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【テイラー】血
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「テイラー嬢の言う通りだったか」
「はい、私も聞いたことはありましたが、公にされないことから聞くことがなかったのですね」
カーズ医師もレッドブラウンの瞳の血のことを聞きながら、確かにそういった血を持つ種族がいると聞いたことがあったが、出会ったこともなかった。
「差別を受けることもあったのではないか?」
「そうですね…大丈夫だと言っても、不安にさせることもあると思われます」
「秘密厳守で頼む」
「はい、承知しました。それで、報告なのですが」
「何だ?」
「実は血によって、どのような症状が出るのか、デリア侯爵家から届けていただいた医師に訊ねたのです」
デリア侯爵家からアイルーンの血を運んで来たのは、医師と護衛騎士たちであった。カーズ医師は答えて貰えるか分からなかったが、デリア侯爵から症状について話すことは問題ないと言われており、聞くことが出来た。
「体の内部の機能を停止させていくようです」
「停止…?」
「はい。内部から動きを悪くしたり、壊し、外部があまりにも変化が表れているのならば、末期症状だそうです」
「まさにローズミーというわけだな」
メロディやロウスや侍女は、大きな変化は見られなかった。だが、ローズミーは年を取るごとに悪化していった。
「はい、メロディ元妃とロウス妃も、診察をしたのですが…」
「ああ」
「いつもは化粧をしていたのでしょう。素顔になると肌がくすんでおり、クマも酷かったのです」
「症状が出ているということか?」
化粧など興味もなかったが、上手く隠していたのだろう。いや、ディオエルが気にもしていなかっただけかもしれない。
「はい、肌の色が変わったりすることもあるようです」
「自業自得だな、どうしてなのかと悩み続ければいい」
「はい、その通りです。確認のために治療は効かないのかとも訊ねましたら、一時的に効果はあっても、血がある限り同じことを繰り返すとおっしゃっておりました」
「血がある限り…」
「はい、生きている限りはという意味です」
カーズ医師も自業自得だと思っており、医師として失格なのかもしれないが、助けたいという意味ではなく、不可能なのかという確認のために訊ねたのである。
「メロディ妃だけは子どもを産んでおりますので、子どもに影響はあるのかと訊ねましたら」
「子ども…」
イリッタオ侯爵家は、事件後のことであるために、罰を与えることは避けられるだろうと考えていたが、子どものことなどは考えていなかった。
「母子の血管は繋がっていないので、輸血ほどではないそうですが、妊娠中や母乳を与えたり、健康な方と比べれば、死ぬようなことはないが、影響は覚悟しておいた方がいいということでした」
「伝えてもいいか、デリア侯爵には訊ねて置こう」
「はい、よろしくお願いいたします」
何の罪もない子どもが、メロディのせいで危険に晒されることは、ディオエルもだが、テイラーも本意ではないだろう。
血が一致したことは、追加証拠にはなったが、アイルーンの血を公にすることはデリア侯爵家との約束で、出来ない。
ディオエルもライシードも、どうするべきかと考えていた。
「公表はどうされますか?」
「特殊な血であることは伏せて、一致したことは公表しよう。自白剤のこともあるから、公にはせずに、関係者には説明をしてもいい」
「当人たちには、毒のことも話しますか?」
「放って置けばいいのではないか?」
「わざわざ教える必要はありませんね」
「ああ、知ったら治せと言い出すかもしれぬが、治すことも出来ぬからな。勝手に苦しめばいい」
「そうですね、それよりも当人たちもそろそろ体調が良くなるはずです」
「そうだな…」
あれから六日が経ち、ローズミー、ペジリー、ラオイ、メロディ、ロウスたちがそろそろ復活をすることになる。
「はい、私も聞いたことはありましたが、公にされないことから聞くことがなかったのですね」
カーズ医師もレッドブラウンの瞳の血のことを聞きながら、確かにそういった血を持つ種族がいると聞いたことがあったが、出会ったこともなかった。
「差別を受けることもあったのではないか?」
「そうですね…大丈夫だと言っても、不安にさせることもあると思われます」
「秘密厳守で頼む」
「はい、承知しました。それで、報告なのですが」
「何だ?」
「実は血によって、どのような症状が出るのか、デリア侯爵家から届けていただいた医師に訊ねたのです」
デリア侯爵家からアイルーンの血を運んで来たのは、医師と護衛騎士たちであった。カーズ医師は答えて貰えるか分からなかったが、デリア侯爵から症状について話すことは問題ないと言われており、聞くことが出来た。
「体の内部の機能を停止させていくようです」
「停止…?」
「はい。内部から動きを悪くしたり、壊し、外部があまりにも変化が表れているのならば、末期症状だそうです」
「まさにローズミーというわけだな」
メロディやロウスや侍女は、大きな変化は見られなかった。だが、ローズミーは年を取るごとに悪化していった。
「はい、メロディ元妃とロウス妃も、診察をしたのですが…」
「ああ」
「いつもは化粧をしていたのでしょう。素顔になると肌がくすんでおり、クマも酷かったのです」
「症状が出ているということか?」
化粧など興味もなかったが、上手く隠していたのだろう。いや、ディオエルが気にもしていなかっただけかもしれない。
「はい、肌の色が変わったりすることもあるようです」
「自業自得だな、どうしてなのかと悩み続ければいい」
「はい、その通りです。確認のために治療は効かないのかとも訊ねましたら、一時的に効果はあっても、血がある限り同じことを繰り返すとおっしゃっておりました」
「血がある限り…」
「はい、生きている限りはという意味です」
カーズ医師も自業自得だと思っており、医師として失格なのかもしれないが、助けたいという意味ではなく、不可能なのかという確認のために訊ねたのである。
「メロディ妃だけは子どもを産んでおりますので、子どもに影響はあるのかと訊ねましたら」
「子ども…」
イリッタオ侯爵家は、事件後のことであるために、罰を与えることは避けられるだろうと考えていたが、子どものことなどは考えていなかった。
「母子の血管は繋がっていないので、輸血ほどではないそうですが、妊娠中や母乳を与えたり、健康な方と比べれば、死ぬようなことはないが、影響は覚悟しておいた方がいいということでした」
「伝えてもいいか、デリア侯爵には訊ねて置こう」
「はい、よろしくお願いいたします」
何の罪もない子どもが、メロディのせいで危険に晒されることは、ディオエルもだが、テイラーも本意ではないだろう。
血が一致したことは、追加証拠にはなったが、アイルーンの血を公にすることはデリア侯爵家との約束で、出来ない。
ディオエルもライシードも、どうするべきかと考えていた。
「公表はどうされますか?」
「特殊な血であることは伏せて、一致したことは公表しよう。自白剤のこともあるから、公にはせずに、関係者には説明をしてもいい」
「当人たちには、毒のことも話しますか?」
「放って置けばいいのではないか?」
「わざわざ教える必要はありませんね」
「ああ、知ったら治せと言い出すかもしれぬが、治すことも出来ぬからな。勝手に苦しめばいい」
「そうですね、それよりも当人たちもそろそろ体調が良くなるはずです」
「そうだな…」
あれから六日が経ち、ローズミー、ペジリー、ラオイ、メロディ、ロウスたちがそろそろ復活をすることになる。
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