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第18話 体育の授業
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初めての女の子の日から1週間。
すっかり体調も良くなり、リアは元気に体育の授業に参加していた。
体育は男女別に行われ、体育館と運動場を交互に使用することになっていた。
そして今日は女子が運動場の日だった。
「皆さん。今日は剣の使い方を学びます。」
女生徒たちがざわめいた。
”女の子なのに?”
先生がパンパンと手をたたいた。
「ここにいる皆さんは、ほとんどの方が剣を手に取ったことがないと思います。しかし、これから護衛の騎士に守ってもらったり、騎士を雇ったりする機会があるでしょう。そこで、一度、剣を触っておく体験をしていただきたいのです。」
みんな神妙な表情で先生の話を聞いている。
不安そうな子もいた。
「もちろん、本物の剣ではありません。木刀ですし、先も丸くなっています。」
みんな、一様に安堵の声をあげた。
「では、今からペアを組んで練習を始めます。いつも同じペアなので、今日は趣向を変えてみましょうか。女子1番と24番、2番と23番という風にしましょう。」
女子1番のリアは普段、女子2番のスージー・ウーベルと組んでいた。
スージーははっきりした性格だが、意地悪ではないし、運動神経も良くペアの相手としては相性が良かった。
いつもと一緒でいいのになあ。
24番って、誰だっけ?
リアは自分の相手を探した。
「よろしく。24番、イーリス・ワッツです。」
リアの前に現れたのは、学年、いや全学年の女子で一番身長の高いイーリスだった。
さらさらの金髪を高い位置に結わえ、スラっとした長身に切れ長の青い目を持つ彼女は、一見するとどこぞの王子様のようだった。
入学式から少し身長は伸びたとはいえ146cmのリアに対し、イーリスはおそらく180cm半ばくらいはあるだろう。
無言で見下ろすイーリス。
周辺の生徒もチラチラとこちらを見ている。
”すごい身長差ね。”
”振り下ろした剣の位置が合わなそうじゃない?”
”どう見ても騎士と護衛対象よね”
そんな声が聞こえた。
そういえば、イーリスの家は騎士を多く輩出する家系で、お兄さんたちも騎士になってるって聞いたことがある。
「イーリスの家は騎士が多いって聞いたけど、イーリスも剣を扱ったりするの?」
「ああ、兄たちに交じって遊んでいたからね。私も将来、女性騎士を目指しているんだ。」
今まで、イーリスと直接口をきいたことは無かったが、話し方も男性っぽい。
話し方もお兄さんたちの影響かしら?
そう思いつつ、リアはイーリスの返事にわくわくした表情になった。
「うち、すっごい田舎だったから領地の子供達とよくチャンバラごっこをしてたの。指導してくれる元騎士の人もいて。思いっきりやってもいい?」
「そうなのか?意外だな。もちろん全力でかかって来てくれていい。」
イーリスは、誰が相手でも手加減するつもりだったが、少しは楽しめるのかもしれないと、リアに笑いかけた。
剣の持ち方に始まり、素振りや剣の合わせ方を一通り教わった後、ペアと実践形式で打ちあうことになった。
「まずはお手本となるペアに見本を見せてもらいましょう。リア・アーロンとイーリス・ワッツ。」
先生の言葉に生徒がざわついた。
”イーリスはともかく、リア?”
二人は向かい合って礼をし、木剣を構えた。
「はじめ!」
先生の号令と共に二人は動いた。
リアは身長的にイーリスを上から狙うことは不可能だ。
田舎で教わったとおり、相手の腰のあたりから下を横からねらった。
もちろんイーリスは、それに合わせて剣を打ち返してくるが、こんな小さな相手と戦ったことがないのだろう。やりにくそうに剣を交えている。
予想外に白熱した試合となり、女生徒たちはかたずを飲んで試合を見守った。
しばらく剣の打ち合いが続いたが、慣れないサイズの対戦相手にイーリスがバランスをくずした隙に、リアが上から剣を振りかざす。
イーリスはとっさに本気になり、下から渾身の力で剣を打ち返してしまった。
すっかり体調も良くなり、リアは元気に体育の授業に参加していた。
体育は男女別に行われ、体育館と運動場を交互に使用することになっていた。
そして今日は女子が運動場の日だった。
「皆さん。今日は剣の使い方を学びます。」
女生徒たちがざわめいた。
”女の子なのに?”
先生がパンパンと手をたたいた。
「ここにいる皆さんは、ほとんどの方が剣を手に取ったことがないと思います。しかし、これから護衛の騎士に守ってもらったり、騎士を雇ったりする機会があるでしょう。そこで、一度、剣を触っておく体験をしていただきたいのです。」
みんな神妙な表情で先生の話を聞いている。
不安そうな子もいた。
「もちろん、本物の剣ではありません。木刀ですし、先も丸くなっています。」
みんな、一様に安堵の声をあげた。
「では、今からペアを組んで練習を始めます。いつも同じペアなので、今日は趣向を変えてみましょうか。女子1番と24番、2番と23番という風にしましょう。」
女子1番のリアは普段、女子2番のスージー・ウーベルと組んでいた。
スージーははっきりした性格だが、意地悪ではないし、運動神経も良くペアの相手としては相性が良かった。
いつもと一緒でいいのになあ。
24番って、誰だっけ?
リアは自分の相手を探した。
「よろしく。24番、イーリス・ワッツです。」
リアの前に現れたのは、学年、いや全学年の女子で一番身長の高いイーリスだった。
さらさらの金髪を高い位置に結わえ、スラっとした長身に切れ長の青い目を持つ彼女は、一見するとどこぞの王子様のようだった。
入学式から少し身長は伸びたとはいえ146cmのリアに対し、イーリスはおそらく180cm半ばくらいはあるだろう。
無言で見下ろすイーリス。
周辺の生徒もチラチラとこちらを見ている。
”すごい身長差ね。”
”振り下ろした剣の位置が合わなそうじゃない?”
”どう見ても騎士と護衛対象よね”
そんな声が聞こえた。
そういえば、イーリスの家は騎士を多く輩出する家系で、お兄さんたちも騎士になってるって聞いたことがある。
「イーリスの家は騎士が多いって聞いたけど、イーリスも剣を扱ったりするの?」
「ああ、兄たちに交じって遊んでいたからね。私も将来、女性騎士を目指しているんだ。」
今まで、イーリスと直接口をきいたことは無かったが、話し方も男性っぽい。
話し方もお兄さんたちの影響かしら?
そう思いつつ、リアはイーリスの返事にわくわくした表情になった。
「うち、すっごい田舎だったから領地の子供達とよくチャンバラごっこをしてたの。指導してくれる元騎士の人もいて。思いっきりやってもいい?」
「そうなのか?意外だな。もちろん全力でかかって来てくれていい。」
イーリスは、誰が相手でも手加減するつもりだったが、少しは楽しめるのかもしれないと、リアに笑いかけた。
剣の持ち方に始まり、素振りや剣の合わせ方を一通り教わった後、ペアと実践形式で打ちあうことになった。
「まずはお手本となるペアに見本を見せてもらいましょう。リア・アーロンとイーリス・ワッツ。」
先生の言葉に生徒がざわついた。
”イーリスはともかく、リア?”
二人は向かい合って礼をし、木剣を構えた。
「はじめ!」
先生の号令と共に二人は動いた。
リアは身長的にイーリスを上から狙うことは不可能だ。
田舎で教わったとおり、相手の腰のあたりから下を横からねらった。
もちろんイーリスは、それに合わせて剣を打ち返してくるが、こんな小さな相手と戦ったことがないのだろう。やりにくそうに剣を交えている。
予想外に白熱した試合となり、女生徒たちはかたずを飲んで試合を見守った。
しばらく剣の打ち合いが続いたが、慣れないサイズの対戦相手にイーリスがバランスをくずした隙に、リアが上から剣を振りかざす。
イーリスはとっさに本気になり、下から渾身の力で剣を打ち返してしまった。
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