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ドレス2
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「いつも建国祭は、そのくらいで作ってもらってますの。値段に問題がなければ、なるべく早く伝えていただけますか?」
「それは構わないけれど……ブラスト、すぐに行って来てもらえる?」
「承知しました」
「申し訳ないのですが、コンペ?が始まるそうなので早めにお願します」
「え?」
「コンペ?」
ルジエールもマーガレットも、ドレスのコンペなどあるのかもしれないが、周りでは聞いたこともなく、ブラストも目を丸くしていた。
「はい、ドレスコンペティションです」
「フランアールが選ぶの?」
「いいえ、違います」
「じゃあ誰が?」
「スタッフと、家族で投票しているそうです」
「いつもなの?」
「ええ、そうなのです」
困惑することもなく、当然のように肯定し、ミハラとリルハも頷いている。
「値段は上げてもらってもいいわよ?」
「いいえ、私もよく分からないのですけど、予算内で良い物を作るというのがプロらしいのです。ですので、安すぎても高過ぎてもならないそうです。普段のドレスはもっと安いですから」
「でも、フランアールには何でも似合うから」
マーガレットは折角、契約結婚でもこんな家に嫁いで来てくれたのだからと、素敵なドレスを用意してあげたかった。
「だからではないか、コンペティションをするというのは」
「ああ、そういうことね。ブラスト、私もそれにあったドレスと、ジスラットにも、ワンポイントでいいわ。後、私もコンペに参加はできるのかしら?」
「大丈夫だと思いますよ、参加したいと伝えてください。連絡が来ると思います、両親には私が伝えておきますから」
「まあ、嬉しい」
マーガレットはコンペと聞いてから、ヴァッサム公爵家が参加すると聞いて、是非とも参加したいという気持ちを抑えきれなかった。
「母上、私の注文が抜けています」
「あら、そうだった?あなたは何でもいいでしょう」
ルジエールの優先順位は下がっていたが、フランアールが邸に来てから、いや、来る前からすっかり雑になっていた。
「でも、フランアールの横に立つのに、恥ずかしい物は着せられないわ。ブラスト、この子もワンポイントで」
「お義母様、色とか注文しておいた方がいいですよ。たまにとっても派手な物もありますので」
フランアールはどんなドレスが届くかは、届くまでは分からない。ゆえにたまにとても派手なドレスが届くこともあるために、助言を行った。
「まあ、そうなのね。だったら、コンペが終わってからにしようかしら。それでも間に合うかも聞いて来てくれる?」
「承知いたしました、すぐに行って参ります」
ブラストは慌てて飛び出して行き、フランアールはいつも両親がやってくれていたために、何だか申し訳なくなった。
「慌てさせてしまい、申し訳ありません。いつもやってもらっていたことを実感しましたわ、今度からは私が行こうかしら」
「フラン様、それはいけません。ファッションショーが始まりますから」
「ああ、そうだったわ……忘れていたわ」
「えっ?」
「ファッションショー?」
「子どもの頃にジュリアーノに行った際に、着せ替え人形になりまして……そこを歩いて欲しいだとか、回って欲しいだとか」
「ああ、そうなのね。子どもの頃も可愛かったもの」
「両親も全部似合う、全部買おうなんて言い出して、行くのをやめたのでした」
フランアールも随分前のことで、行かなくなったきっかけをすっかり忘れていた。
それからはコンペティションが開かれるようになり、デザインが選ばれて、完成して届けられる。
その際に、勝ち取ったデザイナーがヴァッサム公爵家にやって来て、サイズを調整してもらうという形になっている。
これはドレスを着たフランアールの姿を、間近で見られるという特典となる。
「それは構わないけれど……ブラスト、すぐに行って来てもらえる?」
「承知しました」
「申し訳ないのですが、コンペ?が始まるそうなので早めにお願します」
「え?」
「コンペ?」
ルジエールもマーガレットも、ドレスのコンペなどあるのかもしれないが、周りでは聞いたこともなく、ブラストも目を丸くしていた。
「はい、ドレスコンペティションです」
「フランアールが選ぶの?」
「いいえ、違います」
「じゃあ誰が?」
「スタッフと、家族で投票しているそうです」
「いつもなの?」
「ええ、そうなのです」
困惑することもなく、当然のように肯定し、ミハラとリルハも頷いている。
「値段は上げてもらってもいいわよ?」
「いいえ、私もよく分からないのですけど、予算内で良い物を作るというのがプロらしいのです。ですので、安すぎても高過ぎてもならないそうです。普段のドレスはもっと安いですから」
「でも、フランアールには何でも似合うから」
マーガレットは折角、契約結婚でもこんな家に嫁いで来てくれたのだからと、素敵なドレスを用意してあげたかった。
「だからではないか、コンペティションをするというのは」
「ああ、そういうことね。ブラスト、私もそれにあったドレスと、ジスラットにも、ワンポイントでいいわ。後、私もコンペに参加はできるのかしら?」
「大丈夫だと思いますよ、参加したいと伝えてください。連絡が来ると思います、両親には私が伝えておきますから」
「まあ、嬉しい」
マーガレットはコンペと聞いてから、ヴァッサム公爵家が参加すると聞いて、是非とも参加したいという気持ちを抑えきれなかった。
「母上、私の注文が抜けています」
「あら、そうだった?あなたは何でもいいでしょう」
ルジエールの優先順位は下がっていたが、フランアールが邸に来てから、いや、来る前からすっかり雑になっていた。
「でも、フランアールの横に立つのに、恥ずかしい物は着せられないわ。ブラスト、この子もワンポイントで」
「お義母様、色とか注文しておいた方がいいですよ。たまにとっても派手な物もありますので」
フランアールはどんなドレスが届くかは、届くまでは分からない。ゆえにたまにとても派手なドレスが届くこともあるために、助言を行った。
「まあ、そうなのね。だったら、コンペが終わってからにしようかしら。それでも間に合うかも聞いて来てくれる?」
「承知いたしました、すぐに行って参ります」
ブラストは慌てて飛び出して行き、フランアールはいつも両親がやってくれていたために、何だか申し訳なくなった。
「慌てさせてしまい、申し訳ありません。いつもやってもらっていたことを実感しましたわ、今度からは私が行こうかしら」
「フラン様、それはいけません。ファッションショーが始まりますから」
「ああ、そうだったわ……忘れていたわ」
「えっ?」
「ファッションショー?」
「子どもの頃にジュリアーノに行った際に、着せ替え人形になりまして……そこを歩いて欲しいだとか、回って欲しいだとか」
「ああ、そうなのね。子どもの頃も可愛かったもの」
「両親も全部似合う、全部買おうなんて言い出して、行くのをやめたのでした」
フランアールも随分前のことで、行かなくなったきっかけをすっかり忘れていた。
それからはコンペティションが開かれるようになり、デザインが選ばれて、完成して届けられる。
その際に、勝ち取ったデザイナーがヴァッサム公爵家にやって来て、サイズを調整してもらうという形になっている。
これはドレスを着たフランアールの姿を、間近で見られるという特典となる。
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