それが全てです 〜口は災の元〜

一 千之助

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 思ってもないことは口から出ない

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「本当なんだっ!」

「はあ、さいですか」

 必死に声を張り上げる元婚約者に、褪めた一瞥を投げかけ、モールドレは廊下を通り抜けていく。
 黒髪赤目の彼女は、当年取って十八歳の乙女だ。身元も伯爵令嬢と、非常にしっかりしていた。
 そして、しれっと躱された元婚約者の名はヘンドリクセン二十歳。学院卒業したあと、騎士団に所属する侯爵令息である。
 令息と言っても四男な彼は、騎士爵を得て身を立てるか、父侯爵の持つ別の爵位をもらって継ぐかの気楽な身分。
 金髪碧眼で紳士然とした甘いマスクにむらがる女性は数しれずな状況だが、その優柔不断で外面の良い面を目の当たりにしたモールドレに婚約破棄を叩きつけられた過去を持つ。

 ……あの頃は、わたくしも若かったのよねぇ。

 まるで熟女みたいな感慨を脳裏に浮かべ、彼女は過去を振り返った。二人で学園に通っていた当時、ヘンドリクセン十七歳、モールドレ十五歳の苦い思い出を。





『……ですからっ! 不特定多数の女性と二人きりになるのは宜しくないですわっ!』

『……そういう想像しか出来ない君の方が下世話なんじゃないかい? 私と彼女らには何も疚しいことはないよ?』

 ……疚しくないから困るんでしょーがっ!

 泣いてる女性を抱き締めて慰めただの、どこそこの御令嬢とベンチに睦まじく並んで座り、頭を撫でていただのと、ヘンドリクセンの醜聞は暇がない。
 これがコソコソした密会なら、まだ良かった。いや、良くはないが疚しくはあった。いかがわしさ満載の醜聞だったら、ここまで事は拗れない。
 こう言っては何だが、ヘンドリクセンの顔面偏差値は貴族であることを除いても異常なほど高かった。それこそ、うっすら視線を流すだけで黄色い悲鳴が上がるほど。
 そして彼の悪いところは、その滴る色気や凄絶な美貌を理解していない一言に尽きる。
 そんな男性に親切にされようものなら、どんな淑女だって舞い上がるだろう。
 無駄なくらい優雅で所作の綺麗な侯爵令息に特別扱いされたと誤解した令嬢たちは、一斉に婚約者であるモールドレに牙を剥くのだ。

『お可哀想なヘンドリクセン様。本当の愛を押し殺して伯爵令嬢なんかと添い遂げるなんて…… あなた、どうやって侯爵様を言いくるめたの?』

『婚約者なんて肩書きだけじゃない。彼は、わたくしを愛でてくださっているのよ? 身を弁えた方が宜しいのではなくて?』

 などなど。勘違い令嬢の突撃に辟易したモールドレは、ヘンドリクセンに直談判する。

 ……なんで、わたくしがこんな目にっ?

 こっちだって好きで婚約者をしているわけではない。たんなる政略だ。四人も息子のいる侯爵家は派閥のバランスを考え、あまり高位の家と血縁を結びたくなかった。
 ゆえに嫡男、次男はともかく、三男、四男には伯爵以下の家と婚約したのだ。モールドレの家は裕福でないため、月々の支援を約束して二人の婚約を了承する。

 ……色めいた関係ではない。だからこそ、信頼が必要なのに。

 この馬鹿野郎様は要らん騎士道精神を発揮し、女子供に、めっぽう優しかった。それこそガチで砂糖がまぶされてるんじゃないかと思うほどの甘やかしっぷり。
 こういった言い争いも一度や二度でない。過去にはモールドレだって下世話な勘繰りをしたことがあるが、呆れるほど好青年で爽やかなヘンドリクセンに、疚しい事実は欠片もなかった。
 本当に慰めていただけ。褒めていただけという有り様で、本人が疚しいと思っていないからか、その現場も公衆の面前。
 目撃者多数過ぎて疑うことも出来ず、モールドレは逆に冷静になってしまう。

 ……人間、怒りや呆れが過ぎると、頭の芯が冷えてくるわよね。

 そして彼女は、無駄と知りつつも同じ忠告を婚約者に述べた。

『……ヘンドリクセン様の不義とかを疑っているわけでなく、勘違い令嬢の量産をやめていただきたいのです。毎日嫌がらせをされる身になってくださいませ』

 そう。甘ったるいヘンドリクセンに懸想し、自分が本命なのだと誤解した令嬢らは、例外なくモールドレの排除を試みようとする。
 微に入り細を穿ち、毎日行われる嫌がらせの数々。実際、ノートや教科書などを破損されたりし、モールドレも困り果てた。
 
 はああぁぁ…… っと大仰な溜息をつく彼女を見て、ヘンドリクセンは不思議そうに首を傾げる。まるで大型犬のように無垢な瞳で。
 そんな姿も高級な血統書つきに見えるのだから、美形は得だ。モールドレはそう思う。

『……淑女は、そんなことをしないだろう? もし、万一、その下世話な噂が本当だとしたら、君は相手に嫌がらせをするのかい?』

『するわけございません』

『ほら、そうだろう? 淑女がそんなことをするわけない。もし本当にされているとしたら、君の不徳だよ。心当たりはないの?』

 ……これを本気で言っているから質が悪いのよ、あなたはっ!

 それ見たことかと、ヘンドリクセンは鬼の首を取ったような風にドヤ顔をする。
 こんな顔を何度見てきたことだろう。女性の機微も察せない唐変木のくせに、妙な正義感ばかり強いヘンドリクセン。
 その尻拭いに追われるのは、いつもモールドレだ。子供の頃はまだ良かった。かかる迷惑も知れていた。
 だがこうしてお互いに成長し、一廉の武人になりつつある彼を羨望の眼差しで見つめる者は多い。そこに女性が混じって痴情のもつれに発展するなど、モールドレすら考えてはいなかった。

 もちろん、ヘンドリクセンも考えていないに違いない。だから、こんな暢気な顔で首を傾げている。
 騎士道一筋で他に目もくれない彼は、本当に男女のソレというものに疎いのだ。だから性善説よろしく全ての人間を信じ、優しくあろうとする。

 ……そんな真っ直ぐな彼に好意を抱いたこともあるけど。……実害が押し寄せてくるんじゃ話が変わるのよ。
 
 ヘンドリクセンのドヤ顔に地味なイラつきを覚えたモールドレの脳内は、とんでもない言い草を耳にした瞬間、バツンっと大きな音をたてて何かが爆ぜた。
 自分でも驚くほどの怒りが、彼女の腹の底から湧いてくる。

 ……世の淑女が、全て良妻賢母だと思うなよっ?! 中には、アンタに負けじ劣らずな脳内御花畑も多いんだからな、この脳筋がっ!!

 何やら恐ろしい音が聞こえた気がし、ヘンドリクセンは冷や汗を垂らしながら首をキョロキョロさせた。
 そしてその音の元凶が、うっそりと顔を上げる。

『それは、わたくしが嫌がらせをされる人間であると仰りたいので? 嫌がらせをされるに値するさもしい人間だと?』

 極寒のごとき冷気を孕んだモールドレの声音。それに背筋を凍らせつつ、ようようヘンドリクセンは己の失言に気がついた。
 彼女の艷やかな黒髪が宙を波打ったかのように見え、彼の心拍数を爆上げする。

 ……え? 怒って? なぜ?

 しどろもどろになりながらも、ヘンドリクセンは己の失言を素直に認めた。

『いや、別にそういう意味では…… 君が私のせいだというから…… 申し訳ない、謝罪する』

 さすが騎士を目指しているだけあって、馬鹿ではないし潔い。恋愛以外に関しては察しも悪くないのに、なぜ自分のことはこうも無沈着なのか。あらゆる面で残念すぎる婚約者様。
 それを見下ろして忌々しそうに眼をすがめ、モールドレは彼に最後通牒を突きつけた。

『もう宜しいわ。貴方様に期待はいたしません。父に頼んで侯爵様へ話を持ち込みます。これ以上、あなたの乱れた学園生活に付き合いたくございませんので』

 乱れた学園生活と言われ、そんなつもりのないヘンドリクセンも頭をカっとさせる。

『そういう言い方は良くないんじゃないか? 私はただ、友人の相談にのったり、励ましたりしただけだ。それで君が嫌がらせを受けるって…… おかしいだろっ? 単に自身の不徳を私のせいにしているんじゃないかっ?』

『こちらは相手から言質を取ってますのよっ! 皆さんおっしゃいましたわ、ヘンドリクセン様が意に沿わぬ婚約をしていて可哀想だとっ! 身を引け、分を弁えろ、あなたを解放しろって!』

『そんなわけないっ! そんな下世話でとんちきな勘違いを淑女がするものかっ! 言質ではなく、君の妄想だろうっ? それとも幻聴? 一度、医師に診てもらった方が良くはないかいっ!!』

『ああらっ、破れたノートや教科書も幻覚かしらっ!! 今日はカバンに泥水まで入っておりましたわっ!!』

 売り言葉に買い言葉。

 どんどんヒートアップしていく二人の周囲には人垣が出来、不安二割、好奇心八割の視線で埋め尽くされていた。
 そんな衆目の前で、モールドレがカバンをひっくり返す。
 ベシャベシャ音をたてて出てきた複数の教科書やノート。そのどれもが無残に引き裂かれており、突きつけられた現実にヘンドリクセンは顔色を変えた。
 しかも泥だらけ。カバンからポタポタ滴り落ちる濁った雫を凝視し、彼は眼を逸らせない。

 ……これ。……虐めって本当だったのか?

『誰がこんな酷いことを君に? なぜ、私に報せなかったんだっ?』

『……何度も申し上げましたが?』

『あ……』

 そうだ、聞いていた。モールドレの嫉妬だと思って、ヘンドリクセンの耳が話半分にしか受け止めていなかったのだ。

 初めて目にする虐めの証拠。たしかにモールドレへ嫌がらせをした者がいることは自覚させられたものの、それが自分による被害だとは思えないヘンドリクセン。
 だから彼は、ついつい要らんことを口にしてしまった。

『これは…… 単に君が周りに嫌われていて…… 嫌がらせされているだけ……では?』

 まだ言うかと口元を引きつらせつつ、モールドレが吐き捨てるように呟いた。

『わたくしのクラスメイトを馬鹿にしないでくださいませ。皆、良い方です。あなたと違って、この犯人を捕まえようと頑張ってくださいましたわっ! 教師にも相談してあるし、あなたにも言い続けてきましたよね? わたくしを信じず、何もしてくれなかったのは、ヘンドリクセン様だけですっ!!』

 ……他は、あなたと違うわ。

 そんな副音声の聞こえそうなモールドレの言葉を耳にし、ヘンドリクセンは脳天が落石に見舞われた気分になる。

 その言葉通りだったからだ。

 ヘンドリクセンのせいだ、ヘンドリクセンが行いを改めないから、こうなるのだと何度もされた言い争い。
 彼本人としては何も悪いことをやっていないし、相談相手の御令嬢がこんなことをするとも思えない。
 結果、悋気を起こしたモールドレの勘違いか虚偽だろうと、事態を重く見ていなかった。
 むしろ、これが悋気であるなら、普段素っ気ない婚約者にも可愛いところがあるんだなと、少しのぼせていたくらいだ。
 
 ……なのに。……え? 教師にも相談している?

 一番身近で、その訴えを聞いていたにもかかわらず何の対処もせず、一番蚊帳の外だった彼。その全身が音をたて、ザァ……っと血の気を下げていった。

『もう、あなたに期待なんてしません。あなたが、わたくしをどのように思っておられたのかも理解いたしました。学校中から嫌われ者の婚約者なんて要らないでしょう?』

 にっこり微笑むモールドレ。しかしその瞳は冷淡で、人間らしい温かさを感じない。

『いやっ、そんなことは……っ! そんなこと思ってもいないぞ、君の誤解だっ!』

『これだけの人数が聞いておりましたのよ? 今度は、わたくし幻聴ではないと思いますわぁ? ねえ? 皆様』

 そこでようやく、彼は周囲を厚く覆う遠巻きな人垣に気がついた。じ……っと見つめる数え切れないほどの双眸。その殆どが、呆れたかのような眼差しをヘンドリクセンに注いでいる。

『わたくしが周りから嫌われていて嫌がらせされているでしたかしら? あら、そう言えば、幻聴だの妄想だのとも仰っておられましたわね?』

 せせら笑うように綴られた、ヘンドリクセンの悪態。

『いや…… 私も、カッとして。 その…… 思ってもいないことを……』

『思ってもいないことが口から飛び出すとは。考えていないことは口から出ないものですよ? 普通。あなたが口にした、それが全てですわ』

 これもモールドレの言うとおりだろう。

 思ってもいないことを人間は口に出来ない。売り言葉に買い言葉だろうが、人間の口から出てくるのは、必ず脳裏に浮かんだ思考のみである。
 思ってもいないではなく、わざとついた悪態だ。あえて相手を傷つけるべく放つ、意趣返し。言語道断な罵詈雑言。

 ……それを思ってもいないなんて、よくもまあ言えるものだわね。

『どんなに切実に話しても、あなたは相手を擁護して、わたくしを信じない。そんな男、婚約者として願い下げですわよっ!』

『………………すまない』

 短い一言しか言えず、ヘンドリクセンは容赦ないモールドレの言い分に撃沈される。

 こうして衆人環視の中、己の不徳を明らかにされたヘンドリクセン。多くの証人がいたこともあり、さすがの侯爵家でも事態を揉み消せず、二人の婚約はヘンドリクセンの有責で破棄された。

 そして時は流れ…… 

 モールドレとの婚約破棄が尾を引き、ヘンドリクセンに新たな婚約者は現れない。
 誰だって我が娘を蔑ろにされたくはないし、政略だろうが、周りに誤解を振りまく男を婿になど望まない。

 ヘンドリクセンに懸想していた御令嬢たちも、彼の本心を知って離れていった。

 本人に疚しい気持ちが欠片もないのだ。理解出来ないことを改めることも不可能。変に正義感が強いのも貴族としてマイナスである。
 清濁併せ呑み、理不尽も受け入れられる強かさが貴族には必須。騎士だって、その程度の狡猾さぐらい持ち合わせていた。

 息子の思わぬ欠落を目にし、侯爵は思い悩んだ。機微や情感が足りてないだけで、人道的には悪くない。悪くないんだが、それは人間として致命的な欠落である。

『……お前に貴族は向かん。騎士爵を取って、平民でも娶れ』

 これが父親の最後の温情だった。

 だが、貴族として育ってきたヘンドリクセンは貴族としての生き方しか知らない。
 自分に足りないモノがあるのだと理解しても、それが何なのか分からない。

 そして彼は復縁を求め、モールドレの元を訪れる。



「心を入れ換えるからっ! また間違えるかもしれないが、そうしたら叱ってくれっ! 今度こそ君を信じる、絶対にっ!!」

 ……まず、間違えないように理解してから来て欲しいんですけど? いや、来なくて良いわ。帰れ、すっとこどっこい。

 長く婚約者などをやっていたため、モールドレもヘンドリクセンの不器用な思考回路を知っている。
 なんとか矯正しようと努力しても報われないことを。だからこそ突きつけた最後通牒だ。

 ……あなたの尻拭いに一生付き合うほど、心が広くないのよ、わたくし。

 辛辣な評価を脳裏で下し、ヘンドリクセンを突き放すモールドレ。

 この二人が後に夫婦になるなど、今は誰も思わない。

 割れ鍋に綴じ蓋、あるいは類友か。

 ヘンドリクセンの欠点は、ある意味、正直者でしかないとの結論にモールドレが至るのは、もう少ししてから。




 ……隠れて浮気する男よりはマシ? 嘘の上手い詐欺師と嘘のつけないバカ正直者。どちらが夫に向いているのかしら?

 普通なら、どちらも御免被りたい選択肢だ。だが、世渡りの上手い者は嘘も上手い。そういったことは良い方にばかり発揮するとも限らないし、外見から判断することも難しい。
 その点、ヘンドリクセンの婚約者として長く付き合ってきたモールドレは、彼の人となりを知っていた。妙に正義感が強く、女子供に甘い、彼のバカ正直さを。

「頑張る、頑張るから、私と結婚してくれっ!」

 半ベソかきつつ、しつこく追いすがる脳筋騎士。

「……………………………」

 面倒ばかりかける男は、面倒見の良い女につかまり、時々叱られながら淡い幸せを覚えていく。





「御婦人が困っていたんだ、いけなかったのかいっ?」

「……体調を崩されてたからって、横抱きしにて医者まで連れて行く必要はないわよねっ?」

「その方が早いと思って…… え? 怒った?」

「その御婦人から、御礼の手紙とお誘いじゃ、ぼけぇぇーっ!!」

 美麗な大型犬の躾に、もはや敬語もない御主人様。

 小さな箱と手紙を顔面に叩きつけられたヘンドリクセンは、仄かに香る悩ましい香水がモールドレの苛立ちの原因だと気づき、満面の笑みを浮かべた。

「妬いたのかいっ? 私は君一筋だよっ!」

「妬いてないっ! そのデリカシーのなさに怒ってるだけよっ!」

「そんなぁぁ~っ」

 相変わらず男女の機微に疎いヘンドリクセン。彼は、ぷいっと背けられた妻の顔を振り向かせようと、必死に懇願する。
 その妻の耳が真っ赤に染まり、振り向きたくても振り向けないのだと彼が気づくのは、いつだろうか。

 こんな最良の幕引きが待っているとも知らず、今日も元気にモールドレの地雷を踏み抜いてしまう、懲りない夫だった。


 ~了~



 ~あとがき~

 ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

 よく巷で聞く言葉、『思ってもいないことを口にした』……出来るか、阿呆ぅ。
 人間は思考するんですよ。そして言葉を紡ぐんですよ。あえて口にしないことは出来ても、口にしたことを考えていないわけはないんですよ。

 そんな斜めったことを思いつき、書いた物語。楽しんで頂けたなら、幸いです(笑)

 
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感想 2

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みんなの感想(2件)

このえ
2025.10.12 このえ

まぁ、ケンカップルとかもあるんだし色々なカップルいるよね
まさに割れ鍋に〜 ですね

パズルのピースがハマったみたい

当人たちが幸せならいいんじゃないかな

2025.10.18 一 千之助


 その一言に尽きますね。当人らが幸せならそれで良い。

 人の感情は千差万別です。束縛されたい人もいれば、されたくない人もいる。そういった価値観の相違は永遠に平行線で交わることがありません。
 だから、結局最後に物を言うのは本人らの気持ち。それを幸せと感じるなら上等な結末じゃないですか。
 進んで抱え込む苦労を、人は苦労と申しません。本人も愚痴りはしても苦労と思わないでしょう。そんな相手に巡り合えた幸せ。
 これに反論する方も多いかもですが、拙にしたら、嫉妬乙としか思えません(笑)

 既読、ありがとうございます。

解除
さごはちジュレ

この男本当に腹立ちますね、一生救済など必要ないです。
のぼせ上がってモルさんに嫌がらせした花畑女どもも本性に相応しい罰を受ければ良いのに、結局社交界の鼻つまみを引き受けたモルさんてチョロインという名のゴミ集積所?

2025.10.18 一 千之助


 感想、気づくの遅れて申し訳ない。

 思わず笑いました。チョロイン。その通り。
 俗に言う共依存症かもしれませんね。それでも二人が幸せなら良いのですよ。うん。

 既読、ありがとうございます。

解除

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