悪役令嬢、追放先の貧乏診療所をおばあちゃんの知恵で立て直したら大聖女にジョブチェン?! 〜『医者の嫁』ライフ満喫計画がまったく進捗しない件〜

華梨ふらわー

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【キースのメモ】梅干し作り

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≪材料≫
・梅……2kg
・あら塩…360~400g
・酒…少量

≪用意する物≫
・壺
・重石(梅の二倍の重さ)
・ザル

≪作り方≫
1:梅を綺麗に洗って清潔な布で拭き取る。

2:梅のヘタを取り除く。
※梅が傷つかないように注意する。

3:酒で拭き取り清潔にした壺に塩→梅→塩→梅→塩の順で入れる。
※上にいくほど塩の量を増やすのがコツ

4:一番上は塩になるように梅を隠したら落し蓋を乗せ重石を乗せ、1ヶ月漬ける。

※漬けている間にカビが生えた場合は、その梅干しだけを除く。
梅酢がカビで濁ってしまった場合は、梅酢を布でこし、鍋で再沸騰させる。粗熱が取れたらろ過して壺に戻す。

5:天日干しをする。
1日目:平らなザルの上に梅干しを並べて日光に当てる。日が落ちる前に取り込み、梅酢に再び漬ける。
2・3日目:再びザルの上で干すが、夜通し干したままにする。
4日目:日が落ちる前に取り込み壺に入れて完成。



 キースはメモをまとめ直し、ふーーっとため息をつく。

「これは本当に大変だった」

 途中からリタとレオを無理やり手伝わせたからよかったものの、二人であれだけの量の梅干しを干すとなれば相当な労働になっていただろうと思い返した。

「そして驚くほど不味かった……」

 試食として食べた時、口の中に広がった酸味が再び口の中に広がるような気がしてキースは思わず身震いした。労働の対価に全く見合わない味がキースは未だに不満だった。

「グレイスが美味しそうに食べるから騙されたんだよな」

 酸っぱい酸っぱいと言いながら嬉しそうに梅干しを食べている彼女の表情を思い出し、キースは微笑む。

「来年も一緒に漬けようって言ってくれていたよな……」

 それは叶わない願いだとは分かっていたが、どうしてもその言葉に期待してしまう自分がいることにキースは静かな焦りを感じていた。
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