88 / 184
光あれ
6
しおりを挟む
ハーゼの五感を封じる妙薬をつくるには、リゼルという植物が必要である。
その情報を得たユリウスたち一行はまず、リゼルがあると思しきノルメル村に向かった。ノルメルは、教皇ヨハネスが信者たちに織らせた反物を保管していた場所だ。つまり、デァモント教団と関りが深い。
デァモントからノルメルまでは馬を走らせて数時間という距離であったが、こちらには栄養不良で弱った子どもが居る。そのため、まずは子どもの様子を見ながらゆっくりと進むこととなった。
「その子どもというのが、昨夜クラウスが言っていたハーゼだな」
ユリウスの説明に、マリウスが確認の意味で言葉を挟んでくる。
ユリウスは「はい」と頷いた。
「呼び名がないと不便ですので、ここでは便宜上、ハーゼスと呼びますね。ちゃんとした名前はゲルトが考えてくれるでしょう」
「ハーゼスはゲルトとやらが面倒を見るのだったな。ゲルトの後見は?」
「それは私が」
クラウスがしずかな動作で挙手をした。
「ゲルトの中に居た神はユーリのおかげで消えたようですが、ハーゼスが彼の信仰の対象とならないよう、私が監視も兼ねて後見を務めます」
「クラウスなら安心だな。ハーゼスが穏やかに過ごせるよう、こころを砕いてやれ。オメガは我が国の宝だからな」
うんうん、と頷きながら発した国王のセリフに、エミールが目を丸くして、
「オメガ?」
と呟いた。
「すみません。オレは皆さんのように詳細を把握しているわけではないので、確認させてください。子ども……ハーゼスが居たのはデァモント教団で、そこはリヒトがかつて暮らしていた場所、ということですよね」
「そうだ」
エミールの質問にやさしく相槌をうつのは、当然ながら彼のつがいのクラウスだ。クラウスは隣に座るエミールの方へ椅子ごと体を向けて、簡潔に説明をする。
「リヒトはハーゼと呼ばれるデァモント教の信仰の対象だった。ハーゼという存在は輪廻転生をすると信じられており、これまでのハーゼは皆同じ銀の髪と金の瞳を持っていた。つまりハーゼスも、リヒトと似た外見をしている」
「でも、ハーゼが輪廻転生をするというのはまったくの嘘だった、というのが今回の遠征で明るみになったんです」
ユリウスがそう付け足し、視線を眠り続けているリヒトへと流した。
全員の目が、ユリウスにつられたかのようにリヒトへと向けられる。
「……でも、転生したわけでもないのに、なぜ都合よく同じ髪と目の色の子どもが現れるんでしょうか。銀の髪はともかく、金の瞳なんてとても珍しいのに。少なくともオレはリヒトしか知りません」
「そこにも仕掛けがある、ということですよ、エミール殿。いいですか、ハーゼスもリヒトと同じ髪と目を持っている。そして、リヒトと同じオメガだ。ここから得られる、一番可能性が高い仮定はなんでしょう」
ユリウスの問いにエミールがまばたきをした。
すこしの沈黙の後、彼は小さく、声を漏らした。
「……血縁関係」
つがいの出した答えに、クラウスが満足げに頷いた。
「そのとおり」
「続きを話しますね」
ユリウスは視線を前へと戻し、面々の顔を見渡してから、ノルメル村の話を再開した。
ノルメル村とデァモント教団の関係が深い、ということをユリウスは、リゼルという植物の情報を入手する以前にすでに知っていた。
というのもこの郊外の村で教皇ヨハネスの身柄を確保した際に、厩舎に馬が一頭も居なかったからだ。
ユリウスは、エーリッヒたちにヨハネスを先に連れて本隊に合流するよう命じ、自分はロンバードと連れ立って村をひと通り捜索することにした。
家々が木々に埋もれるようにして点在しているため、隣家ですら見える位置にはないような村だ。だが、こんな郊外にあるわりには、住居はどこもしっかりとした造りになっている。
貧しい、という印象はなかった。
華美ではないが、裕福な雰囲気はあった。
ユリウスはひとつの屋敷の敷地内に、馬車が停まっているのを見た。
そして、庭でしずかに佇む、銀髪の女の姿を。
「ハーゼ」
ユリウスがその名を口にすると、女がハッとしたようにこちらを向いた。瞳の色は金色だった。
「誰です」
女の誰何の声を無視して、ユリウスは格子状の門扉を開けた。
女は逃げなかった。背筋を伸ばして、こちらを見ていた。
年の頃は……どれぐらいだろう。二十代のようにも四十代のようにも思える。痩身に白いドレスを纏っており、時折吹く風に裾が花のように揺れていた。
似ている、とユリウスは思った。
リヒトに、似ている。
「あなたがハーゼの母か」
質問というよりは、確信に近い言い方になった。
女は長い睫毛をふさりと動かして小さな微笑を浮かべただけで、はいともいいえとも答えなかった。
「不思議だこと」
おっとりと、女が首を傾げた。
「てっきり黒髪の御方が訪ねて来られるかと思っていたら、姿かたちがまったく変わっているなんて。神様の奇跡かしら」
神様、と口にしたその声は皮肉に満ちていた。
ユリウスは目を眇め、女の表情を観察した。
「黒髪の御方。教皇ヨハネスか」
「教皇。ええ、ええ、そう呼ばれておりますわね。わたくしたち一族からしたら、あの御方は神ですわ。かつて月神デァモントを月へ還すまいと玉を奪った、大地の神そのもの」
女の金の瞳が真っ直ぐにユリウスへと向けられた。
つめたい眼差しだった。
女の足先が一歩こちらへ近づく。
ユリウスはてのひらを彼女へ向け、動きを制した。
「そのままで。あまり近づかないほうがいい」
「あら。ぶしつけに侵入してきたのはそちらなのに、このようなただの女を警戒されるのかしら」
「あなたはオメガだ。僕が乱暴を働くことは絶対にありませんが、むやみに距離を埋めることは慎んだ方がいい」
ユリウスの忠告を、おもしろい冗談を耳にしたとでもいいたげに、女が笑い飛ばした。
オメガなんですか? とロンバードが囁き声で確認してくる。
ユリウスは半歩後ろに立つ側近へと軽く頷き、吐息ほどの音量で告げた。
「ヨハネスの匂いもする。おそらくはあの男のつがいだ」
その情報を得たユリウスたち一行はまず、リゼルがあると思しきノルメル村に向かった。ノルメルは、教皇ヨハネスが信者たちに織らせた反物を保管していた場所だ。つまり、デァモント教団と関りが深い。
デァモントからノルメルまでは馬を走らせて数時間という距離であったが、こちらには栄養不良で弱った子どもが居る。そのため、まずは子どもの様子を見ながらゆっくりと進むこととなった。
「その子どもというのが、昨夜クラウスが言っていたハーゼだな」
ユリウスの説明に、マリウスが確認の意味で言葉を挟んでくる。
ユリウスは「はい」と頷いた。
「呼び名がないと不便ですので、ここでは便宜上、ハーゼスと呼びますね。ちゃんとした名前はゲルトが考えてくれるでしょう」
「ハーゼスはゲルトとやらが面倒を見るのだったな。ゲルトの後見は?」
「それは私が」
クラウスがしずかな動作で挙手をした。
「ゲルトの中に居た神はユーリのおかげで消えたようですが、ハーゼスが彼の信仰の対象とならないよう、私が監視も兼ねて後見を務めます」
「クラウスなら安心だな。ハーゼスが穏やかに過ごせるよう、こころを砕いてやれ。オメガは我が国の宝だからな」
うんうん、と頷きながら発した国王のセリフに、エミールが目を丸くして、
「オメガ?」
と呟いた。
「すみません。オレは皆さんのように詳細を把握しているわけではないので、確認させてください。子ども……ハーゼスが居たのはデァモント教団で、そこはリヒトがかつて暮らしていた場所、ということですよね」
「そうだ」
エミールの質問にやさしく相槌をうつのは、当然ながら彼のつがいのクラウスだ。クラウスは隣に座るエミールの方へ椅子ごと体を向けて、簡潔に説明をする。
「リヒトはハーゼと呼ばれるデァモント教の信仰の対象だった。ハーゼという存在は輪廻転生をすると信じられており、これまでのハーゼは皆同じ銀の髪と金の瞳を持っていた。つまりハーゼスも、リヒトと似た外見をしている」
「でも、ハーゼが輪廻転生をするというのはまったくの嘘だった、というのが今回の遠征で明るみになったんです」
ユリウスがそう付け足し、視線を眠り続けているリヒトへと流した。
全員の目が、ユリウスにつられたかのようにリヒトへと向けられる。
「……でも、転生したわけでもないのに、なぜ都合よく同じ髪と目の色の子どもが現れるんでしょうか。銀の髪はともかく、金の瞳なんてとても珍しいのに。少なくともオレはリヒトしか知りません」
「そこにも仕掛けがある、ということですよ、エミール殿。いいですか、ハーゼスもリヒトと同じ髪と目を持っている。そして、リヒトと同じオメガだ。ここから得られる、一番可能性が高い仮定はなんでしょう」
ユリウスの問いにエミールがまばたきをした。
すこしの沈黙の後、彼は小さく、声を漏らした。
「……血縁関係」
つがいの出した答えに、クラウスが満足げに頷いた。
「そのとおり」
「続きを話しますね」
ユリウスは視線を前へと戻し、面々の顔を見渡してから、ノルメル村の話を再開した。
ノルメル村とデァモント教団の関係が深い、ということをユリウスは、リゼルという植物の情報を入手する以前にすでに知っていた。
というのもこの郊外の村で教皇ヨハネスの身柄を確保した際に、厩舎に馬が一頭も居なかったからだ。
ユリウスは、エーリッヒたちにヨハネスを先に連れて本隊に合流するよう命じ、自分はロンバードと連れ立って村をひと通り捜索することにした。
家々が木々に埋もれるようにして点在しているため、隣家ですら見える位置にはないような村だ。だが、こんな郊外にあるわりには、住居はどこもしっかりとした造りになっている。
貧しい、という印象はなかった。
華美ではないが、裕福な雰囲気はあった。
ユリウスはひとつの屋敷の敷地内に、馬車が停まっているのを見た。
そして、庭でしずかに佇む、銀髪の女の姿を。
「ハーゼ」
ユリウスがその名を口にすると、女がハッとしたようにこちらを向いた。瞳の色は金色だった。
「誰です」
女の誰何の声を無視して、ユリウスは格子状の門扉を開けた。
女は逃げなかった。背筋を伸ばして、こちらを見ていた。
年の頃は……どれぐらいだろう。二十代のようにも四十代のようにも思える。痩身に白いドレスを纏っており、時折吹く風に裾が花のように揺れていた。
似ている、とユリウスは思った。
リヒトに、似ている。
「あなたがハーゼの母か」
質問というよりは、確信に近い言い方になった。
女は長い睫毛をふさりと動かして小さな微笑を浮かべただけで、はいともいいえとも答えなかった。
「不思議だこと」
おっとりと、女が首を傾げた。
「てっきり黒髪の御方が訪ねて来られるかと思っていたら、姿かたちがまったく変わっているなんて。神様の奇跡かしら」
神様、と口にしたその声は皮肉に満ちていた。
ユリウスは目を眇め、女の表情を観察した。
「黒髪の御方。教皇ヨハネスか」
「教皇。ええ、ええ、そう呼ばれておりますわね。わたくしたち一族からしたら、あの御方は神ですわ。かつて月神デァモントを月へ還すまいと玉を奪った、大地の神そのもの」
女の金の瞳が真っ直ぐにユリウスへと向けられた。
つめたい眼差しだった。
女の足先が一歩こちらへ近づく。
ユリウスはてのひらを彼女へ向け、動きを制した。
「そのままで。あまり近づかないほうがいい」
「あら。ぶしつけに侵入してきたのはそちらなのに、このようなただの女を警戒されるのかしら」
「あなたはオメガだ。僕が乱暴を働くことは絶対にありませんが、むやみに距離を埋めることは慎んだ方がいい」
ユリウスの忠告を、おもしろい冗談を耳にしたとでもいいたげに、女が笑い飛ばした。
オメガなんですか? とロンバードが囁き声で確認してくる。
ユリウスは半歩後ろに立つ側近へと軽く頷き、吐息ほどの音量で告げた。
「ヨハネスの匂いもする。おそらくはあの男のつがいだ」
201
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
新年に余り物でおせちを作ったら、冷酷と噂の騎士団長様に「運命の番」だと求婚されました
水凪しおん
BL
料理人だった俺が転生したのは、男性オメガというだけで家族に虐げられる不遇の青年カイ。
新年くらいはと前世の記憶を頼りに作ったのは、この世界にはない『おせち料理』だった。
それを偶然口にしたのは、氷のように冷酷と噂される最強の騎士団長リアム。
「お前は俺の運命の番だ」
彼の屋敷に保護され、俺の作る料理が彼の心を溶かしていく。
不器用で、だけどまっすぐな愛情を注いでくれる彼と、美味しい料理で紡ぐ、甘くて温かい異世界スローライフ。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
隠れオメガの整備士は自由になりたい。なのに暴走する最強騎士を身体を張って止めたら、運命の番だとバレて過保護な専属契約を結ばされました
水凪しおん
BL
※オメガバース設定。激しい戦闘描写や、執着攻めによるマーキング描写、軽度の性的な接触の描写がありますので、15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
汚染された惑星を浄化する生体兵器『機装(ギア)』。
その搭乗者は優れた能力を持つ『アルファ』に限られ、彼らの精神を安定させる鎮静剤として『オメガ』が存在する世界。
整備士のエリアンは、オメガであることを隠し、ベータと偽って軍の最前線で働いていた。
オメガは道具のように扱われるこの社会で、自由を守るための必死の嘘だった。
だがある日、軍最強のエリートパイロット・クレイドの機装が暴走する事故に遭遇する。
死を覚悟して止めに入ったエリアンだったが、暴走する機体はなぜか彼にだけ反応し、沈静化した。
それは、隠していたオメガのフェロモンが、クレイドと強烈な『共鳴』を起こした瞬間だった。
「見つけた。俺の対になる存在を」
正体がバレたと戦慄するエリアンに対し、冷徹なはずのクレイドが向けたのは、処罰ではなく執着に満ちた熱い視線で……?
孤独なエリート騎士×身分を隠した健気な整備士。
星の命運と本能が交錯する、近未来SFオメガバース!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる