本当にあった不思議なストーリー

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肝試し

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さて、今日は肝試しで体験した本当にあった不思議なお話しをします。

あれは大学1年の夏休みの出来事でした。
私は幼馴染ら計4名と共に車でとある心霊スポットに行くことになりました。
心霊スポットの詳細についての記載は控えさせて頂きます。

運転手の中川君はしっかり者で、皆をまとめるリーダー、助手席には心霊スポット巡りが趣味の内藤君、後部座席には私と親友の結衣が座っていました。
(友人の名前は仮名です)

道中では稲川淳二さんの怖い話しを聞きながら雰囲気を盛り上げたり、懐中電灯を顎から上向きにあて、恐ろしい表情をしてみたりと、ワクワクドキドキとした夏休みの思い出作りの一貫のはずでした。


目的地の心霊スポットは海岸に面した丘の上にありました。海を背にして車はぐんぐんと丘を登って行きました。
徐々に街灯が無くなり、月明かりだけが美しく海に反射していたことを記憶しています。

暫くして車は心霊スポットと言われる場所の近くに到着しました。
中川君はいつも通り車のエンジンを止め、
私達に車から降りるように言いました。

その心霊スポットに辿りつくには、車を止めた近くにある細く不気味な石の階段を20段くらい登る必要がありました。

中川君を先頭に、内藤君、結衣、私の順番でゆっくりと階段を登っていきました。
あたりは真っ暗で進行方向もよく見えずに
私達は恐怖を感じ始めました。

すると階段10段目辺りで突然突風が私達を襲い、足元をふらつかせたのです。
周辺の木々がざわめき、生き物達の動き出す音がしました。
暗闇での突風は恐ろしく4人とも抱き合って「きゃー」と大声で叫んでいました。

中川君の考えでこれ以上はやめようということになり、私達は逆方向を向いて階段を下り出しました。

私は最後尾を歩くことになり、何だか背後が気になったので恐る恐る振り返ったのでした。

そこで私はあるものを見ました。
しかし何も言わずに引き返そうと、黙って階段を下っていると、振り返った結衣が
けたたましい声で叫び出したのです。
「きゃー、早く早く」
べそをかきだした結衣と私達は一目散で車に戻り、中川君は慌てる結衣に圧倒されながらも車のエンジンをかけようとしました。 
「ガチャ」

「あれ?やばいエンジンがかからない、」

結衣は足をバタバタとさせて叫び出しました。
「早く、早く、エンジンかけて、怖い」

いつもは冷静な中川君もこれには焦り
幾度もかちゃかちゃとエンジンをかけようとしました。

私は結衣をなだめながら、待ちました。
恐らく結衣は私が見たものを見たのだと思いながら。

暫くしてエンジンは無事にかかり車は丘を下りました。

私と結衣が一体何を見たのかいっせいので言おうということになり、2人は呼吸を整えました。


「いっせいの、、、」



「着物を着た女の人が手を振っていた」


私と結衣の声は重なりました。

それ以降遊び心で心霊スポットに行く事をやめました。

あの女性が成仏されている事を心からお祈り致します。








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