうちょっと仲良くできないのか?」
「バカが移るからムリだな」
「むっかぁぁ~~! もうアーシャさんは〝渦〟討伐のクエストが終わったら、早くわたしたちのパーティーから出て行ってくださいっ!」
「もともとそのつもりだぜ、アホピンク」
「ぐぬぬぅっ!」
「はぁ……」
いつものように小競り合いを始めるモニカとアーシャを見て、ゼノはため息をつく。
そんな風にして、この日も無事に3人は帰路に着くのだった。
◆
翌朝。
自室のベッドで起きると、ゼノはいつものように日課の〔魔導ガチャ〕で魔石を召喚することに。
死神の大迷宮を出てからの三週間。
これまでに手に入れた最高レアリティの魔石は、☆4の《時渡り》だけだ。
緑クリスタルを何度か使って魔石を召喚してきたわけだが、☆4の壁がなかなかに高い現実をゼノは思い知っていた。
「緑クリスタルの☆4の召喚確率は1%だもんな。《時渡り》の魔石を入手できたのは、本当に運が良かったってことか」
ただ、☆4の魔石を使う場合は、それなりにΩカウンターが上昇することになる。
《時渡り》の魔法を使った時も、カウンターがかなり上昇したことをゼノは思い出していた。
(次に☆4の魔石が出現したとしても、使うかどうかはよく考えないとな)
魔導袋の中から緑クリスタルを取り出すと、足元の魔法陣にかけ声とともにそれを投げ落とす。
「〔魔導ガチャ〕――発動」
シュピーン!
すると、ゼノの周りに緑色のサークルが発生し、10個の魔石が浮かび上がった。
----------
〇ガチャ結果
①☆2《リュート》
②☆2《爆音》
③☆2《コンセントレーション》
④New! ☆2《若返り》
⑤New! ☆2《タクティクス》
⑥New! ☆2《温度調整》
⑦New! ☆2《窒息》
⑧New! ☆2《魔法防御ダウン》
⑨New! ☆3《朧蝶の毒》
⑩New! ☆3《超圧の水檻》
----------
「くそぉ、今日もダメかぁ……」
しかも、ダブりがいくつかある。
ここのところ、毎回このような調子なのだ。
少しだけため息をつきながら、ゼノは「ステータスオープン」と唱えて、自身のステータスを確認する。
----------
【ゼノ・ウィンザー】
[Lv]51
[魔力値]0 [術値]0
[力]24 [守]14
[魔攻]395 [速]19
[スキル]〔魔導ガチャ〕
[魔石コンプ率]134/666
[所持魔石]
☆2《ピッキング》 ☆2《リュート》
☆2《爆音》 ☆2《コンセントレーション》
☆2《若返り》 ☆2《タクティクス》
☆2《温度調整》 ☆2《窒息》
☆2《魔法防御ダウン》 ☆3《暴走》
☆3《リフレクション》 ☆3《朧蝶の毒》
☆3《超圧の水檻》
[所持クリスタル]
青クリスタル×34
緑クリスタル×3
[Ωカウンター]010.71%
----------
魔石コンプ率のことを考えれば、青クリスタルと緑クリスタルだけを使っていては限界がある。
だが、赤色以上のクリスタルは、このメルカディアン大陸には存在しないという話だ。
「だから、早く魔大陸へ行きたいんだけど……」
ひとまずの目標だったSランク冒険者になれたまではよかったのだが、実はここから先が長い。
王国の筆頭冒険者になるには、各領のギルドが依頼するクエストをいくつかこなす必要があるためだ。
また、それだけでなれるわけではない。
最終的に、君主であるギュスターヴに、筆頭冒険者となることを認めてもらわなければならない。
そこでようやく魔大陸へ渡ることができる。
まだまだ越えなければならない壁がいくつも存在すると言えた。
そんなことをゼノが考えていると――。
コンコン!
『ゼノ様ぁ~! もう起きていらっしゃいますか!?』
ドアの向こうから、モニカの慌てたような声が聞えてくる。
どうやら、また今日もそうらしい。
次から次へと問題が舞い込んで来るが、ため息ばかりついているわけにもいかない。
ゼノは、顔を叩いて気合いを入れ直してからドアを開けた。
「おはよう」
「あっ。おはようございます、ゼノ様っ! それで……」
「今日も、なんだな?」
「はい。アーシャさん、また今日も全然起きて来なくて。せっかく、食事当番を決めたんですけど……」
「分かった。着替えたらすぐに行くよ」
アーシャの言葉通り、ゼノはダニエルから〝渦〟討伐のチェーンクエストを依頼された。
また、【天空の魔導団】に、アーシャが一時的に加わった件については、特にダニエルが驚くようなことはなかった。
「アーシャ様なら、いつかこうすると思ってましたぞッ!! そのためのSランク狩りだったんでしょう?」
「へっ! さすがダニエルのおっさんだぜ。よく分かってるな!」
ゼノがアーシャの試験を突破したことについても、彼は当然というような顔をしていた。
そんなわけで、【天空の魔導団】の面々は、さっそくゴンザーガ領にある4つのダンジョンのボス魔獣に挑むことに。
難易度の高いチェーンクエストということもあり、苦戦を予想していたゼノであったが、想定していたよりもアーシャの加入はパーティーにとって大きなプラスで、特に苦労することなく、北のダンジョン・レギオン噴火山と、東のダンジョン・マイム古樹湖のボス魔獣を討伐できてしまう。
そのほとんどがアーシャ1人の力によるもので、彼女の大車輪の活躍をゼノもモニカも感心して見ていた。
◆
「まずは半分クリアだな! 案外、楽勝だったぜ!」
マイム古樹湖の帰り道。
3人はマスクスへと戻りながら、夜の平原を歩いていた。
辺りは真っ暗のため、ゼノは《ライト》の魔法を使って、聖剣クレイモアに明りを灯しながら進んでいく。
こうすることにより、幻獣が寄って来なくなるのだ。
「たった2日間で、半分のダンジョンのボス魔獣を倒してしまうなんて……」
「おっ、ようやく認めたか? アタシの凄さを」
「たしかに……認めざるを得ません。本当は認めたくありませんけど」
「アホピンクは、ほんとに意固地だぜ。少しは素直にアタシを褒めろって。んひひ♪」
「むぅ~! アホピンク言わないでくださいっ~!」
ゼノもモニカの意見には同意だった。
アーシャがいなければ、こんな簡単に2つのダンジョンをクリアできていなかったに違いない。
「ゼノ。あんたのおかげでアタシは楽しいぜ。まさか、冒険者がこんな血滾る仕事だって思わなかった。ありがとな!」
「俺もアーシャがパーティーに入ってくれて助かってるよ」
「へへっ♪」
「ちょっとぉ~ゼノ様っ! 誰か1人忘れてませんかぁ! わたしだっているんですけどぉ……」
「もちろん、モニカにも感謝してるさ。いつも傷を癒してくれてありがとう」
「そ……そーですかぁ? んふふっ、そんな褒められるほどのものじゃないですよ~♡」
「いつも、ワンテンポ遅いけどな」
「聖女の偉大な癒しをバカにしないでくださいーっ! そんな風に言うんでしたら、もうこれからは、アーシャさんが傷を負っても助けません!」
「べつにけっこうだぜ? アタシには人類の叡智ポーションがあるからな」
「ポーションじゃ、傷は完璧には治らないんですよ!? そんなのも知らないんですか? あー無知って怖いですね。ねっ、ゼノ様?」
「こんな女の言うことに同調することはねーぜ。ゼノはアタシの味方だよな?」
少女たちが同時に顔を向けてくる。
「……あのさ。2人とも、もうちょっと仲良くできないのか?」
「バカが移るからムリだな」
「むっかぁぁ~~! もうアーシャさんは〝渦〟討伐のクエストが終わったら、早くわたしたちのパーティーから出て行ってくださいっ!」
「もともとそのつもりだぜ、アホピンク」
「ぐぬぬぅっ!」
「はぁ……」
いつものように小競り合いを始めるモニカとアーシャを見て、ゼノはため息をつく。
そんな風にして、この日も無事に3人は帰路に着くのだった。
◆
翌朝。
自室のベッドで起きると、ゼノはいつものように日課の〔魔導ガチャ〕で魔石を召喚することに。
死神の大迷宮を出てからの三週間。
これまでに手に入れた最高レアリティの魔石は、☆4の《時渡り》だけだ。
緑クリスタルを何度か使って魔石を召喚してきたわけだが、☆4の壁がなかなかに高い現実をゼノは思い知っていた。
「緑クリスタルの☆4の召喚確率は1%だもんな。《時渡り》の魔石を入手できたのは、本当に運が良かったってことか」
ただ、☆4の魔石を使う場合は、それなりにΩカウンターが上昇することになる。
《時渡り》の魔法を使った時も、カウンターがかなり上昇したことをゼノは思い出していた。
(次に☆4の魔石が出現したとしても、使うかどうかはよく考えないとな)
魔導袋の中から緑クリスタルを取り出すと、足元の魔法陣にかけ声とともにそれを投げ落とす。
「〔魔導ガチャ〕――発動」
シュピーン!
すると、ゼノの周りに緑色のサークルが発生し、10個の魔石が浮かび上がった。
----------
〇ガチャ結果
①☆2《リュート》
②☆2《爆音》
③☆2《コンセントレーション》
④New! ☆2《若返り》
⑤New! ☆2《タクティクス》
⑥New! ☆2《温度調整》
⑦New! ☆2《窒息》
⑧New! ☆2《魔法防御ダウン》
⑨New! ☆3《朧蝶の毒》
⑩New! ☆3《超圧の水檻》
----------
「くそぉ、今日もダメかぁ……」
しかも、ダブりがいくつかある。
ここのところ、毎回このような調子なのだ。
少しだけため息をつきながら、ゼノは「ステータスオープン」と唱えて、自身のステータスを確認する。
----------
【ゼノ・ウィンザー】
[Lv]51
[魔力値]0 [術値]0
[力]24 [守]14
[魔攻]395 [速]19
[スキル]〔魔導ガチャ〕
[魔石コンプ率]134/666
[所持魔石]
☆2《ピッキング》 ☆2《リュート》
☆2《爆音》 ☆2《コンセントレーション》
☆2《若返り》 ☆2《タクティクス》
☆2《温度調整》 ☆2《窒息》
☆2《魔法防御ダウン》 ☆3《暴走》
☆3《リフレクション》 ☆3《朧蝶の毒》
☆3《超圧の水檻》
[所持クリスタル]
青クリスタル×34
緑クリスタル×3
[Ωカウンター]010.71%
----------
魔石コンプ率のことを考えれば、青クリスタルと緑クリスタルだけを使っていては限界がある。
だが、赤色以上のクリスタルは、このメルカディアン大陸には存在しないという話だ。
「だから、早く魔大陸へ行きたいんだけど……」
ひとまずの目標だったSランク冒険者になれたまではよかったのだが、実はここから先が長い。
王国の筆頭冒険者になるには、各領のギルドが依頼するクエストをいくつかこなす必要があるためだ。
また、それだけでなれるわけではない。
最終的に、君主であるギュスターヴに、筆頭冒険者となることを認めてもらわなければならない。
そこでようやく魔大陸へ渡ることができる。
まだまだ越えなければならない壁がいくつも存在すると言えた。
そんなことをゼノが考えていると――。
コンコン!
『ゼノ様ぁ~! もう起きていらっしゃいますか!?』
ドアの向こうから、モニカの慌てたような声が聞えてくる。
どうやら、また今日もそうらしい。
次から次へと問題が舞い込んで来るが、ため息ばかりついているわけにもいかない。
ゼノは、顔を叩いて気合いを入れ直してからドアを開けた。
「おはよう」
「あっ。おはようございます、ゼノ様っ! それで……」
「今日も、なんだな?」
「はい。アーシャさん、また今日も全然起きて来なくて。せっかく、食事当番を決めたんですけど……」
「分かった。着替えたらすぐに行くよ」
11
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる
日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」
冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。
一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。
「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」
そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。
これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。
7/25男性向けHOTランキング1位
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる