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聖女と呼ばれる理由
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「外国語を?」
「授業で少し習っただけでのビリズ語を、あっという間に訳して見せたんです」
「まあ、凄いのね」
オマリーは何か特別なものを持っているのだろうとは思っていたが、外国語が得意だったのかと、素直に感心した。
「いえ、たまたまだと思います…」
アリナはそんなことはないと、謙遜しながら答えた。
「あれで、たまたまということはないわよ」
ルスデン王国では選択教科としてではなく、外国語に触れるということで、語学という授業がある。その月はビリズ語で、グループで訳してみることになった。
月の最後に訳した物を提出することになっていたが、訳を纏めていたクラストメイトが書いた紙をなくし、同じグループだったアリナがこうだったと思うと、あっという間に訳を書いた。
それも一言、訳しただけではなく、数行をアリナは訳して見せたのである。そこから同じグループの者に、天才ではないかと言われることになった。
教師からも、もっとビリズ語を学んでみてはどうかと言われて、アリナは勉強は好きではなかったが、褒められることで、嬉しい気持ちになり、期待に応えたいと思い、他の言語や古代語も学ぶことになった。
そこから留学の話になり、ハッソ男爵家は生活が苦しいほどではなかったが、裕福でもなかった。だが、費用も学園が負担してくれること、両親も行ってみたいなら行ったらいいと言ってくれて、行くことを決めた。
留学先の費用も、解読に期待をするコーランド王国のグルダイヤ侯爵が、負担してくれることになった。
先生に一人では心細いと話すと、誰か一緒に付き添わせようということになり、選ばれたのがクリスティーナとファミラであった。
アリナはファミラですら伯爵令嬢で、クリスティーナは侯爵令嬢ということで、気後れしたが、良くも悪くも二人ともアリナに興味はなかった。
「凄いじゃない。では、パレート語も既に覚えているの?」
「はい…少しずつ覚えています」
オマリーが会う時は、アリナはいつも教科書と、パレート語で書かれている本をいつも見ていた。
「でも他の教科は苦手な教科も多くて、ファミラ様の方が優秀です」
「それはないわ、私の点数見たでしょう?」
母国と比べて、コーランド王国の授業も試験も難しいことから、酷い点数を取ったことをオマリーもファミラから聞いていた。
「でも、聖女というのは?」
「母国で『才の聖女』という、天才的な頭脳を持つ女性の物語が流行っておりまして、生まれ持った才能で奇跡を成し遂げた女性を、才の聖女と、それでアリナ嬢も聖女と呼ばれるようになったんです」
『才の聖女』はルスデン王国で書かれたものではないが、老若男女とは言わないが、幅広い世代で人気となっており、そこからアリナは最初は才の聖女と呼ばれ、その後は聖女と呼ばれるようになった。
「それで…納得しました。てっきり私は、怪我でも治してくれるのかと思ってしまったわ」
「すみません…でも、よく言われます。クラスの方に聞かれたりもしたのですけど、こう長々と説明するのも、何だか申し訳なくて…」
「でも、素晴らしい才能だと私も思うわ」
「ありがとうございます」
オマリーも外国語に長けているのかもしれないが、聖女と呼ばれるまでのことなのだろうかとは思いながらも、褒めて持ち上げて置くことにした。
その後も、オマリーはどこかでエルドールと接点を持てるのではないかと期待していたが、王家と方とは必要な際にしか会うことはないと聞き、常に一緒にいるわけでも、いるわけにもいかないので、なかなか難しかった。
だが、オマリーもクラスでは遠巻きにされて、先輩と素直に慕ってくれる二人と過ごすのが楽しくなっていた。
三人の交流は、静かに密かに行われていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
本日も急遽1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時にも1話、投稿します。
どうぞよろしくお願いいたします。
「授業で少し習っただけでのビリズ語を、あっという間に訳して見せたんです」
「まあ、凄いのね」
オマリーは何か特別なものを持っているのだろうとは思っていたが、外国語が得意だったのかと、素直に感心した。
「いえ、たまたまだと思います…」
アリナはそんなことはないと、謙遜しながら答えた。
「あれで、たまたまということはないわよ」
ルスデン王国では選択教科としてではなく、外国語に触れるということで、語学という授業がある。その月はビリズ語で、グループで訳してみることになった。
月の最後に訳した物を提出することになっていたが、訳を纏めていたクラストメイトが書いた紙をなくし、同じグループだったアリナがこうだったと思うと、あっという間に訳を書いた。
それも一言、訳しただけではなく、数行をアリナは訳して見せたのである。そこから同じグループの者に、天才ではないかと言われることになった。
教師からも、もっとビリズ語を学んでみてはどうかと言われて、アリナは勉強は好きではなかったが、褒められることで、嬉しい気持ちになり、期待に応えたいと思い、他の言語や古代語も学ぶことになった。
そこから留学の話になり、ハッソ男爵家は生活が苦しいほどではなかったが、裕福でもなかった。だが、費用も学園が負担してくれること、両親も行ってみたいなら行ったらいいと言ってくれて、行くことを決めた。
留学先の費用も、解読に期待をするコーランド王国のグルダイヤ侯爵が、負担してくれることになった。
先生に一人では心細いと話すと、誰か一緒に付き添わせようということになり、選ばれたのがクリスティーナとファミラであった。
アリナはファミラですら伯爵令嬢で、クリスティーナは侯爵令嬢ということで、気後れしたが、良くも悪くも二人ともアリナに興味はなかった。
「凄いじゃない。では、パレート語も既に覚えているの?」
「はい…少しずつ覚えています」
オマリーが会う時は、アリナはいつも教科書と、パレート語で書かれている本をいつも見ていた。
「でも他の教科は苦手な教科も多くて、ファミラ様の方が優秀です」
「それはないわ、私の点数見たでしょう?」
母国と比べて、コーランド王国の授業も試験も難しいことから、酷い点数を取ったことをオマリーもファミラから聞いていた。
「でも、聖女というのは?」
「母国で『才の聖女』という、天才的な頭脳を持つ女性の物語が流行っておりまして、生まれ持った才能で奇跡を成し遂げた女性を、才の聖女と、それでアリナ嬢も聖女と呼ばれるようになったんです」
『才の聖女』はルスデン王国で書かれたものではないが、老若男女とは言わないが、幅広い世代で人気となっており、そこからアリナは最初は才の聖女と呼ばれ、その後は聖女と呼ばれるようになった。
「それで…納得しました。てっきり私は、怪我でも治してくれるのかと思ってしまったわ」
「すみません…でも、よく言われます。クラスの方に聞かれたりもしたのですけど、こう長々と説明するのも、何だか申し訳なくて…」
「でも、素晴らしい才能だと私も思うわ」
「ありがとうございます」
オマリーも外国語に長けているのかもしれないが、聖女と呼ばれるまでのことなのだろうかとは思いながらも、褒めて持ち上げて置くことにした。
その後も、オマリーはどこかでエルドールと接点を持てるのではないかと期待していたが、王家と方とは必要な際にしか会うことはないと聞き、常に一緒にいるわけでも、いるわけにもいかないので、なかなか難しかった。
だが、オマリーもクラスでは遠巻きにされて、先輩と素直に慕ってくれる二人と過ごすのが楽しくなっていた。
三人の交流は、静かに密かに行われていた。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日も急遽1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時にも1話、投稿します。
どうぞよろしくお願いいたします。
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