ある王国の王室の物語

平和が続くある王国の一室で婚約者破棄を宣言された少女がいた。カップを持ったまま下を向いて無言の彼女を国王夫妻、侯爵夫妻、王太子、異母妹がじっと見つめた。

顔をあげた彼女はカップを皿に置くと、レモンパイに手を伸ばすと皿に取った。

それから
「承知しました」とだけ言った。

ゆっくりレモンパイを食べるとお茶のおかわりを注ぐように侍女に合図をした。

それからバウンドケーキに手を伸ばした。

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