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番外編① 大嫌いなあの子(不快描写あり、閲覧注意)
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「ルーツィエ、相変わらずモジャモジャ頭だな」
「ですから、私の髪のことをそう言うのはやめてください」
「何だよ。冗談だから良いじゃないか」
ルーツィエの髪質を揶揄うヤーコブ。
その様子を少し遠くから見ている者がいた。
(何よ。ヤーコブ様から相手にされているのだから、そのくらいのことで不満を漏らさないでよ)
カプリヴィ伯爵令嬢――ベティーナ・ウルゼル・ツー・カプリヴィはムスッとした様子でルーツィエを睨む。
ベティーナはヤーコブと交流があり、彼に想いを寄せていた。
しかし、肝心のヤーコブはルーツィエに好意を寄せている。
それでも、ヤーコブと関わりたいが為、ベティーナは友人としてヤーコブの側にいることを選んだ。
(どうしてあの子なんかがヤーコブ様に好意を寄せられるの? 私の方が見た目も能力も令嬢として上なのに)
ベティーナは鏡に映る自分を凝視した。
真っ直ぐ伸びた栗毛色の髪にヘーゼルの目。ルーツィエは少しあどけなさが残る顔立ちだが、ベティーナは大人びた美しさがある。
社交もルーツィエよりベティーナの方が得意で顔も広い。
だからヤーコブがルーツィエに好意を寄せる理由が全く分からなかった。
それと同時にベティーナは嫉妬心に支配され、ルーツィエへの憎悪が日に日に増していく。
夜会ではヤーコブにエスコートされているにも関わらず明らかに嫌そうな表情のルーツィエを見てベティーナは眉を顰める。
(ヤーコブ様にエスコートされておいてその表情は何なの!? 私ならば喜んでお受けするのに! 私が望んでも立てない場所にあんな態度だなんて……!)
そう思いつつ、何とか淑女の仮面を被るベティーナ。
夜会も中盤に差し掛かり、ようやくヤーコブと合流出来たベティーナ。しかし、ヤーコブは壁の花になっているルーツィエの元へ向かうと言うので、ベティーナもついて行くことにした。
「ルーツィエ、もう一曲踊らないか?」
「疲れていますので、遠慮いたします」
「疲れてるって言うけど、次の曲は激し目だから髪がモジャモジャになるのが嫌だとか?」
相変わらずヤーコブはルーツィエとの接点を求めるかのようにルーツィエを揶揄う。
「ですから、髪のことをそう言うのはやめてくださいと何度も言っていますよね」
ルーツィエは不満を表に出していた。
「おいおいルーツィエ、そんなことで怒るなって」
ヤーコブはルーツィエと話せるのが嬉しようでその場を盛り上げたいらしい。
「ルーツィエ嬢、こいつも冗談で言ってるだけですよ」
ベティーナとヤーコブの共通の友人である令息は困ったようにそう言った。
だからベティーナもその流れに乗ることにした。
「その通りでございますわ、ルーツィエ様。彼も悪気があるわけではないのですよ。そのように空気を悪くしないでいただきたいですわ」
普段の恨みを込めて、ルーツィエを悪者に仕立て上げた。
しかしそんなある日、ルーツィエがやらかしてくれた。
ヤーコブの婚約者になったルーツィエは何と第三公子クラウスと手を組み、公然の場でヤーコブを陥れた。
これには流石のベティーナも驚いた。
普段のルーツィエの様子から、ここまで大それたことをするなど予想していなかったのだ。
(大人しそうでこんな大事起こさなさそうな子だと思っていたのに……)
その時は、怒りよりも驚きが優っていたベティーナだった。
結局、クラウスの父であるライナルト公がやって来て、ヤーコブにはレルヒェンフェルト伯爵家乗っ取りの意思はないことが証明された。
クラウスは騒ぎを起こしたので廃嫡、そして何とルーツィエはクラウスについて行く選択をしたのだ。
それを社交界の中心にいる侯爵令嬢が賛美したことで、ルーツィエとクラウスを祝うムードになる。そして、ヤーコブは完全に立場を失ってしまった。
ベティーナはルーツィエへの怒りも抱いたが、ある意味チャンスではないかと思った。
ヤーコブが完全にルーツィエに振られたとなると、もしかしたら自分のことを見てくれるのではないかと淡い期待を抱いたベティーナ。
しかしヤーコブにアプローチする前に、ベティーナに困難が降りかかるなど、予想だにしていなかった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ある日の夜会にて。
ベティーナは異変を感じた。
ヤーコブは参加していないものの、今までベティーナと交流があった者達がベティーナをあからさまに避けるのだ。
おまけにベティーナに向けられるのは好奇の目や嘲笑。
(どうして? こんなこと一度もなかったのに……)
ベティーナは完全に戸惑っていた。
ダンスに誘ってくれる者もおらず、ただ壁の華になるだけ。
しばらくすると、二人の令息がベティーナの元へやって来る。
「おやおや? 失敗作ヤーコブの友人カプリヴィ嬢ではありませんか」
「ヤーコブと一緒にいたということは、貴女も令嬢の失敗作ですね」
ニヤニヤと下卑た笑みの令息達。
「貴方達、失礼よ」
キッとヘーゼルの目を鋭くするベティーナ。
しかし令息達が怯むことはない。
「嫌だなあ、冗談ですよ」
「そうそう、カプリヴィ嬢達がお好きな冗談」
令息二人はゲラゲラと笑う。
ベティーナは悔しそうに顔を真っ赤にする。
「貴女は失敗作ヤーコブと一緒になって、ティルピッツ伯爵家夫人となられたルーツィエ様を揶揄っていたでしょう。ルーツィエ様が嫌がったのにも関わらず冗談だと言って」
「失敗作ヤーコブにも同じことをしたら、あいつは絶望したような表情になったからそれはそれで傑作だったけど」
相変わらずゲラゲラと笑っている令息二人。
「まあ、ご覧になって。ベティーナ様、なりふり構わず男漁りかしら?」
「流石は失敗作と一緒にルーツィエ様に嫌がらせをしていただけあるわね。品がないわ」
令嬢達はベティーナを見てクスクスと笑っている。
誰もベティーナを助けてはくれなかった。
ルーツィエがクラウスと共に騒ぎを起こした夜会以降、ヤーコブ本人だけでなくヤーコブと交流があるかつルーツィエを揶揄っていたことに加担していた者達も社交界で嘲笑されていた。
おまけにリヒネットシュタイン公国は娯楽に飢えた国なので、こうしたゴシップを求める貴族が多かったのだ。
こうして、ヤーコブもベティーナも、社交界に姿を現すことが出来なくなってしまった。もし社交界復帰したいのならばルーツィエに謝ってからだと言われたのだが、肝心のルーツィエがヤーコブ達ともう二度と関わりたくないと拒絶したことで、社交界復帰はほぼ不可能。もうどうしようもなかった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ある曇りの日、ベティーナは気分転換に街に出たところ、ヤーコブを見かけた。
彼は生家を追い出されたらしく、かなりやつれている様子だった。
「ヤーコブ様」
ベティーナは思い切ってヤーコブに話しかける。
「ベティーナ嬢か……」
ヤーコブは力なく口角を上げる。ペリドットの目には覇気がなかった。
「色々と大変でしたね。その……ルーツィエ様の一件以降、社交界で……」
「ベティーナ嬢も嫌がらせのようなものを受けているんだな……。俺のせいですまない」
「いえ、ヤーコブ様が謝ることでは。それに、ルーツィエ様にも問題がありますわ。ティルピッツ伯爵閣下となられた元第三公子殿下や影響力のある侯爵令嬢達に守られてばかりで私達を拒絶しておりますし。大体、ヤーコブ様と婚約していたのに元第三公子殿下に乗り換えるなんて」
ベティーナはルーツィエへの不快感を隠そうともしなかった。
ルーツィエはヤーコブと婚約していたが、ヤーコブの言動が酷いということで同情され、クラウスとの件は許容されたのだ。現在ルーツィエは社交界で真綿に包まれるよう守られながら、新たな髪型を生み出すなど大きく活躍していた。
ベティーナはそれに対して怒りを感じていた。
「ルーツィエは何も悪くない。悪いのは……ルーツィエへの対応を間違えた俺だ」
ヤーコブはため息をついて自嘲した。
「ヤーコブ様……」
ベティーナは何も言えなくなる。
ヤーコブの中には、まだルーツィエがいるのだ。
「ヤーコブ様、せっかくですし、気分転換しません? 貴族達が来ない隠れ家的なカフェを見つけましたの」
「すまない、ベティーナ嬢。この件は完全に俺が悪い。でも……正直、女性を信じるのが怖くなってるんだ。だから……君のことも……」
ヤーコブは申し訳なさそうに口ごもる。
女性不信に陥ってしまったのだ。
「そんな……」
ベティーナはショックを受け、上手く言葉を紡げなくなった。
「だから、今後俺を見かけても、無視してくれて構わない」
ヤーコブはそう言い、トボトボとその場を去って行った。
(そんな……ヤーコブ様……)
ベティーナはその場に立ち尽くしていた。
ポツリポツリと雨が降り始める。
(私はただ、ヤーコブ様が好きなだけなのに……!)
悔しさとやるせなさで、ヘーゼルの目から涙が零れる。
(全部……全部ルーツィエ様のせいよ! あの子さえいなければ……!)
激しい怒りが沸々と湧き上がる。
しかし、行き場のない怒りは雨に吸い込まれるしかなかった。
「ですから、私の髪のことをそう言うのはやめてください」
「何だよ。冗談だから良いじゃないか」
ルーツィエの髪質を揶揄うヤーコブ。
その様子を少し遠くから見ている者がいた。
(何よ。ヤーコブ様から相手にされているのだから、そのくらいのことで不満を漏らさないでよ)
カプリヴィ伯爵令嬢――ベティーナ・ウルゼル・ツー・カプリヴィはムスッとした様子でルーツィエを睨む。
ベティーナはヤーコブと交流があり、彼に想いを寄せていた。
しかし、肝心のヤーコブはルーツィエに好意を寄せている。
それでも、ヤーコブと関わりたいが為、ベティーナは友人としてヤーコブの側にいることを選んだ。
(どうしてあの子なんかがヤーコブ様に好意を寄せられるの? 私の方が見た目も能力も令嬢として上なのに)
ベティーナは鏡に映る自分を凝視した。
真っ直ぐ伸びた栗毛色の髪にヘーゼルの目。ルーツィエは少しあどけなさが残る顔立ちだが、ベティーナは大人びた美しさがある。
社交もルーツィエよりベティーナの方が得意で顔も広い。
だからヤーコブがルーツィエに好意を寄せる理由が全く分からなかった。
それと同時にベティーナは嫉妬心に支配され、ルーツィエへの憎悪が日に日に増していく。
夜会ではヤーコブにエスコートされているにも関わらず明らかに嫌そうな表情のルーツィエを見てベティーナは眉を顰める。
(ヤーコブ様にエスコートされておいてその表情は何なの!? 私ならば喜んでお受けするのに! 私が望んでも立てない場所にあんな態度だなんて……!)
そう思いつつ、何とか淑女の仮面を被るベティーナ。
夜会も中盤に差し掛かり、ようやくヤーコブと合流出来たベティーナ。しかし、ヤーコブは壁の花になっているルーツィエの元へ向かうと言うので、ベティーナもついて行くことにした。
「ルーツィエ、もう一曲踊らないか?」
「疲れていますので、遠慮いたします」
「疲れてるって言うけど、次の曲は激し目だから髪がモジャモジャになるのが嫌だとか?」
相変わらずヤーコブはルーツィエとの接点を求めるかのようにルーツィエを揶揄う。
「ですから、髪のことをそう言うのはやめてくださいと何度も言っていますよね」
ルーツィエは不満を表に出していた。
「おいおいルーツィエ、そんなことで怒るなって」
ヤーコブはルーツィエと話せるのが嬉しようでその場を盛り上げたいらしい。
「ルーツィエ嬢、こいつも冗談で言ってるだけですよ」
ベティーナとヤーコブの共通の友人である令息は困ったようにそう言った。
だからベティーナもその流れに乗ることにした。
「その通りでございますわ、ルーツィエ様。彼も悪気があるわけではないのですよ。そのように空気を悪くしないでいただきたいですわ」
普段の恨みを込めて、ルーツィエを悪者に仕立て上げた。
しかしそんなある日、ルーツィエがやらかしてくれた。
ヤーコブの婚約者になったルーツィエは何と第三公子クラウスと手を組み、公然の場でヤーコブを陥れた。
これには流石のベティーナも驚いた。
普段のルーツィエの様子から、ここまで大それたことをするなど予想していなかったのだ。
(大人しそうでこんな大事起こさなさそうな子だと思っていたのに……)
その時は、怒りよりも驚きが優っていたベティーナだった。
結局、クラウスの父であるライナルト公がやって来て、ヤーコブにはレルヒェンフェルト伯爵家乗っ取りの意思はないことが証明された。
クラウスは騒ぎを起こしたので廃嫡、そして何とルーツィエはクラウスについて行く選択をしたのだ。
それを社交界の中心にいる侯爵令嬢が賛美したことで、ルーツィエとクラウスを祝うムードになる。そして、ヤーコブは完全に立場を失ってしまった。
ベティーナはルーツィエへの怒りも抱いたが、ある意味チャンスではないかと思った。
ヤーコブが完全にルーツィエに振られたとなると、もしかしたら自分のことを見てくれるのではないかと淡い期待を抱いたベティーナ。
しかしヤーコブにアプローチする前に、ベティーナに困難が降りかかるなど、予想だにしていなかった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ある日の夜会にて。
ベティーナは異変を感じた。
ヤーコブは参加していないものの、今までベティーナと交流があった者達がベティーナをあからさまに避けるのだ。
おまけにベティーナに向けられるのは好奇の目や嘲笑。
(どうして? こんなこと一度もなかったのに……)
ベティーナは完全に戸惑っていた。
ダンスに誘ってくれる者もおらず、ただ壁の華になるだけ。
しばらくすると、二人の令息がベティーナの元へやって来る。
「おやおや? 失敗作ヤーコブの友人カプリヴィ嬢ではありませんか」
「ヤーコブと一緒にいたということは、貴女も令嬢の失敗作ですね」
ニヤニヤと下卑た笑みの令息達。
「貴方達、失礼よ」
キッとヘーゼルの目を鋭くするベティーナ。
しかし令息達が怯むことはない。
「嫌だなあ、冗談ですよ」
「そうそう、カプリヴィ嬢達がお好きな冗談」
令息二人はゲラゲラと笑う。
ベティーナは悔しそうに顔を真っ赤にする。
「貴女は失敗作ヤーコブと一緒になって、ティルピッツ伯爵家夫人となられたルーツィエ様を揶揄っていたでしょう。ルーツィエ様が嫌がったのにも関わらず冗談だと言って」
「失敗作ヤーコブにも同じことをしたら、あいつは絶望したような表情になったからそれはそれで傑作だったけど」
相変わらずゲラゲラと笑っている令息二人。
「まあ、ご覧になって。ベティーナ様、なりふり構わず男漁りかしら?」
「流石は失敗作と一緒にルーツィエ様に嫌がらせをしていただけあるわね。品がないわ」
令嬢達はベティーナを見てクスクスと笑っている。
誰もベティーナを助けてはくれなかった。
ルーツィエがクラウスと共に騒ぎを起こした夜会以降、ヤーコブ本人だけでなくヤーコブと交流があるかつルーツィエを揶揄っていたことに加担していた者達も社交界で嘲笑されていた。
おまけにリヒネットシュタイン公国は娯楽に飢えた国なので、こうしたゴシップを求める貴族が多かったのだ。
こうして、ヤーコブもベティーナも、社交界に姿を現すことが出来なくなってしまった。もし社交界復帰したいのならばルーツィエに謝ってからだと言われたのだが、肝心のルーツィエがヤーコブ達ともう二度と関わりたくないと拒絶したことで、社交界復帰はほぼ不可能。もうどうしようもなかった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ある曇りの日、ベティーナは気分転換に街に出たところ、ヤーコブを見かけた。
彼は生家を追い出されたらしく、かなりやつれている様子だった。
「ヤーコブ様」
ベティーナは思い切ってヤーコブに話しかける。
「ベティーナ嬢か……」
ヤーコブは力なく口角を上げる。ペリドットの目には覇気がなかった。
「色々と大変でしたね。その……ルーツィエ様の一件以降、社交界で……」
「ベティーナ嬢も嫌がらせのようなものを受けているんだな……。俺のせいですまない」
「いえ、ヤーコブ様が謝ることでは。それに、ルーツィエ様にも問題がありますわ。ティルピッツ伯爵閣下となられた元第三公子殿下や影響力のある侯爵令嬢達に守られてばかりで私達を拒絶しておりますし。大体、ヤーコブ様と婚約していたのに元第三公子殿下に乗り換えるなんて」
ベティーナはルーツィエへの不快感を隠そうともしなかった。
ルーツィエはヤーコブと婚約していたが、ヤーコブの言動が酷いということで同情され、クラウスとの件は許容されたのだ。現在ルーツィエは社交界で真綿に包まれるよう守られながら、新たな髪型を生み出すなど大きく活躍していた。
ベティーナはそれに対して怒りを感じていた。
「ルーツィエは何も悪くない。悪いのは……ルーツィエへの対応を間違えた俺だ」
ヤーコブはため息をついて自嘲した。
「ヤーコブ様……」
ベティーナは何も言えなくなる。
ヤーコブの中には、まだルーツィエがいるのだ。
「ヤーコブ様、せっかくですし、気分転換しません? 貴族達が来ない隠れ家的なカフェを見つけましたの」
「すまない、ベティーナ嬢。この件は完全に俺が悪い。でも……正直、女性を信じるのが怖くなってるんだ。だから……君のことも……」
ヤーコブは申し訳なさそうに口ごもる。
女性不信に陥ってしまったのだ。
「そんな……」
ベティーナはショックを受け、上手く言葉を紡げなくなった。
「だから、今後俺を見かけても、無視してくれて構わない」
ヤーコブはそう言い、トボトボとその場を去って行った。
(そんな……ヤーコブ様……)
ベティーナはその場に立ち尽くしていた。
ポツリポツリと雨が降り始める。
(私はただ、ヤーコブ様が好きなだけなのに……!)
悔しさとやるせなさで、ヘーゼルの目から涙が零れる。
(全部……全部ルーツィエ様のせいよ! あの子さえいなければ……!)
激しい怒りが沸々と湧き上がる。
しかし、行き場のない怒りは雨に吸い込まれるしかなかった。
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