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腐男子坂本くんの○○なお話
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僕は手を握られたままたじろぎました。というか、何ですか!? 僕は男の子ですよ? 男の娘ですけども、れっきとした男の子です!
声さえ発すればすぐにバレるだろうと口を開きましたが、どうにもカミングアウトというのは勇気がいるものです。喉からの声が思うように出ませんでした。
僕はたじろいだまま俯きました。
「あ、あ、あの……じ、自分は……」
「メイクとか自分でやってるの? 上手いね。もしかして普段から女装してる?」
え? この人……僕の事、男の子だってわかって、る?
驚きながら、僕は顔を上げました。目の前には、やはりニコニコと爽やかなイケメンが僕を見下ろしていました。か、恰好いい……って、見惚れている場合ではないです!
「お、男の子だって、わかってて?」
「や。最初は女の子って思ってたけど。あ、この子男だってわかった瞬間、惚れちゃった」
「……」
「今、駄目だこりゃって思ったでしょ」
え、エスパーでしょうか? この人、頭がイっちゃってるようで、賢いです。それとも、元々がホモォの方なんでしょうか? だとしたら……美味しすぎます、じゅるり。
「涎出てるよ? お腹空いてる?」
「はっ!?」
いかん、いかん。リアルホモォは美味しすぎますが、この人が口説いているのは他ならぬ僕です。で、でも、僕はホモォではありませんし、この女装もはっきりと趣味だと言えるものでもないのです。だってこれは、ただの変装なんですから。
け、けど。こんなイケメンが本当にホモォの方なんでしょうか? 僕のこの恰好がただ気に入っただけで、身体を見た瞬間に幻滅するタイプかもしれません。だとしたら、早々に諦めて頂かないと……変な罪悪感が残ります。
僕は懸命に首を横に振りました。
「は、離してください。ぼ、僕、こんな恰好をしてますけれど、本当に男の子なんです。それに、リアルでホモォではありませんし、ただその……僕……僕は……」
ただの腐男子なんです、なんて。見ず知らずの他人に易々とカミングアウトできるものではありません。ついさっきまで幸せだったのに、どうしてこうなったんだろ。
握られた手を離してもらおうと後退しますが、この人、意外と力が強いです。僕を離す気はないようです。
顔は依然、ニコニコとしたまま。
「僕ね~、昔っからこんなんでさ。直感で生きてきてるってゆーか。こうと思った生き方しないと許せないんだよね。だから、君に惚れたってわかった瞬間、告んなきゃって思ったんだよね。あ、もしかして他に好きな人とかいる?」
「い、いませんけど……」
そういう問題じゃないんですってば! 僕は男の子で、貴方も男の子なんです! そして僕は女の子が好きな腐男子なんです!
そんな心の叫びが通じるわけがありません。この人は、僕にずいっと顔を近づけました。
うっ。やっぱり羨ましい程、恰好いいですっ!
「じゃあ、チャンスはあるわけだ。嫌なら嫌で振ってくれて構わないから。けれど、もう一度言わせて?」
そう言って、握っている僕の手の甲を持ち上げると、その麗しい唇をそっと宛がったのです。
「僕と付き合ってください」
びっくりです。イケメンなら同性でも、ドキリとときめいてしまうなんて。
声さえ発すればすぐにバレるだろうと口を開きましたが、どうにもカミングアウトというのは勇気がいるものです。喉からの声が思うように出ませんでした。
僕はたじろいだまま俯きました。
「あ、あ、あの……じ、自分は……」
「メイクとか自分でやってるの? 上手いね。もしかして普段から女装してる?」
え? この人……僕の事、男の子だってわかって、る?
驚きながら、僕は顔を上げました。目の前には、やはりニコニコと爽やかなイケメンが僕を見下ろしていました。か、恰好いい……って、見惚れている場合ではないです!
「お、男の子だって、わかってて?」
「や。最初は女の子って思ってたけど。あ、この子男だってわかった瞬間、惚れちゃった」
「……」
「今、駄目だこりゃって思ったでしょ」
え、エスパーでしょうか? この人、頭がイっちゃってるようで、賢いです。それとも、元々がホモォの方なんでしょうか? だとしたら……美味しすぎます、じゅるり。
「涎出てるよ? お腹空いてる?」
「はっ!?」
いかん、いかん。リアルホモォは美味しすぎますが、この人が口説いているのは他ならぬ僕です。で、でも、僕はホモォではありませんし、この女装もはっきりと趣味だと言えるものでもないのです。だってこれは、ただの変装なんですから。
け、けど。こんなイケメンが本当にホモォの方なんでしょうか? 僕のこの恰好がただ気に入っただけで、身体を見た瞬間に幻滅するタイプかもしれません。だとしたら、早々に諦めて頂かないと……変な罪悪感が残ります。
僕は懸命に首を横に振りました。
「は、離してください。ぼ、僕、こんな恰好をしてますけれど、本当に男の子なんです。それに、リアルでホモォではありませんし、ただその……僕……僕は……」
ただの腐男子なんです、なんて。見ず知らずの他人に易々とカミングアウトできるものではありません。ついさっきまで幸せだったのに、どうしてこうなったんだろ。
握られた手を離してもらおうと後退しますが、この人、意外と力が強いです。僕を離す気はないようです。
顔は依然、ニコニコとしたまま。
「僕ね~、昔っからこんなんでさ。直感で生きてきてるってゆーか。こうと思った生き方しないと許せないんだよね。だから、君に惚れたってわかった瞬間、告んなきゃって思ったんだよね。あ、もしかして他に好きな人とかいる?」
「い、いませんけど……」
そういう問題じゃないんですってば! 僕は男の子で、貴方も男の子なんです! そして僕は女の子が好きな腐男子なんです!
そんな心の叫びが通じるわけがありません。この人は、僕にずいっと顔を近づけました。
うっ。やっぱり羨ましい程、恰好いいですっ!
「じゃあ、チャンスはあるわけだ。嫌なら嫌で振ってくれて構わないから。けれど、もう一度言わせて?」
そう言って、握っている僕の手の甲を持ち上げると、その麗しい唇をそっと宛がったのです。
「僕と付き合ってください」
びっくりです。イケメンなら同性でも、ドキリとときめいてしまうなんて。
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