うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。

春雨

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7歳

大切な日3(茜side)

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気合いを入れてみたものの中々扉を開けることが出来ない。

若林さんも車を停めに行ってしまったし、交代時間なのか庭には誰も居なくて私一人だ。

「ふーーーー。」
大きく息を吐いてドアノブに手をかけた。



「ただい「「「お誕生日おめでとう!!」」」」

「えっ」

「茜ねーさま!お誕生日おめでとうございます!」
キラキラと嬉しそうに笑う優に戸惑いが隠せない

「茜ちゃんおめでとう」
お母様...なんで、今日仕事じゃ……直哉兄様、月都、寿人、父様、アリサみんないる屋敷のみんなここに居る


「な、んで私の誕生日…忘れてたんじゃないの…?」
良かった良かった。安心してポロポロと涙が出てくる。

「え、え、おねーさま泣いて…お母さまどうしよう僕のせいですよね……僕がサプライズしようって言ったから」

サプライズ……そうだったんだ。

「グスッありがとう、優。姉様嬉しい!!」
不安な顔を見せた優を抱っこして頭を撫でると嬉しそうに顔が綻んだ。

「よし。夕食にしようか。今日はスペシャルなご飯だよ」
父様が私の頭を撫でながらそう言った。

スペシャル……?


みんな私のために集まってくれたのかな
久しぶりの家族全員揃っての夕食にワクワクする。

「お姉さま!ぼくもプレゼント用意したので楽しみにしててください!」
可愛い可愛い優の言葉にキュゥと胸が閉まる。

そうだよ。私の誕生日を忘れる家族みんなじゃないもん。

「茜様」

「アリサ?」
スっと後ろから顔を出したアリサは不安そうな顔を私に向けた。

「大変申し訳ございません。お祝いの言葉を言いたかったのですが止められていた為言えなかったのです。お嬢様がご不安になるならば…」
アリサは私が不安だったこと知っていたんだ。でも

「大丈夫よ。ありがとうアリサ。優のサプライズのおかげで嬉しさも倍になったわ!ありがとうアリサ、優」


ダイニングルームに着くとみんな決まった席に座った。
いつも中々埋まらない席が埋まるとこんなに嬉しいなんて思ってもみなかった。
それほど揃って食事をしていなかったのだ。

学校が忙しい時はここへ来ず自室で食べることもあった。中等部の時は簡単だった勉強も高等部に上がると難易度がグンと上がり生徒会や習い事も相まって勉強に集中できないことがあった。その時は部屋に籠っていた。

今思うとストレスが溜まっていたのかなと思う。そんな私を癒してくれたのは優だった。夕食に顔を出さない私の部屋に毎日来て少し話をして帰っていくのだ。そんな短い瞬間が楽しくてなんとか自分を保てた。


「おねーさま?」

「あぁ、うん。ごめんね、ありがとうね」

ありがとうという言葉が何を指しているか分かっていない優がハテナを浮かべて首を傾げている姿がとても愛らしい


「よし!改めて茜ちゃんお誕生日おめでとう。あんなに小さかった茜ちゃんがこんなに大きく可愛く綺麗になってお母様はとても嬉しいわ。17歳の誕生日おめでとう!」

「ありがとうございます…!」
お母さんの言葉に涙がこぼれそうになる

「茜、おめでとう!もう17歳か早いなぁ…17歳楽しんで。愛しているよ。」

みんな一人一人お祝いの言葉を言ってくれてもうこれだけで顔がぐちゃぐちゃになりそうだけど最後まで綺麗な顔で居たいもん……

ーーーーーーーーーーー

って思ってたけど最後の優とアリサの言葉で撃沈。誰にも見せれないような顔になっている

「お姉様……大丈夫?」

「ヴッ、ンだいじょっブ」

「みくさんおねがーーい!」
優が大きな声で叫ぶとズラズラと料理人が夕食を持ってくる。



私の大好物ばっかりだ。優が決めてくれたのかな?

「ふふっ」

「?どうかじましたかっ、?なおやにーさまズビ」

「茜大丈夫?」

「ぁい」

「茜ねーさま!じつはねじつはね!このご飯僕が考えて僕も一緒にお料理したんだ!」

……?

…………?

………………?

優が?私の可愛い可愛い優が

ギラッと直哉兄様を睨むと降参と言わんばかりに両手を挙げた

「大丈夫。火や包丁とか危ないものは使わせてないよ。盛り付けとかだよ安心して。そんなの僕がさせるわけないでしょ」

たしかに直哉お兄様がそんな失態を起こすことはない。

「お姉様……嫌だった……?」

ブンブンと首を横に振り優に抱きついた

そんなわけないじゃない!!の優が私の作った料理を喜ばない訳が無いじゃない!!


「ありがとう…ゅう」
やばいまた涙が出てきちゃう



ーーーーーーーーーーー



「ごちそうさまでした。」

優の作ってくれたご飯は美味しくて一生残しておきたい位だった。

誰か開発してくれないかな?

プレゼントも沢山貰って幸せで幸せで時が止まればいいのにと何度思ったか。

プレゼント貰う度に号泣する私は見事に目が腫れている。
そんなことどうでもいいくらい楽しい楽しい時間だった。



「今日は本当にありがとうございました!」










こんな幸せな日々がずっとずっと続きますように。












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