【完結】かなしい蝶と煌炎の獅子 〜不幸体質少年が史上最高の王に守られる話〜

倉橋 玲

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第2.5章 小話2

【リクエスト】ひなたぼっこ

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 これは、少年がティアを贈られてから数日後のこと。
 身の安全のために金の王城で匿われている少年は、城内を自由に歩き回るのは気が引けると、与えられた部屋に引きこもりがちだった。
「ねぇ、ティアくん、ちょっといい?」
 つい先日つけたばかりの名を呼ぶと、日向の窓辺にいたトカゲはころころ転がるのを止め、首をもたげて少年の方を見た。
 日向ぼっこの真っ最中に申し訳ないと思いつつも手招きすると、トカゲはするすると壁を伝って降りて少年の元へ向かってきた。少年の方からも歩み寄ってトカゲを拾うと、机の上そっと置く。
「あのね、少しお願いがあるんだけど、大丈夫?」
 そう言った少年が小さく首を傾げると、少年を見上げていたトカゲも逆側にこてんと首を傾げた。
 その様子の愛らしさに、胸がきゅんと音立てたような気がして、少年は思わず手を伸ばして小さな頭を撫でてしまう。すると、トカゲは気持ち良さそうにその手にすり寄ったかと思えば、ころんとひっくり返った。そして、腹を晒して身体をうねうねとくねらせる。
 動物慣れしていない少年には当初トカゲの意が汲めなかったが、赤の王曰くこれは撫でて欲しいという要求であるらしい。
 小さな身体をくねらせて全身で主張する様は、これまた大変可愛らしく、特別動物が好きなわけではない少年も、思わず顔が緩んでしまう。
 そのまま、指先で思うがままにトカゲを撫で回していた少年はふと、手元に用意しておいた白い紙が目に飛び込んできてはっと我に返った。
「あ、ああ……違う違う、そうじゃなくて、こうじゃなくて……」
 頭痛がするようにこめかみに手を当てた少年を、つぶらな目が不思議そうに見上げている。それに苦笑を返して、赤い腹をもう一度そっと撫でた少年は、まぁ丁度良いかと呟いた。
「ティアくん、悪いけど、そのままちょっとじっとしててくれる? ああ、もしもその姿勢が大変なら、変えて大丈夫なんだけど」
 ひっくり返ったトカゲが、そのまま首を傾げる。理由を問われているのだろうと察して、少年は机の上の鉛筆を取り、トカゲの前で振って見せた。
「ちょっとね、ティアくんをスケッチしたいんだ。おなかの方も見たいから、じっとしててくれると嬉しいんだけど」
 ダメかな、と少年が問うと、トカゲは物言わず、ぺたんと脱力した。小さくぺちぺちと尻尾が天板を打って、その後は完全に沈黙する。好きにするが良い、と言ったところだろうか。
「ありがとう」
 そう言ってトカゲの顎下を優しく撫でてやれば、トカゲは気持ち良さそうに目を瞑った。そんな様に、少年がまた笑みを零す。
 それからしばらく彼は、真剣な顔つきでトカゲの身体を紙に描き起こしていった。集中し出すとそれしか頭になくなる性質なので、最初の方こそ寝そべるままの姿を描いていたものの、いつの間にか、背中を見るために転がしたり、手のひらの上に乗せて顔の造形を観察したり、前脚を摘まんで無理ない程度に曲げてみたりと、トカゲの身体を好き勝手に弄んでいた。
「――よし」
 そう言って満足そうに頷いたときには、そこそこ大きめの紙には紙面一杯にトカゲの身体のパーツやら全身像やらが色んな角度から描かれていた。
 これだけあれば充分だろうと、どこか嬉しそうに机の上の消しカスを片付け始めた少年は、その途中で、身体を人形のように投げ出したままじっとしているトカゲと目が合った。
 そこでようやく自分が随分好き勝手にトカゲをこねくり回していたことに意識が行って、少年は一気に青褪めた。
「……あっ、ああっ、ご、ごめんねティアくん……!」
 モデルを了承してくれたとはいえ、人形のように扱われては不快だろう。慌てて謝罪した少年は、自分の配慮のなさに鬱々と顔を下に向けた。
 自己嫌悪しだすと長いのが少年の悪癖だ。消えてなくなりたい……、と己の至らなさに絶望し出した少年が泥沼に嵌まりそうになったとき、ぺたんと温かいものが手に触れた。
 その感触に少年が顔を上げてみれば、その体温はトカゲのものだった。
 少年の手に前脚をかけてこてんと首を傾げたトカゲは、次いで机の上の紙をぺちぺちと叩いた。何か伝えたいことがあるらしい、文句だろうかと固唾を呑んで見守っていると、さらに彼はとたとたと移動を開始する。同じ軌道でぐるぐると円を描くようにしているのを観察して、少年は声を絞り出した。
「……怒ってる?」
 伝えたいことがよく判らずに、想定を口にしたところ、ぴたりと止まったトカゲはしょんぼりと項垂れてしまった。想定は的外れだったようだ。
「あっ、ご、ごめんね……。ええと、じゃあ……?」
 首を捻った少年を見上げ、トカゲは再び動き出した。再度描かれる移動の軌跡を見つめ、少年は思考を巡らせる。
(ぐるぐる……、環状? それか、玉とか、あとは単純にそのまま、)
「丸?」
 少年の呟きに反応したトカゲが動きを止めると、今度はこくこくと頷いて見せる。そして先ほどと同じように、紙をぺちぺちと叩いた。
 そこまでされてようやく、もしや、いやまさか、と少年は思い至った。
「…………褒めて、くれてる……とか?」
 恐る恐る口に出した少年に、ぽっぽっと控えめな火を吐き出したのは恐らく、肯定の証なのだろう。
 満足そうなトカゲは少年の手元に戻り、その手にきゅっとしがみついた。
 多分だが、落ち込んでいる少年をフォローしようとしてくれているのだ。かといって、その程度で立ち直れるほど少年は真っ直ぐな心の持ち主ではないが、これ以上落ち込んでいると気遣ってくれたトカゲに悪いということくらいは判る。
「ありがとう、ティアくん。ティアくんは優しいね」
 やわらかく微笑んで小さな頭を撫でれば、トカゲはちろりと舌を覗かせた。悪い気はしていないようだ。
「それじゃあ、もう大丈夫だから、休んでてね」
 少年はトカゲに礼を言うと、手のひらに乗せて窓辺へと戻してあげた。そして自身は机に戻り、新たな紙を準備する。少年にとってスケッチは前哨であり、本題自体はこれからなのだ。
 そこでふと、少年はトカゲの方を見やった。離れた場所の赤は既にぺったりと身体を伏せて、とろんととろけていた。その愛らしさに、こちらまでとろけてしまいそうである。
 癒しを充分に摂取し、改めて机に向き直った少年は、よし、と気合を入れたのだった。




 ひと段落着いた、と判断した少年がぐっと伸びをすると、ぱきぱきと関節が音を立てる。
(思ったよりも早く終わりそうだなぁ)
 ざっくり紙面を確認し直し、いったん紙を伏せた少年は、そこで、そういえばどうしているだろうかとトカゲの方に目を向けた。
(……好きなんだなぁ)
 トカゲは多少移動しつつも、作業前と変わらず窓辺で日向ぼっこをしていた。のどかな陽気が赤い身体を照らし、鱗が反射して輝いている。
 それを見て、少年はそっと立ち上がった。向かう先はトカゲのいる小さな窓ではなく、バルコニーへ出られる大きな窓だ。
 作業の間に時刻は朝から昼前となっており、窓辺はぽかぽかと暖かい。春の始めの空気は未だに寒さを孕むこともあるが、この場においては欠片もその気配を感じなかった。
 行儀が悪いだろうか、と思いつつ、少年はカーペットに直に座る。じんわりと身体に当たる日の光に、彼は気持ちよさそうに目を細めた。
 トカゲを見ていたら自身も真似をしてみたくなっただけなのだが、春先の日光浴というのも割と良いものなのかもしれない。
 眠くなりそうだ、と少年が考えていると、不意に視界の端に移りこんだ赤色が、とてとてと中央までやって来た。ティアだ。いつの間にやら、向こうの窓から少年の元まで移動してきたらしい。
 少年の視線の先、トカゲはぐっと伸びをしたかと思えば、その場にぺしょんと寝そべる。目を閉じて光を浴びる姿に、少し考えた後、少年も後を追うように隣に寝転がった。
 流石に無作法なので誰かに見られたら困るが、まだ昼食までは時間がある。誰が来ることはないはずだ。
 そのままぼんやり日に当たっていると、急にトカゲがころんと転がって腹を見せた。どうやら大体一定の周期でころころと仰向けとうつぶせを繰り返しているようだ。
(……暑いのかなぁ……でも炎獄蜥蜴バルグジートに暑いって感覚あるのかな……)
 それとも全身余すところなく日を浴びたいというだけだろうか。そういえば、朝方も窓辺でころころしていた覚えがある。単に転がるのが好きなだけ、と言う可能性もあるか。
 少年の気の抜け切った頭がふわふわと思考を続けていく。穏やかさと暖かさにつられて、どこかまどろみの中にいるような気分だった。
 そんな気持ちでなんとなく、少年は仰向けになるために転がろうとしたトカゲの身体の下に手を差し入れてみた。
 カーペットに転がるはずだった背中が少年の手のひらに受け止められて、不思議そうな丸い目がぱちぱちと少年を見た。見つめ合いながら、少年はそっとトカゲの体勢をうつ伏せに戻す。こてん、と首を傾げ、今度は逆側に転がろうとしたトカゲを同じように受け止めて、またも仰向けになることを阻止すると、トカゲは左右にこてりこてりと首を傾げた。
 そしてまたも転がろうとしたトカゲを手で受け止めた少年だったが、今度はトカゲがそのまま少年の手の上に完全に身を乗り上げてきた。そして、手のひらを下敷きに仰向けになると、じっと少年を見つめてきた。そんなトカゲの腹を、逆の手で優しく擽ってみる。
 うねんうねん。うっとりした顔で身をくねらせるトカゲに、少年は思わず吹き出してしまった。
「ふ、ふふ……ティアくんは、本当に可愛いね」
 少年は今までペットを飼いたいと思ったことがない。動物好き、という訳ではないということもあるが、ペットに責任を持てないというのが大きな理由である。
 ペットなど、自分の生だけで手一杯の人間が手を出す領分ではない。何もかも、命すらもこちらに預けている存在なんて、少年には荷が重過ぎる。
 けれどこうして関わらざるを得ない状況となってみると、存外楽しいものだった。無論、相手がただの獣ではなく、少年がどうしなくてもどうとでもなる最高峰の幻獣だから、というのも大きい。仮に少年が今この場で死んだとしても、このトカゲは問題なく生きていくことができるだろう。
 少年にとって、そういった安心感はとても重要なのだ。もしも自身の護衛を兼ねた幻獣ではなく、ただの動物をペットとして贈られていたら、何が何でも断っていたに違いない。
「ティアくんで良かったなぁ」
 その呟きに、トカゲの動きが止まる。つぶらな瞳を見つめ返して、少年は笑みを深めた。
「僕のところに来てくれたのが、ティアくんで良かったなって、思ったんだよ」
 この幻獣が自分に対して友好的で懐いてくれている理由は、赤の王がそう頼んだからなのだろう。それくらいは、少年も察している。恐らくトカゲにとって重要なのは“赤の王に頼まれた護衛”であって、少年という個ではない。
 でもそれでもいい、と少年は思っている。自分は信頼やら好意やらを向けられるような人間だとは思っていないし、赤の王への好意、の方がきっとトカゲの中でブレがない。むしろそれを芯にしてくれていた方が、少年も変な疑心を抱かず済んで安心だし、向けられる好意を受け入れやすいのだ。
 嬉しいな、と少年は思った。疑う必要のない好意は、思いのほか心地良い。
(……グレイさんに頼んで良かった)
 今日少年がトカゲをスケッチしたのは、少年なりにトカゲに何かしてあげようと思ったことがきっかけだった。
 何をしようか考え、真っ先にプレゼントという考えが浮かんだときは、あの王の影響を感じて少し背筋が寒くなったが、物を贈るということ自体は悪くない。
 では何を贈るべきか、だが、無い頭を絞って考えた結果、火を好んで食べるトカゲだから、火が起こせる何かにしようという結論に至ったのだ。しかし、具体的にどんな品にするべきか、というところで行き詰まった少年を助けてくれたのが、つい昨日金の国に派遣されてきた天ヶ谷グレイだった。
 なんでも彼は、少年の話相手になってやれと赤の王に頼まれて来たらしい。グレイの方も金の国で魔術に関する用事があったらしく、そのついでならと承諾したそうだ。なんとも畏れ多い話である。
 そんなグレイに、たまたまぽろっと贈り物の話を零したところ、それじゃあオレが卓上ライターを作ってやるよ、と言ってきたのだ。ライターというと、錬金術によって作られる高級品である。とてもではないが少年に手が出せる品ではないと断ろうとしたのだが、グレイにとっては大した物ではないらしく、結局押し切られてしまった。一応の対価として、長い尻尾を持つ金の毛並みの犬のぬいぐるみの作製を要求されたが、果たしてライターの対価として相応しいかと言われると疑問である。大方、返すものが何もないと少年が気後れするだろうと、グレイが気遣ってくれたのだろう。
 そんなこんなでライターを贈ることが決定したのだが、製作を担当してくれるグレイが、折角だからデザインは自分で考えたらどうだ、と提案してくれたのだ。それに迷わず頷いた少年は、どうせなら贈る相手をモチーフにしようと思いついた。という訳で、ティアのスケッチを取る必要があったのである。
 こういった経緯のもと朝から進めていたデザイン画も、あとは細かい修正を残すのみだ。今日中にはグレイに渡すことができるだろう。
(……たのしみだなぁ。ティアくん、よろこんでくれるかなぁ……)
 綻ぶように笑う。少年にしては珍しく、屈託のない笑顔だった。
 少年を見つめていたトカゲはころんと身を起こし、ぷわっと火を噴いた。それから少年の手を降りて、寝転ぶ彼の顔にすりすりと身を寄せる。
 普段から温かいトカゲの身体はたっぷり浴びた陽光の影響でさらにあたたかく、少し暑いくらいだったが、退けようという気は起きなかった。
「お日さま、きもちいいねぇ、ティアくん」
 ぺちぺちと頬を叩かれたのは、多分肯定の意味だったのだろう。
 穏やかで暖かな微睡みの中、一人と一匹が目を閉じる。
 二つ分の静かな寝息が聞こえ出すまで、もうあと少し。
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