うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。

春雨

文字の大きさ
15 / 31
7歳

お友達になるには

しおりを挟む




「そう言えば優、お友達が欲しいんだって?」


夕食のサラダに入っていたトマトを頬張っていると父様から質問が投げかけられた。

友達は欲しいっちゃ欲しいけど……俺は小学校に行きたいんだよなぁ…

に行って、おともだちを作りたいんです!」


「あら、優まだ諦めてなかったの?」
少し強調して言ってみたものの姉様の威圧でもう何も言えない


「……優ちゃんはよく熱を出すし無茶もするでしょ?…あと可愛すぎるしね!小学校は行かせてあげれないけど、勉強はしなくてはいけないから優のために先生を用意する事にしたのよ!」

可愛いからってどんな理由だよ……
けど先生か!勉強できるんだ!!!!!

「母様!それは本当ですか?!」

退屈してる生活で、やっと勉強という暇つぶしが出来ることが少し嬉しい。
前世の俺だったら絶望していただろうが毎日こんな生活だと勉強もしたくなる。


「あらあら、そんなに嬉しいの?優は、お利口さんね」

楽しみで楽しみで表情が崩れてしまった。いけない、いけない

「それでね、再来週から先生達が来てくれるんだけど、土曜日に来てくれる予定の先生にお孫さんがいらっしゃって、優と年齢が変わらないらしいんだ。だからその子と会ってみないかい?向こうにはもう了承済みだよ。優が嫌なら会わなくていんだけど……どうする?」


「あ、あいます!会いたいです!」
眉を下げる父様に俺は満面の笑みで答えた。

早く会ってみたいなぁ~!友達になれたらいいなぁ
何歳くらいなんだろう?女の子かな?男の子かな?俺的には男の子がいいけど、
生まれ変わって初めてできる友達かもしれない。……ドキドキしてきた。


「優に…友達……」
疲れた顔をして終始無言だった寿人兄様が溜息をつきながら言った。


「寿人兄様……?」


「あぁ……なんでもない。…気にしないでくれ。」
その後も兄様は浮かない顔をしながらご飯を進めていた。





ーーーーーーーーーーーーーー



「わっふ」
全部終わってベッドに飛びつくと今日の疲れが吹き飛んだ気がする。

……寿人兄様どうしたんだろう……夕食で会った時も悲しそうな顔をしていたし………………もしや……失恋か……?

いや、そんな寿人兄様が失恋なんてあるのか?なかなか見ないサッカー美形少年だぞ??

…まぁあ兄様無口だし、表情も分かりにくいもんなぁ。


寿人兄様の恋事情は置いておいて、今日の議題は『お友達になるには』だ。

のノートと鉛筆をベッドまで持ってきて考える。

友達になるには、か
正直前世でも考えたことなかったな

前世の俺は、わりと友達も多かった方だと思う。友達を作ろうとして作ったこともないし、親友と呼べる奴らもいた。

……大体気づいたら傍に誰か居たし……そんなものじゃないのかなぁ……?


うーん。分からない。


とりあえずノートに書き出してみることにした



1.とりあえず自分から話しかける。

2.名前を聞く。

3.控えめな感じにする。

4.なんか喋る。

5.趣味?を聞く。



こんなもんか?適当すぎたかなぁ

いや、けど俺が初対面の人と話した時はこんな感じだったよな…控えめな感じにはしなかったけど。

歳が近いって言っても、おれで行ったらドン引きされそうだし……やめとこう。可愛い優で行こう。


一生懸命考えているうちになんだかバカバカしくなってその日は寝た。




ーーーーーーー




「……来ちゃったよ……」

待ちに待ったこの日が来た。
美紅さんが部屋に来るまで作戦の復習でもしておくことにした。

ノートを開いて確認する。
ドキドキする胸を無視しながら1から5を復唱を始めた。

「……ふぅ」


よ、よし。おれはできる。おれはできる。おればできる。できる。たたぶんできる。

「あああああああああああ緊張してきたああああああ」

な、なんでこんなに緊張してるんだ??
こんなに緊張したのなんて前世で彼女と手を繋いだ時だけだよ!!!
 子供と喋るだけなのに緊張しすぎじゃない????けど……これなら控えめな感じを意識せずとも自然とできる気がする。

バタン!!!
「ゆ、優様?!どうかなさいましたか?!」

「わぁっ!」
叫び声が聞こえて来てくれたのか…びっくりしたぁ…

「いや、あのぉ……おなか!……おなかがすいたんだ!」

「そ、そうですか…?ではまた30分後の朝食の時間にお部屋にお伺い致します。」

そうだ、今日はみんなと朝食だった

急いで準備して身だしなみを整える。

何回みてもなれないなぁこの容姿…そりゃみんなも心配するよね、俺の弟がこんな可愛かったら学校に行かせるのも怖いわ。誘拐されそうだもん。

そんなアホなことを考えているうちに美紅さんが来て、下へと降りる。

「おはよう。優」

「おはようごさいます!父様、母様、兄様、姉様!」

ご飯はサラダとパンだった。
久々に家族全員揃っていたのですごく楽しくてすぐに朝食は終わってしまった。

「あぁ。優、13時頃に先生とお孫さんがいらっしゃるから準備しておきなさい」

そう言ってその場は解散となり、部屋へと各自戻る。



13時か……あと3時間後……あぁ緊張する!















しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

ある日、人気俳優の弟になりました。

雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。 「俺の命は、君のものだよ」 初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……? 平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

ビッチです!誤解しないでください!

モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃 「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」 「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」 「大丈夫か?あんな噂気にするな」 「晃ほど清純な男はいないというのに」 「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」 噂じゃなくて事実ですけど!!!?? 俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生…… 魔性の男で申し訳ない笑 めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜?? ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。 みんなから嫌われるはずの悪役。  そ・れ・な・の・に… どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?! もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣) そんなオレの物語が今始まる___。 ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️

【完結】我が兄は生徒会長である!

tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。 名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。 そんな彼には「推し」がいる。 それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。 実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。 終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。 本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。 (番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)

ある日、人気俳優の弟になりました。2

雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。穏やかで真面目で王子様のような人……と噂の直柾は「俺の命は、君のものだよ」と蕩けるような笑顔で言い出し、大学の先輩である隆晴も優斗を好きだと言い出して……。 平凡に生きたい(のに無理だった)19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の、更に溺愛生活が始まる――。

処理中です...