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解読中1
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「私は翻訳と、勘違いしているのではないかと思っているの」
「なるほど…翻訳なら、答えが既にあるもんね」
「確かに私もミオリックも無理だといいながらも、この場で出来るはずがないとは思わなかったものね。姉様でもこの場で急にというのは難しいのよね?」
翻訳であれば、答えはある。だが、解読は全く同じ物が発見されたとなれば、答えはあるかもしれないが、それは解読とは呼べないかと考えていた。
「文によるわね、解読したことのある方の文なら可能かもしれないわ。でも答えによっては、解読は出来ると判断することも出来るの」
「そうなの?」
「ええ、本来は文献ってことが多いから、解読をする内に文が変わったりするけど、それは考えずにありのままを読むことが出来れば、彼女は解読が出来ると言っていいと思っているの」
「それって出来るの?」
ヨルレアンは出来そうな風に言っているが、サリージュもミオリックも祖父・レオドラに教えて貰ったこともあったが、無理無理無理と逃げ出してしまったのである。
面白いと言っていたのは、ヨルレアンだけである。
「出来なくはないわね、まず文字をきちんと読めるか、どれだけの言葉と意味が頭に入っているか、もしくは調べることが出来るかだけど」
「無理じゃないかな?」
「絶対、無理だよ」
ミオリックは、首を振りながら強く否定した。
「文字が違うんでしょう?」
「同じ物もあるし、似ている物も多いのよ?全く違う物もあるけど」
「絶対、無理だわ…判別が出来ないもの」
「そうだよ」
改めてサリージュとミオリックは、ヨルレアンの脳に、どれだけの言葉が詰め込まれているのだろうかと思った。
三人が話している間も、動かない様子のアリナに、デュランズがダズベルトに進言することにした。
「しばらく、時間を与えた方がいいかと思います」
「そうだな、私たちは席をはずそう」
「はい」
「関係者や観覧の者も、話や食事をするなら別の場所にしてくれ」
王族も宰相もデュランズも出て行き、観覧の者も出て行く者も多かった。
止まったままのアリナを大丈夫なのかと心配しているのは、ルスデン王国のラリオ王太子殿下と外交大臣と、グルダイヤ侯爵である。
それでも残っている者もいるので、話し掛けたりは出来ない。
すると、ようやくアリナがビクリと動き出して、辞書を引き始め、サリージュが声を上げた。
「あっ、ようやく動いたわ」
「まあ、ここから腕の見せ所ね」
ふふっと笑うヨルレアンに、サリージュは考えていた疑問を聞くことにした。
「でも、もしよ、あの方が瞬時に解読が出来る力があったら、どうする気だったの?力を借りたの?」
「協力していただけるのなら、有難いことだわ。それでも、正しいかの裏付けは必要ですからね」
「それを姉様がやるつもりだったの?」
「ええ、それも大事な解読だわ。でもこれはきっと、それこそおとぎ話だったよね」
必死で辞書を捲っているアリナを見ながら、ヨルレアンは答えを導き出していた。
「おとぎ話にしては、問題を大きくしたような…」
「きっと知らないのよ、基本的には毎回ゼロから始めなくてはならないことを」
「ああ…」
「古代語って言っても、文字の少ない国なら分かり易いのでしょうけど、私が解読するのは色んな文字混在している国の時代ですからね。書き手によって大きく変わるのです。まあ、そこが面白いのですけど」
「姉様はそうだよね、面白くないとやらないか」
「私もいつもそう思っている」
ヨルレアンはふふっと笑い、妹と弟に変人だと思わずに、尊敬してくれることを有難いと思っている。
「それで、我らが姉様は彼女がどうして自信があるか分かっているのね?」
「そうなの?」
「ええ、おそらくね。後はあの回答次第かしら?」
そう言いながら、もはや周りを気にすることもなく、一心不乱に辞書を引き続けるアリナをヨルレアンは再び見つめた。
「なるほど…翻訳なら、答えが既にあるもんね」
「確かに私もミオリックも無理だといいながらも、この場で出来るはずがないとは思わなかったものね。姉様でもこの場で急にというのは難しいのよね?」
翻訳であれば、答えはある。だが、解読は全く同じ物が発見されたとなれば、答えはあるかもしれないが、それは解読とは呼べないかと考えていた。
「文によるわね、解読したことのある方の文なら可能かもしれないわ。でも答えによっては、解読は出来ると判断することも出来るの」
「そうなの?」
「ええ、本来は文献ってことが多いから、解読をする内に文が変わったりするけど、それは考えずにありのままを読むことが出来れば、彼女は解読が出来ると言っていいと思っているの」
「それって出来るの?」
ヨルレアンは出来そうな風に言っているが、サリージュもミオリックも祖父・レオドラに教えて貰ったこともあったが、無理無理無理と逃げ出してしまったのである。
面白いと言っていたのは、ヨルレアンだけである。
「出来なくはないわね、まず文字をきちんと読めるか、どれだけの言葉と意味が頭に入っているか、もしくは調べることが出来るかだけど」
「無理じゃないかな?」
「絶対、無理だよ」
ミオリックは、首を振りながら強く否定した。
「文字が違うんでしょう?」
「同じ物もあるし、似ている物も多いのよ?全く違う物もあるけど」
「絶対、無理だわ…判別が出来ないもの」
「そうだよ」
改めてサリージュとミオリックは、ヨルレアンの脳に、どれだけの言葉が詰め込まれているのだろうかと思った。
三人が話している間も、動かない様子のアリナに、デュランズがダズベルトに進言することにした。
「しばらく、時間を与えた方がいいかと思います」
「そうだな、私たちは席をはずそう」
「はい」
「関係者や観覧の者も、話や食事をするなら別の場所にしてくれ」
王族も宰相もデュランズも出て行き、観覧の者も出て行く者も多かった。
止まったままのアリナを大丈夫なのかと心配しているのは、ルスデン王国のラリオ王太子殿下と外交大臣と、グルダイヤ侯爵である。
それでも残っている者もいるので、話し掛けたりは出来ない。
すると、ようやくアリナがビクリと動き出して、辞書を引き始め、サリージュが声を上げた。
「あっ、ようやく動いたわ」
「まあ、ここから腕の見せ所ね」
ふふっと笑うヨルレアンに、サリージュは考えていた疑問を聞くことにした。
「でも、もしよ、あの方が瞬時に解読が出来る力があったら、どうする気だったの?力を借りたの?」
「協力していただけるのなら、有難いことだわ。それでも、正しいかの裏付けは必要ですからね」
「それを姉様がやるつもりだったの?」
「ええ、それも大事な解読だわ。でもこれはきっと、それこそおとぎ話だったよね」
必死で辞書を捲っているアリナを見ながら、ヨルレアンは答えを導き出していた。
「おとぎ話にしては、問題を大きくしたような…」
「きっと知らないのよ、基本的には毎回ゼロから始めなくてはならないことを」
「ああ…」
「古代語って言っても、文字の少ない国なら分かり易いのでしょうけど、私が解読するのは色んな文字混在している国の時代ですからね。書き手によって大きく変わるのです。まあ、そこが面白いのですけど」
「姉様はそうだよね、面白くないとやらないか」
「私もいつもそう思っている」
ヨルレアンはふふっと笑い、妹と弟に変人だと思わずに、尊敬してくれることを有難いと思っている。
「それで、我らが姉様は彼女がどうして自信があるか分かっているのね?」
「そうなの?」
「ええ、おそらくね。後はあの回答次第かしら?」
そう言いながら、もはや周りを気にすることもなく、一心不乱に辞書を引き続けるアリナをヨルレアンは再び見つめた。
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