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【テイラー】報告書5
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ディオエルもライシードも思った通り、報告書を読むだけで、イオリクの今の状態が分かった。
亡くなったことを知らないとしても、自分が怪我をさせた自覚があるはずなのに、テイラーを心配する様子も反省する様子もない。
すべてはディオエルのためだと言い、ゆえに自白剤を使った後の取り調べは、冷静に対処できる者たちだけで行われていた。
でなければ、テイラーのことを怒りに任せて口にしそうだったからである。
でなければ、殴り掛かってしまいそうだったからである。
「何を聞きますか?」
「アイルーンとテイラー、二人をどう思っていたか。どうするつもりで、あのような態度を取ったのか。そして、疑似番のことも、念のために聞いてみて欲しい」
疑似番は関わっていないとされているが、あの件でイオリクは自白剤を使っていないことが、気になっていた。
「承知いたしました」
「時間があれば、ローズミーのことも聞いてみて欲しい」
「承知いたしました」
自白剤の時間は限られているために、あれもこれもは難しい。明日、イオリクの状態を見て、可能ならすぐに行おうということになった。
「すまないが、頼む」
「いいえ、私どもも聞いてみたいところです」
「エイク子爵令嬢は、いかがしますか?シュアリア王妃陛下は、こちらに任せてもらってもいいとおっしゃっておりました」
ライシードはディオエルが倒れた間に、エイク子爵家のことも含めて、シュアリアと話をしていた。
シュアリアも当然だが、葬儀で何があったかを聞き、ラオナをあのままで済ますのならば、こちらで対応することも可能だと言われていた。
「そうだな」
テイラーの妹に何の思い入れもない。
ミリオン王国を離れた今、二度と会うことはないだろう。
後継を外されたということだから、どうなるのかは分からないが、今まで思っていた未来とは変わったはずである。
苦労をして欲しいが、そこまで関与する気はない。
「こちらは不敬にて竜帝国に入国禁止。あとは王妃陛下に任せると」
「はい、それがよろしいかと思います。夫妻は子爵家を譲るそうですが、いかがしますか?」
「夫妻はきちんと謝罪をしていた、そのままでいいだろう」
「はい」
酷い親かと思ったが、テイラーもそうは言っていなかった。ラオナと違って、弁えた人たちだった。子育てには失敗したが、テイラーとも上手くいかなかっただけで、お互いに遠い親子だっただけだろう。
「では、エイク子爵令嬢のことはシュアリア王妃陛下に手紙を出しましょう」
「ああ、ミリオン王国で、アレを裁くのならば引き渡すが?」
同じような罰にはなるが、竜帝国とミリオン王国で行うのも、いいのではないかと思った。
「いえ、そちらで裁いてもらっていいとおっしゃっておりました。罰が決まれば、王妃陛下が宰相様と共に、貴族にも話を付けるとおっしゃっておりました」
「まあ、それどころではなくなるか」
「ええ、それどころではないでしょう」
ギリシスはテイラーの事件が発表された時点で、本人は分かっていないかもしれないが、バッシングを受けることになるだろう。
しかも、竜帝国から任せると言われれば、周りが黙っていない。
翌日、イオリクは頭痛はあるようだったが、発熱は治まっていたために、一時的に鎮痛剤を出して、自白剤を使うことになった。
「どうして、また自白剤など」
「まだ足りないからですよ」
イオリクは自白剤の投与は分かっているが、何を言ったかは分かっていないために、不安はあったが、自分は間違っていないという姿勢を崩さなかった。
「まだ一週間経っていません」
「皇帝陛下の指示でございます」
「だったら、ディオエル様に会わせてください!」
イオリクは鎮痛剤が効いたために、必死で抵抗したが、騎士団員に敵うはずもなく自白剤を投与された。
そして、ディオエルの質問が問い掛けられた。
亡くなったことを知らないとしても、自分が怪我をさせた自覚があるはずなのに、テイラーを心配する様子も反省する様子もない。
すべてはディオエルのためだと言い、ゆえに自白剤を使った後の取り調べは、冷静に対処できる者たちだけで行われていた。
でなければ、テイラーのことを怒りに任せて口にしそうだったからである。
でなければ、殴り掛かってしまいそうだったからである。
「何を聞きますか?」
「アイルーンとテイラー、二人をどう思っていたか。どうするつもりで、あのような態度を取ったのか。そして、疑似番のことも、念のために聞いてみて欲しい」
疑似番は関わっていないとされているが、あの件でイオリクは自白剤を使っていないことが、気になっていた。
「承知いたしました」
「時間があれば、ローズミーのことも聞いてみて欲しい」
「承知いたしました」
自白剤の時間は限られているために、あれもこれもは難しい。明日、イオリクの状態を見て、可能ならすぐに行おうということになった。
「すまないが、頼む」
「いいえ、私どもも聞いてみたいところです」
「エイク子爵令嬢は、いかがしますか?シュアリア王妃陛下は、こちらに任せてもらってもいいとおっしゃっておりました」
ライシードはディオエルが倒れた間に、エイク子爵家のことも含めて、シュアリアと話をしていた。
シュアリアも当然だが、葬儀で何があったかを聞き、ラオナをあのままで済ますのならば、こちらで対応することも可能だと言われていた。
「そうだな」
テイラーの妹に何の思い入れもない。
ミリオン王国を離れた今、二度と会うことはないだろう。
後継を外されたということだから、どうなるのかは分からないが、今まで思っていた未来とは変わったはずである。
苦労をして欲しいが、そこまで関与する気はない。
「こちらは不敬にて竜帝国に入国禁止。あとは王妃陛下に任せると」
「はい、それがよろしいかと思います。夫妻は子爵家を譲るそうですが、いかがしますか?」
「夫妻はきちんと謝罪をしていた、そのままでいいだろう」
「はい」
酷い親かと思ったが、テイラーもそうは言っていなかった。ラオナと違って、弁えた人たちだった。子育てには失敗したが、テイラーとも上手くいかなかっただけで、お互いに遠い親子だっただけだろう。
「では、エイク子爵令嬢のことはシュアリア王妃陛下に手紙を出しましょう」
「ああ、ミリオン王国で、アレを裁くのならば引き渡すが?」
同じような罰にはなるが、竜帝国とミリオン王国で行うのも、いいのではないかと思った。
「いえ、そちらで裁いてもらっていいとおっしゃっておりました。罰が決まれば、王妃陛下が宰相様と共に、貴族にも話を付けるとおっしゃっておりました」
「まあ、それどころではなくなるか」
「ええ、それどころではないでしょう」
ギリシスはテイラーの事件が発表された時点で、本人は分かっていないかもしれないが、バッシングを受けることになるだろう。
しかも、竜帝国から任せると言われれば、周りが黙っていない。
翌日、イオリクは頭痛はあるようだったが、発熱は治まっていたために、一時的に鎮痛剤を出して、自白剤を使うことになった。
「どうして、また自白剤など」
「まだ足りないからですよ」
イオリクは自白剤の投与は分かっているが、何を言ったかは分かっていないために、不安はあったが、自分は間違っていないという姿勢を崩さなかった。
「まだ一週間経っていません」
「皇帝陛下の指示でございます」
「だったら、ディオエル様に会わせてください!」
イオリクは鎮痛剤が効いたために、必死で抵抗したが、騎士団員に敵うはずもなく自白剤を投与された。
そして、ディオエルの質問が問い掛けられた。
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