うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。

春雨

文字の大きさ
31 / 31
7歳

展示会について

しおりを挟む

 きれいだなぁ


 ゆらゆらと揺れながら月の光に照らされてより一層輝いている碧色の石

    お姉様がくれた2人でお揃いのネックレス。サイズを調整してもらい、肌身離さず着けている。

 嬉しくて嬉しくて毎日夜になるとお部屋の電気を暗くしてキラキラと輝く宝石を眺めているのだ。

 よくお姉様が話している、たくとさんが誕生日にくれたそうだ。
 本当に俺の分まで良いのかな?

 何かお礼した方が良い気がするんだよなぁ

 そんなことを考えながらぼーっとしていると眠くなってきた

 明日お休みだし茜ねーさまに相談してみよう。

 ネックレスを大事に閉まって眠りについた。



 ーーー



「...拓翔へのお礼?」
 よく分からないと言う顔をしながら顔を傾けるお姉様

「ネックレスのお礼をしたいのです!」

 そう言うと、ああ!と思い出したようになんて優しいの~と叫びながら抱きついてきた。

 おねえさまぐるしぃ

 「あ、ゴメン!」

 「ゆうからのお礼なら何でもよろぶんじゃない?」
 と直哉兄さまが俺の頭を撫でながら言った。

 茜ねえさまと庭でお茶をすると言ったら「僕も」と着いてきたのだ。
 いつもはお勉強と父さまの手伝いで中々会えないから少しびっくりした。

「お兄さま、お勉強は大丈夫なのですか?」

 高等部最高学年でもあるお兄さまはエスカレーター式とはいえ安易に成績は落とせないはずだ。

 「そんな1日も休めないほどギリギリじゃないから大丈夫だよ」

「そうよ、優。直哉お兄様は学年1位をずっと継続してるのだもの、心配しなくても大丈夫よ」

「むしろ可愛い可愛いゆうと一緒に入れて疲れが吹き飛ぶよ」

 にいさま... 

 直哉兄様とは結局あの日のことを深く話せた訳ではない。けれどこうやって前みたいに楽しければこれでいい。

「はい!僕も嬉しいです!」

私も優の事大好きだよ~と頬をツンツンしてくるお姉様

楽しい

窮屈に思う日も沢山あるけれどこうやって俺を気にしてくれて、可愛がってくれて、俺にとってすごい大事な家族だ

「そうだ茜。今年の展示会は10月の20日だったかな」

展示会?

「はい!今年も変わらず1週間、別館文化ホールでの展示が決まりました。」

そうか、忙しくなるね。とお兄様



「ねぇねぇお姉さま展示会?ってなあに?」

 展示会、、、何か絵でも書いて飾るのか?

「展示会はね、初等部.中等部.高等部みんなでテーマに沿って一人一人展示をするのよ」


「例えば去年は【宝物】というテーマだったんだけれど、大事な指輪や妹が描いてくれた絵とか人それぞれ。テーマに沿っていれば何でもいいんだ。僕はもちろん、ゆうが初めて書いてくれた僕の名前にしたよ」

はずかしい、、、文武両道容姿端麗なこの兄が弟のただの字を展示するなんて、、、

でもめちゃ楽しそう!お金持ちが集まるお堅い学校だと思ってたけど、そんな楽しいこともやってるんだ
展示期間中3日間は家族が見に行けるらしい。


「学年問わずグループやペアで展示しても大丈夫だから去年は私、寿人、月都、直哉兄様と一緒に展示したのよ。もちろん宝物をね!始めてくれた花かんむりとか...etc」

恥ずかしい恥ずかしいとっても恥ずかしい
でもちょっぴり嬉しい

「こ、今年のテーマはもう決まっているのですか?」

「うん、今年はね【家族】よ」

「茜。今年も一緒に展示しないかい?」

「是非。寿人と月都にも聞いてみましょう!家族で展示したいですね!」
そう言って笑う姉さまは本当に楽しそうだ。
「まず家族写真を撮ろうか。そこからどうするか考えよう」

羨ましいな。

俺の身体が弱くなければ今頃入学して姉様たちと展示会できたのかな
俺だって同じ家族で兄弟なのに。

そんな俺の落ち込みに気づいたのか直哉兄様が俺の頭を撫でる

「ごめんね、優。寂しい思いをさせて。展示会には俺が連れていってあげるから落ち込まないで」

え?!

「兄様?!どういう事ですか?!」

敷地外にでれるの?!?!

「そろそろ良いかなぁってね。もちろん数時間程度でその時間は誰も展示ホールは入れないようにするし」

「ほ、ほんとにいいんですか?!おにいさま!」

「うん。父様達にも僕から説明しておくし 茜、1時間程度なら人払出来るでしょ?」

「できますけれど...」

「もちろんゆうの体調が万全ではなければ連れて行けないからゆう次第だけどね」

「ぼ、ぼくちゃんと寝てちゃんと食べていい子にします!」

よしよしと僕を撫でる大きな手

茜姉様のポカンとした顔を見てクスッと笑う兄さまはイタズラした子供みたいで可愛かった。



しおりを挟む
感想 31

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(31件)

ねこねこ皇帝三世

好みの作風で一気読みしてしまいました💦
続きを楽しみに待ってます(((o(*゚▽゚*)o)))

解除
ルゥナ
2025.11.27 ルゥナ

続きおまちしております!

解除
花緑青の灯
2025.01.27 花緑青の灯

面白くて夢中で読んじゃいました!
また続きが投稿されるのを楽しみにお待ちしてます!!
面白い作品をありがとうございます。

解除

あなたにおすすめの小説

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

ある日、人気俳優の弟になりました。

雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。 「俺の命は、君のものだよ」 初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……? 平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

ビッチです!誤解しないでください!

モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃 「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」 「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」 「大丈夫か?あんな噂気にするな」 「晃ほど清純な男はいないというのに」 「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」 噂じゃなくて事実ですけど!!!?? 俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生…… 魔性の男で申し訳ない笑 めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!

【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。

天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。 成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。 まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。 黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜?? ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。 みんなから嫌われるはずの悪役。  そ・れ・な・の・に… どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?! もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣) そんなオレの物語が今始まる___。 ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️

平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています

七瀬
BL
あらすじ 春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。 政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。 **** 初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。