14 / 28
其の四
14
しおりを挟む
「おい幸明、自重しろよ」
「い、イエス・マイ・ロード!」
呆れたような顔でため息をつく周。
どうやら俺が腐妄想を脳内展開していることに気付いたらしい。うむ、流石は親友。
でも俺を弄るのには飽きたのか、こめかみをグリグリしていた手は外されている。
えっと何かお疲れ様?
そういや周がバイオレンスに走るのって、昔から苛々してる時や疲労がたまった時なんだよね。
無理やり転校させられて環境が変わったりしたし、そら負担にもなるか。
ごめんな周……父さんのせいで。
でも何だかんだで人の頼みを断れないお前が大好きだっ。ストレス発散の対象にされるのは俺に甘えてる証拠だから許す!
毎日弁当やご飯作ってくれるし。可愛い奴め。
にへら~っ
(か、可愛っ!)
「ん?」
あれ、皆どうしたのよ急に静かになったけど。
揉めてる時に俺がへらへら笑ったりしたんで怒ったの?
周以外、全員顔赤いし。
場違いにもほどがあるぞ空気を読め貴様!
みたいなことかしら。
だがしかし王道は空気を無視するもんだろ。じゃあ良くね?
(※それはアンチです)
「幸明……お前って本当、外見だけは無駄に良いよな。中身は只の馬鹿だけど」
「ビミョーに失礼すぎて複雑な気持ち!」
若干しかめっ面になりながら周が呟く。
どうにも俺の王道ハーレム状態が納得いかないらしい。
だってしょうがないじゃないか、それが王道(お約束)なんだもん。
「た、確かに幸明くんは頭は良いのに言動が愚かというか滑稽というか。ですがそれが逆に愛らしくて魅力的なんですよ」
「お馬鹿な幸明くんと一緒にいれば飽きないし」
「毎日ワクワクするよねー」
「ぷぷ、思い出したらお腹痛くなるくらい奇想天外なことやらかしてくれるし? 幸明くんってば最高のおバカさんだよぉ」
「まあ、単なる間抜けかと思って見てりゃ、いきなり色気まき散らす時もあるしな。それもとびきり凄いやつを……くく、堪んねー」
「ああ、所謂ギャップというやつだろう。普段は明るく道化を演じている人間を、無理やり押さえ付け己の下で啼かせてみるのも悪くない。頬を染め泣きながらねだる様を、こちらが満足するまで何度もじっくりと堪能したいものだ。フ……焦らせば焦らすほど可愛く啼きそうだな、幸明は」
「ひいぃぃいッ!?」
最後の何だよ風紀委員長め、この野郎。
さっき俺が妄想してたのと内容かぶってるし、たとえ脳内とはいえ押し倒す相手は俺以外の、せめてその辺のネコちゃんか会長か悠布にしとけ!
そんでこの人が風紀委員長で大丈夫か、この学園。見ろよ皆どん引いて……ないな。
ちょっ、こら生徒会。妙にエロい目でこっち見んな。くそぉ俺で妄想するなよ、ギラギラした美形の目って怖いんだぞ。
.
「い、イエス・マイ・ロード!」
呆れたような顔でため息をつく周。
どうやら俺が腐妄想を脳内展開していることに気付いたらしい。うむ、流石は親友。
でも俺を弄るのには飽きたのか、こめかみをグリグリしていた手は外されている。
えっと何かお疲れ様?
そういや周がバイオレンスに走るのって、昔から苛々してる時や疲労がたまった時なんだよね。
無理やり転校させられて環境が変わったりしたし、そら負担にもなるか。
ごめんな周……父さんのせいで。
でも何だかんだで人の頼みを断れないお前が大好きだっ。ストレス発散の対象にされるのは俺に甘えてる証拠だから許す!
毎日弁当やご飯作ってくれるし。可愛い奴め。
にへら~っ
(か、可愛っ!)
「ん?」
あれ、皆どうしたのよ急に静かになったけど。
揉めてる時に俺がへらへら笑ったりしたんで怒ったの?
周以外、全員顔赤いし。
場違いにもほどがあるぞ空気を読め貴様!
みたいなことかしら。
だがしかし王道は空気を無視するもんだろ。じゃあ良くね?
(※それはアンチです)
「幸明……お前って本当、外見だけは無駄に良いよな。中身は只の馬鹿だけど」
「ビミョーに失礼すぎて複雑な気持ち!」
若干しかめっ面になりながら周が呟く。
どうにも俺の王道ハーレム状態が納得いかないらしい。
だってしょうがないじゃないか、それが王道(お約束)なんだもん。
「た、確かに幸明くんは頭は良いのに言動が愚かというか滑稽というか。ですがそれが逆に愛らしくて魅力的なんですよ」
「お馬鹿な幸明くんと一緒にいれば飽きないし」
「毎日ワクワクするよねー」
「ぷぷ、思い出したらお腹痛くなるくらい奇想天外なことやらかしてくれるし? 幸明くんってば最高のおバカさんだよぉ」
「まあ、単なる間抜けかと思って見てりゃ、いきなり色気まき散らす時もあるしな。それもとびきり凄いやつを……くく、堪んねー」
「ああ、所謂ギャップというやつだろう。普段は明るく道化を演じている人間を、無理やり押さえ付け己の下で啼かせてみるのも悪くない。頬を染め泣きながらねだる様を、こちらが満足するまで何度もじっくりと堪能したいものだ。フ……焦らせば焦らすほど可愛く啼きそうだな、幸明は」
「ひいぃぃいッ!?」
最後の何だよ風紀委員長め、この野郎。
さっき俺が妄想してたのと内容かぶってるし、たとえ脳内とはいえ押し倒す相手は俺以外の、せめてその辺のネコちゃんか会長か悠布にしとけ!
そんでこの人が風紀委員長で大丈夫か、この学園。見ろよ皆どん引いて……ないな。
ちょっ、こら生徒会。妙にエロい目でこっち見んな。くそぉ俺で妄想するなよ、ギラギラした美形の目って怖いんだぞ。
.
48
あなたにおすすめの小説
台風の目はどこだ
あこ
BL
とある学園で生徒会会長を務める本多政輝は、数年に一度起きる原因不明の体調不良により入院をする事に。
政輝の恋人が入院先に居座るのもいつものこと。
そんな入院生活中、二人がいない学園では嵐が吹き荒れていた。
✔︎ いわゆる全寮制王道学園が舞台
✔︎ 私の見果てぬ夢である『王道脇』を書こうとしたら、こうなりました(2019/05/11に書きました)
✔︎ 風紀委員会委員長×生徒会会長様
✔︎ 恋人がいないと充電切れする委員長様
✔︎ 時々原因不明の体調不良で入院する会長様
✔︎ 会長様を見守るオカン気味な副会長様
✔︎ アンチくんや他の役員はかけらほども出てきません。
✔︎ ギャクになるといいなと思って書きました(目標にしましたが、叶いませんでした)
「王道くんと、俺。」番外編
葉津緒
BL
こちらは「王道くんと、俺。」の番外編になります。
会話文中心、if設定など。
ほぼパラレルワールド的な内容だと思ってお読み頂ければ……。
全寮制学園/王道/脇役/美形/腐男子/偽チャラ男/親衛隊持ち/訳あり/攻め複数
※先に「本編」をお読みになってからご覧ください。
※一部、記号や擬音を使用しています。苦手な方は回避をお願い致します。
果たして君はこの手紙を読んで何を思うだろう?
エスミ
BL
ある時、心優しい領主が近隣の子供たちを募って十日間に及ぶバケーションの集いを催した。
貴族に限らず裕福な平民の子らも選ばれ、身分関係なく友情を深めるようにと領主は子供たちに告げた。
滞りなく期間が過ぎ、領主の願い通りさまざまな階級の子らが友人となり手を振って別れる中、フレッドとティムは生涯の友情を誓い合った。
たった十日の友人だった二人の十年を超える手紙。
------
・ゆるっとした設定です。何気なくお読みください。
・手紙形式の短い文だけが続きます。
・ところどころ文章が途切れた部分がありますが演出です。
・外国語の手紙を翻訳したような読み心地を心がけています。
・番号を振っていますが便宜上の連番であり内容は数年飛んでいる場合があります。
・友情過多でBLは読後の余韻で感じられる程度かもしれません。
・戦争の表現がありますが、手紙の中で語られる程度です。
・魔術がある世界ですが、前面に出てくることはありません。
・1日3回、1回に付きティムとフレッドの手紙を1通ずつ、定期的に更新します。全51通。
もう観念しなよ、呆れた顔の彼に諦めの悪い僕は財布の3万円を机の上に置いた
谷地
BL
お昼寝コース(※2時間)8000円。
就寝コースは、8時間/1万5千円・10時間/2万円・12時間/3万円~お選びいただけます。
お好みのキャストを選んで御予約下さい。はじめてに限り2000円値引きキャンペーン実施中!
液晶の中で光るポップなフォントは安っぽくぴかぴかと光っていた。
完結しました *・゚
2025.5.10 少し修正しました。
ポメった幼馴染をモフる話
鑽孔さんこう
BL
ポメガバースBLです! 大学生の幼馴染2人は恋人同士で同じ家に住んでいる。ある金曜日の夜、バイト帰りで疲れ切ったまま寒空の下家路につき、愛しの我が家へ着いた頃には体は冷え切っていた。家の中では恋人の居川仁が帰りを待ってくれているはずだが、家の外から人の気配は感じられない。聞きそびれていた用事でもあったか、と思考を巡らせながら家の扉を開けるとそこには…!※12時投稿。2025.3.11完結しました。追加で投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる