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馬鹿息子の謝罪3
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「ええ、何も解読出来ていないことは確かですね」
「見てすぐ分かるのか?」
「いいえ、そんなわけないではありませんか。これは私が既に解読をしていたものです。突き返した中に入っていたものでしょう」
「そうなのか」
ヨルレアンの力であれば、見ただけで分かるのかと思い、驚きはしなかった。
「これは…また駄目であった、何がいけないのか、薬液が違うのか、他の方法も試すべきか、もう一度行うべきか、悩むところだ、だったはずです」
「っな」
一度解読しているとはいえ、そんなに見ただけで分かるのかと、まじまじと実力を見せられるのはエルドールは実は初めてであった。
「おそらく、何かの研究の一部なのでしょうね」
「どれがどういう意味なんだ?」
「説明は簡単には出来ませんので、省きますが、まずどこで切るかを考えて、解読していくのです。意味は一つだけではないものもありますから、それは後の記述を参考にして充てていくのです」
「…では、このUは」
エルドールは、最初のUを指さした。
「ええ、このUはUUで、また、再度と言う意味です」
「私は何を見て、明日だと思ったのだろうか?」
もはや、エルドールはどの辞書で見つけたのかすら覚えていなかった。
「ああ、あったかもしれません、Uで今日、UUで明日というのが、他国の言語に…確か、クデリュース語だったかしら?」
「っな…」
確かにエルドールは、クデリュース語の辞書を見た覚えがあった。
「私でも行ったり来たり、訂正をしながら解読していくのです。一部でも解読が出来たら、才能があるかもしれません」
解読したのに、一気にすべて間違っていたということも多々ある。
「改めて申し訳なかった、何か力になりたいと思いはしたが、解読では力になれそうもない」
「そうですか」
「それで、婚約を解消と言ったことは撤回させては貰えないだろうか」
ヨルレアンは隠す気もないようで、怪訝な顔を見せた。
「勿論、私が努力すべきことであるのは理解している。視野が狭かった、目の前にあることしか理解していなかった。重々分かっている」
「一度、口にした言葉を取り消すのですか?」
それは王族が簡単に意見を変えるのかと言う意味であった。エルドールも理解はしていたが、恥を忍んで素直な気持ちを吐露するしかなかった。
「取り消したい…駄目なら、このまま保留のままでもいいから、解消は…解消だけは…」
素直な性格であるエルドールは、解読を見てから、ヨルレアンをすっかり尊敬する気持ちになっており、解消と言われてしまえば、それが通ってしまうと危機感で一杯であった。
それとは逆に自分が言い出したくせにエルドールの必死な姿に、ヨルレアンは自分のためにも、当面は保留でいいかと思った。
「保留のままでしたら」
「本当か?」
「ええ、陛下も王妃陛下も、王太子殿下も、王女殿下も謝罪に来てくださいましからね。良いご家族をお持ちですわね」
「そ、そうだったのか…」
エルドールには知らされていなかったが、ヨルレアンの体調が戻ってから、それぞれが時間を作ってはエルドールのことを謝罪するために、オズラール公爵家にお忍びで謝罪に来ていた。
張本人が一番に謝罪をするべきだったが、最後だったのは、何も見えておらず、反省していなかったからである。
「きちんとお礼を言った方がよろしいですわよ?それで、今日はこの辺でよろしいかしら?」
「ああ、時間を取って貰ってありがとう。手紙を書くから、時間のある時でいいから、返事を書いてくれると嬉しい」
「ええ、分かりましたわ」
エルドールは解消されなくて良かったという気持ちで帰って行き、ヨルレアンはデザール・ザッハンデルの元へ戻って行き、いつも通りに解読に取り掛かった。
「見てすぐ分かるのか?」
「いいえ、そんなわけないではありませんか。これは私が既に解読をしていたものです。突き返した中に入っていたものでしょう」
「そうなのか」
ヨルレアンの力であれば、見ただけで分かるのかと思い、驚きはしなかった。
「これは…また駄目であった、何がいけないのか、薬液が違うのか、他の方法も試すべきか、もう一度行うべきか、悩むところだ、だったはずです」
「っな」
一度解読しているとはいえ、そんなに見ただけで分かるのかと、まじまじと実力を見せられるのはエルドールは実は初めてであった。
「おそらく、何かの研究の一部なのでしょうね」
「どれがどういう意味なんだ?」
「説明は簡単には出来ませんので、省きますが、まずどこで切るかを考えて、解読していくのです。意味は一つだけではないものもありますから、それは後の記述を参考にして充てていくのです」
「…では、このUは」
エルドールは、最初のUを指さした。
「ええ、このUはUUで、また、再度と言う意味です」
「私は何を見て、明日だと思ったのだろうか?」
もはや、エルドールはどの辞書で見つけたのかすら覚えていなかった。
「ああ、あったかもしれません、Uで今日、UUで明日というのが、他国の言語に…確か、クデリュース語だったかしら?」
「っな…」
確かにエルドールは、クデリュース語の辞書を見た覚えがあった。
「私でも行ったり来たり、訂正をしながら解読していくのです。一部でも解読が出来たら、才能があるかもしれません」
解読したのに、一気にすべて間違っていたということも多々ある。
「改めて申し訳なかった、何か力になりたいと思いはしたが、解読では力になれそうもない」
「そうですか」
「それで、婚約を解消と言ったことは撤回させては貰えないだろうか」
ヨルレアンは隠す気もないようで、怪訝な顔を見せた。
「勿論、私が努力すべきことであるのは理解している。視野が狭かった、目の前にあることしか理解していなかった。重々分かっている」
「一度、口にした言葉を取り消すのですか?」
それは王族が簡単に意見を変えるのかと言う意味であった。エルドールも理解はしていたが、恥を忍んで素直な気持ちを吐露するしかなかった。
「取り消したい…駄目なら、このまま保留のままでもいいから、解消は…解消だけは…」
素直な性格であるエルドールは、解読を見てから、ヨルレアンをすっかり尊敬する気持ちになっており、解消と言われてしまえば、それが通ってしまうと危機感で一杯であった。
それとは逆に自分が言い出したくせにエルドールの必死な姿に、ヨルレアンは自分のためにも、当面は保留でいいかと思った。
「保留のままでしたら」
「本当か?」
「ええ、陛下も王妃陛下も、王太子殿下も、王女殿下も謝罪に来てくださいましからね。良いご家族をお持ちですわね」
「そ、そうだったのか…」
エルドールには知らされていなかったが、ヨルレアンの体調が戻ってから、それぞれが時間を作ってはエルドールのことを謝罪するために、オズラール公爵家にお忍びで謝罪に来ていた。
張本人が一番に謝罪をするべきだったが、最後だったのは、何も見えておらず、反省していなかったからである。
「きちんとお礼を言った方がよろしいですわよ?それで、今日はこの辺でよろしいかしら?」
「ああ、時間を取って貰ってありがとう。手紙を書くから、時間のある時でいいから、返事を書いてくれると嬉しい」
「ええ、分かりましたわ」
エルドールは解消されなくて良かったという気持ちで帰って行き、ヨルレアンはデザール・ザッハンデルの元へ戻って行き、いつも通りに解読に取り掛かった。
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