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馬鹿息子の謝罪2
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「怒鳴ったのは、私が悪いですから」
「だが」
「虫の居所が悪かったのですよ、非常に、非常に」
ヨルレアンは睡眠も食事も十分に摂れるようになり、体重も戻って、今は落ち着いていたが、あの頃を思い出して、忌々しく思った。
「寝ていなかったと聞いた。そんなことも気付かずに、情けないと思っている」
「寝ていなかったのを理由にするのは、恥ずかしいことです。忙しい忙しいって、自分だけが忙しいみたいに言うのは、不愉快なアピールみたいでしょう?」
「いや、そのようなことは…」
エルドールは自分が生徒会長になって、ヨルレアンに対して思っていたことから、とても居たたまれない気持ちになった。
「ただ、人として限界であったのは事実で、殿下を怒鳴ったわけでもないのに、意味の分からない理由で怒られて、何だか腹が立って来ましてね」
「あ、ああ…その通りだと思う」
「知りもしない男爵家の娘など、興味はございません」
「ああ、その通りだな」
ヨルレアンは今でも、ジャスミンとオマリーが何の話をしていたのかすら、興味もないので知らないままである。
「そういえば、彼女が私の腕を持っただろう?」
「ん?ああ、そうでしたわね。グヘヘとでも思っていたのですか?」
オーバン王妃から、言いたいことは何でも言って構わないと言われているので、ヨルレアンは取り繕うこともなく、思っていたことを吐き出していた。
「そのようなことはあり得ない!正直、呼ぶために触れただけだろうと気にもしていなかった…すまない」
「まあ」
「不快にさせて申し訳なかった、母上に叱られた」
「陛下にもでしょう?」
「父上はいつものことだから」
ダズベルト陛下はヨルレアンにはとても豪快で優しいが、子どもたちには非常に厳しい方である。
「既に連れて来られた時点で、私は不愉快な気持でしたから、グヘヘとでも思って、彼女を特別にでも思っているのかとも考えましたけど」
「いや、あり得ない!彼女が異性に対してだけ行っていることも分かって、教師に注意をさせ、その後は私もカイロスも距離を取っている」
「そうですの、でも生徒会に選ばれるほど優秀なんでしょう?」
エルドールは、優秀だと言ったことを思い出していた。
過去に戻れるのなら、あの日のことは何度もなかったことにしたいと考えていたが、優秀発言も撤回したい一つであった。
「それも、申し訳なかった。成績優秀者のことは聞いた」
「そうですか」
ヨルレアンも両陛下から、卑屈になりそうだからと、成績優秀者のことはエルドールは知らないと聞いていた。
「君が成績優秀者に入っていないなど、あり得ないと考えれば分かることであった。私も君のように賢かったら、辞退すべきだったのだろうな…」
「いえ、殿下までいないとなると、公表しなくてはいけませんでしょう」
「それもそうか…」
「ええ、それで謝罪は受け取りました。もうよろしいでしょうか?」
「待ってくれ、これを見て欲しい」
エルドールは持って来た解読を、ヨルレアンの前に差し出した。
「父上にお前もやって見ろと言われて、正直に言うと無理だと一度は諦めたのだが、ヨルレアン嬢がどれだけ大変かを知るために、間違っているとは思うが、一行だけだが、行った解読なんだが…」
「まあ…」
どれどれと言う顔で、ヨルレアンはその紙を見つめた。
UU・ω・||ー・ー・ー・=/Γ==//δΣΠ//Λ∴Θ
「ああ、これですか」
「どうだろうか?ハッキリ言ってくれていい」
エルドールの解読は、明日、公園で、ドール、ボルト、墓であった。何度試みても、文章にすらならなかった。
古代語というのは、今でもどこかで使われたり、元になっていたりとすることがあるために、辞書を出来る限り探して、導き出した限界であった。
文献もあったが、難し過ぎて、参考にならなかった。
「だが」
「虫の居所が悪かったのですよ、非常に、非常に」
ヨルレアンは睡眠も食事も十分に摂れるようになり、体重も戻って、今は落ち着いていたが、あの頃を思い出して、忌々しく思った。
「寝ていなかったと聞いた。そんなことも気付かずに、情けないと思っている」
「寝ていなかったのを理由にするのは、恥ずかしいことです。忙しい忙しいって、自分だけが忙しいみたいに言うのは、不愉快なアピールみたいでしょう?」
「いや、そのようなことは…」
エルドールは自分が生徒会長になって、ヨルレアンに対して思っていたことから、とても居たたまれない気持ちになった。
「ただ、人として限界であったのは事実で、殿下を怒鳴ったわけでもないのに、意味の分からない理由で怒られて、何だか腹が立って来ましてね」
「あ、ああ…その通りだと思う」
「知りもしない男爵家の娘など、興味はございません」
「ああ、その通りだな」
ヨルレアンは今でも、ジャスミンとオマリーが何の話をしていたのかすら、興味もないので知らないままである。
「そういえば、彼女が私の腕を持っただろう?」
「ん?ああ、そうでしたわね。グヘヘとでも思っていたのですか?」
オーバン王妃から、言いたいことは何でも言って構わないと言われているので、ヨルレアンは取り繕うこともなく、思っていたことを吐き出していた。
「そのようなことはあり得ない!正直、呼ぶために触れただけだろうと気にもしていなかった…すまない」
「まあ」
「不快にさせて申し訳なかった、母上に叱られた」
「陛下にもでしょう?」
「父上はいつものことだから」
ダズベルト陛下はヨルレアンにはとても豪快で優しいが、子どもたちには非常に厳しい方である。
「既に連れて来られた時点で、私は不愉快な気持でしたから、グヘヘとでも思って、彼女を特別にでも思っているのかとも考えましたけど」
「いや、あり得ない!彼女が異性に対してだけ行っていることも分かって、教師に注意をさせ、その後は私もカイロスも距離を取っている」
「そうですの、でも生徒会に選ばれるほど優秀なんでしょう?」
エルドールは、優秀だと言ったことを思い出していた。
過去に戻れるのなら、あの日のことは何度もなかったことにしたいと考えていたが、優秀発言も撤回したい一つであった。
「それも、申し訳なかった。成績優秀者のことは聞いた」
「そうですか」
ヨルレアンも両陛下から、卑屈になりそうだからと、成績優秀者のことはエルドールは知らないと聞いていた。
「君が成績優秀者に入っていないなど、あり得ないと考えれば分かることであった。私も君のように賢かったら、辞退すべきだったのだろうな…」
「いえ、殿下までいないとなると、公表しなくてはいけませんでしょう」
「それもそうか…」
「ええ、それで謝罪は受け取りました。もうよろしいでしょうか?」
「待ってくれ、これを見て欲しい」
エルドールは持って来た解読を、ヨルレアンの前に差し出した。
「父上にお前もやって見ろと言われて、正直に言うと無理だと一度は諦めたのだが、ヨルレアン嬢がどれだけ大変かを知るために、間違っているとは思うが、一行だけだが、行った解読なんだが…」
「まあ…」
どれどれと言う顔で、ヨルレアンはその紙を見つめた。
UU・ω・||ー・ー・ー・=/Γ==//δΣΠ//Λ∴Θ
「ああ、これですか」
「どうだろうか?ハッキリ言ってくれていい」
エルドールの解読は、明日、公園で、ドール、ボルト、墓であった。何度試みても、文章にすらならなかった。
古代語というのは、今でもどこかで使われたり、元になっていたりとすることがあるために、辞書を出来る限り探して、導き出した限界であった。
文献もあったが、難し過ぎて、参考にならなかった。
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