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ご所望の手伝い
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エルドールはヨルレアンの僅かでも力になりたいと、無意味かもしれないが、画家の資料を集めていた。
ヨルレアンに運ばれた文献はその中にこの前の続き、もしくは画家の手掛かりがないかというものであった。運んで、ヨルレアンが精査している。
別の解読もあるようで、今までとは違い、ゆっくりでいいと言われているので、これまでのように無理をさせることはない。
いや、させてはならない。
王宮で行うことも出来るが、そうなればヨルレアンを都合よく利用しようとした不愉快な者たちと顔を合わせることにもなり兼ねない。
ならば、オズラール公爵邸に運べばいいと、ダズベルト陛下が判断したのである。
エルドールに運ばせようとしたのも、機会をあげようとした、オーバン王妃の案だったが、日程が合わなかった。
そして、現在オマリーの言葉に、エルドールもカイロスもさすがにないと思い、驚くほどであった。ローズマリーは丁度、不在であった。
ローズマリーに怒られたので、いない隙を狙っていたのかもしれない。
「私は今、手伝って貰いたいことは、特にない。そんなに手伝いを希望するなら、先生に聞くといい」
「いえ、私は殿下の手伝いをしたくて!」
オマリーは嬉々とした表情をしながら、エルドールを見ていた。
「なぜ私にこだわる?それとも、先生の手伝いはしたくないということか?」
「いえ、そういうわけではありませんが…」
「ならば、先生に聞くといい」
「はい…」
そう言ったまま、オマリーは先生に聞きに行くこともなく、席に戻った。
エルドールはヴァイオリンの資料の件から、机を離れる時は、机の上には目に入るような物は置かないようにした。
ローズマリーは不在であったために、後から話を聞くことになった。
「本当に、また言って来たんですか…」
「ああ…」
「しかも先生のところはは行かず、席に戻ったんです。行く様子もありませんでした」
「これはグイーズ先生の出番ですね」
すっかりオマリーを心の中で手伝い女と呼んでおり、相手が同じ書記のサージならば分かるが、わざわざエルドールに言いに行くのである。
確かに長(エルドール)に聞きに行くのは、間違いとは言えないのかもしれないが、許せない嘘を付いた後では、印象が全く違う。
エルドールはグイーズ先生に、手伝いたいと言い出したことを伝えた。
「分かりました。文芸部にも声を掛けて手伝って貰うことになりましたから、一緒にやらせましょう」
創立記念誌の資料は早くまとめて置いて問題はなく、オマリーだけにやらされるような形になっては不味いので、既に手配済みであった。
早速、生徒会のある日にグイーズ先生は、ジーディー先生と共に生徒会室に現れた。
「誰か創立記念誌の資料をまとめるのを、文芸部と一緒に手伝っては貰えないかと思いましてね」
「トドック男爵令嬢、求めていた手伝いではないか?」
エルドールではなく、カイロスが告げた。これもエルドールが言えば、殿下に頼まれたと言われ兼ねないところを、カイロスが言えばいいと判断したのである。
「…え」
先生のところに手伝いに行くつもりなどなかったオマリーは驚き、助けて欲しいというような顔をエルドールに向けた。
「そうだな、手伝いいいじゃないか」
「お!殿下、よろしいですか?」
「ええ、こちらは問題ありません。トドック男爵令嬢は、手伝いをしたいと熱心に希望をしておりましたから」
「おお、それは頼もしいです。早速、トドックさん、付いて来てください」
「え、でも、私は」
「オマリー嬢、書記の仕事は私がやって置きますから、行ってください」
サージも事情を知っているので、オマリーを後押しした。
「トドック男爵令嬢、頑張ってくれ」
「…はい」
エルドールに言われてしまえば、行くしかなく、オマリーは文系部の4人と創立記念誌の資料をまとめることになった。
ヨルレアンに運ばれた文献はその中にこの前の続き、もしくは画家の手掛かりがないかというものであった。運んで、ヨルレアンが精査している。
別の解読もあるようで、今までとは違い、ゆっくりでいいと言われているので、これまでのように無理をさせることはない。
いや、させてはならない。
王宮で行うことも出来るが、そうなればヨルレアンを都合よく利用しようとした不愉快な者たちと顔を合わせることにもなり兼ねない。
ならば、オズラール公爵邸に運べばいいと、ダズベルト陛下が判断したのである。
エルドールに運ばせようとしたのも、機会をあげようとした、オーバン王妃の案だったが、日程が合わなかった。
そして、現在オマリーの言葉に、エルドールもカイロスもさすがにないと思い、驚くほどであった。ローズマリーは丁度、不在であった。
ローズマリーに怒られたので、いない隙を狙っていたのかもしれない。
「私は今、手伝って貰いたいことは、特にない。そんなに手伝いを希望するなら、先生に聞くといい」
「いえ、私は殿下の手伝いをしたくて!」
オマリーは嬉々とした表情をしながら、エルドールを見ていた。
「なぜ私にこだわる?それとも、先生の手伝いはしたくないということか?」
「いえ、そういうわけではありませんが…」
「ならば、先生に聞くといい」
「はい…」
そう言ったまま、オマリーは先生に聞きに行くこともなく、席に戻った。
エルドールはヴァイオリンの資料の件から、机を離れる時は、机の上には目に入るような物は置かないようにした。
ローズマリーは不在であったために、後から話を聞くことになった。
「本当に、また言って来たんですか…」
「ああ…」
「しかも先生のところはは行かず、席に戻ったんです。行く様子もありませんでした」
「これはグイーズ先生の出番ですね」
すっかりオマリーを心の中で手伝い女と呼んでおり、相手が同じ書記のサージならば分かるが、わざわざエルドールに言いに行くのである。
確かに長(エルドール)に聞きに行くのは、間違いとは言えないのかもしれないが、許せない嘘を付いた後では、印象が全く違う。
エルドールはグイーズ先生に、手伝いたいと言い出したことを伝えた。
「分かりました。文芸部にも声を掛けて手伝って貰うことになりましたから、一緒にやらせましょう」
創立記念誌の資料は早くまとめて置いて問題はなく、オマリーだけにやらされるような形になっては不味いので、既に手配済みであった。
早速、生徒会のある日にグイーズ先生は、ジーディー先生と共に生徒会室に現れた。
「誰か創立記念誌の資料をまとめるのを、文芸部と一緒に手伝っては貰えないかと思いましてね」
「トドック男爵令嬢、求めていた手伝いではないか?」
エルドールではなく、カイロスが告げた。これもエルドールが言えば、殿下に頼まれたと言われ兼ねないところを、カイロスが言えばいいと判断したのである。
「…え」
先生のところに手伝いに行くつもりなどなかったオマリーは驚き、助けて欲しいというような顔をエルドールに向けた。
「そうだな、手伝いいいじゃないか」
「お!殿下、よろしいですか?」
「ええ、こちらは問題ありません。トドック男爵令嬢は、手伝いをしたいと熱心に希望をしておりましたから」
「おお、それは頼もしいです。早速、トドックさん、付いて来てください」
「え、でも、私は」
「オマリー嬢、書記の仕事は私がやって置きますから、行ってください」
サージも事情を知っているので、オマリーを後押しした。
「トドック男爵令嬢、頑張ってくれ」
「…はい」
エルドールに言われてしまえば、行くしかなく、オマリーは文系部の4人と創立記念誌の資料をまとめることになった。
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