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【テイラー】エイク子爵2
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「事実だ、子爵は番であることをどう思う?」
「それは、光栄なことだとは思いますが……テイラーは断ったということですか?」
ソラードはテイラーなら言いそうではあると思いながらも、断ることなんてできるのだろうかとも考えていた。
「ああ、そうなんだ。そなたが光栄だと言ったように、受け入れるべきだろう?」
「はい。ですがテイラーは縁を切って、家を出ておりますので、私たちも会っていないのです」
ソラードもフアナも、テイラーのことを忘れていたわけではない。
だが、会いに行ったところで、仲良く会話ができるかと言われれば、できないような気がしており、手紙を書くこともしなかった。
お金も慰謝料があり、何かあれば言って来るだろうと、安易に考えていた。いや、邪魔をしないようにという体で、距離を置いていた。
「だが、親だろう?そもそも、なぜ出て行かせたのだ?先程の娘よりも、テイラー嬢の方が優秀なのではないか?どうして連れて来たんだ?」
「申し訳ございません……自分も後継者なのだから行くと言いまして」
その言葉にギリシスに睨みつけられて、小さくなった。
ソラードもラオナは連れて行きたくはなかったが、手紙のことを話すと、何かの間違いだと、私も後継者として確認に行くと言い出した。
言わなければ良かったと気付いたが、もう遅かった。
それでも私たちが確認して来るからと言ったが、私も行くと言って聞かず、置いていけば物に当たったり、使用人に対して暴言を吐いたりすることも増えていたために、黙っていると言う約束で仕方なく連れて来たのである。
「で、どうして出て行かせたのだ?」
「本人の希望でございます」
「婚約が解消になって、出て行ったのだったな?妹の方を甘やかしていたのか?」
「いえ、そのようなことは……テイラーはしっかりしておりましたので」
ギリシスは実はエイク子爵が皇帝の妃になって、良い思いができるというような強欲な考えであったら、簡単だと思ったが、そうではない様子に作戦を変えた。
妹を甘やかしていたのなら、その点からテイラーに罪滅ぼしのために、妃になって幸せになってもらいたいだろうと話を進めるつもりだったが、ソラードは頼りなさげで、その様子もない。
「それで、説得はして貰えるのか?」
ソラードはその言葉にギリシスならば、妃になれと言えば済む話なのではないかと思った。何か出来ない事情があるのだろうか。
そして、テイラーを説得することはできないとも分かっていた。
「恐れながら、テイラーが断ったと言うのなら、あの子は一度決めたことは変えないと思っております」
「反対するのか?」
「いえ、私は反対するなど恐れ多いことは考えておりません。ですが、テイラーと話をすることはできますが、私共では説得は難しいということを、お伝えしておいた方がいいと思った次第でございます」
「は?どういうことだ?」
ギリシスはいくら相手が国王陛下でも、できないことはできないと、伝えておかなければならない。
「私どもでは説得できないということです」
「親なのに、か?」
「はい、昔からそうでした。婚約が解消になり、出て行くと言うのも、止めてくれるだろう、私たちを試しているとは思えませんでした。この子は必ず出て行く。そう思っておりました」
「夫人もか?」
「はい……妻も同じです」
ギリシスもアイルーンの記憶のせいで、テイラーは自立心が強く、大人びているのかと考えたが、それでは説得の失敗を意味する。
国王が言っているのだから、簡単に了承し、テイラーを今は無理でも、回復したらすぐにでも話をさせようと思っていた。デリア侯爵もさすがに親なのだから、拒否することはないと考えていた。
だが、あるお門違いの考えが、ギリシスに浮かんだ。
「それは、光栄なことだとは思いますが……テイラーは断ったということですか?」
ソラードはテイラーなら言いそうではあると思いながらも、断ることなんてできるのだろうかとも考えていた。
「ああ、そうなんだ。そなたが光栄だと言ったように、受け入れるべきだろう?」
「はい。ですがテイラーは縁を切って、家を出ておりますので、私たちも会っていないのです」
ソラードもフアナも、テイラーのことを忘れていたわけではない。
だが、会いに行ったところで、仲良く会話ができるかと言われれば、できないような気がしており、手紙を書くこともしなかった。
お金も慰謝料があり、何かあれば言って来るだろうと、安易に考えていた。いや、邪魔をしないようにという体で、距離を置いていた。
「だが、親だろう?そもそも、なぜ出て行かせたのだ?先程の娘よりも、テイラー嬢の方が優秀なのではないか?どうして連れて来たんだ?」
「申し訳ございません……自分も後継者なのだから行くと言いまして」
その言葉にギリシスに睨みつけられて、小さくなった。
ソラードもラオナは連れて行きたくはなかったが、手紙のことを話すと、何かの間違いだと、私も後継者として確認に行くと言い出した。
言わなければ良かったと気付いたが、もう遅かった。
それでも私たちが確認して来るからと言ったが、私も行くと言って聞かず、置いていけば物に当たったり、使用人に対して暴言を吐いたりすることも増えていたために、黙っていると言う約束で仕方なく連れて来たのである。
「で、どうして出て行かせたのだ?」
「本人の希望でございます」
「婚約が解消になって、出て行ったのだったな?妹の方を甘やかしていたのか?」
「いえ、そのようなことは……テイラーはしっかりしておりましたので」
ギリシスは実はエイク子爵が皇帝の妃になって、良い思いができるというような強欲な考えであったら、簡単だと思ったが、そうではない様子に作戦を変えた。
妹を甘やかしていたのなら、その点からテイラーに罪滅ぼしのために、妃になって幸せになってもらいたいだろうと話を進めるつもりだったが、ソラードは頼りなさげで、その様子もない。
「それで、説得はして貰えるのか?」
ソラードはその言葉にギリシスならば、妃になれと言えば済む話なのではないかと思った。何か出来ない事情があるのだろうか。
そして、テイラーを説得することはできないとも分かっていた。
「恐れながら、テイラーが断ったと言うのなら、あの子は一度決めたことは変えないと思っております」
「反対するのか?」
「いえ、私は反対するなど恐れ多いことは考えておりません。ですが、テイラーと話をすることはできますが、私共では説得は難しいということを、お伝えしておいた方がいいと思った次第でございます」
「は?どういうことだ?」
ギリシスはいくら相手が国王陛下でも、できないことはできないと、伝えておかなければならない。
「私どもでは説得できないということです」
「親なのに、か?」
「はい、昔からそうでした。婚約が解消になり、出て行くと言うのも、止めてくれるだろう、私たちを試しているとは思えませんでした。この子は必ず出て行く。そう思っておりました」
「夫人もか?」
「はい……妻も同じです」
ギリシスもアイルーンの記憶のせいで、テイラーは自立心が強く、大人びているのかと考えたが、それでは説得の失敗を意味する。
国王が言っているのだから、簡単に了承し、テイラーを今は無理でも、回復したらすぐにでも話をさせようと思っていた。デリア侯爵もさすがに親なのだから、拒否することはないと考えていた。
だが、あるお門違いの考えが、ギリシスに浮かんだ。
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