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#11 心地よい温かみ
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気づけば喉がカラカラに乾いていた二人はあわてて水を口にした。
ゴクンゴクンゴクン……
「はぁー……生き返るね」
「はい」
(本当に……体中に染み渡っていく……)
ふと視線を感じるユア。そちらへ顔を向ける。
「おいで」
すぐ隣に座っているユージが、両手を広げている。
「……あっ……あの……っ…………」
状況的にユージが自分を抱きしめてくれる流れだと察したユアだが、横に並んで座っている体勢で、どのようにして彼の胸に上半身を委ねるべきかがわからないでいた。
「自分からは……恥ずかしいかい?」
「あっ いえっ! あっ……恥ずかしいのは恥ずかしいのですが……その……。ど どのように体を動かせばいいのかがわからず……っ」
「どんな体勢でもいいよ。ユアのしたいようにおいで。どうやってでも包み込むから」
"包み込むから”
その言葉を聞いた途端、先ほどユージから熱く抱きしめられた時の感触が、ユアの体中に呼び起こされた。
ユアはすぐに、またあの心地よい温かみを感じたいという思いで、ユージに抱きついた。彼は言葉通り、彼女を受け止め優しく包み込んだ。
(……あたたかい…………)
しばらくすると、ユージの手がユアの腰に触れた。
「!!」
そのままひょいっと上に持ち上がった彼女の体は、ユージの太ももの上に跨がるように着地した。
「わっ……! えっ! ユージ様っ!」
「どうしたんだい?」
「重いです! ユージ様の太ももがっ……つぶれてしまいます……!」
「あはははは!」
ユージが笑顔で笑う。
「重いわけないよ。僕、結構逞しい体をしているんだよ? 毎日鍛えているからね。全く問題ないよ」
「……本当ですか……?」
「あぁ。大丈夫だから……もっとユアを感じさせて」
ぎゅっ……
ユージはユアを包み込むように強く抱きしめた。二人の体は、触れていない部分は一つもないように見えるほど、密着している。
ユアの心臓は少し痛みを感じるほどに激しく波打っている。
「はぁ…………はぁ…………」
声に出ないように注意しながら、火照った心と体を落ち着かせようと静かに息をするユア。
ぎゅうう……
「!!」
「ユア……」
ユージの腕が、より一層ユアと密着するように彼女を包み込んだ。彼女の胸は、ふにゅっと形が変わるほど、ユージの胸に密着している。
ユアの背中と腰を支えているユージの手から、布を越えてはっきりと熱が伝わっていく。
(……ユージ様の手が熱いのか、私の体が熱いのかわからない……熱い……!)
「はぁ…………」
ユアの首にユージの吐く息がかかる。
なんとも言えない嬉し恥ずかしい気持ちになり、ぎゅっと目を瞑るユア。
「……ユージ様…………っ」
ちゅ…
「…………???」
ゴクンゴクンゴクン……
「はぁー……生き返るね」
「はい」
(本当に……体中に染み渡っていく……)
ふと視線を感じるユア。そちらへ顔を向ける。
「おいで」
すぐ隣に座っているユージが、両手を広げている。
「……あっ……あの……っ…………」
状況的にユージが自分を抱きしめてくれる流れだと察したユアだが、横に並んで座っている体勢で、どのようにして彼の胸に上半身を委ねるべきかがわからないでいた。
「自分からは……恥ずかしいかい?」
「あっ いえっ! あっ……恥ずかしいのは恥ずかしいのですが……その……。ど どのように体を動かせばいいのかがわからず……っ」
「どんな体勢でもいいよ。ユアのしたいようにおいで。どうやってでも包み込むから」
"包み込むから”
その言葉を聞いた途端、先ほどユージから熱く抱きしめられた時の感触が、ユアの体中に呼び起こされた。
ユアはすぐに、またあの心地よい温かみを感じたいという思いで、ユージに抱きついた。彼は言葉通り、彼女を受け止め優しく包み込んだ。
(……あたたかい…………)
しばらくすると、ユージの手がユアの腰に触れた。
「!!」
そのままひょいっと上に持ち上がった彼女の体は、ユージの太ももの上に跨がるように着地した。
「わっ……! えっ! ユージ様っ!」
「どうしたんだい?」
「重いです! ユージ様の太ももがっ……つぶれてしまいます……!」
「あはははは!」
ユージが笑顔で笑う。
「重いわけないよ。僕、結構逞しい体をしているんだよ? 毎日鍛えているからね。全く問題ないよ」
「……本当ですか……?」
「あぁ。大丈夫だから……もっとユアを感じさせて」
ぎゅっ……
ユージはユアを包み込むように強く抱きしめた。二人の体は、触れていない部分は一つもないように見えるほど、密着している。
ユアの心臓は少し痛みを感じるほどに激しく波打っている。
「はぁ…………はぁ…………」
声に出ないように注意しながら、火照った心と体を落ち着かせようと静かに息をするユア。
ぎゅうう……
「!!」
「ユア……」
ユージの腕が、より一層ユアと密着するように彼女を包み込んだ。彼女の胸は、ふにゅっと形が変わるほど、ユージの胸に密着している。
ユアの背中と腰を支えているユージの手から、布を越えてはっきりと熱が伝わっていく。
(……ユージ様の手が熱いのか、私の体が熱いのかわからない……熱い……!)
「はぁ…………」
ユアの首にユージの吐く息がかかる。
なんとも言えない嬉し恥ずかしい気持ちになり、ぎゅっと目を瞑るユア。
「……ユージ様…………っ」
ちゅ…
「…………???」
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