ある王国の王室の物語

朝山みどり

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王太子目線

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子供の頃からの婚約者、エリザベートは伏し目がちの陰気な女だった。

能力はあるようだが、そんなのは文官がやればいいのだ。

王太子の妻はやはり見栄えのする女がいい。僕はそんな女を見つけることができた。

そして偶然彼女は婚約者のエリザベートの妹だった。それなら面倒はない。

同じ侯爵家の令嬢だからな。両親も賛成してくれた。宰相は反対だったが文官を増やすと父上が約束していた。

エリザベートには先に言っておいてやろうとわざわざお茶会を開いて告げてやったのだが、遅れてやってきて、婚約のことを聞いたら普通におめでとうございますと言った。

涙を堪えながら、黙って立ち去ると思っていたのに・・・・侍女を目線で呼びよせ、お茶を用意させ、味に不満があるのか入れ直させ、おかわりを注がせ、お菓子を食べた。忙しくてお昼を食べる暇がなかったとか言いながら・・・・

そしてさっさと帰って行った。あとで聞いたら執務室を片付けて去って行ったそうだ。

あんな女でもいないと仕事が大変だったので、迎えの馬車を出したが行方がわからないと帰ってきた。

シャーロットに確認したら侯爵家と縁が切れたそうだ。どういうことだ。僕はそんなこと、聞いてないぞ・・・・

こっそり宰相に聞いたらマクバーディ公爵の世話になっているらしい。あの年寄りがと驚いたが、ちょうど同じ日に劇場に来ていた。

王太子の僕より公爵が注目を集めていて、横に居た美人がエリザベートだった。

なんだか、騙された気分だ。


そして婚約祝いの夜会だが、皆が羨ましがると自信満々だったシャーロットは、不満そうだった。

そんなことないと思うが、ファーストダンスは割れんばかりの拍手だったじゃないか。

拍手が多くて次の演奏が始まらなかったくらいだ。

確かに俺にも不満はあった。それは、王家に寄って来る貴族より公爵達に挨拶する貴族のほうが多かった事だ。

もう先の短いあいつらに今のうちに挨拶しておこうと考えたせいだと、思うがな。

だが、あいつらの所に挨拶に行ったら、結婚式を楽しみにしていると言っていた。

冥土の土産に豪華なのを開いてやろう。その前に園遊会だな。シャーロットは華やかな舞台がよく似合うから・・・


ただ、エリザベートはよく宰相に確認したら公爵の愛人というのはうわさで孫だというのだ。それってと思ってよく確認したらエリザベートとシャーロットは母親が違うって??
知らなかったのを逆に驚かれた。なんでもエリザベートの母親が死んだ時、公爵はエリザベートを引き取りたいと言ったそうだが、そうなると公爵に権力が集中するからと公爵は断念したらしい。

でも婚約がなくなって遠慮なく可愛がっているらしい。


そして血筋では孫だけど養女にして、娘扱いになっているとか。子爵の位をやったらしい。



そしてエリザベートがダサかったのは侍女のせいって?いや、侍女を指図していた侯爵夫人の仕業だったって?







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