うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。

春雨

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7歳

展示会について

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 きれいだなぁ


 ゆらゆらと揺れながら月の光に照らされてより一層輝いている碧色の石

    お姉様がくれた2人でお揃いのネックレス。サイズを調整してもらい、肌身離さず着けている。

 嬉しくて嬉しくて毎日夜になるとお部屋の電気を暗くしてキラキラと輝く宝石を眺めているのだ。

 よくお姉様が話している、たくとさんが誕生日にくれたそうだ。
 本当に俺の分まで良いのかな?

 何かお礼した方が良い気がするんだよなぁ

 そんなことを考えながらぼーっとしていると眠くなってきた

 明日お休みだし茜ねーさまに相談してみよう。

 ネックレスを大事に閉まって眠りについた。



 ーーー



「...拓翔へのお礼?」
 よく分からないと言う顔をしながら顔を傾けるお姉様

「ネックレスのお礼をしたいのです!」

 そう言うと、ああ!と思い出したようになんて優しいの~と叫びながら抱きついてきた。

 おねえさまぐるしぃ

 「あ、ゴメン!」

 「ゆうからのお礼なら何でもよろぶんじゃない?」
 と直哉兄さまが俺の頭を撫でながら言った。

 茜ねえさまと庭でお茶をすると言ったら「僕も」と着いてきたのだ。
 いつもはお勉強と父さまの手伝いで中々会えないから少しびっくりした。

「お兄さま、お勉強は大丈夫なのですか?」

 高等部最高学年でもあるお兄さまはエスカレーター式とはいえ安易に成績は落とせないはずだ。

 「そんな1日も休めないほどギリギリじゃないから大丈夫だよ」

「そうよ、優。直哉お兄様は学年1位をずっと継続してるのだもの、心配しなくても大丈夫よ」

「むしろ可愛い可愛いゆうと一緒に入れて疲れが吹き飛ぶよ」

 にいさま... 

 直哉兄様とは結局あの日のことを深く話せた訳ではない。けれどこうやって前みたいに楽しければこれでいい。

「はい!僕も嬉しいです!」

私も優の事大好きだよ~と頬をツンツンしてくるお姉様

楽しい

窮屈に思う日も沢山あるけれどこうやって俺を気にしてくれて、可愛がってくれて、俺にとってすごい大事な家族だ

「そうだ茜。今年の展示会は10月の20日だったかな」

展示会?

「はい!今年も変わらず1週間、別館文化ホールでの展示が決まりました。」

そうか、忙しくなるね。とお兄様



「ねぇねぇお姉さま展示会?ってなあに?」

 展示会、、、何か絵でも書いて飾るのか?

「展示会はね、初等部.中等部.高等部みんなでテーマに沿って一人一人展示をするのよ」


「例えば去年は【宝物】というテーマだったんだけれど、大事な指輪や妹が描いてくれた絵とか人それぞれ。テーマに沿っていれば何でもいいんだ。僕はもちろん、ゆうが初めて書いてくれた僕の名前にしたよ」

はずかしい、、、文武両道容姿端麗なこの兄が弟のただの字を展示するなんて、、、

でもめちゃ楽しそう!お金持ちが集まるお堅い学校だと思ってたけど、そんな楽しいこともやってるんだ
展示期間中3日間は家族が見に行けるらしい。


「学年問わずグループやペアで展示しても大丈夫だから去年は私、寿人、月都、直哉兄様と一緒に展示したのよ。もちろん宝物をね!始めてくれた花かんむりとか...etc」

恥ずかしい恥ずかしいとっても恥ずかしい
でもちょっぴり嬉しい

「こ、今年のテーマはもう決まっているのですか?」

「うん、今年はね【家族】よ」

「茜。今年も一緒に展示しないかい?」

「是非。寿人と月都にも聞いてみましょう!家族で展示したいですね!」
そう言って笑う姉さまは本当に楽しそうだ。
「まず家族写真を撮ろうか。そこからどうするか考えよう」

羨ましいな。

俺の身体が弱くなければ今頃入学して姉様たちと展示会できたのかな
俺だって同じ家族で兄弟なのに。

そんな俺の落ち込みに気づいたのか直哉兄様が俺の頭を撫でる

「ごめんね、優。寂しい思いをさせて。展示会には俺が連れていってあげるから落ち込まないで」

え?!

「兄様?!どういう事ですか?!」

敷地外にでれるの?!?!

「そろそろ良いかなぁってね。もちろん数時間程度でその時間は誰も展示ホールは入れないようにするし」

「ほ、ほんとにいいんですか?!おにいさま!」

「うん。父様達にも僕から説明しておくし 茜、1時間程度なら人払出来るでしょ?」

「できますけれど...」

「もちろんゆうの体調が万全ではなければ連れて行けないからゆう次第だけどね」

「ぼ、ぼくちゃんと寝てちゃんと食べていい子にします!」

よしよしと僕を撫でる大きな手

茜姉様のポカンとした顔を見てクスッと笑う兄さまはイタズラした子供みたいで可愛かった。



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